ティターンズの新兵である貴方は、初出撃にも関わらず大きな戦果を上げ、エゥーゴに大きな打撃を与えることに成功した。

 戦場より帰投すると、ティターンズ総司令「バスク・オム」大佐にゼダンの門へと呼び出され………。

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第1話

(ドアを3回ノックする)

 

 

???「入りたまえ」

 

 

(ドアを開け、バスク・オムのオフィスに入る)

 

(バスク・オムは椅子に座り、デスクには書類が置かれている)

 

 

バスク「………なるほど。貴官が、初出撃にも関わらず多大な戦果を上げたという噂の新兵か」

 

 

(素直に”そうです”と伝える)

 

 

バスク「ふむ………謙遜しないその態度、嫌いではない」

 

 

(バスクは書類を一枚一枚めくりながら貴方に話しかける)

 

 

バスク「貴官は、初陣かつ旧式のジムⅡを搭乗機とし、搭乗機を大破させながらも、エゥーゴのネモを6機撃破………更には敵指揮官クラスのリック・ディアスを中破へ追い込む………ふっ、上出来と言えるだろう」

 

 

(貴方は”光栄です”と言い返す)

 

(バスクはどこか満足そうな笑みを浮かべる)

 

 

バスク「貴官には後日、本部から勲章が授けられるらしい。………だが、それとは別に、私からも何か褒美を与えようと考えている」

 

 

(貴方は突然の事に驚き、理由を尋ねる)

 

 

バスク「理由か?そうだな………戦果を上げた者にそれ相応の報酬を与えねば、優秀な人材は離れてゆき、ティターンズは雑魚の群れと化してしまうだろう。そうすれば、我らの敵であるスペースノイド、そしてそれを庇い立てるエゥーゴやカラバに膝をつき、屈服することとなる。これが、理由だ」

 

 

(貴方は、素直に納得する)

 

 

バスク「理解したようだな。では、単刀直入に聞こう。貴官は………何を望む?」

 

 

 

(貴方は、”それ”をバスクに伝える)

 

 

バスク「………何?”耳元で話して欲しい”?”耳が遠いから”………?」

 

 

(バスクは盛大に困惑する。そりゃそうだ)

 

 

バスク「………いや待て。耳が遠い、と貴官は言ったな。それほど耳が遠いのなら、入隊審査時に何かしらの報告が上がるはずだが」

 

 

(貴方はバスクに追加で説明する)

 

 

バスク「………”初めて出た戦場で、あまりの爆音で耳がイカれた”………か。いやしかし………」

 

 

(バスクは少しの間考え、結論を出す)

 

 

バスク「………いや、これ以上はやめておこう。貴官のプライベートを深堀りしても私に何一つメリットはない。では………」

 

 

(バスクは立ち上がり、貴方のすぐ左へと歩き、耳元で囁く)

 

 

バスク「………これで、よいのか?」

 

 

(貴方は”よく聞こえます”と返す)

 

 

バスク「よく聞こえる、か………。噂になるほどの新兵、どのような者なのかと考えてはいたが─────」

 

 

(バスクはより一層貴方に近づき、吐息が当たる距離で囁く)

 

 

バスク「─────まさか、このような特殊な趣味嗜好を持つ者だとは、な」

 

 

(貴方は慌てて否定する)

 

(バスクは少し離れる)

 

 

バスク「慌てて否定するか。だが、安心すると良い。私は貴官のプライベートに深入りするつもりはない。無論、このことを他言するつもりもない」

 

 

(バスクは軽く咳払いをし、話題を変える)

 

 

バスク「………話は変わるが、貴官に訪ねたいことがある。貴官はなぜ、ティターンズに入隊したのだ?」

 

 

(貴方は自分の過去を話す。忘れたいくらい、悲惨な過去を)

 

 

バスク「ふむ………ふむ………なるほど。”ジオンのコロニー落としによって、大事な人を失った”。”そんなことをもう起こさせたくない”………か」

 

 

(バスクは静かに歩き、左から右へと移る)

 

 

バスク「………貴官の考えていることは正しい。あの一年戦争で、宇宙移民達は我々アースノイドから多くのものを奪った。建造物、自然、歴史。そして………」

 

 

(バスクは右側へ移動しきり、右耳の至近距離で囁く)

 

 

バスク「………多くの、命を。それも、軍人だけではない。民間人の、命もだ」

 

 

(バスクは少し距離を置き、囁き続ける)

 

 

バスク「思想というものは、一度狂ってしまえば、それは同じ境遇の者にさえも、呪いのように感染(うつ)ってゆく。奴らもそうだ」

 

 

(バスクの言葉が、囁きながらも段々と熱を帯びてゆく)

 

バスク「コロニーを落とし、多くの命を奪い、踏みにじり………あまつさえ、敗北した今もなお抗戦を続け、戦火を広げようとしている………!だからこそ、アースノイドを代表し、我々ティターンズが、悪しきスペースノイドに裁きを下すのだ………!」

 

 

(バスクは荒くなった呼吸を整え、深呼吸で心を落ち着かせる。)

 

 

バスク「………すまない、見苦しいところを見せた。だが、これで貴官も改めて理解してくれたであろう。ティターンズは、どうあるべきかを」

 

 

(ここで、バスクは思い出したように話を変え、貴方の周りをゆっくりと回る)

 

 

バスク「………あぁ。そういえば、報酬の話であったな。たったこれだけでは報酬とは言えぬ。私から、貴官に一つ提案しよう」

 

 

(バスクは再び右側の至近距離から囁く)

 

 

バスク「………近々、とある計画に基づいた新型機の実験も兼ねた、特殊な部隊を新たに設立する予定だ。貴官を、そこに異動させよう。そうすれば、実質的に新型機を任せることとなる。………どうだね?」

 

 

(貴方は”急な話なので考えさせて欲しい”と言う)

 

 

バスク「………まぁ、それでも良いだろう。何分急な話だ。考える時間は必要だろう」

 

 

(バスクは貴方から離れ、椅子に座り直す)

 

バスク「では、話は以上だ。下がりたまえ。………懸命な判断を、望んでいるぞ」


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