「つまり、快楽のための非生産的生産行為を僕としたいと、そう言うんだね?」   作:ほわぁ

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思いついたので投稿

最後の方普通に書き忘れてるとこあった


「僕は衝撃的なことを知ったぞ。知ってしまった」

 

 

「僕は衝撃的なことを知ったぞ。知ってしまった」

 

 弥生ちゃんがベッドに寝転がりながらスマホを弄っていると急にそんなことを言って立ち上がった。それを五十嵐ちゃんは不思議そうな目で見ている。

 

「どうしたのやよいちゃん? 最近毎日シテるってこと?」

「いや、それはどうでもいいことだ。………確かに毎日してるな? 回数減らすか」

「やめてー弥生ちゃん! 私たちは弥生ちゃんからエネルギーを充填しないと生きていけないの! 可愛さエナジー!」

 

 弥生ちゃんが今までのことを思い返しているのを見て何とか声をあげる。焦りすぎて弥生ちゃんが珍しく淹れてくれた紅茶を溢してしまうところだった。溢さないように勿体無いけど飲みきっちゃお。

 

 それは置いといてとにかく行為の回数が減るのは非常にまずい。なぜなら弥生ちゃんは切り替えがものすごい人だからたったの一日シないだけでその行為の必要性について考えてしまうからだ。考えてしまったらほとんどこの爛れた関係性は終わりだろう。弥生ちゃんの脳みそが快楽の記憶に埋め尽くされているうちにどんどん弥生ちゃんをドロドロにして弥生ちゃんの脳みそを溶かしていかないと。

 

「うお、勢いすごいな。そんなに嫌なのか? 僕とできないことが」

「うん! そうだよ弥生ちゃん! 弥生ちゃんとできなかったら死んじゃうんだよ!」

「今までは死んでいたのか?」

「気持ち的に死んじゃうんだよ! 弥生ちゃんがいないと考えられない!」

「まあまあ、同じ空間にはいるじゃないか。寂しかったら呼べ、ハグしてやるぞ。ハグ好きだろ?」

 

 寂しかったのでハグをせびりに行くと簡単にハグしてくれた嬉しい。体格差的に私が弥生ちゃんを抱き抱えてる。ちっちゃくてふわふわであったかいからとても心地いい。

 

 満足したので離す。

 

「……ここからは?」

「だからさっきも言ったじゃないか」

 

 弥生ちゃんが手をバツにしてこっちに向ける。それを見て私は思わずベッドに倒れ込んだ。ベッドのスプリングがギシッと物音を立てる。

 

「弥生ちゃんの喪失は世界の喪失だよ……五十嵐ちゃんもそう思うよね?」

「いやー? わたしはそこまで気にしないよー?」

 

 い、五十嵐ちゃん??! やよいちゃんLoveの彼女がそんなことを言うのか?! 

 

 五十嵐ちゃんのいる方を見る。彼女は私を背に、いつも通りの何とも気楽そうな感じで立っていた。今は緊急重要事態なのに……?

 

 はっ、あの手の動きは、あの手のリズム感は、後ろ手でモールス信号を使用して私に何か伝えようとしてきているに違いない。私は無駄に芸が多いのだ。これくらいはすぐわかる。

 

"押してダメなら引いてみろ"

 

 彼女はそう言っている。いや、言っていると言うよりかは表現しているとかの方が正しいのかな? わからないけど。

 

「だって私にはピザ屋の友達ちゃんもいるんだからねえ〜、弥生ちゃんじゃなくても満足できるよ〜」

「む、そうか。それならよかった。僕が心配する必要もないみたいだし……まあ僕が心配する必要があるのかはわからないけど」

 

 五十嵐ちゃんはそれを聞いて私と同じように私のちょうど隣くらいの位置でベッドに倒れ込んだ。

 

「こっ、このおバカ! 弥生ちゃんを丸め込むどころかその決意を固くしちゃってるじゃん!」

「わたしが悪かったー!」

「謝られても意味ないよお! どうするのさ?!」

「も、もうこうなったら2人がかりで無理やりヤるしか……!」

 

 ちなみに、これらのセリフに感嘆符が付いているが弥生ちゃんに聞こえないように小声であることをここで伝えよう。そのため、弥生ちゃんは"何をひそひそと話してるんだろう?"と言ったふうにこちらを見ている。ちなみに感嘆符の後どうやって感嘆符を使わない文章にしたらいいのかわからない。

 

「君たち何を一体こそこそと話してるんだ? まあ大体予想はつくんだが。というわけでこうしよう」

 

 そう言って弥生ちゃんはどこからかメガネを取り出した。前と同じ伊達メガネだろう。

 

「話を戻そう。僕の最近の発見についてだ。最近とは言っても今朝くらいなんだが。どうも野生動物も人間と同じく快楽のための非生産的生産行為をするらしい。まあ、動物はどちらかと言うと快楽のためというより、好意を示すために行うみたいだが」

「あれ? そうなの? 前は人間くらいしか同性でヤラないって言ってなかった?」

 

 切り替え大事! 弥生ちゃんと毎日デキなくなったとしても毎日じゃないってだけで、デキることには変わんないんだから。多分。話の流れがどうなるかによる。だからいい感じにやろう。ミッションは失敗できないよ。

 

五十嵐ちゃん、ここは弥生ちゃんの話をいい感じに方向性を持たせよう。そうしたらデキるかも

「なるほどね、じゃあ正々堂々と口を回していこう!」

うん私の小声の意味は〜?

「声デカっ、急にどうした? というか何が正々堂々なんだ? 君が何か不正でもしようとしてたのか……? まあそれはさておき、何故そんなこと(動物間の快楽のための非生産的生産行為)を今朝知ったのかと思っているだろうから事の経緯を説明してやろう。それはある漫画を読んだときだった……」

 

 回想始まる?

 

 いや、始まらなかった。弥生ちゃんは立っていたベッドから降りてどこかに行くと、すぐ手に何かを持って戻ってきた。何故かドヤ顔してる。可愛い。そして彼女は手に持ってるものをババーンと目の前に出した。あれは……

 

「あっ、わたし知ってるよその漫画。砂金を求めて北海道で戦う話だよね(最大限アレに配慮した言い方)、面白いよね!」

「五十嵐ちゃんと弥生ちゃんは読んだことあるんだ? 私は無いなぁ。面白いんだったら読んでみよーかな?」

「僕の家にはあるからな。せっかくだからこれを機会に読んでみるといい。人は選ぶだろうが、詩歌ならハマると思うぞ。むしろなんで読んでなかったか気になるくらいだ」

 

 何でこの漫画を読んでなかったかって? それには私の賢い習慣が関わっているんだよ。私の賢い、ね。

 

「私色々と待つことが嫌いだから最終巻までいったら読むつもりだったんだ。いつのまにかそのことは頭から抜けてたんだけどね。どう? もう終わった?」

「最終巻のことか? それならだいぶ前に終わったな」

「ヨシ、これで私は最新刊を待つ苦しみを味わわなくても済むし、最初の方は古本屋である程度安く買える」

 

 みんなこれをしてみたらいいと思う。普通におすすめ。多少のネタバレ程度は受け入れるしかないけどね。

 

「ただ、欠点があって、それはなかなか終わらない、所謂長寿作品だったらいつになっても読むことができなかったりするんだよね」

「ふむ、確かに今連載中のものでもとんでもない長さの漫画があるからな。理屈的にはわからんでもない」

「あと存在を忘れる」

「今忘れていたもんね」

 

 記憶力が無さすぎて悲しい。おばあちゃんかな? 

 

「うーん、わたしは最新刊を待ってるときも全然好きなんだけどね、待つ時間が長いほど読むときの楽しさは増加するよ」

「そうか? 僕は待つことが基本嫌いだからな。よほどのことがない限りは待たないぞ。漫画も、見かけたら買うくらいだ」

 

 ん? あれ弥生ちゃんのお話は? 弥生ちゃんは漫画を机の上に置いてメガネも取ってる。謎が出来た。うーん………まあいっか可愛いし!

 

「……何がまあいっかなんだ詩歌?」

「そんなに何考えてるかわかるくらい顔に出てるの私?」

「わたしはわからないけどな〜。弥生ちゃんが特別なんだよ」

 

 五十嵐ちゃんがそう言うので弥生ちゃんの方を見る。顔を逸らされた。場所を変えて目を合わせようとしてみる。また顔を逸らされた。あっ、よく見てみると耳が赤くなってる。

 

「弥生ちゃん〜? 私がそんなに好きなんだったら言葉に出してよ〜?」

「う、うるさいうるさい! 別にいいだろ、言わなくても! 僕が詩歌のことを好きなのはわかるだろ……」

「……あれ、ちゃんと私のこと好きなんだ」

「そうだぞ。何か問題でもあるのか?」

 

 ……やばい、すごく顔が赤くなってる気がする。嬉しい。ものすごく嬉しい。どのくらいか具体的に言い表せないけどとにかくすっごく嬉しい。

 

「詩歌ちゃん顔すごい真っ赤。むー、事の発端はわたしが言ったことだけど二人でイチャイチャしないでよ〜、わたしもいるんだよ?」

「別にイチャイチャしてるつもりはないが」

「いやいや、してるって〜」

「心配しなくてもいいぞ五十嵐。僕は二人のことを平等に好きだから」

「………ッ?!」

 

 天然というか何というか、弥生ちゃんはこういうときにやたら強いんだ。くそぅ、私も大好きだよ!

 

「どうした? 二人とも顔を真っ赤にして。ふむ……そろそろか?

「や、やよいちゃんがわたしたちのこと大好きって言うから……」

 

 ……あれ? 弥生ちゃん今何か聞こえないように言わなかった? うーん、五十嵐ちゃんの声でよく聞こえなかったな。何を言ってたのか気になるけどまあ可愛いしいっかぁ!

 

「"大"とはつけてないぞ。平等に好きって言っただけだ」

「そ、それでも向かい合わせて言われるのは初めての体験で……」

「……なんかこれ面白いな。どんどん言ってやるぞ。ほら、好きだぞ好き。僕は君たちのことが大好きだ」

「「うひゃあ〜!!!」」

 

 顔がアツゥイ! ドキドキが止まらないや。すごい興奮してる。絶対にこれは顔が真っ赤だ。耳まで赤くなってるだろう。それに身体まで熱を持ってほてっている。これじゃ落ち着くことなんてできないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ん? あれなんで身体も熱いだろ?

 

 そう思った瞬間、身体の至る所が敏感になっているのに気づく。手も、足も、お腹も、肩も腕も顔も。全てが。五十嵐ちゃんを見るに五十嵐ちゃんも同じような状態にあるみたいだ、何が起こったんだ?

 

「ん、その様子を見るに、興奮剤が効いてきたみたいだな? せっかくだしと思って買ってきておいたんだ」

「ハァ……っ、待つのが、嫌いなんじゃ……?」

「待つことが嫌いとは言ったが、昔の日本にはこういう言葉もある。

 

"鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス"

 

いい言葉だろ?……あぁ、だが残念だがこれに関しては僕は待てないな。待っていても君たちはなかないだろう? 僕が君たちをなかせてあげるさ」

 

 そう言って、弥生ちゃんは蠱惑的な笑みを浮かべる。その目は嗜虐的に獲物を見ているに違いない。

 

「それに、わかったことがあると言っただろう? それは動物同士でも同性でヤルことはままある、ということだ。僕は快楽のための非生産的行為をすることは人間にとって問題である、と言ったな?」

 

 もしかしてこれ生殺し?

 

「だが、快楽のための非生産的生産行為を動物もしていると言うのに人間の影響である動物が露骨に減少したことはあっても、動物自身の影響で減少したことはいまだ確認されてないんだ。つまりそれは何を意味するか、と言うと

 

 

 

 

 

僕たちも動物のようにシたってさほど問題はない、と言うことだ」

 

 そう言って、弥生ちゃんはゆっくりと近づいてくる。私たちはその様子を見て、思わず唾を飲まずにはいられなかった。

 

 

 




なんか面白そうなネタを感想のところにやってくれたら書くかもしれません。

視点変更してほしいですか?

  • してほしくない!(詩歌視点のみ)
  • 他の視点も欲しい!(どっちでもいい)
  • 他の視点も欲しい気がする!(弥生視点)
  • 他の視点も欲しくない?(五十嵐視点)
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