エピソード2/ザ・ゼネラルモーターズ・ストライクス・バック!
作者:

原作:トヨタが北米を席捲する時
タグ:R-15 アンチ・ヘイト モータースポーツ 架空戦記
1981年、秋。

 この年に再開され、大いに盛り上がったカナディアン・アメリカン・チャレンジカップいわゆるカンナムシリーズレース。

 ゼネラルモータースのCEOは怒りつつ、考えていた。

 北米各地を転戦するこのシリーズにおいて、ゼネラルモーターズの勝利はひとつだけ。

 それも、ポルシェ勢とトヨタがマシントラブルとドライバーミスで全滅したレースを拾っただけ。

 金を掛けた宣伝である自動車レースだと言うのに、これでは逆効果である。

 僅かだがしかし確実に、株価はレースに惨敗する都度下がった。

 そして少しずつ、自動車の売り上げ目標値の下方修正を強いられている。

 逆襲するか、逃げるか。
 逃げる?
 それは株主たちを、ゼネラルモーターズのクルマを愛してくれる人々への裏切りだ。

 逆襲あるのみ。

 その逆襲とは「採算の合う範囲で採りうる手段」を全て投じて、効果的な宣伝になるもの。

 自動車メーカーにとってレースは諸刃の宣伝だ。
 上手く行けば効果的、ダメなら致命的。

 CEOは「ストライクス・バック」を発動する。

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 本作は高斎正氏の傑作架空戦記「トヨタが北米を席捲する時」(新書および文庫。新書初版は1981年4月)およびキンドル版「トヨタ7がカンナムを席捲する時」の二次創作です。

 新書と文庫もまだ入手可能ですが、キンドル版は今でも「新品」が手に入ります。

 同作が本作の原作であり、そして「エピソード1」です。

 我々の歴史においてはカナディアン・アメリカン・チャレンジカップいわゆるCan-Amシリーズの第2期は1977年から開始されています。
 またカンナム第2期は、我々の世界では最初からシングルシートでした。

 しかし本作の作中では「トヨタが北米を席捲する時」の新書刊行年である1981年を「第2期の開始年」としています。
 また原作である同書を尊重し、作中でもカンナム第2期の「第1シーズンは」は2座席(助手席は単なる消火器置き場)マシンが走っています。
 原作の「翌シーズン」はどうやら出ない様子なので自作します。

 前もって書いておきます。

 GMの人、GMモータースポーツのファンの人。
「悪役」にしてしまって申し訳ありません。

「とても強い悪役」にしますのでどうかお許しください。
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