禁足地にいる謎の白い美少女NPC   作:妄想壁の崩壊

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緋の森で見た幻覚。

以下、ほんへ。


謎の白い美少女NPC【3】

 

【緋の森にて】

 

森の恵みに溢れる豊穣期、月の見えない夜にあなた一人で緋の森を探索していると、導蟲が反応した。行き先はモリバーの住処のようだ。

 

導きに従い赴いてみれば、住処の上層が何やら騒がしい。ツタを登ってみれば、モリバーたちが火を囲み宴をしていた。

 

そして、その中にはあの時の白い少女の姿があった。

 

「ほうら、私の言った通り。やっぱり来ただろう……少し間が空いたが、元気そうだね『ハンター』」

 

「ホントに来た!」

 

「ホント! ホント!」

 

あなたの姿に気づいた少女が小さく手を振り、モリバーたちは何が面白いのかはしゃいでいる。

 

“ずいぶん仲が良いな”

 

「ん? いやなに、ちょっとした勝負をしていたんだよ。今宵、私以外の客人が来るか否か……結果は言わなくても分かるだろう?」

 

「まけた! まけた!」

「ケジメ! ケジメ!」

 

周りのモリバーたちが囃し立てると、少女の隣に座っている一……人? のモリバー。心なしかやせ細っているように見える。

 

「それじゃあ、また払ってもらおうか」

 

「ぐぬぬ……仕方ありませんね。決まりを破る、なりません。ケジメは大事。とても……」

 

そう言うとそのモリバーはヤモリの黒焼を差し出した。

 

“その喋り方は……まさか?”

 

あなたはそのモリバーがこの森に来たときに『シャバダエ』の交渉を担当した『モモムックリ』その人……人? だと今更ながら気がついた。

 

とはいえそれは仕方がないことだろう。なぜなら彼は今あの特徴的な帽子や装飾品、そしてあなたが狩った『ババコンガ』の毛皮すら持っていなかったのだから。

 

そしてよくよく見れば、それらは少女の側にある。

 

「ふぅん……ヤモリの黒焼だけか?まぁ良いけれど。続きはどうする?」

 

「うぅ……こ、これ以上は」

 

どうやら彼は勝負に負け続け素寒貧にされてしまったようだ。

 

“一体何を賭けたんだ?”

 

それを聞けば少女がその白く長い髪を撫でた。星に照らされきらりと光る。

 

「私の髪の毛が欲しいと言われてね。まぁ無理もない。どんなモンスターの毛皮だって私の髪には敵わないだろう」

 

「はい、白色の毛、大変素晴らしい!桃色の毛よりも!ですので取引しました。我々が勝てば白色の毛を渡す、ます。白色が勝てば、我々の物を渡す、です」

 

“それで、負け続けてしまったと……”

 

「はい……」

 

モモムックリは地面にめり込んでしまいそうな程落ち込んでいる。それとは対照的に少女は満足気に戦利品を眺め頷いた。

 

「もう諦めたらどうだ? 賭け事で私に勝てるものはなかなかいない。私は人の運気を吸い取るからな」

 

冗談か誠か、彼女はそんな事を宣いながら挑発する。モモムックリは全てを奪われた悔しさを拳に乗せて床を叩くが、残念ながら込めた想いを発散できる程の威力があるようには見えなかった。

 

そして外野のモリバーたちからはヤジが飛んでくる。

 

「プッシュ! プッシュ!」

「だーめ! 引き際だいじ!」

「負けたまま終わっちゃだーめ! 勝って取りかえす!」

「払うものない!」

「しゃっきん! しゃっきん!」

「だーめ! こゆびあぶない!」

 

体を寄せ合って作戦会議を行うモリバーたち。一言一句すべて漏れてしまっているが……古代のモリバーたちは一体何処でそんな言葉を覚えたのだろうか。

 

などとあなたが過去に思いを馳せていると、視線を感じた。モリバーたちが一斉にこちらを見つめている。

 

“どうした……?”

 

「おまえ! 代わりに助けろ!」

 

“……?”

 

どうやら彼らはあなたに代わりになってゲームを行って貰い、負けた分だけでも取り戻そうという結論に至ったらしい。

 

「寛大な我々は『はんたー』に森の使い放題、上げます! 使い放題! 今だけ! お得! そして、『はんたー』は白色に勝つ」

 

あなたの眼下で復活したモモムックリが『名案!』などと言ってふんぞり返っている。

 

「へぇ、次は君が相手か? なるほどなるほど。良いとも、前から君とは勝負してみたかったんだ」

 

あなたが引き受けるか否かを表明する前に、何故か少女の方が乗り気になっている。

 

「勝負の方法はどうする? 力比べか知識比べか飲み比べか……あるいは何かの遊戯だって構わない。あぁ、忠告しておくが運には任せない方が良い……まぁどんな勝負であれ私が勝つに決まってるけれど」

 

まるで欠片も負けるとは思っていないような言動を受けあなたは勝負を引き受けた。決して生意気な少女にムカついたなんて大人気ない理由ではなく、ここでモリバーを助けた方が利になると思ったからである。

 

「よし来た。それで勝負内容は?」

 

“──腕相撲だ”

 

【……その結果】

 

「う、嘘だろう……君は本当に人間なのか……?」

 

結果、急遽持ち込んだ樽の前で腕を掲げ勝利を示しているのはあなたである。

 

意外にも勝負は熾烈を極めた。華奢な見た目にも関わらず少女は豪傑であったらしい。健闘したとは言え彼女は敗北の味を舐める始末となった。

 

対照的にあなたはモリバーたちの賞賛を一身に受けていた。胴上げまで始まりそうな勢いである。さすがに体格が違いすぎるので断念されたが。

 

「ぐ……もう一回! 次は絶対に負けるものか……っ!」

 

そんなあなたにふらりと起き上がった少女が再戦を申し込んできた。その気迫は相当なもので、何か大きなプライドを賭けているかのような表情である。

 

あまりにも気迫が入り過ぎで赤い雷が迸る幻覚が見えるくらいだ。

 

「私は私の誇りを賭けて再戦を申し込もう! 負けたら毛だろうが鱗だろうが何だろうがくれてやる。勝負だ『ハンター』!」

 

もちろん、あなたは再戦を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽【??? の 艷毛】を入手した!

 




【謎の白い少女】
分からせられた。

全然関係ないですけど、祖龍さんの装備はスキルポイントで運気がマイナスなんですよね。

全然関係ないですけど。

【ハンターさん】
「A」「A」「A」「A」「A」「A」──!!!

4月に集会所復活しますね。うれしい。

【??? の 艶毛】
白く艷やか毛。
擦り合わせるとほのかに赤い雷を放つ。
代々、緋の森の住人『モリバー』の長だけが身に纏う事が出来る。
これを身に纏えばあらゆるモンスターが忌避し遠ざかった。

その昔、禁足地を拓いた一人のハンターによって友好の証としてモリバーに伝わった物であると文献には記されているが由来は不明。現在はモリバーとギルド友好の証として機能している。

【緋の森で受けられるクエスト】
『飛竜の卵の味はいかが?』
飛竜の卵3個の納品(歴戦リオ夫妻付き)

▽依頼内容
ギルドからの依頼です。緋の森の生態調査のため飛竜の卵3つの納品をお願いします。こちらの依頼、またいつの間にか受理されていたものなのですが……他の隊の編纂者の方が受理されたのでしょうか?

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