エタらんとか言って更新に半年かかる小説があるってマジ?
あ、今回かなり攻めてます。
「……はぁ…………はぁ………」
一体、何が起こってるんだ?
抱き締めている腕の力を緩めると、離れたくないとばかりに、俺の上に乗ったヴァレサがぎゅっと抱きしめてくる。
そして、俺の首筋にヴァレサの息が当たってる。なんなら、身体も少しづつ擦るように動かされていて、俺の胸に当たる彼女の豊かな膨らみが俺の理性をマキシマムドライヴへ持っていこうとする。
最初は料理をしていただけのはずだった。それが、まさか……俺が彼女に告白して振られたのが勘違いだと判明して、そこから俺の鼓動は止まらない……って止まっちゃダメか。
シチューはあと少し煮込むだけだし、付け合せも作り終わった。だから少し休もうとしたんだけど。
俺が普段座ってる2人がけのソファ。そこでヴァレサが俺に乗って抱き締めてくる。目に映る景色がいつも見ているものだけに、俺の腕の中の彼女がやけに鮮明に見えた。
「…ヴァレサ…?」
「……ディルくん…」
ヴァレサは俺に呼ばれた事を嬉しがるように、俺に身体を擦り付けるような動きをする。おかげで彼女の抜群のスタイルの威力が最大限発揮され、勝つ俺の鼻腔をくすぐる甘い香り。
そんなことを続けられているうちに、俺の血液が1点に集中しだした。…さ、流石にマズイっ!
「……っ、…おりゃっ!」
「わわっ!」
俺のディルくんが目覚める前に、ヴァレサごと強引に起き上がる。…そのままソファにヴァレサを下ろして台所に逃げようとしたのだけど。
起き上がったせいでヴァレサは俺の腿の上に腰を下ろすことになる。つまり、俺の脚に彼女のダイナミックなお尻が着弾して大ダメージ。……さらに、ヴァレサはまだ終わらなかった。
「…ぅ、…ディルくん…」
彼女はそれでもくっつこうとして、俺の腿の上を全身、俺の腰の上に座り直す。トドメに、俺の膝の上に乗ったことで追い抜いた身長差も活かしてそのまま俺をもう一度抱きしめた。
つまり、俺の顔はヴァレサの巨乳に包まれるわけで。
そして、そんな状況で耐えられるほど俺も賢者ではなくて。
「……んっ、………ん?…ディルくん、…ズボンに何入れてるの……ぁ…」
泣きたい。
俺はどうすればいいんだ?
逃げようにもヴァレサが乗ってるし、何よりもう完全に、清々しい位にディルくんが起動をしてしまってる。
何がマズイって、ディルくんの上にヴァレサが跨ってるせいでヴァレサに完全にバレてしまってる。
俺は気まずそうに見ると、ヴァレサは顔を真っ赤にしたまま呆然と俺の顔を見ていた。
「あの、……その、本当にごめん…。……その、これは……」
正直、肝が冷えた。こういうのに耐性がないヴァレサの事だし、絶対に引かれる。俺の精神は冷めきっているのに、俺のディルくんはそんなことお構い無しに立ち上がろうとするのがこの時ばかりは本当に嫌だった。
どうにかしてこの状況から脱出せねば。
そんな事を爆速で考え、俺はヴァレサを退かそうとしたところで、ヴァレサが自分で腰を上げた。そして、自分の手を自身のお尻側に回して。それと同時に、ディルくんに感触。
さわ。
「……ディルくん、元気になったのぉ?」
「っぅあ!?」
!?!?!?
俺は瞬間的に手を伸ばしてヴァレサを持ち上げ、ソファの下から転がり落ちた。手を伸ばした時に、一体彼女の何処に手を入れたのかも気にする暇もないまま、俺はそのままうつ伏せになる。
なっ、なななな!?
俺は驚きと、自分のある部分に思い切り触れられて、なんならスリっと撫でられた感触に脳が追いつかない。
俺は、首だけでヴァレサを見る。ソファに残されたヴァレサは、自分の胸を手で隠すようにしながら、俺のことをじっと見詰めていた。その目にはなにかすごい執念じみたものを感じる
「……わ、わたしの…せいだよね…?」
「えっ」
「ディルくん、苦しそうだよ?」
「だ、大丈夫!…大丈夫だからっ!ヴァレサは何もしなくていいからっ!」
ヴァレサは、ゆっくりとソファから降りて、俺を強引に仰向けに戻した。そしてその上の同じ位置もう一度跨る。さっきと状況が変わらねぇ!
「………ディルくん、……ほら……こ、こんなに……」
「っ、…ちょ、ヴァレサ……ほんとに待てって」
俺はまた、ヴァレサごと起き上がる。もう完全に彼女のお腹に当ててしまってるけどそこは無視して、とにかく離れなければ。
だが、ヴァレサは予想外の行動をとった。
起き上がりに合わせて俺の胴体を脚で組み付いたと思ったそのまま自分ごと後ろに倒れたのだ。当然重心に負けた俺は、今度はヴァレサを下にして床に転がる。
「…ディルくん……」
俺の名前を呼ぶヴァレサの甘い声。呆然とする俺の手をとった彼女は、そのまま………。
ジリリリ!
「「っ!?」」
そこで丁度、鍋の煮込み完了を知らせるベルがなった。それと同時に我に返った俺たちはバッと音がしそうな勢いで離れる。
「……わ、わわっ、わたし、……何を……?……ご、ごめんさない…!」
「え、い、いや、…お、俺の方こそ、……ご、ごめんっ」
ジリリリとやかましい音が鳴る中しどろもどろに謝り合った俺たちは立ち上がり、台所に走る。震える手でベルを止めて、恐る恐るヴァレサの方を見ると、向こうも真っ赤な顔で俺をチラチラ見ながら指をもにょもにょさせている。
「……あ、あの、…ディルくん…さっきのは……その」
「……う、うん。とりあえずご飯にしようか。……多分、ヴァレサも腹減ってたんだろ?」
「う、うんっ!そうなんだぁ〜!…お腹ぺこぺこだよぉ〜……」
お互い空元気のせいでどうもぎこちない。
何となく二人で手を洗ってから、テーブルにシチューの大鍋をどんと置く。蓋を開けるとよく煮込まれたブレイズミートシチューが顔を出した。部屋に広まる湯気とシチューの香りに、しどろもどろだったヴァレサが頬を緩ませ涎を飲み込む。
サラダとパンもあるだけ置いて、でかい器に山盛りにシチューを盛るとヴァレサの前に置いた。
「じゃ、食べるか」
「うんっ!…いただきま〜すっ!」
スプーンを渡した頃にはもういつも通りのヴァレサに戻っていた。ふーふーと掬ったシチューを冷まして大口でぱくり。
「…ん〜!」
「どうした?熱かったか?」
「…んっ、……ん〜…すっごくおいしいよぉ〜!」
どうやらおいしい方だったらしい。目をキラキラさせながら次々とシチューを放り込み、トドメにシチューを浸したパンを頬張る。
「……っ、んぅ〜……!」
こうやって美味しそうに食べてくれるところが好きなんだよな。体全体を使って美味しいって感情を表現してくれる。
「…やっぱりわたし、ディルくんのシチューが1番好きなんだぁ」
「そうか?このレシピ、ヴァレサのお父さんから教えてもらったんだけど」
「えっ!そうなのぉ!?………あむっ、…うんっ、お父さんのよりも好きだなぁ」
「…そりゃうれしいな。ありがとうヴァレサ」
「…えへへ、うんっ」
沢山作ったけど、ヴァレサの手にかかれば無くなるまでそれほど時間がかからなかった。この子食べ方とかすごい綺麗なのにいつの間にかめちゃくちゃな量食べてるんだよな。
「…ふ〜、ご馳走様〜…おいしかったぁ」
「お粗末様でした。…じゃあ皿洗いは後でやるから、…送るよ家まで」
「……ぅ」
とりあえず鍋やら皿は水につけてと。振り向きながらそういったんだけど、ヴァレサは自分のスカートを掴んで下を向いたまま動かない。
「………ねぇ、ディルくん…」
「どうした?」
「と、泊まっちゃ……だめかなぁ?」
「はぇ?」
と、泊まる?
気の抜けた声を返した俺を、ヴァレサは口を固く結んで見つめてきた。ヴァレサのことが好きな俺としては大歓迎なんだけど、色々とほかに問題がある。
「……えっと、親御さんは?」
「ディルくんならいいよって言ってくれたよ?」
「なんだその全服の信頼。……嬉しいけどさ。…えっと、じゃあ連絡とかは…?」
「ここに来る途中でしたよ?」
「ああ、野菜買ってる時になんか話してるなって思ったらそれか」
「うん。……これなら、泊まれるよね?」
いや、いやいや。嬉しいよ。嬉しいけどさ……。
もし、次にさっきみたいな状態になっちゃったら、俺はもう止められない。それでヴァレサの気持ち考えずに行動してしまいそうな自分が嫌だった。
「……でも、さ」
「……ディルくん?」
「……その、俺……さっきみたいな状態に、……多分なるぞ?」
と、脅し半分で言ってみる。普通ならはぐらかすところを、あえて確信を着いて聞いてみた。
それでも、ヴァレサはこくりと頷いた。
「………うん、……わたしも、なると思う」
「……だったら」
「……ううん、……む、、むしろ?……そ、そう…なって欲しい…な…って…」
「……っ」
そ、それは。そう受けとってもいいのか?
真っ赤なヴァレサ。手は相変わらずもにょもにょしてるけど、チラチラと俺の目はちゃんと見て言ってくる。
「……いまの、言い間違いじゃないんだよな?」
「………ぅん」
「それは、その、……そういうことに興味あるってこと…?」
「………なんというか、その。……わ、わたしでも…そう、なるんだなぁって思って…」
そう言いながら、ヴァレサは自分の身体を確かめるように腕で身体を抱いた。腕に乗ったヴァレサの胸が持ち上がるのを呆然と見ながら、首が自然と縦に動く。
「……うん。………ヴァレサは…その、すごく魅力的だと……おもう」
「そ、そうなのぉ?……あ、ありがと…」
何だこの雰囲気。お互い突っ立ったまま恥ずかしい事を言って、お互いに顔が真っ赤になってる。
「で、でも、ヴァレサは…嫌じゃないのか?…だって、男からそういうので見られるのって……」
「確かに知らない人だったら嫌だけど……ディルくんなら、……嬉しいよ?」
「えっ」
嬉しいとな?…そ、そんなの、もう……。
俺の奥底から、言いようのない感覚が這い上がってきた。それに突き動かされそうな体をどうにか抑え込む。……待て俺っ、動き出すのはまだ早いぞ。せっかく振られたのが勘違いってわかったんだから、先走って二の舞を踏むなよ……。
「……とりあえず、その、風呂入るか?……泊まるんだし」
「……う、うん」
手をもにょもにょさせながら頷き、俺の着替えを借りて、顔を赤くしながら入っていくのを見送り、ソファに寝っ転がった。顔を埋めて悶えそうになるが、そこから香ったヴァレサの甘い香りに俺はソファから転げ落ちる。無事に顔面を床に強打して悶え、少し落ち着きが戻ってきた。
「……いや、いやいやいや。流石に……」
ダメだ、考えれば考えるほどダメな方向に思考が飛んでいく。
ヴァレサは俺と「そういう」雰囲気になるのは構わないし、俺に「そういう」目で見られるとは嬉しいとも言ってた。……いや嬉しい。嬉しいんだけど、あまりに予想外ぎて実感がわかない。夢じゃないよね?
「……あ、あがったよぉ?」
そんなことを考えながら頬を引っ張ったりしてると、ヴァレサがお風呂から出てきてしまった。
「……あ、ああ。…ヴァレッ……」
「どうしたの?」
俺はお風呂上がりのヴァレサを見て固まった。俺の服を借りると言ってたけど、やっぱりというかなんというか、サイズ的に入ったのは上だけだったみたいだ。
黒のTシャツいっちょで、束ねてる髪を解いた姿のヴァレサは今の俺には効果抜群だったようだ。可愛すぎて直視ができねぇ。
何とかそっぽを向きながら答える。
「…や、髪下ろしたの初めて見たから」
「…あー、そういえばそうだねぇ。…次はディルくんが入って?」
「あ、ああ。……そこらでゆっくりしてて」
ダメだ。もう一度見ようとしたけど俺のシャツの胸の部分が悲鳴を上げてたのが視界に入ってやっぱダメだった。
……一旦冷水浴びて頭冷やそう。
「………」
ディルくんがお風呂に入っていった。それを見るや否や、わたしの中の卑しいところが滲み出て来る。
…い、今ならいいかなぁ?
さっきまでのわたしが彼に行ったことを思い出すと頭が爆発しそう。…でも、もう引き返せないところまで来てる……よね?
わたしは手にずっと残ってるディルくんのある部分を触った感触を思い出す。
ディルくんがわたしで反応してるのが嬉しくて堪らないんだぁ。……ディルくんを待っている間に手早く髪のお手入れを済ませると、目にいるのはディルくんが使ってるベッド。その上の掛け布団が気になって仕方ないよぉ。
わたしはちらっとお風呂の方を見る。……うん、大丈夫……かなぁ?
立ち上がったわたしは、そろりそろりと足音を立てないようにベッドに向かい、腰掛ける。
そのまま掛け布団を手に取って……匂いを嗅いでみた。
「……ぁ〜……んん〜……」
すごいよぉ!
より濃くする彼の匂いに、わたしはうっとりする。
だめだぁ〜。これ、わたしにとってはシチューよりもいい匂いがするよぉ。幸せぇ…。
ディルくん、なんでこんなにいい匂いがするのぉ?何か香水とか使ってる訳じゃないけど
…。
辛抱たまらなくやったわたしは、そのままベッドに寝転がって掛布団にくるまろうとしたその時、お風呂場の方で音がした。……ディルくんが出たっ!
わたしは速攻で布団を戻してソファに飛び戻る。背もたれを飛び越えてぼすっと座ったと同時にディルくんが出てくる。
「……出たけど……どうした?」
「な、なんでもないよぉ?」
ディルくんは一瞬怪訝そうな顔をしたけどまぁいいかって呟いて、わたしにマグカップを渡してくれる。お礼を言って受け取ると中身はホットミルクだった。
ゆっくり飲むと、砂糖が入ってるのかな……優しい甘さが広がってすごく美味しい。
ディルくんの、サラッとこういう事をできるところが好きなんだぁ。小さいことだけど、された側は結構覚えてるんだよ?
「…おいしい」
ディルくんを見て、わたしはソファに座る。隣に人ひとり座れるくらいの間を開けてちらっと彼を見ると、顔を赤くしたディルくんはすすっと隣に腰を下ろした。わたしは無意識に彼に密着する。……ふふっ、ディルくんは、胸が形を変えるくらい当たってるところをちらりと見た。
「……もう、寝るか?」
「うん、……えへへ」
「ど、どうした?」
「ううん、なんでもないよ?」
心臓の音が、うるさい。
あそこまで言ったんだもん、もう、わたしにディルくんに何をされても文句はいえない。……でも、それでもいいよ?
「……ヴァレサはベッド使ってもいいから…」
「いっしょにねよ?」
それでもディルくんは別々てま寝ようとするけど、そんなのいやだよぉ。わたしはディルくんがなにか会う前にベッドに連れて行っちゃう。
ディルくんは、連れられながらももう一度行ってくる。その顔は、さっきの狼狽えた顔より真剣な顔で言ってくる。
「…どうなるか、わかんないぞ?」
「……うん」
身体が、あつい。
わたしは、先に横になったディルくんの横に滑り込んだ。さりげなく胸をディルくんの腕に当てながら、手を自分の太ももに挟む。
「…ディルくん、あったかい…」
「…ヴァレサも、あったかいな」
ディルくんは、ちょっと手を動かしてわたしの脚を撫でた。それが気持ちよくて、もっと胸を押し付ける。
…ぁ、そうだ。……これは言わないと…。普段だったらドキドキしすぎて言えないけど、今なら言える。ううん、今この時じゃないと言えないこと。
「……ね、ディルくん」
「…ん?」
「……あのね、豊穣の邦にずっとある女の子のジンクスなんだけどね」
「ジンクス?」
「うん。……男の子に、ハート型の果物を渡すのって、貴方が好きですって意味なんだぁ」
「…へー、…そうなん……っ、え!?」
あ、合点がいったみたい。ディルがびっくりして跳ね起きた。
「…え、じゃあこの前貰ったやつってそういう………って、……え?」
そう、途中まで行ったディルくんは、ぽかんと口を開けてわたしを見る。
「……え、……じゃあ……」
「……うん」
言っちゃった。…でも後悔は全然してないよ?
わたしも起き上がって、ディルくんに寄り添う。彼の手を取って、顔を見つめて…。
「……わたしは、ディルくんが好き…だよぉ?」
ヴァレサが言った言葉に、俺は固まった。まって、ちょっと頭が追いついてない。
え?…まず、豊穣の邦には好きな人にハート型の果物を渡すと告白って意味なんだ。……確かにこの前同じ集落の女の子から貰ったから、そういう意味なんだと普通に感心して、その直後俺に稲妻が走ったんだ。
ハート型のリンゴ、ヴァレサからも貰ったよなって。
そこまで行き着いて、それを飲み込もうとしたところに、ヴァレサが手を握って、「好き」と言ってきた。
ヴァレサは俺の手を握って、その腕を自分の胸に抱き込んでいる。握られた手の甲が彼女の太ももに、腕次第が胸にめり込んでいて、ひび割れた理性が思考に邪魔を入れてくる。
でも、答えないと。
「……好きだ」
「…え?」
「俺も、…ずっとヴァレサのことが好きだった」
「…ぇ、…ほ、ほんとぉ?」
ヴァレサは信じられないって顔で、俺の肩に両手を乗せて聞いてくる。
「ほ、ほんとに、……ほんとぉ?」
「何回聞くんだよ?……本当だよ。…子供の頃から、ヴァレサのことだけが大好きなんだ」
「う、うぅ〜」
俺も今顔が真っ赤だと思う。でもその恥ずかしさを超えて、目の前でうるうるしてるヴァレサが可愛すぎる。
「……ディルくぅん〜!」
そして、俺の膝に乗る形で抱きついできた。俺ももちろん抱き返す。
「うぅ〜、嬉しいよぉ」
「ああ、俺もだ。……ごめんな。リンゴ、気が付かなくて」
「ううん、直接言えなかったわたしが悪いから…。…じゃあ、ずっと……両想い…だったんだぁ」
「ヴァレサも、昔から…?」
「うん…。ずっと、……子供の頃からずぅーっと…好き…」
「っ」
だめだ、かわいい。可愛すぎる。
抱きしめことによって、間近にあるヴァレサの顔がこれまでの何倍も可愛く見える。
それは、ヴァレサも同じのようだ。惚けた顔でそのまま近づいて、はっとなって離れた。
「…ヴァレサ?」
「………ぅ、うぅ、…やっぱり、……だめ」
「え?」
「……わたし、悪い子だから………ディルくんとは釣り合わないよぉ…?」
「悪い子って?…全然そんなこと…」
「…今日、ディルくんに、…寝てるディルくんに、いっぱいいけないことしたんだよぉ…?」
「いけないこと?」
え、俺なにかされてたの?
俺が聞き返すと、もじもじしたヴァレサがきゅっと目をつぶった。
「わ、わたしっ!……寝てるディルくんから、ほ、他の女の人の匂いがして、……ヤキモチ妬いてね、…抱きついて、いっぱいキスしたのぉっ!」
「ほぇ!?」
え、まじで!?
「え、…じゃあ、起きた時首元が湿ってたのは…」
「……わ、わたしが……いっぱいキスしたから…」
「そ、そうなんだ……」
「……ぅ、うぅ…」
ヴァレサは、怒られる前のような顔をして縮こまる。それを見て、そしてヴァレサの懺悔(?)を聞いた俺の心境としては、もうこれしか無かった。
………えっろ。
え、なんなんこの子、エロ過ぎない?…俺が勝手に「ヴァレサはピュアだからなぁ」とか考えてた裏で、そんなことしてたの??
ヴァレサには悪いけど、好きな子からそんなことされて嬉しくない男なんて存在しないんだよ。
「………ヴァレサ」
「…ぅ、ご、ごめんなさい……」
「……えっとその、……俺が思ってること正直に言ってもいいかな?」
「な、なに?」
「……嬉しいよ?」
「ふぇ?」
今度はヴァレサがぽかんとした顔になる。
「な、なんで?……わ、わたし…寝てるディルくんを襲ったんだよ?」
「…好きな子からさ、そんなことされて嬉しくないわけないだろ?」
「そ、そうなの?」
「そうなの。……男女逆転だとアレだけどさ」
「そ、そうなんだぁ…」
ヴァレサはまだ理解が及んでないって感じだけど、ひとまずわかってくれたらしい。…でも、人工呼吸は置いといて、ファーストキスを持っていかれた外に対してはちょっとだけ思うところがある。
「……でも、そっかぁ、俺…ヴァレサにキスされてたのか」
「うぁっ、…ご、ごめんなさいっ」
「……んー、じゃあさ」
「な、なに?」
「……再現してみて?」
「ふぇ?」
ちょっとだけ仕返しというか、普通に興味がある。俺、具体的に何されたんだろうって。
「……だから、寝てる俺に何をしたのか、今やってみてって」
「あ、あぅ、でも」
「やってくれたら、チャラにするからさ」
「う、うぅ〜」
そういい、俺はそのまま仰向けになる。下から見るヴァレサの迫力はやっぱりすごいな。それに、両想いってのがわかってちょっと精神的に余裕が出てきた。
「……ぅ……はぁ……はぁ……」
ヴァレサの手を握って、返事を待っていると、何やら、彼女の息が荒くなってきた。そのまま俺の手を取って、太ももを触らされる。さっきも当たってたけど、スベスベで柔らかくて、それだけで俺の方も今更顔が熱くなる。……勢いで言ったけど、俺すごいこと言ってない?
ヴァレサはそのまま俺の手を動かして、自分の太ももを触らせ続ける。膝の方からお尻の方に内股まで、俺は為す術なく、そして動けないまま手から送られてくる信号に圧倒され続けた。
そして、俺の手がヴァレサの脚を撫でる度に、どんどんヴァレサの顔が蕩けて、息が荒くなっていく。
「……はぁ、はぁ……い、いくよぉ」
「……あ、ああ。………っ」
やばい、なんだこれ。視界がエロすぎるだろ。
俺の腰に跨ってるヴァレサ。モジモジしているうちにシャツがめくれて、奥からピンク色の下着が見えている。それに目を奪われていると、俺の司会を蕩けた顔のヴァレサが埋めつくした。
「……ディルくん、寝てるし…少しだけ…」
そう言ったヴァレサが覆いかぶさってくる。すると前かがみになったらお陰でシャツの首元が垂れ下がり、中身が見えた。もう全部見えた。上の下着つけてなかった。やばい(語彙力)。
自分から言っといてもう既にキャパオーバーな俺を他所に、ヴァレサはそっと俺の唇に自分の唇を重ねた。
……っ、……ぅおぁ……!!
やわらか。
もう、好きな人にされるキスにはもう語彙力なんて着いてこなかった。ついでに俺の胸くらいにぶち当たる2つの爆弾も超柔らかい。
ヴァレサももう自分でも止めようがないらしい。まるで吸い寄せられるように、俺の体に自分の身体を擦り付けながらキスをする。最初は当たるだけだったのに、次はもっと長く、その次は少しだけ深く、何度も何度もキスを落とされた。そして、その次は首筋を吸われ、時に舐められる。
や、やばっ、……これあそこの平原でやってたのかよ……!むしろなんで起きないの俺っ?
それに、今首筋を吸われてるってことは、跨る位置が少し下になるってことで。
そして、そんな状態で俺の身体も冷静さを保っているわけがない。さっきから、俺を興奮を感じたヴァレサが、キスしながらゆさゆさと腰を前後に動かしていた。
「ちゅ、……ディルくぅん」
「…ぅ、ヴァレ…サ……んっ」
「ん、ちゅっ…んぅ…」
もう、お互いにダメだった。
さっきの話なんかもう忘れて、俺の方から唇を重ねる。ヴァレサもそれを嬉しそうに受け入れてキスをした。そして、何度も唇を奪って奪われてってしているうちにどちらからともなく舌を伸ばし始める。
ちょん、とお互いの舌先が触れ合った。
「っ!」
「…っあ…」
なんだ今の。唇とはまた違う、舌を舐められるっていう未曾有の感覚。ヴァレサも同じだったようで、惚けながらもびっくりしてる。
少し見つめあっていると、ヴァレサはれっと紅い舌を出した。上目遣いでそれをされると破壊的というのも生易しい。
「………
「…っ、……ぁ…ん…っ」
「んっぅうう…!」
吸い寄せられるように出された舌を食べるように唇と舌で挟み、優しく吸ってみると、ディルくんの上のヴァレサが激しく震えた。
「んっあぅぅぅ……!」
あっ、もうダメだ。もうダメだって今日何回言うんだ俺。…ってそうじゃなくて、もうだめ、我慢できない。
唇を離すと、ヴァレサは肩を震わせながら俺を見て惚けている。その表情はとても可憐で、思わず見蕩れてしまうってもいいや。くっそエロい。
気づけば、俺の手はヴァレサの腰に回り、もう片方の手は、そのままお腹の方に上がってしまっている。お腹は柔らかくも引き締まっててトレーニングの成果を感じた。
「…あぅ、…ディルくん……」
「……っ、…はぁ……はぁ……」
もう数センチ上に行けばこの2つの丘に触れてしまう。それに、腰に回した方の手に関してもう遅い。輪郭と柔らかさを確かめるように手のひらじゃ覆い切れないお尻に触れてしまっていた。
「……ぁ、…っ、……ディルくん、……たべたいの?」
「…っ」
俺は、無言で頷く。頷いている間にも、お腹を触っていた手が10cmほど上に上がって、確かな重量感と指が埋もれる感触がする。
「…っあ、………ぅん、…じゃあ、ね」
ヴァレサは、俺の手を上から抑えて、腰も前後に動かしながら。耳元で囁いた。
「……い、いっぱい……たべて…ね…?…あ、……ぁうぅ…!」
つづき
-
大人版だよなぁ!?
-
妄想の中で済ませるのでおk