カーテンの隙間から差し込む光に、遠くから聞こえる小鳥のさえずり。穏やかな春の温もりに包まれた優雅な時間。そんな素晴らしい朝に小町と采南は……揉めていた。
「神官から話は聞かなくていい?」
「うん。だってそんなことしたら、すぐに見つかるかもしれないでしょ? せっかくならゆっくりいこうよ!」
「それじゃあ私が困るんだけど」
「どうして? あっさり見つかったら面白くないじゃん! やっぱりここは時間をかけて楽しまなきゃ!」
「いや、だからそれが困るって話なんだけど」
「もー! そんなんじゃつまらない人になっちゃうよ?」
「別にいいよ、どうでも。とにかく話を聞ける人は私の方で用意するから」
「そんな! わがまま言わないでよ!」
「どっちがだよ……」
采南はどういうわけか、今朝になっていきなり人探しに時間をかけようと言い出した。采南は謎にしつこく食い下がるが、小町も全く考えを譲らない。
「そういえばもうすぐ塾の時間だな。確かまだそこで話を聞きたいんだろ? 行ってきたら?」
「うぬぬぬぬ……」
結局采南は小町の考えを変えられなかった。小町が神官と約束を取り付けるまで暇になった采南は、小町の言葉に流されるがまま、仕方なくもう一度ナズナ塾へ行ってみることにした。
*
ナズナ塾に到着した采南は早速美花を探す。采南の推測が正しければ、美花は采南が探している人物について何か手掛かりになる情報を握っている。人探しはゆっくりでいいとはいえ、その情報については少し気になっている。
采南は室内を隈無く探したが、美花の姿は見つからない。どうやらまだ来ていないようだ。
「おっはよー! 采南ちゃん!」
「ごきげんよう、采南さん」
室内を不審者の如く歩き回っていると、雀と夕海子が声をかけてきた。
「ちょっと聞いてよ! 弥勒さんったら風邪をひいて学校を休んでるのにここに来てるんだよ!」
雀は朝から怒りをぶちまける。そう言われると確かに夕海子はお洒落な服装に不釣り合いな安っぽいガーゼマスクをしている。
「わたくしには弥勒家再興の夢がありますので! 風邪ごときにその歩みを止められるわけにはいきませんのよ!」
「弥勒家再興の……夢?」
「弥勒さんの夢は内容が内容なだけに、ないようなもんだけどね……内容だけに」
「すーずーめーさーん! 私の崇高な夢をばかにしながら大スベリするのはおやめくださいます!?」
なにやらよく分からないが、夕海子には壮大な夢があるらしい。
それを聞いて采南はふと自分のことを考える。今の目的が消えてなくなってしまうと、その後自分はどうなってしまうのかと。それは昨晩からずっと心の奥底で気にしていたことだった。
「でも夢があるっていいよね。私は何もないから……」
「采南ちゃん……」
つい湿っぽくなってしまい、雀は心配そうな目を向ける。
「でしたらわたくしが夢を見つけるお手伝いでも……ぐっ、ゲホゲホ!」
「はいはい、弥勒さんは自宅のベッドで自分の夢でも見てましょうねー」
「あっ、あ〜れ〜! ゲホゲホゲホ!」
雀は咳き込む夕海子を追い出すと、すぐに采南のところに戻ってきて声をかける。
「夢ならきっと見つかるよ。私もかつては臆病で常に誰かに媚びてるだけの空っぽな人間だったけど、ここのみんなに出会って変われたんだ。みんなみたいに私も強くならなきゃって思えるようになった」
「もしかしてその強くなるっていうのが雀ちゃんの夢?」
「うん。確かに他のみんなと比べるとちっぽけかもしれないけど、夢は夢。そしてそんなささやかな夢でも何か一つ持ってるだけで、自分は空っぽな人間なんかじゃないって思えるんだ。これも一つの生きる術ってやつ?」
「な、なるほど……?」
雀は何かいいことを言っている風だが、采南にはあまりしっくりきていない。
ぼんやり話を聞いていると、芽吹が会話に入ってきた。
「雀にしてはいいこと言うわね。でも一つだけ不正確な点があるわ。あなたは今も変わらず私に媚びてるでしょ」
「ちょっと! いきなり入ってきて水を差さないでよ!」
「残念ながら水を差してるのはあなたの方よ。これは一体何かしら?」
芽吹はそう言いながら、お菓子の入った袋と『よろしくお願いしまチュン♡』と書かれたメッセージカードを見せる。
「あ、それは……」
「勉強のことくらい普通に聞きなさいよ」
「ハイ……」
袖の下に不快感を示す芽吹に雀はしゅんとする。せっかくいい感じのことを言っていたのになんとも格好がつかない結末だ。
名前通りスズメサイズにまで小さくなってしまった雀のことは放置し、采南は芽吹に質問する。
「あのー、美花ちゃんって今日は来ないんですか?」
「うーん……あの子は朝型だから、もう少し待って来ないようなら、今日は休みじゃないかしら」
「そうですか……ありがとうございます」
それから采南はしばらく待ってみたが、いつまで経っても美花はやって来ない。
(みんな勉強頑張ってるなあ……)
ふと周りを見渡すと、そこには勉強熱心な人ばかり。やはりここにいるみんなはどこか希望に満ち溢れており、学校復帰ができなかった人たちの集まりとは思えないほど強く逞しい。
そんな中、たった一人、采南だけが違う目的を持ってここに紛れ込んでいる。その差を意識すればするほど自分はこの場に相応しくないように感じる。
少しずつ居心地が悪くなり、美花が来る気配もなさそうだったので、この日は諦めて帰ることにした。
それから次の日もそのまた次の日も塾に訪れるが、やっぱり美花は現れない。
そして会えないまま気づけば金曜日になっていた。
「あ゙あ゙あ゙あ゙っ゙〜!」
帰宅して早々、采南はソファーに飛び込み、大きなため息をつく。
「おっ、おかえり。来週の水曜だけど、ようやく神官から話を聞けることになったんだ。待たせて悪かったな」
采南の声を聞いてやっぱり洗面所から出てきた自称多忙人の小町は、ベッドの上で死にかけている采南に声をかける。
「もう塾には行かない! 絶対行ってやるもんか!」
「今度は何があったんだ……?」
「酷いんだよ!? 話を聞きたかった子が全然来てくれないの!」
「風邪で休んでるとかじゃないの?」
「いいや、私を避けてるんだよ! もし次会うことがあればガツンと言ってやる!」
「なんか目的が変わってないか……?」
ヒステリーを起こす采南に小町は小さくため息をつく。采南のこの面倒臭さは相変わらずだ。
「しょうがないな……明日は私も暇だし、気晴らしにでも一緒にお出かけするか?」
「え! ほんと!?」
小町の提案を耳にするやいなや、さっきまでの荒れっぷりが嘘かのように采南はベッドから飛び起きて目を輝かせる。その興奮っぷりはまるで10歳にも満たない幼い子供のようだ。
「ねーねーどこ行くの?」
「そうだなあ……映画とか?」
「それって近場じゃん!」
アパート近くのイネスには映画館がある。体力の消耗を抑えながら気軽に楽しむなら、やはり映画が一番だ。
「仕方ないだろ。これでも隠れて暮らしてる身なんだからあまり遠出はできないさ」
「そんな……」
遠出をしたくなかった小町はそれっぽい理由で誤魔化す。
「……まあいいや。明日が楽しみだね!」
「ん? ああ、そうだな」
小町は采南なら絶対食い下がってくると思っていたが、予想と反してすんなり受け入れてくれた。
* * *
次の日、朝にいつもの雑炊を済ませた二人は、ちょうどお昼のタイミングで映画館にやって来た。現在上映中の映画はたったの二本。西暦時代と比べると、映画産業はかなり衰退しているようだ。
「ラブストーリーか時代劇……ずいぶん極端だな……」
「300年後の未来で観られる映画が江戸が舞台の時代劇ってどんな冗談なの!」
采南は映画のポスターと睨めっこしながらひたすら小言を言っている。
「じゃあラブストーリーの方にするか?」
「そうだね。私はそっちの方がいいかな」
「えっ……?」
小町は冗談のつもりだったのだが、采南は意外と乗り気だ。
「見た感じ話が重そうだけど本当にいいのか?」
映画のチラシをよく見ると、そこには『あなたはこの結末にきっと涙する』という、もう既に涙が出そうになるほど安っぽい謳い文句が書かれてある。このちゃちな文章から察するに、少なくとも心温まる話ではなさそうだ。
「もちろん! こういうのはノリで行くものだよ!」
「そういうもんなのか……?」
今日の采南はやけにテンションが高い。そんな采南がいいと言うのならまあ問題ないのだろう。
小町としては時代劇の方が気になっていたが、ここは采南の意見に合わせることにした。
*
「いや〜、二人のうちの片方が病気で亡くなるありがちなストーリーだったね〜」
映画を観終え、采南は映画館の前で感想を述べる。
「その割には最後の方ずっと泣いてたじゃないか」
「そ、それはいい場面でポップコーンがなくなって悲しかっただけだよ!」
別に恥ずかしがることでもないのに、采南は必死になって言い訳をする。そんな采南に小町は思わず微笑してしまう。
「ところでこれからどうする?」
「んー、せっかくだしお店を回りたいな!」
采南の要望に従い、二人はイネスを回ることにした。大束町のイネスは規模が小さく見所には欠けるが、それでも采南は楽しそうにしている。
「えへへ……」
「なんだよそんなニヤニヤして」
「楽しいね、小町ちゃん!」
「……なんだそれ」
二人はしばらくイネスで過ごし、気づけば時間を忘れて楽しんでいた。
「そういえば今何時?」
いい時間になってきているのを体内時計で察知したのか、采南はふと時間を尋ねる。
「えーと今は……って、うわっ……」
小町はスマホで時間を確認すると同時に顔を顰めてため息まじりの声を漏らす。
「どうしたの?」
「ナナがうちで待ってるって……」
「七海ちゃんが?」
「しかも1時間も前からだ。もう15時だし、ナナのためにもそろそろ帰るか?」
「そうだね! 私からも話があるしちょうどいいや」
七海が待っていることもあり、二人は急ぎ気味でアパートに帰ってきた。
「はぁ……はぁ……うっ……」
途中何度か走ったこともあり、小町は息を切らしている。
「ちょっと運動が足りてないんじゃない?」
「悪かったな……運動不足で……」
小突いてくる采南を適当にあしらいながら部屋にあがると、七海がソファーに座って寛いでいた。
「おかえり〜! 二人でお出かけしてたんだねー」
「少し映画を観に行ってたんだ。返信が遅れて悪かった」
「ほほう。休日に映画館デートなんて、熱々ですなあ」
七海は小悪魔的な笑みを浮かべながら二人を交互に見つめる。
「揶揄うのはよしてくれ。それより今日は何の用だ?」
「ちょっとそこに隠れてるお人を二人に会わせたくてね」
七海はそう言って洗面所に視線を送る。するとそこから一人の少女が体を震わせながら、ゆっくりと姿を現した。
「つっきー、こっちおいで!」
「つっきー……」
「マッチが会うのは初めてか。空木美花ちゃんです!」
七海に名前を明かされ観念したのか、美花は三人のところへ恐る恐る近寄る。
「ちょっと! どうして塾に来なかったの?」
「それは……」
「私のこと避けてたでしょ!」
「ご、ごめん……」
采南は思い出したかのように塾に来なかった美花を問い詰める。
「こらこら。つっきーをいじめるならアタシ怒るよ?」
「うっ……七海ちゃんの笑顔が怖いよ……」
「あの、華原さん……」
「何……?」
「えっと……その……私……」
「…………」
七海が采南を制止する裏で美花と小町は何やら気まずそうにしている。
「おっと。悪いけど今日はそういう日じゃないんだ。今からみんなで食事に行こっ!」
「食事に行く……?」
「そ。一亀で盛大にパーティーだよ〜!」
食事と聞いて小町は嫌な予感がしたが、その予感はすぐに的中してしまう。
「ねぇななみん、私聞いてないんだけど……」
「小町ちゃん、一亀って?」
「骨付鳥のお店。行けばわかるよ」
三人の反応は薄いが、七海は気にせず続ける。
「ここから一番近いのは土器川沿いのお店だよね」
「あそこ並ぶんだよな」
「じゃあ隣のジンギスカンのお店に入ろう。そこなら比較的混まないし、一亀のメニューも頼めるからね!」
七海の提案により四人は早速ジンギスカンのお店へと向かう。
一亀には到着時点で既に列ができていたが、七海の読み通り、隣の店にはすんなり入ることができた。
「へぇ、ほんとに一亀のメニューも頼めるんだな」
「これ意外と地元民にも知られてないんだよねー」
「ふうん。まあ私はラムセットにしておこうかな」
「私も華原さんと同じで……」
「私、骨付鳥を食べてみたい!」
「いいねさなりん! 今日はアタシの奢りだよ! なけなしのお小遣いを羽ばたかせちゃうぞ〜」
「わー! 七海ちゃんの背中に鳥の羽が見えるよ!」
「そこは天使の羽って言ってほしいなっ」
采南と楽しそうにしている七海を見て、小町は采南に香川の名物を布教する目的もあったのだろうかと推察する。そもそも采南は骨付鳥以前に本場の讃岐うどんすら食べていないと思うと、小町は采南にうどんを奢ってみたくなった。
全員の注文が完了すると、しばしの歓談が始まる。
「いや〜、毎度いきなり押しかけて悪いねー」
「ほんとだよ。なんでいつもアポなしなんだ」
「そんなの有無を言わせないために決まってるでしょ!」
「勘弁してくれ……」
采南は向かい合って言葉を交わす小町と七海を静かに見つめる。この二人の関係も気になるが、今それ以上に気になるのが采南の目の前に座っている美花だ。美花はさっきからずっと小町の顔を見つめている。
「小町ちゃんのことが気になるの?」
「えっ……!? いや、私は別に……」
「あーそうそう。つっきーはずっとマッチのことを気にしてたんだよ」
「ちょっとななみん……!」
誤解を招きそうな発言に美花は慌てて七海を止めようとするが、七海は気にせず言葉を継ぐ。
「つっきーはマッチのことをあまり考えないようにしたいんだけど、そうすると却って頭から離れなくなるんだってさ。いわゆる皮肉過程理論ってやつ?」
「平たく言えば複雑な乙女心だね!」
「それは違うと思うぞ、采南」
「そんな甘酸っぱい話だったらよかったんだけどねー」
七海はそこまで言うと、一瞬わざとらしく沈黙してから再び口を開く。
「……とまあ、そんなつっきーの心に整理をつけさせるために今日はここに連れてきたんだよ」
「ん? ちょっと待って」
七海の話に耳を傾けていた采南だったが、今の発言には違和感を覚えた。
ここに来る前、七海は確かに"二人"に会わせる目的で美花を連れてきたと言っていた。しかし、今の話を聞く限りだと采南は無関係のように感じる。
仲間外れにされたような気分に采南は七海に不快感をぶつけた。
「もしかして私関係ない? 私ずっと蚊帳の外だった?」
「蚊帳の外、ねぇ……」
采南の言葉を受け取った七海は珍しくため息をつき、小町に視線を送る。その視線の意味をすぐに理解した小町はおもむろに目を逸らした。
「マッチは本当にこれでいいの?」
「……余計なお世話だ」
「そっか……ま、ここには楽しみに来たわけだし、この話はこれでおしまい!」
食事に誘った当人がムードを壊しても仕方がない。そう思った七海はこれ以上の深入りはせずに話を切り上げた。
「ちょっと! やっぱり私のこと蔑ろにしてるじゃん!」
「なあ、采南」
「なに!!」
「ジンギスカン、一緒に食べるか?」
「へっ……?」
采南は一連の流れに納得がいってなかったが、小町の脈絡のない一言によってその怒りは半ば強引に抑えつけられた。
それから間もなく料理が目の前に運ばれ、四人は食事を楽しんだ。初めての骨付鳥に感動する采南に、ジンギスカンをちびちび食べる小町と美花。七海が美花と二人の間を取り持つことで会話もそれなりに弾み、初めのうちはぎこちなかった美花も、最終的にはほんの少しだけ打ち解けることができた。
「今日はありがとうな、ナナ」
「おっとマッチ〜、そこは英語で言わないと!」
「は……?」
「マッチだけにサンキューベリー"マッチ"ってね!」
「私はそんな剽軽なやつじゃないぞ……」
「……とまあこんな感じでまたアポなしで遊びに来るから、その時はよろしくね!」
「できれば事前に連絡してくれ」
「それはできない相談だねー」
「なんでだよ……」
「ほらほら小町ちゃん、わがままはダメだよ?」
「だからどっちがだよ……!」
帰り際に店の前でじゃれ合う三人を、美花は少し離れた場所から静かに見つめ、楽しそうにしている小町にそっと胸を撫で下ろす。
ちょっとした考え事をしていると、七海が振り返って美花に声をかける。
「ほら帰るよ、つっきー!」
「う、うん……」
「美花」
「は、はい……」
「またな」
「またね〜、美花ちゃん!」
「……うん」
*
アパート組と別れてからの帰り道。すっかり暗くなった歩道を七海と美花は横に並んで歩いている。
「マッチに会ってみてどうだった?」
「……とても楽しそうだった」
「でしょ?」
「会ってよかったよ」
「でしょでしょ!」
七海はその言葉を待っていたと言わんばかりに足を止めて美花の手を握る。
「アタシ思うんだ。みんな素直じゃないって。みんな我慢をしすぎだって。アタシはみんなに後悔だけはしてほしくない。だから今日、つっきーと二人を会わせたんだよ」
「立派だね……私にはななみんが輝いて見えるよ……」
「そ、れ、は、買い被りすぎ! こんなのただのエゴだよエゴ! アタシの思いがみんなの本望と相容れなかったら意味ないんだから!」
七海は謙遜の言葉を捲し立てながらも、最後に「でも」と付け加える。
「でも、みんな多くの苦難を経験してきたんだから、もっと貪欲に幸せを求めてほしいなって、もっと笑顔でいてほしいなって、そう思うよ」
七海は急に早口で喋り出したかと思えば、今度は急にしおらしくなる。そんな七海に美花は感謝の言葉を伝える。
「ななみんのその気持ちが私の救いになってるよ」
「ありがと。あとはマッチとさなりんがどうなるか……」
やはり問題はあの二人だ。七海が采南をナズナ塾に通わせることが何を意味するのか、小町はわかっているはずだ。なのに小町は"それ"を自分から明かそうとはしない。七海としては本人の口から打ち明けるよう誘導したいのだが、どうやら一筋縄ではいかないらしい。となると今からすべきことは……
「よし! 今からつっきーんちで今後の二人の見守り方について作戦会議をしよう!」
「え?」
「今日からつっきーも大お節介焼きだ〜!」
「今からはちょっと……って、待ってよななみん……!」
七海は美花の返事を待たずに走り出す。その足取りは軽やかで、みんなの明るい未来を夢見ているようだった。
投稿時間(5:07p.m.)は小町の語呂合わせだね!
次回、第6話「その双眸は無彩色」