例えば、サイド7でガンダムに乗った者が誰かによって戦争の勝敗が変わったとする。
 そんな運命の分岐点とも言える二択で、
 どちらか(・)、ではなく。
 どちらも(・)、が、あり得てしまう。そんな世界。

 サイド7に住む男、イセリア・ボゥはそんな運命の分岐点に巻き込まれ、成り行きのままホワイトベースに乗り込み、戦いに身を捧げる。
 自分のために、皆のために、より良い未来を目指し、邁進するものの、自身と世界が抱える矛盾と向き合い、苦悩する。
 そうして手に入れた力は、とても歪で許しがたいものだった。

 そんな彼に手を差し伸べてくれた相棒もまた、突如現れた極光により、星の彼方へと行ってしまった。

 なぜ、サイド7にガンダムが2機あったのか。
 なぜ、遠く離れた地であるソロモンとア・バオア・クーの決戦が、同じ空間で行われていたのか。

 答えを知る者は誰もいない。

 ……そんな、一年戦争を超えた先。
 イセリア・ボゥは、今日も帰る場所として、遠く離れた相棒の帰りを待ち続けている。

 こんにちは。彼方にいる貴方。
 貴方の居ない世界は、こんなにも不条理に満ちている。