カルダン提督逮捕にすんでのところで失敗したカタナ提督こと山岡大樹
カルダンを追って、コルサントを股にかけた逃走劇が始まるー
コルサント
《アンダーワールド レベル2917》
やっと見つけた…
カルダンを追ってレベルを目まぐるしく移動し続け既に2時間ほど経っている。
なんでこんなにアンダーワールドに俺は来ているのだろう…?
「ISBの増援の気配はない」
本部と連絡を取ったエージェントが報告してくる。
「ではあいつ等はISBではないと…?」
エージェントはそれを否定せずに話す。
「それか正規では無いか、ですね」
うーん、何とも言えんなぁ…
ISBは基本的に規則は遵守する傾向が強い。末端のISBエージェントを見ればそれがすぐに分かる。
一方で情報部はギリギリどころか完全アウトなラインまで踏み込んでくる。
「ただISBもヤバイ作戦はよくやるんだよなぁ」
独り言をつぶやいた俺をエージェントが訝しげに見る。
「対象は対岸の、あのマンションに立てこもっているようです」
バイノキュラーを使って確認したエージェントが報告する。
「デス・トルーパー部隊が突入、我々はその援護をする。いいな?」
エージェントを率いている男が指示を出す。
「了解、コマンダー」
エージェントが一瞬で各々のポジションに移動する。
おお…流石は1流のスパイって感じがするね!
「失礼ですが提督は監視をお願いします」
隣のエージェントがバイノキュラーを差し出す。
どれどれ…おお凄い!
地球にあった望遠レンズなんて比じゃないぐらい高性能だ。
「準備ができた。何時でも始めていいぞ」
ちらりと横を見ると大型の狙撃銃やら何やらをセットし終えたスナイパーが!
一応生け捕りなんですが…それ殺しにいってません!?
「よし、配置についたな?」
全員が頷く。
「作業を開始しろ」
数秒後、俺の手は震えていた。
監視していたビルが突然爆発したのだ。
「おい! 突入班!?」
コムリンクの通信が入り乱れる。
「クソッ! 狙撃手、何か見えるか!」
誰かが叫ぶ。
「炎が邪魔で何も見えない!」
「ええい、第二チームは中の様子を確認しろ!」
対岸で何が起こったんだ…?
俺の身体は金縛りにあったかのように1ミリも動かせなかった。
「…我々はここにいる」
突然、俺たちの頭上から知らぬ声が降ってくる。
恐る恐る俺は上を覗く。ーそして直ぐに後悔した。
「せいッ!」
暗闇の中、俺の頭の上からバイブロソードを持った男が降りてくる。
無論、俺を狙ってだ。
「させん!!」
刃が俺の頭を真っ二つにするコンマ数秒前にエージェントが間に割り込む。
あ、あぶねー。マジで死ぬとこだった…
「貴様、ISBじゃないな? どこのモンだ?!」
エージェントが戦いながら問う。
相手は…だんまりか。
「班長を助けろ!」
エージェントが謎の男を囲もうとする。
うん? 俺の目の端に何か…
「…ッ。危ないッ!」
叫びながら俺は物陰に隠れる。
ちらりと頭を上げて人影の正体を見る。
「へえ? 私たちのブラスターを避けるなんて…」
なんでこの世界はジェットパック持ちが多いの!?
カルが言ってた気持ちが分かるよ、うん。
「新手か!」
更に後ろの道を塞ぐように2人、白い将校服を纏った男が出てくる。
「増援を…」
コムリンクを取ったエージェントが絶望に満ちた顔をする。
「そんな…電波障害だと…」
「さっさと諦めたらぁ? もう助けは来ないわよぉ」
特徴的な伸ばし方をしながらジェットパックを背負った女が言う。
電波障害まで用意するとか、こいつ等本当に何者?!
「ふんッ」
エージェントの班長が最初の襲撃者との戦闘を無理やり打ち切ってこちらへ来る。
え~、どうします、これ?
「逃げ道は無い、か」
エージェントさんたちも覚悟が決まった顔してますね。
俺? ドンパチは無理ですよ…
「お前ら! カルダンの差し金か?」
返答は無し、と。
まあそりゃそうだよね。だって情報部なんて盗聴とかしてそうだし(偏見)
「タイミングを見て…一気に行くしか…!」
じりじりとにらみ合いが続き、時間が過ぎていく。
本来なら5分も経っていない筈だが、1時間にも2時間にも感じられる。
そして、班長がゆっくりと頷き
「今だ!」
襲撃者の一団がブラスターを撃とうと指に力を加える。
決死の覚悟のエージェントたちをブラスターの光が突き刺そうとした次の瞬間ー
「ウグワッ?!」
悲鳴とも言い難い声が響く。
「間に合ったか・・・」
気が付けば周りにいた襲撃者たちは皆、地面とキスをしていた。
えっ…何が起きたの…
「こういう事もあろうかと保険をかけていて良かった」
班長が虚空と会話しとる…幽霊でも使ったんか?
いや、ちょっと待てよ。なんかあそこの空間だけ歪んでいる?
「ああ、トルーパーは少し待機していろ」
エージェントたちも何が何だかという顔だ。
虚空からの攻撃…あっ!
「成程な…」
からくりは簡単だ。シャドウ・トルーパーを使ったのか…
そういやさっきもエージェントの1人が"監視されている気がする"って言ってたなあ。
シャドウ・トルーパーが傍に居たのか。
「さてと…おい、カルダンはどこだ!」
気絶している奴の一人を起こして、尋問を始める。
傭兵とかその辺りっぽいし、すぐに吐くかな?
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「あっ、ああ。もう全部だ!もう話した!」
呆気なく吐きましたね。
時間にして3分も経っていないと思う。
「おい、こいつらをV1に連れていけ」
班長が増援のエージェントに指示する。
「我々はカルダンを追うぞ」
襲撃者の情報によれば、カルダンは同じレベルの港にヨットを止めているらしい。
ヨットと言っても、地球の物とは違って宇宙用なのだが。
「…提督は?」
班長がここで待っていた方が良いって言ってるけどターキンさんの指示なんだよね。
カルダンをその手で捕まえてこいっていう。
「最低限は自分で…」
分かってます!
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「どこへ行こうというのかね?」
某大佐のセリフをカルダンに投げかける。
「君は完全に包囲されている。大人しくするんだ」
あれから若干手間取ったものの、シャドウ・トルーパーの援護もあって無事カルダンの前まで来れました。
やったね!
「何も手荒な真似はしたくありません。投降してください」
カルダンはブラスターを持ったままオロオロとし出す。
「何を迷っているのですか? 残念ですが貴方の味方は皆、拘束しました」
カルダンがハッとした顔でこちらを見る。
あー、さっさと投降して…
「自分から投降しないのであれば…仕方がありませんね」
俺は班長に頷く。
「なっ! どこから…」
本当はやりたくなかったけど…
シャドウ・トルーパーの部隊がカルダンにゆっくりと近づいて、そのまま制圧した。
「…終わりました、サー」
ホログラムに投影されたターキンに報告する。
ターキンさんがフード被っとる。身バレ防止かな?
今思ったけど、フードを被ると誰でもパルパみたいに見えるよね…
後ろで騒ぐカルダンの声を聞きながら、内心ため息をついた俺であった。
こんにちはこんばんは。 SW好きのガノタです。
今回はシャドウ・トルーパーを登場させてみました。
ぶっちゃけ彼らはいつ正式に活動し始めたのか分かりにくい…
なので今回登場した人たちは試作型を付けている、という設定です。
評価・感想くれると嬉しいです。