とある酒場の店員 作:イタク
「アイクまたサボったニャ!」
「そーニャそーニャアイクだけズルいニャ!」
そこは豊穣の女主人の厨房だった
「ですから何度も説明しましたよね!?急用のバイトが入ったんです!!」
「だとしてもズルいニャ!昨日も死ぬ程忙しかったニャ!」
「そーニャそーニャお陰でミャーの自慢のシッポもクタクタニャ!」
(もうダメだこの猫……何度言っても否定してくる)
「まぁまぁアーニャ、クロエ少し落ち着いて」
そこにシルが横から現れるが
「私からも何度も説明したよね?アイクの急用のバイトはミア母さんからも了承してるって、もし疑うのなら今回一緒に仕事をした人呼んで来ようか?」
「ニャ?」
「アイク本当にサボりじゃあ無くてバイトしてるニャ?」
アーニャはいつもアイクが急用のバイトしている事は知っているが普段いつも1人で行っていて誰も一緒にしていなかった
そしてクロエは急のバイトを本当にしているとは信じてなくサボりの口実だと考えていた
「アイク!もし誰かとバイトするならミャーを連れて行くって約束破ったニャ!?」
「シル!それはどこのどいつニャ!引っ張り出して尋問するニャ!アイクが本当にバイトしているか聞き出すニャ!」
「アーニャさん!?そんな約束した覚えありませんよ!」
「ん~クロエそれは少しオススメしないよ?」
「関係無いニャ!ミャーが今思った事が全てニャ!」
「そんな理不尽ですよアーニャさん!」
「そんなの関係無いニャ!それよりシルそいつは誰ニャ!……情報寄越すニャ!……もしかして女ニャ!?」
その言葉にルノアとリューが介入する
「なっ…………アイクそれ本当!?」
「アイクそれはどういう事ですか!?アイクにそんな人が居るとは…………姉として吟味しなければ」
(もうやだこのポンコツ姉と同僚…………いっそのこと全員気絶させるか…………)
アイクは混乱し強硬手段に手を取ろうと考え、いつも助けてくれるミアさんはどこか行っていてもう1人の助けを出すシルは全てを知っていて面白がって混乱させる
アイクはアーニャ、クロエ、ルノア、リュー姉、からの質問に戸惑っていると扉が開く
「アイク!居ますか!」
まだ開店前なのにも関わらず扉が開き1人の女冒険者がアイクを呼ぶ
「んニャ?」
「誰ニャ?」
「まだ開店前なのに」
「いった誰なのでしょうか?」
アーニャ、クロエ、ルノア、リュー、の四人はいったい誰なのか疑問に思うが、呼ばれたアイクの方を向くと冷や汗をかいていた
「まさか……」
アイクは急ぎ扉に向かうとそこにはフレイヤファミリアの女神の黄金と呼ばれるヘイズがそこに居た
「何でここに来ているんですか!?」
「何でってそれはこちらのセリフですヘルメスファミリアのペルセウスが鍵を渡して来てノームの貸金庫を開けたら……」
そこには貴重な魔導書や希少素材が入った袋を見せる
「何なんですかこれは!?ペルセウスからは『アイクから詳細を聞いて分ける用に』言ってましたが希少過ぎて分けれないじゃあ無いですか!?安く見積もってもこれ2億ヴァリス有りますよ!?」
(……逃げたなアスフィさん)
アイクはため息をつきながら
「これは今回の事を外部に漏らさないという意味も含まれているからですよ……それに危険手当も含まれますヘイズさん」
「だとしても……半分貰うとしても私の資産が倍になりますが……」
するとヘイズはとある事に気がつく
「……ちっ……ちなみにですが……アイク良く、このバイトしていると言ってましたよね?」
「えっはい、良くやってますが?」
「いてもこの金額を?」
「いえ流石に貰って無いですよ今回は危険度高かったからこんなに貰っただけで通常は最低いですよ」
この言葉にヘイズは安心するが
「普段高くても1億ヴァリスで安くても800万ヴァリスです」
「十分高いですよ!?」
ヘイズは驚きの額で頭を抱える
「ちっ……ちなみにアイクの今の資産は?」
「そうですね……確か……約28億ヴァリス?」
「なっ…………なっ何でここでバイトしているですか!?」
「……うーん…………楽しいから?」
「貴方は神様になったつもりですか!?」
「貴女の所の女神もやっているのでは?」
ヘイズはとある女神と同じ解答に頭を悩ませるが
「ひとまず問答は後にしましょう問題はこれをどう分けるかです」
ヘイズは袋の中身の扱いに悩ませていた
「正直な話……どう別けたら良いのか分かりません……アイク貴方はどれが欲しいですか?」
ヘイズは悩むのを止め全てアイクに判断して貰う事にするが
「じゃあユニコーンの角と宝石4つ……いえ6つと金貨下さい後は要りません」
アイクは2本の内一本と約20数個あるうちの宝石を6つと金貨を全て取りだす
「アイクそれだとアイクの取り分が半分も無いじゃぁ無いですか!?」
「……いや……そんなにお金に困って無いですし既に確保したい金額を余裕で超えてこれ以上貰っても困るんですけど……」
「アイクが困る以上にこの金額だと私が困るんですけど!?」
ヘイズはどうしたら良いのか困り果てアイクに懇願するように頼み込む
「ならせめてもう少し最低でも3つ貰って下さい!」
ヘイズの嘆願に少し困りながら
(いやでもこれ以上となると……正直な話金貨以上要らないんだけどな……)
アイクはじっくりと袋の中から選ぶ
(魔導書は……既に10冊近くあるし、かと言って素材は要らないしダンジョンに潜る用の物は予備を含めて結構あるし……宝石は論外だな後は……)
アイクは悩みある事を思い付くと三つあるアダマンタイトを一つと四つあるアンダーコーラルを2つそして小さな銀の宝石と小さな白い宝石を取る
「もうこれ以上取りませんよ?」
「……分かり……ました」
ヘイズはどう考えても五分の一しか貰っていないアイクに不満を持ちつつも約束の五つ取った事に納得する
「……ヘイズ……さん?」
「お久しぶりですアーニャ」
ヘイズはアーニャに挨拶すると直ぐに厨房に隠れる
「……大分嫌われているようですね」
ヘイズは少し残念そうに喋り
「フレイヤファミリアの……」
するとアーニャの突然の行動に心配した3人は奥から出て来たクロエ、ルノア、リュー、がゆっくりと現れる
「何しに来た……女神の黄金」
リューは3人の前に出て警戒する
「何って……アイクのバイトの報酬を渡しに来ただけよ直ぐに帰るから安心して」
ヘイズ少し複雑な表情しながら
「じゃあ元団長のミアさんによろしく言っといてアイク」
「分かりましたヘイズさん」
ヘイズは軽くお辞儀をすると店を出る
「アッ……アイクもしかしてバイトを手伝ったて言ってた仲間って女神の黄金ニャ?」
「そうですよクロエさん」
「ニャ……さっきの会話を聞かれてたら……考えただけでもぞっとするニャ」
「だね~……よりにもよってフレイヤファミリアだもの」
「アイクの好みは分かりませんが……もう少し選ぶべきかと姉として提言します」
「何でそうなるんですかリュー姉さん……ヘイズさんとは今回一緒に働いたけどそんなに親しく無いですよ」
「そうなのニャ?」
「そうですよクロエさん」
ようやく周囲が落ち着き初め
「アイクちょとアーニャの所に行ってきな」
「何ですかルノアさん?」
「良いからアーニャ所に行ってちょと慰めてきなって」
ルノアに押されアイクはアーニャの所に向かうと明らかに落ち込んで居た
「アーニャさん」
「……何ニャアイク」
アイクは理由も分からないがとある頼りになる小さな姉を思い出していた『落ち込んだ人の慰め方?何言ってんだアイクお前には早いだろ?でもそうだな……度合いにもよるし一部のアホかバカにしか効かないが無理やり食事にでも誘え人間食わないと生きていけないからな、まぁ後は一緒に街でも歩いてろ!』じゃかん面倒くさそうに話している姉だがいつも最善の手を教えてくれる頭の良い姉の言葉を信じ
「アーニャさん」
「なんニャ?」
「(皆と)一緒に食事にしに行きませんか?ちょうどバイトで臨時収入も入りましたし奢りますよ?」
「ニャ!?」
「どうせなら高い店にでも行きませんか?アーニャさん」
「行くニャ!」
アーニャは元気になった事を確認すると
(やはり姉の知識は偉大だ)
アイクは姉に感謝するのであった
ーーーーーーーーーーーーーーーー
盗み聞きをしていた四人の娘が扉の前で小さく話していた
(あーやっぱりアーニャだったニャあのプリプリお尻が遠のいてに行くニャ)
(だねー分かってはいたけどちょと複雑)
(私達の弟はしっかりしていましたが……成る程アイクの趣味はアーニャでしたか)
(んーそれは違うと思うけどな~)
(どういう事ですか?シル)
(私から言っても良いけど当日のお楽しみだよリュー)
(((???)))
シルは面白いから黙り少し遊そぶ
(当日が楽しみだね皆)