──世間でも大層騒がれたらしい
それ以上に、自分が嫌いになった。
後から話を聞けば、あの子を助け出すどころか
なぜ自分が、自分だけが生きているのかがわからなくなった。自殺もしようとした。
一回目はあの子の笑顔がフラッシュバックし体が竦んだところを捕まった。後の数回は特筆するべきこともなく普通に他人に見つかり、普通に捕まり、普通に怒られた。
……思えば、彼女を失ったと知ったあの日から、自分はどこか壊れてしまっていたのだろう。「自分の命を大切にしなさい」だの「あなたが死んだら悲しむ人がいる」だのと叱られたが、自分にはとんと意味が理解できなかった。まるで、自分には理解できない言語で何かをまくしたてられているようだった。何なら今でも、その言葉を正しい意味で理解できているのかわからない。
今でこそ自殺をしようと思うことはなくなったが、それでも時折、なぜ自分は生きているのだろうと、自分は生きていていいのだろうかと思うことがある。これはもはや一種の癖のようなもので、これが改められることはおそらく一生来ないだろうな、という漠然とした、しかし断固とした確信があった。
けれど、『出会わなければよかった』とは、思わない。思いたくない。そうでなければ、自分も
…………何より、あの日々を忘れたくなかった。『出会わなければよかった』だなんて薄っぺらい言葉で、そんなくだらない感情なんかで、あの思い出を穢したくなかった。それほどまでに、彼女は眩しかった。
そう、眩しかったのだ。そして自分は、その光に目を潰されても構わないと思うほどには、彼女に、彼女のその笑顔に焦がれていた。
私はさながら、虫だった。彼女という天道に惹かれ、ふらふらと飛んでいくただの虫。届くはずもなく、届いたとてこの身はその光に焦がされる。手を差し伸べること。隣にいること。そんなことが、ただの虫にできようはずもない。所詮は子供、力不足だったのだ。
ああ、本当に嫌になる。
なぜ、なんであの子が死ななきゃいけなかったんだ!
そんな風に、自分と彼女を食い物にした大人に、彼女を助けられなかった
これも、あれから何度か感じる不可思議な感覚。全く違うことを考える複数人の自分と、それを観察している自分。こうなっているときはなんだか頭がぼんやりとして、現実が曖昧になっている気がする。
けれど、どれも自分自身であることに変わりはない。であるならば、奥深くに秘めるその想いは同じもので。
もう一度、君に逢いたい。
* * *
物心がついてからというもの、よく夢を見る。
といっても、内容を覚えているわけではない。
それだけならまだ普通の話ではあるのだが、変なのはここからだ。
寝起き特有の若干の気怠さが割り増しになり、しばらく動きたくなくなること。ようやく動き出し顔を洗うために洗面所へ行ってみれば頬に泣いた跡があること。
そして何より、いつのまにか手に握っている
「………………夢を思い出せれば、それもわかるのでしょうか。」
鏡に映る泣きはらした自分を見つめながら発したその言葉は、誰に届くともなく虚空を漂っていった。
あれぇ……? 思ったより先生の重力強くなっちゃったぞ……? なんでだ…………?
というわけではじめましての方は初めまして、プロローグを読んでた人はお待たせしました、情緒オシロスコープと申す者です。
これを皆さんが見てるころには前のプロローグを消してるでしょうから、そこのあとがきで書いていたことをざっと要約して。
・大体はあらすじ欄の最後のほうに書いてある部分を読んでいただければ。
・小説を書くのが初めてのため、読みづらい等々あるものと思われます。なんせ自己流で気の赴くままに書いてますから、ワードチョイスが独特だったりすると思います。合わないと思ったならそっ閉じしていただければ。
・筆者VSモチベーション&時間のため、亀更新どころかカタツムリになるかも。
・書き上げるつもりはあります。エタらせるつもりはありません。気長にお待ちいただければ。
……んで、なんでプロローグを消したかってことなんですが、あれってあにまんのスレが完走しそうだったから急遽立てた避難所の様なものでして……。だから割と適当に描いてるやつなのでまあ、書き直したほうがやりやすいかな、ということでそうさせてもらいました。
……ちなみに、プロットはやっぱり書いてません。書き方わかんなくなっちまった! というわけで相も変わらず行き当たりばったりでやっていこうかなと思っています。
私にできうる最大限の速度で頑張って書いてきますので、気長にお待ちください。
……評価と感想くれたら速度が上がるかも? 上がらないかも?