月刊少女とぼめじろう   作:否ビティ

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作者は「君じゃなきゃだめみたい」でも「うまぴょい伝説」でもなく「ナンバーワン○隊ゴ○ュウジャー」のOP一時間耐久聞きながら執筆してます。



いやなんでさ


第2号ーU

 憧れの少女漫画家の正体が、高校生の男の人でした。

 

 「わわわ、す、すいません!ししし失礼なことを言っちゃって!」

 

 予想外の事態に対してこの時私はすっかり取り乱してしまった。

 しかし弁明させてほしい、この男子高校生、失礼ながらとても少女漫画家とは思えないのだ。

 たとえ男性だったとしても少女漫画家ならもう少し私達は華やかな、いかにも「乙女心をわかってる」感じが出るものだと普通思っちゃうのだ。

 しかし今目の前の男子高校生からはそんな気配がしないのだ。公務員の人だとかそっちのほうがしっくりくる。

 とにかくこれ仕方がないことなのだ!

 

 とまあ心の中で見苦しい言い訳をしていると不意にその男子高校生、梅太郎野崎さんは

 

「あ、いえ、大丈夫です。いつもこんな感じなので」

 

 と特に気にするそぶりも見せずにこう言ってくれた。

 

 (や、優しい人で良かったーーーー)

 

 九死に一生を得るとはまさにこのことだろう。

 

「逆にこうしてすぐに信じてくれるのはうれしいので」

 

「え、秘密にしてるとかそんな感じじゃないんですか?」

 

「いえいえ、むしろ私、同級生にちゃんと漫画を描いてること伝えてるのに全然信じてくれなくて、なんならしつこいって怒られちゃって」

 

 ご愁傷様である。

 まぁその人たちの気持ちはわからなくもない。

 その理由に関してはさっきの繰り返しになるので省略しよう。

 

「そんな中、佐倉だけが俺…私のことに気づいてくれた(?)んですよね」

 

「えぇ!?少女漫画みたいですね!そしてその佐倉さんってさっきの…」

 

 なぜ(?)がつくのかはいったん置いといて、彼とは対照的にデジタルさん並みに小さい佐倉さんのほうを向くと、

 

「わ、わぁ……ぁ……!」

 

 そこには少し目をうるうるとさせた「なんか小さいくてでかいリボンつけてるやつ」略して「ちいリボ」がいた。

 

「ど、どうしたんだ、佐倉?」

 

 オロオロする野崎さん。

 しかし私は気づいてしまった。

 こ、この反応、もしかして!

 

「す、すいません!ちょっと時間いいですか、彼女と少し話がしたくて」

 

「あぁ、別に構わんが……?」

 

 

 こうして私は佐倉さんを連れて彼から少し離れたところで話すことにした。

 

「い、いきなりなんでしょうか……?」

 

「いきなりすいません。実はさっきの佐倉さんの反応を見て思ったんですが、もしかして夢野先生…野崎さんのこと好きなのですか?」

 

「はうっ!!!???」

 

 思った通り!

 佐倉さん、野崎さんのことが好きなんだ!

 さっきの反応はきっと野崎さんが自分以外の女性と話しているのをまじかで見てハラハラしてたんだ!

 まさかこんな少女漫画、恋愛漫画みたいなシーンを見れるなんて!

 

「い、いやーまさかばれるなんてなー、あははは」

 

 そういう佐倉さんの顔はリンゴのように真っ赤だった。

 

「そ、それで要件は一体……?」

 

「あ、それはたださっきのことで誤解してたら謝ろうと思って……」

 

「な、何だー、それだけかー、良かったー」

 

 誤解は早めに解く、少女漫画からガン○ム、はては仮○○イダーでもこれがきっかけでいろいろこじれてきてるので、こと現実において最も重要なことの一つである。

 

 

 

 

 ここから私達はちょっとした恋バナで盛り上がったのだが、長くなりそうなので割愛しよう。

 

 




「じ、実は私、野崎君に何度か告白しようとしたんだけど失敗しちゃって……」

「え、そうなんですか!?じゃあ今の関係は?」

「ベタを担当してます」

「(途中ベタがより綺麗になったと思ったら)!?」

「あとたまに弁当作ってもらってます」

「(それで付き合ってないの)!!!???」








 (ま、トレセンの恋愛事情に比べりゃ変ではないわよね……)

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