とある酒場の店員 作:イタク
「あともう少しで18階層に到着ですね……」
「はい……問題は……」
アイクは17階層から18階層の通じる入り口に到着するが……
「アイク……確か貴方は地上に戻る時に17階層主は倒したのですよね?」
「…………はい……昨日倒しました」
「なら……何故私達の前にゴライアスが……」
しかしアイクとヘイズの目の前には17階層主のゴライアスが壁をひたすらに壊していた
「分かりません……ただ付け加えるのなら…………」
アイクは目の前のモンスターのゴライアスを確認すると
「あれは……強化種の類いです…………」
ヘイズは深く息を吸い
「階層主の強化種ですか……悪夢ですね」
ヘイズはそう言うと杖を構える
「それでアイクあれに勝てますか?」
「はい勝ちます……が」
アイクは今までの感覚で目の前のゴライアスが深層のモンスターに匹敵する存在だと理解すると、アイクは自身の剣を地面に刺すとアイクは目を閉じ魔法の詠唱を開始する
「【私は不完全の者、闇に生まれし者そして救われた者本来死すべき未来から救ってくれた貴方、】」
アイクの魔法の詠唱を開始するとヘイズはアイクの前に立つ
「相変わらず突然の魔法詠唱ですか」
「【去れど私はもう思い出せない、誰も思い出せない私を救ってくれた貴方を、】」
アイクは魔力を周囲に漏れ始め壁を破壊していたゴライアスはその事に気がつき
「ウッオオオオオオオオ」
ゴライアスは雄叫びを上げた
「【顔も名も知らない貴方に私は誓う、この不完全な体、崩壊の兆しを見せるこの体、】」
ヘイズはアイクの魔法詠唱の為にゴライアスに対して攻撃にしようとするが背後からナイフが投げられる
「まだ分身体は消えて居ませんよ、ヘイズさん」
アイクはゴライアスを確認すると近くに居る分身体を寄越していた、分身体はアイクが装備している剣と短剣を抜き取りゴライアスに突撃する
「【決して使いこなせない私だが一時の間全身全力を出せる事を許して欲しい……】」
しかしアイクの調査用の分身体はレベル2しか無く分身体の1体は一撃で霧散するが
「本体の時間稼ぎには十分だ……」
そう言い残した分身体はゆっくりと霧散し持っていた短剣は地面に落とすのであった
「【私は対価を支払い前に進むこの愚か者だが前に進む…………対価の行進……《行進》】」
アイクの魔法の詠唱が終わるとアイクの回りに白と黒の靄がかかりアイクの体は変化し四耳の状態となった
「さて……」
アイクはそう言うと地面に刺した剣を抜くとアイクはゴライアスにゆっくりと歩き出す
「ウオオオオオオオオ!!!」
ゴライアスはアイクに向かい拳を叩きつける……拳はアイクの身長以上あり地面は抉れダンジョンが揺れるが
「……少し……速いな」
アイクはゴライアスの拳の隣に立っていた、アイクとゴライアスの距離は拳1個分と言って良いほど近くでありアイクは必要最小限の動きで回避した
「ならお返し…………」
アイクはそう言うとゴライアスの拳を切り刻んだ
「!!!」
ゴライアスはアイクからの攻撃に直ぐに引くが右肘から上は無くなった
「椿さん……相変わらず腕は良いな」
アイクは椿の作品に納得していると自身を無視されたゴライアスはアイクを睨むが……
「ヴオオッヴオオッ」
ゴライアスは突然笑みを浮かべアイクとヘイズはゴライアスを見ると右腕が再生する
「……モンスターが…………回復した?」
「いえ、確かにそれも脅威ですがアイク……それよりも…………モンスターが腕をくっ付け再生では無く、腕それ事態が再生しました!」
「!!」
ヘイズの指摘にアイクは驚愕する、一般的な回復魔法は失われた四肢を再生する事は無く例え目の前の二大聖職者のヘイズやオラリアに居るアミットでも不可能でそれはモンスターも同意だが目の前のゴライアスはそれを当たり前の用に行った
「…………」
アイクは黙る
(再生……階層主とは言えこの浅い階層でその用な機能……異常だ……)
アイクは頭を振り
(今は考えている暇は無いな…………後でヘルメス様に聞いてみよう)
アイクは考えを切り替え
「あまりこの姿で居るわけにもいかないからな…………」
アイクはゴライアスの顔まで飛ぶ
「格上相手なら下策だが……」
しかしアイクは弾丸の速さで飛びゴライアスの顔を抉り
「それにしても……我ながら上手く体が制御出来ないし…………」
アイクはゴライアスの顔の中心を狙うがゴライアスの頬に当たってしまうが
「まぁ……直ぐに慣れる」
アイクはただ一言言うとゴライアスに向かって攻撃しヘイズはギリギリ視覚での判断を行う
(相変わらず速いですねアイク……ですがアレン様程では無いですが攻撃の速さは匹敵するようですね)
ヘイズはそう考えるとアイクの攻撃に合わせ回復魔法をかけようとするが……しかしアイクの動きは回復させない動きだった
(アイク…………どういうつもりですか?)
ヘイズは何かの間違いだと考えもう一度アイクに合わせて魔法を使用とするとアイクはまた動きを変えた
(…………回復魔法を使用させて貰えない?…………単独で倒すつもりですか?)
ヘイズは回復魔法をかけるのを辞めアイクの動きを考える
(もしかして………今のアイクには回復魔法をかけても…………意味がない?)
ヘイズは一つの答えを出す
「まさか!」
ヘイズは認識する何故今まで四耳の状態で
(四耳の状態では回復……出来ない)
それは異端であり聖職者としていや命をかける冒険者として戦慄する
(何故ヘディン様が「狂った弟子」と言った意味がようやく理解しました……確かにこれは狂ってなければ……)
ヘイズはこれ以上考えなかったいや考えてはならないそれはアイク自身の否定に他ならなかったからだ
アイク切り札の四耳は回復魔法をかけても意味はない、そしてそれは……
(アイクの魔法は…………諸刃の剣)
ヘイズはただその事だけを認めアイクの戦いを傍観するだけだった
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アイクは再生するゴライアスに対して
「…………少してこずったな」
ただそう言い唯一残った胴体を剣で貫いた
「それにしても頭を切り刻んでも再生とは…………従来の強化種以上のモンスターだったな」
「いやおかしいでしょ無傷で倒すなんて!」
「無傷じゃあ無いですよ?」
アイクはそう言うと自信の腕を見せるが
「ただの切り傷じゃあ無いですか!!」
ヘイズはアイクの頭を軽く杖で叩くが魔法を詠唱する
「【アース・グルヴェイグ】」
ヘイズは何も言わなかった、ただアイクの怪我を魔法で治療する……そして
「【ゼオ・グルヴェイグ】」
ヘイズはもう一つの回復魔法を詠唱した
(表面はほぼ無傷……たけど内臓の損傷に加え細かい血管がぐちゃぐちゃ)
ヘイズはアイクの体を無理矢理回復を終えると
「少ししゃくですが……帰ったら戦場の聖女(デア・セイント)に回復させて貰いなさい……私ではアイクのそれは回復させる事が出来ません」
「…………あれ……痛いだけどな…………」
アイクはアミットの魔法でしか回復させる事が出来なかった
「それよりもアイク……アレどうしますか?」
ヘイズはゴライアス自身が18階層に行くために作った壁のせいでアイク達は通れずに居た
「どうします?アイク」
「ゴライアスの突然強化種…それに加えて異常な回復速度を持つゴライアスが18階層に行こうとしていた……もしかして18階層に何かがあるかも知れない……」
アイクは崩れた壁に近づくと何かの振動が聞こえた
「…………?」
その音にアイクは集中的に聞く
「ヘイズさん……何か聞こえませんか?」
「?」
ヘイズはアイクの質問に耳を澄ませる
「冒険者が道を掘り起こす音?」
2人は耳を澄ますと聞き覚えがある風の爆発音が聞こえた
「「!!」」
2人はその異常事態が起きている事に気がつく
「アイク!」
「えぇ分かってます……」
アイクは目を閉じ最高の威力のある武器を取り出す
(…………力をお借りします)
アイクはとある女冒険者が着ていた服の模様が入った手のひらサイズの小さな鐘を取り出す
「【小さな福鐘(スモールゴスペル)、スモール • サタナス・ヴェーリオン】」
その超短文詠唱は波の冒険者の長文に匹敵するほどの威力だが、アイク魔法特性でオリジナル魔法の2段構えが出来ずそれに加えて射程などが犠牲にされているがその分オリジナルの威力の8割に匹敵する程の威力だった
「…………アイク……この魔法は…………もしかして」
「何も言わないで下さいヘイズさん、この魔法は人前に出せない魔法だと分かっています」
アイクは知っている、この魔法の所有者は闇派閥の人間の魔法……だがしかしアイクの魔法の【レコード】は元の所有者の気持ちや戦いの記憶を断片的とはいえ読み取り魔法を行使する事が出来る、その為アイクは闇派閥の武器は一切使用しないが2つだけ使用する事を決めた……そしてアイクが使用した小さな鐘はその内の一つである
「それよりもヘイズさん……このまま進みます……良いですか?」
「えぇ構いません」
ヘイズからの了承を得るとアイクは18階層までの道を無理矢理作る
「【小さな福鐘(スモールゴスペル)、スモール • サタナス・ヴェーリオン(小さな楽園)】」
アイクは何度も魔法を発動するが威力を調整し崩落を防ぎながら前に進む
アイクはもう一度魔法を行使使用すると目の前の岩から小さな光と冒険者達が戦う音が聞こえ……アイクは目の前の岩を……
「【私は求む…………【ドワーフ】」
種族を変え目の前の岩を
「フン!」
殴りつけ目の前の岩が18階層の空中に飛ぶ…………本来岩の威力は方角的に斜めに進み壁に激突するはずだったが
「「あっ…………」」
18階層の入り口に居るモンスターが複数激突しそれが致命傷となりモンスターが霧散した
「…………もしやと思いましたが……モンスターが居るとは」
「分かってやった分けでは無いようですね」
ヘイズは呆れ前に出りアイクは種族を元に戻す
「【私は求む…………【獣人】」
その後アイクは幻術の魔法を詠唱しその魔法でヒューマンの姿となり前に進むとヘイズが立ち止まっていた
「アイク……アレを見てください」
ヘイズはそう言い指を指すとそこには巨大なモンスターゴライアスが居た
「2体目……ですか」
「…………もう一度魔法を行使します……現在ここには第1級冒険者は居ないので」
アイクは剣を刺し魔法の詠唱をするが
ゴーン……ゴーン
大きな鐘の音が聞こえヘイズはアイクを見るがアイクは何もしておらず首を横に振る
「アイク……以外に鐘?」
「そっ……そのようですね」
アイクは地面に刺した剣を抜きとる、アイクはその音を出している物を見ていると1人の冒険者を発見する……その冒険者は自身より大きな剣を握りしめ、綺麗な白い髪は地面の土で汚し既に装備がボロボロだった…が2人は鐘の音を聞いた
「アイク……」
「…………シルさんのお気に入り……」
アイクは神々のように魂を見ることは出来ない…………だがしかし代わりにアイクはその人物の味を知る事が出来るその人物の本質を知るそして料理を完成するかのようにその人物の味が変化する事も…………
(なっ…………何なんだあの冒険者は!!)
アイクはその冒険者の味は異常だった、その人物は昨日寝ている姿だが既に味を確認しており、それはアイクが求めていた味に近い物だった、しかし目の前の冒険者…………いやその鐘が鳴る白い光を見ると強烈な味がした
「おかしいだろあの冒険者!」
アイクの発言にヘイズは驚き目を見開く
「アッアイク!?突然どうしたのですか?」
「あーヘイズさん……助け何て要らないようです」
ヘイズはアイクの根拠が分からなかった何故そう言いきれるのか……何故そうも自身満々なのか
「それは……どういう事ですか?」
「あーシルさんが気に入っている冒険者なんですが」
その言葉と同時に鐘は大きくなり18階層に鳴り響く
「魔法かスキルかは分かりませんが……あの白い光……あれは」
アイクは冷静さを取り戻しヘイズを見る
「第1級冒険者の魔法に匹敵します」
その言葉と同時に炎が立ち上ぼりゴライアスの上半身が無くヘイズは息を飲んだシル……いやフレイヤ様から以前話を聞いていたフレイヤ様の賛美はヘイズに取って嫉妬する物だったがしかし目の前の冒険者はフレイヤ様からまだレベル2の冒険者しかも成り立てであの威力はおかしかった
「アレは…………質問です先ほど居たゴライアスは……アイクが倒したゴライアスと同等ですか?」
「いえ……違いますヘイズさん」
アイクは首を横に振り否定するが
「
その言葉にヘイズはアイクが「おかしいだろあの冒険者」と言った意味を理解した……現在おかしい冒険者いやベルは最近レベル2にが上がったばかり……なのにアイクは倒すのに時間がかかったゴライアスを事実上一発の魔法でゴライアスの上半身を吹き飛ばした……はたしてレベル2の冒険者でベルと同じことが出来る冒険者は居るだろうか……いや、もし居たとしてもそれはきっと…………第1級冒険者しか居るかどうかだった
「さて……」
アイクはゴライアスが倒させた事を確認すると周囲を確認する
「モンスター共が溢れているな……駆除するのに時間がかかりそうだ」
アイクはモンスター達が森の中で暴れている事を確認しどう駆除しようと考えて居ると
「今はそれ以上戦闘に参加するな狂ったバカ弟子」
そこにはヘディンを先頭にフレイヤファミリアが集結していた
「師匠……」
「ヘディン様」
ヘディンはアイクの戦闘痕を確認するとアイクの腹を殴りアイクはうずくまる
「そこで寝ていろ狂ったバカ弟子」
ヘディンは周囲を確認すると直ぐに決断しフレイヤファミリアの団員に
「フレイヤ様の神託は輸送物資を無事にリヴィラの街に届ける事、しかしそのリヴィラの街が無くなると言う事はフレイヤ様の神託に答えられ無くなる事だ、よって我々は今からリヴィラの街を救いに行く……邪魔なモンスターは全て殲滅しろ、今の貴様らに連携など不要だ」
ヘディンはフレイヤファミリアに命令する
「モンスター共を殲滅しろ!」
「「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」」
ヘディンはフレイヤファミリアに命令すると各々動きだしモンスターを攻撃しに行くが……
「ヘイズそれからヴァンお前らは別だ」
ヘディンは2人を呼び止め
「ヘイズお前はリヴェラの街に行き冒険者共を回復しに迎え、それとヴァンはアイクを背負いヘイズを護衛しろ、まぁリヴェラの街にはアイクの知り合いが大勢いるから上手く扱え」
「了解しましたヘディン様」
「了解しました」
2人をリヴェラの街に向かいヘディンは大きな穴の所に向かう
「……………………」
ヘディンは喋らなかったら大穴を確認する、既に冒険者はおらず残された大穴にヘディンは顔を歪めていた
(これが…………フレイヤ様のお気に入りのレベル2の冒険者がこれをやったのか?)
ヘディンはもしこれ程の威力を出すのは簡単だがもし昔の自分が出とするとしたら……少なくともレベル4で無ければ不可能だと理解する
(フレイヤ様が認めた冒険者……認めたくない、断じて認めない…………だが……認めなければならない……この事実だけは……)
ヘディンは魔法を行使すると近くに居たモンスターを一瞬で塵にする
(……戦バカ……狂ったバカ弟子……あやつらの真似をする等虫酸が走るが…………奴らの力は本物だ……)
この時ヘディンも又ヴァンと同じくとある決断をし前に進む事を決めるのであった
(全てはフレイヤ様の忠義の為)
ヘディンは頭の中で考えるのであった
正直18階層にヘディンを登場する予定は無かったのですが…………どう考えても到着するよな~と思いました
ちなみにヘディンはベルとは会って居ません