このお祭り騒ぎが終わるのは悲しいですが、リアルタイムで味わえたのは良い思い出になりそうですね。
夜の街を歩く。
クラバなんて命の危機が蔓延る戦場なんかに出たくなかったけれど、友達のために戦いに身を投じたあの日。
故意ではないにせよ、マチュとシュウちゃんが頻繁に口にしていたキラキラを体感できて、ようやく二人と同じ目線になれたと思ったのに。
『うるさいっ! そこは、私の場所だろ!』
示されたのは明確な拒絶。
何がどうしてそうなったのかはわからない。
でも振り返ってみればシュウちゃんが乗る赤いガンダムに酷いことをしてしまったし、ジークアクスやハロにも乱暴な使い方をしてしまった。
当のシュウちゃんは気にしていなかったから良かったけど、マチュとはあれから碌に話ができず終い。
昨日、呼び出されたかと思えばシュウちゃんを逃したいから代わりに戦え、なんて勝手なことを言われて、それっきりギクシャクしたまま。
前回よりももっと危険な相手とのクラバを迎えることになるなんて、一昨日までは思いもしなかった。
なんで、こんなことしているんだろう、と。
思いながらジークアクスのコクピットから吐き出された。
ああ、心が軋む音がする─────────
夜の街を歩く。
久しぶりに出た宇宙で見た、私に手を差し伸べてくれたあの人の
本当の体よりも遥かに自由で、軽やかで、綺麗で……まるで、世界の方があの人に合わせてくれているような光景に、心から憧れた。
私もああなってみたら、なんて、テレビの前に映るアイドルのダンスを真似てみるような感覚で、つい調子に乗ってジークアクスを動かしてみた。
我ながら上手くできたと思ったら──────それが他ならぬマスターに牙を向けてしまっていたなんて。
マスターの乗っていたゾゴックのようなものは難なく受け止めてくれたけど、とんでもないことをしてしまったと激しく後悔した。
子どもが悪戯に包丁を振り回して、親を傷つけてしまった時も、きっとこんな気持ちなのだろうか?
わけがわからなくなって逃げ出したあの日の後、お詫びの手料理を持っていつもの玄関の扉を開けようとしたときに聞こえた、女の人の声。
『貴方に会いたかった、では駄目かしら?』
オーナーとマスターの会話を耳にしてしまい……扉から手を離してしまった。
私を受け入れてくれたあの二人の間には一年戦争と、戦争終結から約五年の歳月で培われた固い絆がある。あの二人の間にいる自分がどうしても場違いなように思えてしまうほどに。
重々承知していたものの、同じタイミングでマチュとのすれ違いがあったせいで、どうしても頭に過ぎってしまった。
もし、また調子に乗って割り込んで、あの二人から拒絶でもされてしまえば──────もう、立ち直れないかもしれない。
本能に駆られるように、その場から逃げ出してしまった。
体調が悪い、なんて嘘のメッセージまで送りながらどこかへ走り去る。
返信の通知なんてとてもじゃないが見れない。きっと、あの二人はわかった上で優しい言葉をかけてくれるから。だからこそ余計に胸が苦しくなるのだ。
……思えば、マチュとシュウちゃんの時も同じだ。
自分の居場所だと胸を張って思いたいのに、どうしても抱いてしまう疎外感が頑なに邪魔をする。
結局、私はどこまでいっても余所者なのだと見せつけられている気分だ。
ああ、心が軋む音がする─────────
「……」
今日も夜の街を歩く。
最後の拠り所であったシュウちゃんも、赤いガンダムとともにキラキラに包まれてどこかに飛んでしまった。
腕に抱えたコンチが慰めるように傷ついた手を優しく擦ってくれる。
置いていかれた者同士の傷の舐め合い、なんて揶揄されても、これがなければとてもじゃないが正気でなんていられる自信がない。
あれだけ爆発音で騒々しかった街も、今は軍警のサイレン音しか聞こえなくなった。
誰があの大きいガンダムのようなものをやっつけてくれたのだろうか。下を向いてばかりの私には何もわからない。
「あ……」
今度は、空からやってきた白い
私に眠っている才能を見出し、ジオンに迎え入れてくれると言ってくれた人がいると聞く。
マチュとシュウちゃんの場所には戻れない。
シュウちゃんを止められず、生きるためにジークアクスを置いてきてしまった私に今更どんな顔をして会えばいいと言うのか。
いや、そもそもサイド6にももう居られない。
違法デバイスの運び屋に対する一斉摘発が始まった。
……だからこそ、マスターの元へは居ない方がいい。訳あって身を隠しているあの人に、足がつくような存在など居ないほうがいい。
普段からあれだけ優しくしてくれたのに、これ以上迷惑なんてかけられるわけないのだから。
「ようこそ、ジオンへ」
決して、向き合うのが怖いからではない。
決して、軋み続ける心から楽になりたいからではない。
なんて、言い訳をしながら、常連だったエグザべ少尉の手を取る。
これから連れて行かれるところを少尉の口から説明されるものの、頭の中を素通りする。
もう──────どうなってもいいや。
◆◆◆◆◆
戦場の臭いがして思わず外へ飛び出した。
一年戦争で嫌というほど慣れ親しんだミノフスキー粒子の臭いは強制的に意識を臨戦体制に切り替えさせられる。
「電波は……ちっ、駄目か」
スマホの電波はうんともすんとも言わない。
ミノフスキー粒子の電波干渉がこのイズマコロニー一帯に作用している証左だ。
こうなったら直接足を運ぶしかない。
逃げ惑う民衆を掻き分けながらキマイラを隠している地下トンネルの入り口まで駆け抜ける。
……こんな騒ぎでも相変わらず一際輝く成金ビルを睨みつける。
いつもは増長した軍警たちに対するヘイトしか向かないあの建物を今日は違った見方で見てしまう。
なぜなら、そこには今──────キシリア・ザビがいるのだから。
『あ、そう言えば明日、ペルガミノ大統領との会談でイズマコロニーにキシリア閣下がお越しになられますので』
『おい機密』
それを知ったのは、昨日、相も変わらずやってきたシャリアからポロッと溢ぼしたからだ。
何気ない日常会話に交じるほどの軽い口調で放たれたトンデモリーク情報に、再び頭痛がぶり返すほどの衝撃を与えられた。同席していたエグザべ君は卒倒する勢いで椅子から転げ落ちていた。
あのおじさん、俺達の反応を楽しんでやがる。
しかし、しょうもない嘘をつく奴でもない。
信憑性はあると踏んだ上で俺は静観するつもりだった。
既に連邦から離れて久しい身、ジオン内の政治紛争なぞ知ったことではない。ふりかかる火の粉は振り払うくらいのというスタンスを貫いていたからだ。
ただ、キシリアがグラナダから出るのはおよそ五年ぶり。それこそ戦争終結から一歩も出てこなかったあの女が出てくるという影響力を、はっきり言って甘く見すぎていたのは事実だった。
それこそ、ジオンに対し並々ならぬ憎しみを持つ者にとっては──────たとえ命を投げ捨ててでも掴むべき、
「サイコ・ガンダム……だと……」
圧巻の大きさを誇る紫の巨人。
顔面を覆うシャッターは、連邦の英雄でありながらジオンの英雄でもあるガンダムの顔にするべきかどうか葛藤の末にできたものだと想起させられる。
本来ならティターンズが使用する
この世界にジオン残党を狩る目的で組織される筈のティターンズは存在し得ないはず。なにせジオンは負けていないのだから、残党も何もない。
だからと言って、
クランバトルという都合の良い隠れ蓑があるサイド6において、ティターンズと似たような徒党がサイコガンダムを持ち出してくることも、あり得なくない話だった。
「ニャアン……! 無事でいてくれ……!」
さらに間が悪いことに、ジークアクスに再びニャアンが乗っていた。地下トンネルの中でマチュと交代していた瞬間を、
ジークアクスの捜索で一度回収したクロウを再度忍ばせておいたほうがいいと勘で判断したのだが、まさかここで功を奏するなんて思いも寄らなかった。
その後の映像はミノフスキー粒子によってリアルタイムの中継は確認できなくなってしまったものの、今回のクランバトルの相手があのサイコ・ガンダムだとすると──────戦えば、絶対に無事では済まない。
辿り着いた整備用トンネルで、祈るようにキマイラを起動させる。
重力下においては機体バランスの関係で前屈みになってしまうが、飛べばさして問題ではない。姿勢制御など呼吸と大差ない動作に過ぎない。
形振り構わずコロニー内に飛び出す。
一連のテロ行為の末の光景を度し難い心境で俯瞰する。
あちこちで煙る火の手と惑う民衆。
このまま暴れ続けさせると、コロニーに穴が開くのではないか、と焦燥が止まらない。
『そこの
ザクのスピーカーから聞こえる軍警の声が耳を劈く。
その数六機、キマイラの周囲を取り囲み、見知らぬ
……いや、優先順位が違うだろう。
今はそれどころじゃない。どうにかするのはあのサイコ・ガンダムの方が先だろう。何をやっているんだこいつらは。
こちらも通信を外部スピーカーに切り替える。
こんなこともあろうかとエグザべ君の肉声を学習させて作り上げた音声生成によってこちらも意思を伝えようとする。
『聞け! 俺はこの事態を収束させるために来た! 俺があの
『口答えする──────なぁ!?』
ああ、もういい。判断が遅い。
口論する暇があればさっさとやるべきことをしろ。
俺を相手にする時間を割いているのは勿論のこと、こんな装備で立ち向かうなんて何を考えているんだ。
勝てないとわかっているのに愚直に立ち向かった挙句、無駄に命を散らすよりかはいいか。
クランバトルよろしく、頭と武器をサーベルで切り落とす。全身のサーベルを使えば、一回の旋回で全機同時に無力化するなんて造作もない。
人助けができないならせめて邪魔をするな。
『正体不明の
「クソッ、どいつもこいつも!」
包囲される前にサイコガンダムへと向かおうとする。
奴が暴れてコロニーに穴が空く前に、ジークアクスに乗ったニャアンが怪我をする前に、どうにかしなければ──────!
『
──────ふと、“声”が聞こえた。
誰がこちらを呼ぶ、“声”が聞こえた。
「あ」
忘れもしないこの
身の毛がよだつ。呼吸が止まりそうになる。
一年戦争の頃を思い出す。
ガンダムがニ機あったこともそう。
ソロモンとア・バオア・クーが同じ空間に重なったこともそう。
……俺の
この音が聞こえた時は決まって──────嫌なことが起こる。
「あ、ああ」
視界の端に再び、あの光が轟々と広がる。
見間違えるはずもない。
あれは今の今まで、俺の目を、俺の頭を灼き続けている光──────大切なものを、奪っていった
「ニャアン!」
最大加速であの光がする方向へ突っ込む。
まさか、まさか、まさか。
そうあって欲しくない願いが心を支配する。
サイコガンダムのことなぞ考えている余裕なんてあるものか。
最短の直線距離で飛行しても、辿り着いた時には既に光は収束していた。
キマイラが四つん這いになりながら公道に滑るように着地し、投げ出される勢いでコクピットから飛び出る。
「……」
……光が発されたのは、橋の下だろう。
ごっそりと綺麗な円形に削り取られて出来上がったクレーター。
そして、コクピットの空いたジークアクスが寝そべっている。
ミノフスキー粒子の濃すぎるせいか、気配が散らばっていて何も感じ取れない。
しかし、この目だけは周囲に
「はは」
膝をつく。首が垂れる。
みるみるサングラスが落ちていき、砂利の散らばる地面に落ちていく。
「ははは」
頭を抱える。目を覆う。
天を仰いで、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた心から不意にこぼれ出た言葉は端的に今の状況を説明できてしまった。
「そっか。 また奪われたんだな 、俺は」
いつも……いつもそうだ。
あの光は──────俺の大事な人を連れて行ってしまう。
永遠のような逡巡の終わりを告げたのは軍警の
俺が無力化した奴らが呼んだ応援が到着したようだ。
数を数えるのは十機で止めた。やる気も起きない。
先程と違い、今の俺は生身だ。
ザクマシンガンの一発でも当たれば致命傷は避けられない……いや、肉体すら残るのかすらも怪しい。
そんな銃口は、全て俺という一人の人間に向けられている。
ここから当たらずにキマイラまで走り、そのまま離脱するのは困難を極めることだろう。
ただ、まあ──────
『お前は完全に包囲されている! 直ちに投降──────』
「退け」
──────
『ぐわっ!? ああああ!!』
『どうした──────何っ!? そんな!?』
視認できないナニカが、軍警ザクたちを無力化する。精密に武器とメインカメラに向けられた攻撃が絶え間なく周囲のザクたちに襲いかかる。
奴らは新手でも来たのかと思っているのか。
肝心な出処を見落としたまま、哀れにも周囲を警戒している。
『な、なんだ、尻尾が……!』
ようやく気づいた奴がいた。
キマイラの背部に収納された尻尾の二本。
尻尾の先端にビームサーベルが付随した、
勿論、俺はまだコクピットに乗っていない。
乗っていないまま機体を操作しているだけ。
この世界では超常現象でもない、種も仕掛けもある芸当。
これが何を意味するか──────もうわかるだろう?
ああ、目の前の障害を取り除くことはこんなにも簡単にできるというのに。
なんで──────俺は誰も守れないのか。
「結局俺は、殺ししかできないのか」
自嘲じみた乾いた笑いは軍警ザクから切り離された腕や足たちの爆発音で掻き消える。別に殺すつもりはないようにしているつもりだが……どうだろう。
はっきり言って、今の俺はそこまで気を遣えるほどの余裕はないのだから。
踏ん張って立ち上がった拍子──────足元からパキリと破裂音が聞こえる。
地面に落ちたサングラスを踏んでしまった。
「……まあ。いいか」
惜しむ気持ちも湧いてくることなく、両手を広げる
指揮棒のように手を振れば、キマイラは答えてくれる。
両足は膝関節から逆に折れ曲がり、足裏は踵までしっかりと地面を踏みしめる。
胴体に灯っていたモノアイは頭頂部へと移動していき、頭部についていたブーメランカッターは下あごから生える牙のように輝き煌めく。
ぼう、宇宙空間では視覚的に見えなかった排熱が雄叫びのように腹部から勢い良く飛び出す。
ギチギチとまるで歯ぎしりのような音が出てくるのは、俺の意思に反応して中身がはち切れんばかりに胎動している証拠か。
四対の翼。
節々から爪のように出るサーベルの数々。
四足……いや、隠し腕を含めて六足。
そして、ひとつひとつが攻撃手段足り得る意思を持った尻尾が二本。
これが俺があるべき
さあ、お前の騎手たる
硝煙が立ち込めるこのコロニーで、共に荒ぶる気持ちを高らかに謳い上げようか。
「もう、どうなってもいい」
今の心情を吐き捨てたままコクピットへと飛び乗った。
獲物は当然、ここを滅茶苦茶にしているあの──────サイコ・ガンダムだ。
◆◆◆◆◆
あらゆる思惑が交差し、混迷を極めるイズマコロニー。
突如街中で始まったクランバトル。
その混乱に乗じたキシリア・ザビの暗殺計画。
そして、一人の少女が計画した拙い脱出作戦。
各々が異なる目的の為に動く中、唯一誰もが共通して感じていたものがあった。
「はあ、はあ」
公共交通機関が止まり、スマホの通信も駄目になった中、マチュことアマテはショルダーバッグを片手に夜の街を走っていた。アンキーに発砲してしまった後、逃げるように待ち合わせ場所に全力疾走している。
コロニー内の気候は夏に入る前。
特段暑くもない、過ごしやすいはずの夜なのに、アマテの顔から汗が垂れ続ける。
そして、遂には立ち止まり、必死に呼吸を整えようと深呼吸を繰り返さなければならなくなってしまった。
「あれ、おかしいな。そんなに、走っていないのに、こんなに、息切れ、する、なんて」
アマテは一般人とは言え、同年代と比べても運動神経は良い方である。
にもかかわらず、胸を締め付けられるようなこの空気と、肉体に襲いかかる倦怠感は一体何なのだろうか。
それでも彼女は足を止めるわけにはいかない。
全ては、追われる彼とともに地球へ行くために──────
そして、その異変を感じていたのはアマテだけではない。
「なんか、息苦しくないですか?」
臨戦態勢のソドンでコロニー内を俯瞰しているコモリも。
「ぐっ……中佐、これって……」
別働隊で出撃準備をしていたエグザべも。
「ええ、私達も急ぎましょう。
……少尉は出撃したら屋上で待機を。キシリア様もそちらに向かわれるでしょう。そのまま護衛をお願いします。私は、本丸を相手します」
同じく出撃準備をしながら、普段と変わらない様子で冷静に指示を下すシャリアも。
「キシリア様……これは」
「狼狽えるな。呼吸を忘れるなよ」
「はっ!」
そして、現在進行形で命を狙われているキシリアたちも感じていた。
迎えが来る屋上まで足を急がせる中、この異変に関して思慮を巡らせていた。
ミノフスキー粒子が充満している特定の条件下において、人が持つ意識は拡大化する。
それはニュータイプと呼ばれる人種においては“極大”と言う形容になるものの、ニュータイプに成り切れていない者においても例外ではない。
微弱ながらも感知機能が肥大化し、戦場における数々の思念や怨念、重圧を受けた彼らは得てして心身を苛んでしまうものだ。
ルナツー攻略戦において、心身を病んでしまった者たちの
機関はこのような現象に、とある名称をつけた。
それは奇しくも、後の世に戦略兵器とされるものと同じ呼び名であった。
「
今のイズマコロニーは、かつてのルナツーと同じ条件が揃っている。
ゼクノヴァが発生するほどに充満したミノフスキー粒子。
そして、キシリアがかつて対した数々の暗殺者が子供の児戯であったと感じさせるほどの強烈な殺意。
何にせよ、当のキシリアに向けられていないことが救いか。
屋上へ続く階段。
ふと目を向けた窓から外の様子を伺う。
ロケットのように空高く舞い上がる流星。
その軌跡は、輪郭すら見えない遥か遠くからでも、つい目を奪われそうになる。
……この息苦しさの原因がアレであれば、広いと思っていた宇宙は、意外と狭いものだと思い知らされるキシリアであった。
■イセリア(主人公)
強いだけの男。デバフはあれど肉弾戦も
では、なぜこんな力を持ってしまったのか?
その答えを得ないかぎり、彼はずっと己のことを“ばけもの”としか扱えない。
そして、前世は何も言ってくれない。
ニャアンもゼクノヴァで消えたと思い込んでいるため、かつてのルナツーの頃のように仇なす者全部ブッ殺すモードに突入。
ただ、ルナツーの時よりも理性はある上に殺意を向けているのはゼクノヴァなんか起こるこの世界なので、冷静に八つ当たり先を見つけてブッ殺す。
ちょうどそこにでっかいの(
■ニャアン
原作と同じくゼクノヴァに巻き込まれておらず、コンチを抱いてトボトボ裏路地を歩いている。
現場に残っていたら軍警たちに包囲されていたため、持ち前の生存本能が正しく発揮されたおかげで事無きを得た。ただ本作においては残っておいた方が主人公が拗れずに済んだという。
本話でニャアン本人の時間を感じ方どおりに描写して一気にエグザべ君のお誘いまで進んでいる。
あれ……サイコ・ガンダムくん? 一瞬で倒されていない? 大丈夫?
■キシリア・ザビ
とうとう出てきた紫マスク。
世界有数の毒使い。しかし、サイコガンダムには毒は通用しないので周囲に侍らせたイケメンたちに何とかして貰うしかない。
意味深に解説したのはいいものの、主人公に関しては何の因縁もない。
ただ拾ったニュータイプが……ネ?
■ドゥー・ムラサメ
次回メインとなる自称サイコガンダムの心臓。
キラキラが消えて暴走気味でもちゃんと仕事を果たそうとする兵器の鑑。
果たして空気清浄機を駆る強化人間の彼女は、一年戦争最強格の加湿器たちを相手にこの先生きのこれるでしょうか?
それでは、ご覧ください(後編)
■ゲーツ
ドゥー! やれるのかドゥー!? ガンダムだ、撃ち落とせドゥー! 行けるのかドゥー! これだからムラサメ研は……! ドゥー! ガンダム……お前らの相手をしている暇は無いんだよ……ドゥー、排除しろ! こいつ、灰色の幽霊だ! オールレンジ攻撃が来るぞ、気をつけろ!
ミサトさんのようにドゥーの名前を言っている印象があるが、彼もまたこの先生きのこれるのか。
■ミサトさん
かつてのインターネットミームウーマン。
シンジ君!! シンジ君!! いい!? 強化人間はね!! 強化人間はね! シンジ君!!! 聞いてるシンジ君?! シンジ君! 強化人間はね!!!!!! 生存するのは!!! アナザー含めて30%もないのよ!!! 宇宙世紀で生き残ろうなんて、もってのほかよ! シンジ君!!! 聞いてるシンジ君!!?? 強化人間に限らず、オールドタイプもニュータイプもいっぱい死んでるのよ!!! シンジ君!!??? 死になさい!!! シンジくん!!!
■バスク・オム
今のインターネットミームマン。
やめてください大佐(少佐)! 顔見せだけの思わせぶりな登場は、連邦において最も恥ずべき行為です!(視聴者の声)
おっ大丈夫か大丈夫か? 一般視聴者は黙っていろ!
ここは二次創作の世界である!
原作には無い介入は二次創作の特権だってはっきりわかんだね!
ということですぐには出ないけど先の話で有効活用させてもらうね……。
〈機体・武装解説〉
■キマイラ(
足が四足歩行用に変形し、カメラが胴体から頭頂部へスライドした形態。とある理由により重力下において機体バランスが悪くなってしまうゾゴックを安定させるために編み出された。
結局はゾゴック君がヨツンヴァインになっただけなので
なんちゃってゾイドのこの形態こそ主人公が理想とした形であり、自分に相応しいと思っている。
余談だが、定義上
■テイルブレード
主人公が前世の知識から引っ張りだした中距離武装。もちろん着想はラブホテルガンダム。
先端にビーム刃及びスラスターがついたスクリュー・ウェッブのようなもので、本来はこれを手に持ち、鞭のように使うのが想定である。よって両手で使えるように二本用意されている。
「サイコミュを積みたい? バッカモーン! そんなモノを積んでゼクノヴァを起こしたらどうする! 君もタダでは済まないどころか、セイラくんやフラウくんを悲しませるつもりかーっ!」
「ぐぬぬ……」
「俺は一般財団職員! 元ジオンのメカニックだったが、この財団の思想に惹かれてやってきたぜ! さてと、持ってきたサイコミュ装置の設計図を……」
「財団職員クン! ちょっと良いカナ?」
「わ……わァ……ァ……」
という経緯があってサイコミュ操作可能になっている。ちなみに積んでいるのはゾゴックの方ではなく背部についている支援機のGアタッカーの方である。
何も知らないテム・レイは多分キレる。
〈用語解説〉
■
ルナツー攻略戦を振り返り、ダメになってしまった兵士たちを“研究”して確認された、人の強い感情がミノフスキー粒子を通じて他人に伝播する現象。
ルナツーではエロ妄想ではなく純粋な殺意と狂気と言った溜まりに溜まったドス黒い感情を放たれ、かつジオンにとって視覚的に恐怖を駆り立てるガンダムの挙動も相まって、目の当たりにした者はガンダム・リアリティショックによりしめやかに失禁した。
要は対ジオン及び対
類似ケースとして“グリプスの呪縛”があるが、あちらは機体に作用する一方でこちらは人間……ひいては精神に作用する。
また、同音異義語として後世に出る戦略兵器が挙げられるが、同じく精神に作用するものであるものの原理は異なるものなのであしからず。
あーあ、出会っちまったか(ガンダムの叔父貴)
ラスボスに相応しいのは確かだし、おそらく天パではないだろうに、なぜか勝てる気がしない。これが半世紀の重みとでも言うのか。
五人(マチュ、ニャアン、シャア、シャリア、エグザべ)に勝てるわけ無いだろ!
まあ拙作としてはゼクノヴァ関連で設定の整合性が綺麗に取れてしまう嬉しい事故も起きているという。
も、もちろん最初から知っていたサ!
というわけで今回も長くなりそうなので前後編分けます。戦闘描写は長くなりがちだネ。
【6/25 7:30追記】
↑↑↑↑アホの書いた後書き↑↑↑↑
整合性とは一体……うごごごご。
作者もまた安易なオリチャーに後々になって苛まれる哀れな走者と変わらないということです。まあ何とかします。
それはそれとしてありがとうジークアクス。
この半年間とても楽しかったです。