少し肌寒くなる秋頃、僕の日々が変わる気がした…

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初投稿です!是非最後まで読んで頂けたら嬉しいです。


第1話

 

「退屈だ…」

僕の名前は涼風輝樹(すずかぜてるき)

普通の高校生に該当するはずだ。ただ僕はこの日常に飽き飽きしている。

重大事件が起こることもなく、綺羅びやかな恋なんてもっての外、ただただ退屈な日々を過ごすばかり。

そんなんだから少し変な願望が出来た「死んでみたい」と、自分でもおかしい事ぐらい分かってる。でも"死"に興味が湧くのは誰だって一度くらいあるだろう。

別に僕はイジメられてるとか、家庭環境が悪いわけじゃないどちらかと言えば恵まれてる方だと思う。

でもだからこそ退屈で何も起きない日常に飽きてしまったのだ…。

 

そんなある日…

 

「はぁ相変わらず退屈だな〜」

僕は意味もなくぶらぶらと歩いていた。あわよくばなにか面白い事でも起きないかなんて考えるが、そんなに都合良くは行かないものだ…

ふと、路地裏に目をやると誰かが走っていく気配がした。「なんだ?」急いでいるにしては、静かと言うか、無機質というか。なんだか不思議に感じた。

「もしかしたら、なにか面白い事に出会えるかも」

そんな淡い期待を胸にその影の後を追った。

「うわ、なんだこの匂い!」

鼻を突き刺すような鋭い臭いに襲われ身がよだつ。しかし一度気になったら止められない。結果がどうであれ、行くしか無いといつの間にか身を乗り出していた。

そこには、一人の女性と死体と思しきものがあった。「え?」流石の僕でも死体を間近で見たことなど当然無い、いくらなんでも想定外だった。しかもよりによって人殺しだ…そんな事を考えていると、目の前の女性はゆっくりとこちらを振り返った。

「あ、」

彼女は少し驚いた顔をして僕の方を見た。その手には血に濡れたナイフがしっかりと握られていた。

 

 

どのくらいたっただろうか、たった数秒にも数時間にも感じられた…何故だか僕はその姿に見惚れていた。

(綺麗だ…)

僕は言葉も出ないほどだった。

すると向こうから言葉を投げかけられた        

「少年、すまないが仕事を見られたら始末するのが私の組織の決まりでね…君にはここで消えてもらう。」

その無機質な目は冷酷に僕に告げる。しかし僕の頭は真っ白でまるで話が入ってこなかった。

おそらくこれが一目惚れと言うのだろう。美しい黒髪、美しい白い肌、何もかもが綺麗だ。

そんな事を考えているうちに彼女はまた僕に語りかける

「何も喋らないのか。はたまた喋れないのか…遺言程度なら聞いてやれるが?」

彼女は僕に問う。

「僕は…そうだねこれから君に殺されるんだね…?」

僕は質問で返す。

「あぁ…できる限り痛みは少なくしてやる。私は別に甚振って殺すような趣味はないからな。」

彼女の言葉は少し優しく感じられた。

「そう…ありがとう。優しいんだね」

僕は感じた事をそのまま口にする

「自分を殺す相手に感謝の言葉とは…」

彼女は何故だか悲しそうな顔をする。

「来世は私のような奴に見つからないことだな…!」

彼女は手に握ったナイフを振りかぶり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の振りかぶったナイフが僕の体に触れることは無かった。「どうして?」僕は彼女の方を見る。

「気が変わった。」

彼女は冷たく言い放った。

「僕は殺されても良かったのに…」

予期しない事態に僕は困惑と疑問でいっぱいだった

彼女は僕をじっと見つめ、同情のような目を向ける

「なかなか拗らせてるな…」

「へ?」

僕は彼女の言葉に素っ頓狂な声を上げる。

「拗らせてるってなんですか!?」

僕の予想した同情と裏腹に彼女なにか違う同情をしているようだ…

「言葉どうりだよ少年、まぁ皆が通るものだ…気にしないでいい…」

「だから何が!?」

(なんだか子供扱いされている気がする。いや、されている確実に!)

「少年よ背伸びがしたい年頃なのだろう?でもやり過ぎると少し痛いように感じてしまうぞ。」

冷静に分析されているように感じるが、バカにされている気がする。僕は少し不満げに言葉を捻り出す

「別に背伸びがしたいわけじゃないですよ!それに拗らせてるなんて何様のつもりですか!?」自分でも焦っているのか言葉を無意識に言葉を荒げる。

「そうだな…今を存分楽しめるならそちらの方が君のためだな」

名前も知らない彼女がニコッと笑い頭に手を伸ばしてくる。

「ヤメロよ!!僕はそんなんじゃない。」彼女の手を払い除けどうにか誤解を解こうとする。

「そうか、じゃあな少年元気でな。」

しかし僕の言葉は届かず彼女は何処かへ行ってしまうのだった。

 


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