銃撃戦が日常の青春物語にアーマードコアが好きなやつが混入する話   作:海鮮丼丸です。

8 / 8
なんと予約投稿をしたのは、これが初めてです。インスピレーションが湧いてるうちに書き溜めてく方がいいですね。ま、やるかやらないかは俺次第ですが…今回はセリカ救出作戦っすね。やっとAC要素が出せる。
それではどうぞ


第7話 トンデモ装備となんでも屋

 

ガタン、ガタン……

 

「う、うーん………へ?」

 

目を覚ましたセリカは、ガバッと目を覚ます。自分が今置かれている状況を理解しようとするが、攻撃された箇所が痛む。

 

ガタン、ガタン……

 

「ここ……トラックの荷台……?ヘルメット団め…私をどこに連れて行くつもりなの……」

 

不意に、真っ暗な荷台の中に僅かな隙間があり、そこから光が少し漏れていることがわかる。外を確認してみると、砂だらけの景色と線路が目に入った、

 

「線路がある場所って…ま、まさかここ、アビドス郊外の砂漠!?」

 

そ、そんな…どこにも連絡が取れない!

もし脱出できたとしても、対策委員会のみんなにどうやって知らせれば……

 

「どうしよう、みんな心配してるだろうな……」

 

絶望に打ちひしがれた彼女に、最悪な想定が次々と脳内に浮かび上がってしまう。

 

「……このままどこかに埋められちゃうのかな。誰にも気づかれないように……連絡も途絶えて……私も他の子たちみたいに、街を去ったって思われるんだろうな…」

 

そんなことを言っている間も、彼女を乗せたトラックはガタンガタンと揺れながら進んでいく。

 

「裏切ったって思われるかな…誤解されたまま、みんなに会えないまま死ぬなんて…」

 

彼女の声は、どこにも向けられている訳でもなく、虚空へと消えていく。

 

「そんなの…ヤダよ……」

 

ぽつりぽつりと呟いていた彼女に、限界が来る。目元に、一滴の涙があふれる。

 

「……う……うぐぅ……うっ、ううっ……」

 

彼女が呻き声を上げながら泣き始めた時、トラックになにかが直撃したのか、轟音を立て爆発する。その衝撃にセリカは荷台から放り出され、地面に転がった。

 

「カハッ、ケホッ…ケホッ……な、何っ!?トラックが爆発した!?砲弾にでも当たったのかな…一体どこから?」

 

その時、彼女の上空を飛んでいたドローンから、アヤネの声がする。

 

『セリカちゃん発見!生存確認しました!』

 

「……あっ、アヤネちゃん?!」

 

「こちらも確認した、半泣きのセリカ発見!」

 

その言葉の後に、ホシノとノノミがセリカについて弄るような発言を連発させる。セリカが否定しても、鎮まるどころか燃え広がるばかりだ。

 

"良かった、セリカ。安心したよ"

 

「な、なんで先生まで!?どうやってここまで来たの!?」

 

"攫われたお姫様を救うのは勇者の役目!"

 

「ツンデレの姫か!中々に需要がありそうだな!」

 

「うわぁ!ミシッターさん!?いつの間に…!…って、お姫様ってなによ!冗談はやめて!!ぶん殴るわよ!?」

 

「元気そうで良かったです〜☆」

 

『よかった…セリカちゃん…私、セリカちゃんに何かあったんじゃないかって…』

 

「アヤネちゃん…」

 

「油断は禁物。ミシッターさんがバズーカでトラックを制圧したけど、ここはまだ敵陣のど真ん中だから」

 

「だねー。人質を乗せた車両が破壊されたって知ったら、敵さん怒り狂って攻撃してくるよー」

 

『前方にカタカタヘルメット団の兵力、多数確認!さらに巨大な重火器も多数確認しました!徐々に包囲網を構築しています!』

 

「まぁ、そのためのミシッター先生だもんね〜?」

 

「え?まさかあのデカイロボットで戦うつもり?」

 

「そんな大人げないことするわけないだろう。ハンデしてやるよ」

 

「まさか、ミシッターさんが飛べるなんて…」

 

"あれは本当に凄かった"

 

「え?!飛ぶって何!?ちょっと!!」

 

いつもの調子を取り戻したセリカと、他の対策委員会のメンバーたち。彼女たちの前には、沢山の兵士や戦車が並んでいた。予想を完全に裏切られたようで、とにかく火力で落とそうとしている事が分かる。

 

「あれは全部潰しても構わんのだろう?」

 

「ぜ、全部!?あれを!?ひとりで!?」

 

「セリカ、下がってて」

 

"サポートは私たちに任せて!"

 

「え、ちょ、なんも掴めてないんだけど!!」

 

そう騒いでる間に、ミシッターは前方へ走り出す。すると、彼の背中に機械的な音と共に、装甲とブースターが出現する。そして、ブースターに光が灯ると同時に青い光が噴出し、勢いのまま彼を空へと飛び立たせる。

 

「ええっ!?な、なによあれ!!」

 

その言葉はもう既に届かないほどの距離となっていた。彼は両手にバズーカ、そして両肩にはグレネードキャノンを出現させる。

 

「ウェポンハンガーが使えねぇのはちょっぴり不便だが、まさかこの体でもABとQBが使えるだなんてな…」

 

 

数時間前

 

「…さて、集合場所に向かうか……ん?」

 

あの神から貰ったスマホのようなものから、通知音がなる。今までも鳴っていたはずだが、今は何もしていない。つまり、何かしらの情報が来たということがわかる。その電子機器を手に取り、画面を見てみると『実績解除』とだけ書かれていた。詳細を確認してみると『ヒトの状態でのアサルトブーストとクイックブーストの解禁』と表記されていた。その下には『初めての実績解除おめ。これからも頑張るよーに』と神からの伝言もあった。

 

「…ちょっとイラつくな…」

 

 

現在

 

 

「俺はちょっとイライラしてんだよ…あの神のこともだが、なによりウチのセリカを攫ってくれた事もなァ…!」

 

敵の包囲網が射程圏内に入る。ヘルメット団は俺に気づき、戦車などで俺を撃ち落とそうとするが、QBを吹かして軽々と避ける。そして、発射してきた戦車を中心に狙って、右肩のグレネードキャノンを撃ち込む。着弾した途端、広範囲の衝撃と爆風が広がり、包囲網の約5分の1が吹き飛んだ。これでも死なずに済むのは、さすがはヘイローを持っているキヴォトス人である。

 

「ええーーっ!?」

 

「ま、驚くのも無理ないよね〜」

 

"カッコイイー!!"

 

「先生、目が輝いてる」

 

ヘルメット団の巨大な重火器を中心に、次々とバズーカやグレネードを撃ち込む。思いもよらない攻撃にヘルメット団は為す術なく撤退しようとしたが、対策委員のメンバーがそれを許さず追撃をし、確実に人数を減らしていく。

そして、最後の残党を倒し切り、何事もなくアビドス高校に帰ることができた。

アヤネは部室に戻ってきたみんなを迎える。

 

「皆さん、お疲れ様です。セリカちゃん、ケガはない?」

 

「うん、私は大丈夫。見てよ、ピンピンして……」

 

セリカがそう言い終える前に、彼女が床にへたり込む。あれほど強力な攻撃を食らった衝撃が、今になってぶり返してきたのだろう。シロコが彼女をおぶって保健室に連れていった。

 

「大変なことになるところでした。先生とミシッターさんが居なかったら……」

 

「うんうん。先生のお陰でセリカちゃんの居場所を逃さず追跡できましたし、ミシッターさんのお陰でヘルメット団を退けることができました!やっぱりすごいです☆」

 

「確かに、ただのストーカーじゃなかったってことだね」

 

"いやあ、それほどでもないよ〜"

 

「ま、朝飯前ってもんよ!」

 

少し盛り上がっていたところで、アヤネが話を切り出す。どうやら、戦闘中に散らばった戦車の部品を調べていたようだ。その中に、なんとキヴォトスでは使用が禁止されている違法機種だという。さらに、ヘルメット団は自分たちでは入手できないような武器まで保有しているということがわかった。

 

「この部品の流通ルートを分析すれば、ヘルメット団の裏にいる存在を探し出せますね!」

 

「はい。ただのチンピラが、何故ここまで執拗に私たちの学校を狙っているのかも、明らかになるかもしれません」

 

「うん、分かった。じっくり調べてみよっかー」

 

「おう、ここで一旦帰る…と言いてぇところだが、ホシノ、寝起きを晒してくれたお礼をしてやらんとなぁ?」

 

「う、うへぇ〜!」

 

 

???

 

 

少し薄暗いオフィスのような場所で、ガタイの良いオートマタが外の景色を眺めている。

 

「…ん格下のチンピラごときでは、あの程度が限界……いやいや、なんだアイツは……ミシッターと言ったか…?まさかうちの主力戦車まで送り出したというのに、ここまで圧勝されるとは…」

 

本来であれば可能性があった戦闘でも、あの男__ミシッターというイレギュラーに、完全に予想を裏切られた彼は、少しばかりの困惑と、怒りという感情が湧き上がっていた。

 

「…ふむ、となると、目には目を、生徒…生徒じゃないな…まぁいいか…生徒には生徒を……だ。専門家に依頼をすることにしよう」

 

そういうと、彼はオフィスのデスクに設置してある固定電話で、どこかに電話をかける。数コール鳴った後、とある女性の声が聞こえてきた。

 

『はい、どんなことでも解決します。便利屋68です』

 

「仕事を頼みたい、便利屋」

 

『……』

 

 

 

ヘルメット団のアジト

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

あのとんでもない反撃からギリギリのところで闘争に成功したヘルメット団の残党が、裏路地を走っている。

タタタタタタタタッ!!

銃声が鳴り響き、弾が彼女たちを撃ち抜く。

 

「あーあー、こっちは終わったよー」

 

「こっちも制圧完了だ、ボス」

 

「う、うう……何者だ、貴様らは…」

 

リーダーと思われる女性が、彼女の近くへ歩み寄り、銃口を押し付ける。

 

「……ふふふ」

 

「うあああっ!!ま、まさか、アビドスの!?よくも我々を……」

 

「はあ、こんな不潔で変な匂いのする場所がアジトだなんて。あなたたちも冴えないわね」

 

そういう彼女は、いかにも顔を歪めて彼女を見下ろしている。

 

「……いいわ。あなたたちを、労働から解放してあげる」

 

「なっ、何だって!?」

 

「要するにクビってこと。現時刻をもって、アビドスは私たちが引き受けるわ」

 

ヘルメット団の彼女にとっては、それは驚きの言葉だった。すでに限界を迎えそうな体にムチを打って声を荒らげ、反抗する。

が、為す術もなくその大きなスナイパーで殴られ、気絶した。

 

 

 

「……私たちは、便利屋68。金さえもらえれば、何でもする……なんでも屋よ」

 

 

 




長いっすねぇ。長い。どこで区切ろうか迷った結果、便利屋登場のシーンになりました。
もちろん、次の話もいつ出るか未定です。待ってる人はいないと思いますが、まぁ、生暖かい目で見守っててください。
意外と感想待ってます。訂正して欲しいところでもどうぞ。
それでは、皆さんの楽しいブルアカライフを願って
グッドラック
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。