【登場人物(キャラクター)】
• 蓮(レン)/ 18歳
オーブ国防軍・『独立0特務隊』所属。最新鋭MS『オーディン』のパイロット。
プラント出身のコーディネイター。「血のバレンタイン」で家族を、数か月前の事件で最愛の恋人・遥を失う。二度の凄惨なトラウマから精神の崩壊を防ぐため感情を完全に封印。戦場では無言・無表情を貫き、機械的に「最適解」の演算のみで動く戦闘マシーンと化している。
• シャル・アスハ
滅び去った日本の皇女(ウズミ代表の姪、カガリの従姉妹)。
母は病死、父は大公であり東京でのザフト侵攻時に娘たちを皇居から逃がして戦死。カオシュンで親代わりの爺を失い、当初は蓮を冷酷と責めてビンタを見舞う。しかし、ウズミ代表から彼の過去と「復興を目指す戦後日本の現実」を諭され猛省。ただ守られるだけの弱さを捨て、不遜で凛とした命令口調(「~しろ」「分かっているな」)の覚悟を宿し、オーブ軍のパイロットスーツ姿でオーディンへの同乗を志願する。
• シェル・アスハ
シャルの妹。日本の皇女。
ザフトの攻撃により崩壊した日本の皇族最後の生き残り。『独立0特務隊』の乗組員からは、失われた故郷の象徴、そして「平和な未来の光」として命懸けで守るべき存在とされている。姉のシャル以上に聡明で心が優しく、蓮の部屋を訪れた際には「本当はとても優しい姉なんです。どうか、姉を誤解しないであげて下さい」と姉の本心をフォローし、彼の隠された傷や覚悟に深い理解と感謝を示す。
• 神代 宗一郎(カミシロ ソウイチロウ)
『独立0特務隊』特務艦『ヤマト』の艦長。生粋のオーブ国防軍ベテラン軍人。
ザフトに撃沈された救出艦の女性艦長・神代遥の実の兄。
• 神代 遥(カミシロ ハルカ)※故人
オーブ国防軍の女性艦長。宗一郎の妹であり、蓮の元恋人・上官。
日本での救出支援活動中、ザフトの無慈悲な攻撃を受け、猛火に包まれながらも最期まで退艦指示を出し続け、護衛機にいた蓮の目の前で艦と運命を共にした。
• ウズミ・ナラ・アスハ
オーブ連合首長国の最高代表。
遥の悲劇以降、蓮の持つ「命を奪わせない執念」を理解し、最高機密オーディンを託した。ウズミ直轄の『独立0特務隊』を動かし、カガリ奪還任務においてシャルの同行を「カガリを説得するための戦略的最適解」として認め、蓮へ下す。
【登場兵器(メカニック)】
• オーディン
ウズミ代表から蓮へと直接託された、オーブ国防軍の最高機密モビルスーツ。
鋭利な飛行形態(フライトモード)とモビルスーツモードへのスムーズな変形機構を有し、圧倒的な超高速駆動を誇る。高出力のビームシールド、先端から光刃を展開する長大な『ビームランス』を装備。
最大の特徴としてコックピットがモジュール構造になっており、整備兵から伝えられた通り、単座(一人乗り)から、後方にシートを展開した複座(二人乗り)の仕様へ数分で換装・可変できる。
• 特務艦ヤマト
『独立0特務隊』が運用するオーブ国防軍の最新鋭戦闘艦。地球連合軍の『アークエンジェル』の同型艦であり、漆黒の装甲を纏う。
搭乗員のほとんどは、日本での救出活動中にザフトの誤認攻撃から生き残ったオーブ軍人やその遺族。復讐のためではなく、「二度と同じ悲劇を繰り返さない、戦争のない平和な未来を創る」という不戦の意志のもとに志願し、ウズミ代表の直轄部隊としてこの艦を動かしている。
【国家・勢力解説】
• オーブ連合首長国
南太平洋に位置する火山列島のコーディネイター・ナチュラル混在の中立国。
ウズミ代表のもと「他国の大戦には介入しない、他国を侵略しない、他国の侵略を許さない」という局外中立を国是とする。だが、その裏では最高機密MS『オーディン』や、非公式隠密部隊『独立0特務隊』を組織し、平和を繋ぎ止めるための独自の「力」を秘匿している。
• プラント/ザフト
L5のコロニー群を拠点とする、遺伝子調整された『コーディネイター』の新人類国家。
地球連合軍による核攻撃(血のバレンタイン)への報復として、地球への侵攻作戦を開始。圧倒的なMSの技術力を誇る。中立を謳うオーブの理念を「ナチュラルに尻尾を振る偽装中立」と蔑み、カオシュンやヘリオポリスへの強襲など、その刃はオーブへも容赦なく向けられつつある。
• 地球連合(大西洋連邦/東アジア連合など)
地球圏の『ナチュラル(未調整の人間)』を中心とした国家群による軍事同盟。
プラントのコーディネイターを「青き清浄なる世界のために」と敵視し、物量でプラントの絶滅を画策する。本作においては、東アジア連合に所属していた独自自治権を持つ国『日本』がザフトの侵攻によって壊滅。また、カオシュン宇宙港の陥落など、各地でザフトの侵攻の前に苦戦を強いられている。
• 日本(皇国・日本)
東アジア連合において、唯一独自の独立自治権を維持していた気高き国家。
本作独自の悲劇として、大戦勃発後にザフト軍による無慈悲な急襲(東京侵攻)を受け、主要都市が燃え盛り事実上壊滅。大公(アスハ姉妹の父)をはじめとする多くの命が失われた。皇族の生き残りであるシャルとシェルはオーブへ亡命。残された民は、いまも焼け野原の中で復興と平和への道を必死に模索している。
こちらのSSの内容に関しては1話にして詳しくお伝えします。