「ねこです。こせいは"ねこです。よろしくおねがいします"」   作:エルルーン

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今年最後の投稿です。
来年もねこのひーろーあかでみあをよろしくおねがいします。またあいましょう。ねこでした。


十六話 ねこはきまつしけんをします。ぜんぺん

 

 

 あいさつがねたぎれになってきましたねこです。よろしくおねがいします。

 ろくがつももうおわるころ。そろそろなつがやってくるきせつです。なつはねこのきらいなきせつです。あつくて、むしむしして、べとべとして、ゆっくりできません。ねこはあつさによわいいきもの。ねこはまいとしねっちゅうしょうになります。ので、ねこはなつがきらいなのです。よろしくおねがいします。

 

 が、みんなはなつがくるのをたのしみにしてます。どうしてひとはなつがすきなのでしょう? ふしぎです。

 

 

「そろそろ夏休みが近いが……もちろん君達が30日まるっと一ヶ月間も休める道理はない。社会人になったらそもそも夏休みなんてものはないし、ヒーローなら尚更だ。

 

 ──なので、夏休み林間合宿をやる

 

 

「「「知ってたよやったー!」」」

 

 

 なつやすみがないときいてらくたん……かと、おもいきや、"りんかんがっしゅく"ときいてよろこぶみんながいます。よろしくおねがいします。

 『肝試そー!』『風呂!』『花火なんていいんじゃないかしら?』『風呂ッ!!』『林間合宿と言えばカレーだよな!』『行水はどうだろうか?』『それ、ホントにやるの?』『寝食を皆とするなんてワクワクしてきたぁ!』……ねこはりんかんがっしゅくははじめてです。ので、なにをすればいいかわかりません。が、いろいろなことをやるんですね。べんきょうになりま──『ただし……』……おや?

 

 

「その前の期末テストで合格点に届かなかった奴は学校で補習地獄だからな。気張ってけよ」

 

「聞いたかお前らぁぁぁ!? 全員で楽しむ予定なんだから頑張ろーぜぇぇぇ!」

 

 

 "きまつてすと"はこせいはあくてすとおなじ、じょせきありのてすとです。から、だれかがおちるかのうせいもあります。だれかがいないのはつらいです。ので、きりしまくんがかつをいれます。ともだちおもいですね。

 

 が、きまつてすとまではじかんがあります。ので、きまつてすとにむけてべんきょうをしますひつようがあります。のに……。

 

 

 

「全く勉強してねー! 体育祭やら職場体験やらで全く勉強してね───!! どうすんだこれあああ!!」(上鳴 成績順位 21/21位)

 

「あっはっはっは! どうしよっかこれー!」(芦戸 20/21位)

 

「確かに……!」(常闇 15/21位)

 

「かなりピンチ☆」(青山 19/21位)

 

 

 なげくかみなりくんとあしどさん。ふたりともべんきょうにはじしんがないようです。というか、せりふのあとについてるほそくはいったい……え? どくしゃのみなさまにわかりやすいようにせいせきをのせている? そうですか。というか、あなたはだれです?

 

 

「中間はまぁ……入学したてで範囲が狭かったから特に苦労はしなかったんだけどよぉ──」(砂藤 13/21位)

 

「……!(その後からだよね。難しくなったのって)」(口田 12/21位)

 

「行事が重なったというのもあるが、やはり中間と違って期末は──」(障子 11/21位)

 

「演習試験もあるのが辛ぇところだよな」(峰田 9/21位)

   

 

 まどのそと、あらぬほうこうをみるみねたくん。しせんのさきにはなにもありません。みねたくん、なにをみてるんですか? ねこにもおしえてください。

 

 

「わりぃ。眩しくて見えねぇわ」

 

 

 たいようですか?

 

 

「違ぇわ! 未来の自分だわ!」

 

 

 ? みねたくんの『もぎもぎ』はそんなこともできるんですか?

 

 

「がぁぁぁ! 冗談の判んねぇ奴だなお前ェ!」

 

「井戸守近づいちゃダメ! 変態が移るよ!」

 

「……お前はこっち側だと思ってたぜ、峰田……!」

 

 

 ねこにはよくわかりません。が、みねたくん。いがいとせいせきいいんですね。ちなみにねこは……『10/21位』ですか。かもなくふかもないせいせきじゅんですね。

 ほかのみんなは──。

 

 

「芦戸さん上鳴君、頑張ろうよ! 合宿にはやっぱり全員で行きたいもんね!」(緑谷 4/21位)

 

「うむ! まだ一週間余裕がある。今からでも予習と復習を中心に勉強すれば間に合うかもしれない!」(飯田 2/21位)

 

「つーか普通に授業受けてりゃ赤点なんて取んねぇだろ」(轟 5/21位)

 

「言葉には気をつけろ! 時と場合によっちゃあ刃にもなるんだからな!」

 

 

 ほすとりお(保須トリオ)もあたまがいいんですね。ねこだけそがいかんをかんじます。が、それはしかたありません。ねこはねこです。ひとの"がく()"というものは、ねことはあいません。みずとあぶらのようなものです。

 

 ですが、しんぱいはいりません。ねこはだれかのなかにいるねこをつかって"かんにんぐ"というほうほうがあります。そのだれかというのが──。

 

 

「──お二人とも。座学なら私でもお力添え出来るかもしれません。もしよろしければ私がお教え致しますわ」(八百万 1/21位)

 

「ヤオモモありがとー! 助かる〜!!」

 

「マジ天使かよ……!」

 

 

 くらすいちのきれもの、やおよろずさんです。ねこはやおよろずさんのなかにもいます。いますねこはねことしかいをきょうゆうできます。ので、あとはとうあんをまるうつししますすればよいのです。

 ……が、まるうつしはばれるといくらさんはいいます。ので、はんぶんくらいはわざとまちがえてます。これならばれるかくりつがひくいそうです。

 

 

「二人ほどじゃないけどウチもいいかな? ちょっと数学が厳しくて……」(耳郎 7/21位)

 

「悪ぃ俺も! 古文苦手なんよ」(瀬呂 18/21位)

 

「お、俺も」(尾白 8/21位)

 

「私もー!」(葉隠 17/21位)

 

「良いデストモ!」

 

 

 くらすににんきなやおよろずさん。そのちょうしです、がんばってください。ねこのせいせきはやおよろずさんのがくりょくしだいです。よろしくおねがいしま……え? ひとでなしですか? はい、ねこはひとではないねこですが……それがなにか?

 

 

「同じ上位陣なのにこの人気の差よ。悲しいなー」(切島 16/21位)

 

「んだとコラ! 俺もあるわ! どこが出来ねぇか言えクソ髪! 教え殺したるわ!」(爆豪 3/21位)

 

「おっ、頼むわ」

 

 

「教え殺すって何……? 私初めて聞いたわ……」(麗日 14/21位)

 

「爆豪ちゃんなりの優しさなのよ、ケロケロ」(蛙吹 6/21位)

 

 

 やさしさ? あれが……?

 

 ねこにはりかいできないせかいですね。よろしくおねがいしました。

 

 

 

 

 

 

「──そんな訳でB組の拳藤さん曰く、期末の演習試験は入試みたいな対ロボット戦らしいんだ」

 

「「やったぁー! ロボなら楽チンだぜー!」」

 

 

 よろこぶかみなりくんとあしどさんがいます。よろしくおねがいします。

 みどりやくんたちがもってきたじょうほう、それは"えんしゅうしけん"のないようです。ないようは"たいろぼっとせん"。にゅうしとおなじ、ろぼっとをたおすだけのかんたんなしけんです。これにはねこもごまんえつ。ないすですよ、みどりやくん。

 

 

「お前らは対人だと個性の調節が大変そうだからな」

 

「おう! ロボットならぶっぱで楽勝だぜ!」

 

「ならあとは八百万に勉強教わって──」

 

「筆記試験も突破! 林間合宿に行けるぞー!」

 

「肝試し! 花火! スイム! カレー! BBQー!」

 

 

 もういけるきでいますあしどさん。が、ねこはちょっとふあんです。なにせ、あいてはあのあいざわせんせいです。こせいはあくてすでじょせきしますといい、うそといいますひとです。きまつてすとでも、なにかしかけてきますかもしれません。

 

 

「楽勝って言うけど、体育祭みたいにいきなりぶっぱしてウェイしないように気をつけなよ?」

 

「そこはモチロン気をつけるから大丈夫だって! つーかウェイするって何!?」

 

「私も『酸』を出し過ぎると水分不足になるから気をつけないとなー」

 

「へぇー三奈ちゃんの個性ってそういう原理なんだ!」

 

 

 どんなこせいにも"でめりっと"があるとききます。ねこにもでめりっとがあります。よろしくおねがいします。

 

 ねこはねこではなく、ひとのからだにいます。ねこはかんぜんたいなねこではありません。ので、ねこのこせいにはげんかいがいます。

 つかいすぎるとのうにふかがかかるかのうせいがあると、いくらさんはいいます。

 つかいすぎると『みーむおせん(ミーム汚染)』するかのうせいもあると、ざいだんはいいます。

 

 ので、こせいをつかうときはちょうじかんつかわず、すこしずつつかえとねこはいわれてます。きをつけてしけんにのぞみましょう。

 

 

「──くだらねぇ」

 

 

 そんなことをいうのはやっぱりばくごうくんです。くうきよめ。

 

 

「人でもロボでもぶっとばすのは同じだろ。何がラクチンだアホがッ」

 

「アホとは何だアホとは!! 調整すんのがどんだけ大変か、天才にゃあ分かんねぇーよ!」

 

「うっせぇな! 調整なんか勝手に出来るもんだろうがッ! 

 

 ──なぁ!? デク!」

 

 

「えっ!? 僕!?」

 

 

 みどりやくんにつっかかるばくごうくん。いつものこうけいですね。

 

 

「個性の使い方が分かってきたのか知らねぇけどよ……この前の授業の時といい、テメェ、一々俺の神経を逆撫でするよな」

 

「あれかー、この前のヒーロー基礎学のやつ。確かに緑谷君の動き、爆豪君みたいになってた!」

 

「あー確かに」

 

 

 このまえのひーろーきそがく……とは、『きゅうじょくんれんれーす』のことですね。

 いりくんだこうじょうちたいにいますごーるに、だれがいちばんさきにたどりつくかのしょうがいぶつれーす。きどうりょくがためされるくんれんです。

 そこでみどりやくんはすごいちょうやくをみせました。すくないほすうでさきをゆくすがたはまるでばくごうくんです。これも"ぐらんとりの"のおかげでしょうか?

 ちなみにねこは『ねこまたぎ』でごーるしました。かんたんなくんれんでしたね。

 

 

「体育祭みたいなハンパな結果はいらねぇ……! 次の期末なら個人成績で否が応でも優劣がつく……! だからよォ──、完膚なきまでに差ァつけて、テメェをぶち殺してやるからな! 覚悟しとけ!

 

 轟ッ、猫女ッ、テメェらもだ!」

 

 

 そういってでていくばくごうくん。なぜかねこにもとびひしました。いけませんよばくごうくん。どあをしめるときはしずかにしめてください。ねことのやくそく……って、きいてませんね。

 

 

「久々にガチなバクゴーだなこりゃあ……」

 

「焦燥? 或いは憎悪か……?」

 

 

 おこりんぼうなばくごうくんはほうっときましょう。ひっきしけんはかんにんぐ。えんしゅうしけんはねこがいますをします。どちらもねこにはらくしょうです。

 りんかんがっしゅく……たのしみですよ。よろしくおねがいします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜演習試験 当日〜

 

 

 

「それじゃあ演習試験を始めていくぞ。準備はいいか?」

 

 

 ねこはくんれんじょうにいます。ねこです。よろしくおねがいします。

 ねこのひっきしけんはばっちりでした。さすがはやおよろずさん。むずかしいもんだいもすらすらときます。ので、ねこはそれをうつすだけ。これでひっきしけんはごうかくしたようなものです。よろしくおねがいしました。

 

 で、まちにまったえんしゅうしけんです。これからばすでいどうします。ねこのまえにはあいざわせんせいがいます。

 ……? どうしてほかのせんせいもいるんです?

 

 

「一応説明するが、この試験にも赤点はある。林間合宿に行きたきゃ、みっともない真似はすんなよ」

 

「……ってか、なんか先生多いな」

 

「だよね……5、6…8人もいる」

 

 

 それはねこもおなじかんがえです。ろぼっとならあいざわせんせいひとりでことたりるはずです。いったいなんのために──あっ(察し)

 

 

「そんで、その試験内容が──」

 

「入試みたいなロボ試験っすよね!」

 

「花火! カレー! 肝試──」

 

「残念! 諸事情で今回から内容を変更したのさ!」

 

 

「──しぃぃぃ……」

 

「三奈ちゃん!?」

 

 

 あいざわせんせいのまふらーからでてきたのはねずみ……ではなく、こうちょうせんせいです。こうちょうせんせいがねずみなのは、こせいがはつげんしたどうぶつだかららしいです。ねことおなじですね。

 

 

「事前に情報を収集したりと色々準備してたっぽいけど、この前の職員会議で変更って決まっちゃったからさ! ごめんね!

 

 ──何せ、これからはヴィラン活性化の可能性がある。そう考えるとロボとの戦闘訓練は実戦的ではないと判断したのさ!」

 

 

 それはねこたちがよくしっています。

 ゆーえすじぇいの"ゔぃらんれんごう"、ほすしの"ひーろーごろし"……このところ、ねこのまわりではきょうあくなじけんがつづいてます。ぶっそうなよのなかです。ので、せんせいたちはきびしいじゅぎょうをしますそうです。よろしくおねがいします。

 

 

「これからは対人戦闘・活動を見据えたより実戦に近い教えを重視する方針なのさ! というわけで諸君らにはこれから二人一組でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらうよ!」

 

 

「先生達と……!?」

 

「二人一組って……戦闘訓練の時と同じじゃん……!」

 

「ということは……組む相手はまたクジ?」

 

 

「いや、それはこちらで既に決定済みだ。動きの傾向や成績、親密度等諸々を踏まえてペアと対戦相手を組ませてもらった。例えば──俺の相手は轟と八百万のチームだ」

 

 

 おっと、いがいなくみあわせですね。しかも、あいてはあいざわせんせいです。こせいは『まっしょう』。はつどうがたこせいのふたりにはてんてきなこせいです。そういえば、ねこの『ねこです。よろしくおねがいします』にも『まっしょう』はきくんでしょうか? ねこはきになります。

 

 

「そして次が緑谷と──爆豪がチームだ」

 

 

「デっ……!?」

 

「かっ……!?」

 

 

 え? まじですか? ほんとうにこのふたりをくませるんですか? あいしょうわるすぎますふたりですよ? ぜったいやめたほうがいいです。のらねこでもわかることだというねこがいます。よろしくおねがいします。

 

 

「で、相手は──」

 

「私がする! 協力して勝ちに来いよ、お二人さん!」

 

 

 みどりやくんたちのあいては、おーるまいと。いつみてもむきむきです。

 さいきょうのひーろーのとうじょうに、みどりやくんたちはおどろきます。ねこもおどろいてます。おーるまいとはけがしてるはず。のに、たたかえるんですか?

 

 

「他のチームだが、まずは芦戸と上鳴。相手は──」

 

 

 そういって、ちーむとせんせいとはっぴょうするあいざわせんせいがいます。よろしくおねがいします。

 ちーむはこせいがにていることや"せんとうけいしき(戦闘形式)"がおなじなどのりゆうでせんしゅつしてるそうです。たとえば、じろうさんとこうだくんはどっちもおとにかんするこせいです。しかもあいてはまいくせんせい。なるほど。そういうくみあわせもあるんですね。

 

 で、ねこのあいてはだれでしょう? わくわくするねこがいます。ねことおなじこせい……はいませんが、だれとくんでもねこはねこがいますをしてたすけることができます。ねこはさぽーとがとくいなのです。よろしくおねがいします。

 

 ………。

 

 ……そういえば、ねこのくらすには21にんのせいとがいます。ので、ちーむをくんだらひとりあまってしまいますね。いったいだれが──。

 

 まさか……。

 

 

「──以上、1()0()()のチームと対戦相手の発表は終わりだ。ここまでで何か質問は?」

 

 

 よばれなかったのはねこでした。しょぼーん……。

 

 

「いや、以上って……。だってまだ井戸守が……」

 

「あの……井戸守さんがまだ呼ばれていないようですが……。これには何か理由が……?」

 

 

 そうですよ、あいざわせんせい。ねこです。ここにねこがいますよっ。むししないでくださいっ。よろしくおねがいします。

 

 

「そりゃそうさ。何せ、ルールは制限時間内に『教師にハンドカフスを掛ける』。もしくは『チームのどちらか一人がゴールに脱出』だからな。前者もそうだが、後者は井戸守にとって有利すぎる。スタート開始と同時にゴール出来ちまうんだ。これじゃあ試験にならん」

 

 

 おっと、かんがえてたねこのさくせんがばらされました。さすがはあいざわせんせい。ねこのことをよくわかってますね。

 

 

「この前のヒーロー基礎学を見るに十中八九そうすると思ったからな。なんで、井戸守には別枠で特別試験が与えられる」

 

「特別試験!?」

 

「聞くだけでなんかヤバそうな試験だな!」

 

「でも井戸守ちゃんだけ特別扱いって何かジェラシー感じちゃうな〜」

 

「チッ……」

 

 

 とくべつしけんとはどんなものでしょう。

 ねこがくびをかしげてるとあいざわせんせいがたんまつからほろぐらむをだします。

 

 

「試験名は"要人警護"だ」

 

 

 ……ようじんけいご、ですか。

 ことばはしってます。が、ねこにはまだぴんときません。どんなしけんですか?

 

 

「試験内容はこうだ。会場は住宅街。そこには逃げ遅れた要人が居て、複数のヴィランから命を狙われている。井戸守はその要人を守りつつ、ゴールまで引き連れてくるのが試験だ」

 

 

 ……ひとりでですか?

 

 

「その通りだ。援軍が出せない状況だと考えろ。ちなみに要人役はロボットだ。このロボットの移動速度は最速でも一般人の走り並みに抑えられ、攻撃を受けるごとにダメージが蓄積されていく設定になっている。最大値は100パーセントで満タンになったら機能停止──即ち死亡って訳だ」

 

 

 あいざわせんせいのうしろからろぼっとがいますしてきました。おおきさはねこよりちいさいです。なぜかさむずあっぷをして、『ヨロシク!』といってきます。ねこです。こちらこそよろしくおねがいします。っていうか、へんになれなれしいですね。

 

 

「それと重要なルールが3点ある」

 

 

 あいざわせんせいのこえが、すこしだけひくくなります。

 

 

「一つ。要人と一定距離──正確には20メートル以上離れた時点で警護は失敗。試験は失格だ」

 

「えっ!?」

 

「それってずっと近くにいなきゃダメってこと!? 戦えないじゃん!」

 

「なるほど、『ワープ』対策か……!」

 

「その通りだ。お前の『ワープ』は強すぎるからな。制限させてもらうよ」

 

 

 ……なるほど。『ねこまたぎ』をさせないつもりですか。

 が、これはそこまでもんだいではありません。ねこはせんとうがとくいではないねこです。ので、いかにせんとうをさけるかがじゅうようになります。

 

 

「二つ。これはさっきも言ったが、ロボットがダメージ限界量を超えたら失格だ。守りきれなかったってことだからな」

 

「まあ、そりゃそうだよな」

 

「警護対象がやられたら意味ねぇしなぁ」

 

 

 ふむふむ。これはとうぜんのじょうけんですね。

 ねこがそうかんがえてますと、あいざわせんせいはすこしだけまをおいてつづきをくちにします。

 

 

「そして最後の三つ目は──井戸守。お前が()()()()"行動不能"判定になった場合も即失格だ」

 

「行動不能……?」

 

「質問です! 行動不能判定とは具体的にはどのような判断基準なのでしょうか!」

 

「試験続行が不可と判断されるような状態だ。例を上げるなら俺の捕縛布に捕らえられる。ミッドナイトの『眠り香』で眠らされるとかだな。後、スナイプにはセメント弾を持たせてるからそいつで動けなくなったりしても失格だ。要は拘束された状態や気絶、死亡なんかに該当する状態だ」

 

「何かこれだけ異様に厳しいような……?」

 

「だよな。ガチガチに固めてるっていうか、何ていうか……縛りプレイ?」

 

「ま、待ってください! 相澤先生やミッドナイト先生、スナイプ先生の名前が出ましたが、一体何人の教員が敵役として参加するのでしょうか!?」

 

「俺、ミッドナイト、エクトプラズム、スナイプの4人だ」

 

 

 いっきにざわつくみんながいます。すこしだけおどろくねこもいます。よろしくおねがいします。みんなはせんせいがひとりだけ。のに、ねこは4にんもいます。

 ……なんかねこのしけんだけ、きびしくありません?

 

 

「それだけ井戸守の個性が規格外だからな。これぐらい制限を掛けないと試験にならないんだよ。セメントスやマイクを入れてもよかったんだが……まあ、難しくし過ぎるってのもなってことでこの4人になった。

 んで、俺達の目的はあくまで要人を害する事。そのため、攻撃対象はお前よりもロボットを優先する。言っとくが、戦い方には気をつけろよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 さいごをきょうちょうしますようなはなしかた。これにはねこもりかいします。ねこにだけむけためっせーじ。『ねこがいます(リポップ)』はみとめない──ということですね?

 

 

 ──お前の身を預かる教職者として、負傷前提の行動は認めん。いいな?

 

 

 めでそううったえかけてくるあいざわせんせいがいます。おそらく、ねことすていんのたたかいをみどりやくんからきいたのでしょう。あるいはほーくすからでしょうか?

 

 ──ねこはねこのからだをよくしっています。

 きられても、つぶされても、こわれても、ねこはもどることができます。

 しんでもいい。なおるから。そういうかんがえがどこかにありました。ので、ねこは『せいぞん』をけいさんにいれなくなっていました。

 

 が、あいざわせんせいはいいます。『それはヒーローのやり方じゃない』と。

 このしけんはねこがそれをできるかどうか、かくにんするためのしけんなのでしょう。

 

 

「──()()()()()()()()。ちなみにお前の試験は他の奴らが終わった後だ。それまでは待機してろ。そんじゃ、これで全ての説明は終わりだ。全員にバスに乗れ。チンタラしてると棄権扱いで失格だぞ」

 

「よっしゃぁー!! 全員合格して、皆で林間合宿行こうぜェー!!」

 

「「「おおー!!」」」

 

 

 ねこもごうかくします。ごうかくして、りんかんがっしゅくにいますします。ので、あいざわせんせい、みっどないと、えくとぷらずむ、すないぷ、きまつしけんよろしくおねがいします。

 

 というわけでねこでした。よろしくおねがいします。

 

 

 

 

メモ

 

 

 

 

 

 

 

 





・要人警護について
 期末試験ですが……これスゴイ悩みました。
 『教員にカフスをつける』or『ステージから脱出』はどちらも井戸守ちゃんには簡単すぎて山場も谷場もないような展開になってしまうんです。いくらなんでもこれはどうかな……と、原作通り書くか、スキップしてしまうか決めかねていたんですが……どうせなら思い切って井戸守ちゃん専用の試験を導入してしまおうと思い至り、これを書くことにしました。
 そのため、原作と比べれば低クオリティな展開となってしまいますが、少しでも楽しめたら幸いです。




・勉強はどうするのと聞かれ、『カンニングします』と言われた育良さんの反応
 『……まあ、ただヒーロー免許を取るだけでいいなら成績はほどほどでいい…のかな……? かな?』

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