Chapter4 集積コーラル到達から Chapter5 脱出の間に起こった出来事
ベリウス西部グリット地帯高度約7000
「しかし何故我々がこんな仕事を」
改装強襲艦『リーア』の艦橋で、艦長のぼやく声が響く。
「仕方ないですよ、ほかの艦は中央氷原の制圧作戦で忙しいんです。」
「私は、あと2日で本社行きの便に乗れるはずだったんだ。それが何か【ここ2.3日ベリウス西部に派遣している哨戒艇.ドローンとの連絡が途絶しているので、生存者探索も兼ねて偵察に行ってこい】だぞ」
「嵐や故障ならまだしも、解放戦線の残党による攻撃であったらさらに被害が増すばかりです」
「副長の言うとおり。ですが、解放戦線の生き残りなら本艦の戦力からして大した脅威ではありません。」
「もしくは、それ以外」
企業所属とはいえ戦闘艦には似合わないスーツの男が喋る
「ヒデア戦隊長。と言いますと、RaDとか言うドーザーですか」
「確かに既存兵器よりは特殊なものを使いますが、主砲と艦首レーザーでグリットごと破壊してしまえば問題ないと思われます」
「いえ、それでもありません」
「「?」」
「一番恐ろしいのは、技研の遺産」
「C兵器。ですが、あれのほとんどは陸上兵器です。ドローンはともかく、中高度を飛ぶ哨戒艇を落とせるとは思いません」
「ウィーヴィル型やヘリアンサス型には無理でしょう。おそらく技研都市制圧時、独立傭兵レイヴンによって撃墜されたIB-01:CEL(セル)です」
「言い切りましたね。それも木星帰りの感ですか」
「ええまぁ。ラクニ副長、LC二機、両方発艦させてください。哨戒に出てもらいます。」
「了解しました。LC01.02発艦手順。」
本来ドローンを格納する艦側面が上下に開き、簡易カタパルトを展開する
「こちらLC01発艦準備完了」
「同じく02準備完了」
『こちら管制、発艦を許可する』
「了解、発艦する」
簡易加速ブースターに火が入り、電磁カタパルトを大電力が流れLCを高速で射出する
「LCには、セルと会敵した場合は回避に徹するよう厳命してください」
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「しっかし、こんなところで任務だなんて」
「いいじゃないか、これで何もなければ戦わず楽に帰れる」
「でも功績が稼げなじゃないですか、同期は制圧作戦で撃墜数をどんどん上げてるんです。」
「まぁそう急ぐこともないだろう、戦功に焦って撃墜されたら目も当(ピピピ)っと、偵察ドローンの反応消失。距離1500か、行くぞ」
「了解」
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「偵察ドローンの反応が消失」
「先行したLCからも同様の報告が入りました」
「きたかな、ドローンの高度は」
「ドローンの最終高度、約6000。グリットからも1000は離れています」
「戦隊長の感が当たったようですね」
「まだわからんぞ、突発的な乱気流の可能性も」
「LC02の反応消失!」
「なんだと!」
「来ましたか、LCに交代命令を。ラクニ副長、AC Tursは?」
「パルダ・シエルが機種転換の訓練中であります」
「コーラルジェネレータの発動キーを使用します」
「っ!しかしスネイル閣下の承認がありません」
「新型ACはコーラルジェネレータの不使用を条件に借り出したのでは?」
「まだコーラルジェネレータは実践で使われたことがありません、もし暴走して爆発でも起こしたら!」
「その時は、我々全員スネイル閣下のファクトリーで」
腹の部分を親指で横になぞる
「C兵器を止められるのは、同じコーラルの力を持つAC Trusだけです。パルダ君」
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「コーラルジェネレータは特殊なシステムです、僕に使いこなせますか?」
『パルダ君はアーキバススクールで主席の才能と伺っています。出なければ、貴重なジェネレータ起動キーを託しません。あと、できれば閣下にバレたくないのでもろもろよろしく』
「いやっ、よろしくと言われても自分はこれが初陣なんですよ。」
『大丈夫、君もニューエイジでしょう』
機体をカタパルトに固定する
「はぁ、パルダ・シエル、Acturs 出撃します!」
簡易ブースターと電磁カタパルトによりACが射出された
AC Turs (Twin Use Recovery System)(適当)
技研都市占拠後に残されていた設計データ、遺棄されたパーツ、アーキバス系の既存パーツによって造られ、NGI 000とVE20A 二機のジェネレータを積む挑戦的な機体。NGI 000を飛行、VE20Aを武装・飛行補助として利用しHC.LCのような継続的な飛行を可能とした。