女たらしが往く実力至上主義の教室   作:俺は社畜

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17話 勉強会と今後の展望

 

 

5月も2週目に差し掛かる。

Dクラスでは4月とは見違えるように静まり返り、授業を行う教師の声だけが聞こえていた。

 

5月のはじめ、この学校のシステムが発表されDクラスは最悪のスタートをきった。

そこで平田を中心に話し合いが行われ、とりあえず授業態度や生活態度を改めることと次の中間テストを頑張る、との取り決めが行われた。テストに向けた勉強会も少しずつ行われているが、まだテスト期間でもないため部活動もあり、参加メンバーはかなりまばらになっていた。

 

俺も全てではないが何度か参加はしている。ただ小テストの点が悪いメンバーが軒並み参加しておらず、参加メンバーもほぼ固定化している。

 

 

そんな中、今日からテスト期間となり部活動も徐々に限定的になってゆく。

 

 

「皆、ちょっといいかな。今日からテスト週間に入る。この中間テストでポイントが振り込まれる可能性が高いことは、薄々感じていると思う。そこで今日から放課後、本格的に勉強会を始めようと思う。もちろん、強制はしない。ただクラスのため、自分のためできるだけ参加して欲しい。」

 

 

 

そんな中、早速平田が動いた。

平田としては強制はしていないが、本音は是が非でも参加してほしいのだろう。実際、視線は三馬鹿に向いている。

 

ただ、平田…、ほぼ間違いなくアイツらは参加しないだろう…。アイツらと平田は水と油のようだ。中々わかり合うことはできないと思う。さらに他にも平田らみたいないわゆる陽キャグループが苦手なメンバーも参加しないだろう…。そいつらの中にも勉強が微妙なやつは何人かいるのだが…。

 

 

 

「今日からテスト当日まで毎日開く予定にしています。途中参加も全然OKだよ。逆に予定等あれば途中で抜けても構わないから。」

 

 

平田はそう付け加える。

軽井沢を中心としたグループからは早速賛成の意向が伝えられる。他にも一定数参加の意志が挙がる。

 

流石平田と言ったところだろう。中々の人望だ。

 

 

 

 

 

 

そして放課後。

早速三バカトリオは参加しないようだ。

まあ須藤は部活動があるか…。

 

 

 

他にも成績上位の堀北や幸村、高円寺と行ったメンバーやまだ部活動がある一部のメンバー、三宅や長谷部と言った普段比較的一人でいるメンバーも不参加だった。

 

結局集まったのはクラスの半数といったところか。まあ初めてにしたら十分だろう…。

ちなみに清隆も参加している。というより俺が参加させた。クラスとのコミュニケーションも大切だ。

 

 

俺は平田に頼まれ教師役をしている。と言っても問題を説いていってもらいわからないところを解説している程度だ。

 

 

 

ある程度、勉強会も進んだ中俺は平田に呼ばれていた。他にも櫛田がいるようだ。

 

 

「九条君、櫛田さん。不参加の人も出来るだけ参加してもらうにはどうしたら良いだろう?」

 

 

平田は不参加メンバーについて気にしているようだ。

 

 

俺としては強制させても自分のためにならないし、自分で出来るなら問題ない、と考えている人間だ。別に気にもしていなかった。

 

 

「そうだよね…。特に小テストの成績悪かった子達は心配だよね…。」

 

 

櫛田さんが平田に同調する。

 

 

この二人はどこまでいっても聖人なようだ。

 

 

「俺としては強制は逆効果だろう…。」

 

 

「それはそうだね。でもやっぱりこのままだといけないと思うんだ。」

 

 

俺の言葉に平田は答える。

 

 

「まず池、山内、須藤らの成績悪い組だが…、俺や平田だとまず無理だろうな。平田もわかるだろ?」

 

 

平田もなんとなく察しているのか頷く。

 

 

あの辺のメンバーはまず生理的に俺や平田とは合わない。おそらく話し合いにもならないだろう。

 

なんとか参加させるとしたら、櫛田さんが色仕掛けでもすれば一発なんだろうが…、流石に櫛田さんが可愛そうだからな。

 

 

「あと他の不参加メンバーだけど…。正直堀北さんとか高円寺君あたりは不参加でもいいと思う、ただ…。」

 

 

「私も今日参加するように佐倉さんとか長谷部さんにも声かけたんだけど…。」

 

 

「そのあたりの子達は人と馴れ合いするのが苦手なんだろう。かと言って無策でいるのも怖いからなあ…。」

 

 

策は特に浮かばない。というよりやる気がない。自分で出来るならそれでいいし、そもそも意欲が無い子にはとことんドライなのだ。

 

 

そんな中、平田は明日に不参加メンバー一人ずつに声をかけることとしたらしい。多分効果はないだろうが…。

 

そして櫛田も明日は不参加の男子中心に声をかけることにするらしい。

 

俺はいちおう「無理はしないようにね。」と声はかけておいた。

ただこれだと俺だけ何もしてないことになりそうなので三馬鹿を除く(嫌われてるから、と言って二人に納得してもらった)不参加メンバーにチャットで声をかけることとした。直接だと平田が声をかけてるし、チャットの方が楽に話せるかと考えたからだ。

 

 

正直そこまで乗り気ではないのだが、成果ゼロもどうかと思うし、平田らが頑張っている中俺だけ嫌嫌するのは失礼に当たる。実際テスト成績を上げておいて損もなく、むしろプラスなので俺は少し頑張ることにする。

 

 

 

 

 

 

そして次の日の昼休み……、早速勉強会の勧誘……………………では無く俺は綾小路と何故か堀北に呼ばれ食堂に来ていた。

勧誘は平田らの成果を聞いてから、と考えてたから…(言い訳)

 

 

「九条君と綾小路君。あなた達に話があるの。」

 

 

早速、堀北さんは話し始めた。

因みに昼ごはんは堀北さんの奢りらしい。断ったが頑なに奢ると譲らなかったのでお言葉に甘えることにした。

 

 

「私はAクラスに上がりたい。5月以降、クラスの遅刻や私語はほとんど無くなって、おおよそマイナス要素だった部分は消せたと言えるでしょう。そこで次に必要なのはポイントを増やすこと。そのためにもまず目先の中間テストでクラス全体で良い結果を残す必要があると思うの。」

 

 

堀北さんも、堀北さんなりに考えたのだろう。

 

 

「小テストで赤点組の池君、須藤君、山内君の3人。彼らは平田君の勉強会へ参加していない。そうでしょう?」

 

 

 

昨日、堀北さんは参加しなかったが、そのあたりの観察は抜かりないようだ。

 

 

「あの3人は簡単な問題が多かった小テストで赤点を取っていた。正直、個人での勉強だと中間テストの赤点回避は難しいと思うの。」

 

 

堀北の言葉に俺は眉をひそめる。

 

多分堀北さんは彼らを救いたいのだろう。ただ、堀北さんと彼らが性格的に合うとは思えない。

 

 

「まさか、彼らの勉強の面倒を引き受けるつもり?」

 

 

俺は思わずそう問いかけた。

 

 

「ええ。正直言うと学校のシステムなんてものがなければ、彼らのことなんてどうでもいいと思っているわ。でもAクラスを目指す上でテストくらい乗り越えないと話しならないわ。それに退学者が出ることでマイナスになるかもしれない。だから彼らへの対策は必要だと判断したわ。どうせ平田君と彼らには溝があるもの。あの勉強会には参加しないわ。だから、私が別に勉強会を開こうと考えているわ。」

 

 

堀北さんはシステムを発表されてから色々と思考を巡らしたようだ。

ただ、俺ももう少し堀北さんの意志を確認したいので突っ込んだ質問をする。

 

 

「なるほど…。堀北さんの考えはわかったよ。ただこういう考えは出来ない?クラスポイントが無い今のタイミングこそ、ポイント獲得の足を引っ張る子達を減らすチャンスだと…。正直、彼らが今後頼りになるか…、それこそ足を引っ張ることの方があるんじゃない?」

 

 

「………。確かに九条君の言う事も一理あると思うわ。ただ例えば須藤くんは運動能力が高い。、運動でクラスポイントを得られる機会が来るかもしれない。他の2人だって何かポイントを得うる能力があるかもしれない。私は減ることより残ることによるメリットの方が少なくとも大きいと判断したわ。」

 

 

堀北さんはきっぱりとそう答える。

 

俺は、ここまで考えてくれた堀北さんに感心する。あれだけ一匹狼だった堀北さんだが、Aクラスへ上がるため少なくともクラスのことを考えているのだ。

そういう意欲がある子は大歓迎だ。

 

 

「なるほど。堀北さんの考えはわかったよ。それで俺達を呼んだのはその手伝いってこと?」

 

 

「えぇそうよ。」

 

 

「俺もなのか…。」

 

 

清隆は相変わらず平常運転のようだ。

 

 

「その定食。誰の奢りかしら?」

 

 

堀北は鋭い目つきでそう言う。

頑なに奢ると言ったのはこのためみたいだ。

清隆もそこまで後ろ向きでは無いようで、抵抗することなく了承した。

 

 

「さて…、ただ早速で悪いけど俺は今回の件、協力できそうにない。」

 

 

俺の言葉に堀北さんは「えっ?」という表情をする。

 

 

「えっとね…、須藤はまだしも他二人には俺嫌われてるから…。」

 

 

俺は申し訳なさそうに答える。堀北さんは案外気づいていなかったようだ。あんなにわかりやすく嫌ってるのに…。

 

 

「…………ごめんなさい。不覚だったわ。」

 

 

どこか申し訳なさそうに答える堀北さん。

 

 

「ならば、接触は彼らと比較的交流がある綾小路君。あなたが適任だわ。」

 

 

必然的に清隆がその役割に落ち着く。

 

 

何か言いたげな清隆だが、堀北は有無を言わせず話し合いを続ける。

 

 

結局、俺は堀北主催の勉強会にはノータッチとなった。ただいちおう、もしものためのバックアップ要因に任命はされた。あとは彼ら以外で勉強会に参加していないメンバーのうち小テスト成績がそれほど良くないメンバーの補助や接触を俺が担当することとなった。これについては平田らとの話し合いでも言ったことだったので了承した。

 

俺への負担結構大きくない?それなりに人数いるよ?とも思ったがやるしかない。

 

 

 

 

その日の放課後の勉強会、俺は早速櫛田や平田に声をかけた成果や反応を聞いた。やはり、不参加メンバーの反応は芳しくなかったようで、実際参加メンバーはほぼ変わっていない。

 

 

 

 

 

 

 

さて…、不参加メンバーそれぞれの口説き文句考えるか………。

 




さて、九条君の新たな人脈開拓が始まる模様です。

今日から、一応GW中は毎日投稿。そこからはまた少し空きつつの投稿になると思います。(あくまで予定です)
あと、アンケート機能使ってみたかったのでやってみました。ぜひ回答お願いします。

Dクラス女子誰が好き?

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