女たらしが往く実力至上主義の教室   作:俺は社畜

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アンケートご協力ありがとうございます。
思ったより松下人気が高いようで…。
しかし他を見るにやはり胸なのか…。(松下は…メソラシ)


18話 勧誘!!!

 

その日の勉強会は少し早めに切り上げさせてもらった。

佐藤らに引き止められたがそこは納得してもらう。

 

 

俺は自室へ戻り、早速不参加メンバーへのチャットの文言をそれぞれ作り始める。正直、そこまで関わりがあるクラスメイトではないメンバーばかりだが今こそ教官の教えを発揮する時だ。

人の懐に入るのが神がかっていた教官の教えを思い出す。

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

…………

 

 

 

……………………

 

 

 

とりあえず、不参加メンバー全員にチャットを送った。時刻は夜の9時。中々時間がかかった。

ここまでに返信は3分の1程度。

 

まあこんなものだろう…。

そもそも俺も陽キャグループとみなされている。それ故、返信すら戸惑うメンバーも一定数いるだろう。それを踏まえて文言も考えたが、そんな一筋縄とはいかない。

あとは実際に接触をとったりチャットを継続したり…、それぞれその子にあった対応を取るよう心がける。

 

 

 

 

 

 

次の日、俺は比較的参加しそうなメンバーから接触をはかった。

あれから半数ほどは返信があり、やり取りをしたが、まあよほど大層な理由がある子はもちろんいなかった。

退学と聞いても実感が無い子には、その危機感を煽って参加してもらうように誘導した。

平田らのグループの雰囲気にもついていけそうもないしなあ…くらいの子には、平田グループ以外にもおとなしいグループがいくつかあることをちゃんと説明してなんとか1回だけでも参加してもらうようにお願いした。

まあ他にも色々駆使してなんとかその子の懐に入り込むよう心がけ、結果的にそれなりの数の参加をこぎつけた。

 

 

色々根回しをしているともう午後になっていた。

何人かは引き続きチャットでやり取りを続けるように決定している。

ただチャットの連絡もなく、おそらく大人数自体がネックになっているメンバーも数人いた。

 

俺はまずそのうちの一人に声をかける。

 

 

「やあ、三宅君。少しいいかい?」

 

 

「九条か…。話の内容はおおよそわかってる。勉強会のことだろう?俺は今は部活動で参加できないんだ…。」

 

 

「それはだいたい把握してる。あと勉強会の雰囲気を苦手にしているのも分かってる。」

 

 

「………そうだな…。まあ、赤点は取らないようには個人で頑張るつもりだから心配しなくていい。」

 

 

まあ、俺としてはだいたい予想通りの回答だった。

ただ1年の始めの時点で赤点回避レベルじゃあ話にならない。必ずどこかでしわ寄せが来る。

そこで俺は、三宅にいかに最初の勉強が重要なのか、後々への負担を力説した。

その上で勉強会の参加はしなくていいとも述べた。

 

 

「ん?参加しなくていいのか?言ってることと矛盾してるんじゃないか?」

 

 

俺の言葉に三宅は疑問を並べる。

 

 

「まあ、ああいう勉強会が苦手ってやつに参加してもらっても捗らないだろうし、嫌々来てもらっても続かないのは目に見えてるからな。」

 

 

「だから、とりあえず授業をきちんと聞く。それから少しでもわからないところがあれば俺に連絡する。何でもきいて貰っていい。それこそ勉強以外でも。」

 

 

「まあ…、そのくらいなら……。」

 

 

思ったより低いハードルだったからか、三宅は拍子抜けたように了承した。

 

 

「あ、そういえば昨日チャットもくれていたみたいだが返信しなくてすまない。」

 

 

「あぁ、全然気にしてないぞ。」

 

 

 

三宅の九条への好感度が上がったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、放課後になる。あと接触を考えているのは二人。

今日は勉強会には不参加の旨を平田らには伝えている。

 

そして俺は下駄箱でそのうちの一人と接触していた。

 

 

「おーい、長谷部さん。ちょっといい?」

 

 

「今九条君と一緒だと、他の子たちからの視線が怖いから用ならチャットでお願い。」

 

 

早速振られた。

 

いや、チャットでも返信しないだろ。

というツッコミは心に閉まって俺はさらに接触を試みる。

 

 

「大丈夫。今は勉強会とかでほぼ人なんか周りにいないから。」

 

 

実際、勉強会や部活動でほとんど周りに生徒はいなかった。

 

 

「………はあ。まあいいよ。ちょっとくらいなら…。まあどうせ勉強会のことでしょ?私はああいうの苦手だから参加しないよ。」

 

 

これは想定通り。

 

 

「分かってる。あそこに参加させようなんて思ってないよ。」

 

 

俺の返答に長谷部は眉をひそめる。

 

 

「へぇ……。平田君や櫛田さんみたいに誘うわけじゃないんだ?」

 

 

「まあああいうの苦手な人もいるのは理解できるからね。」

 

 

「それで、私にどうして欲しいの?」

 

 

長谷部は率直にそう俺に問いかける。

 

 

「えっとね…。やっぱり学力はあげてほしいと思ってる。だから、俺が課題プリントを作成するからそれだけでもやって欲しい。」

 

 

「えっ、自作のプリント?」

 

 

思わぬ角度からの提案に長谷部は思わず、聞き返す。

 

 

そうだ。俺は不参加者対策用に自作プリントを作成する。

もちろん対面でやるのが一番効率がいいのだが…、堀北さんや平田の頑張りに俺もひと頑張りしようと考えた結果だ。

それをやってもらうことで、得意不得意を把握して、さらにその子にあった問題集を作成する。

相当の手間はかかるが赤点…いや最低6割はとってもらう。

この学校だから何か攻略法もありそうだが、1年のはじめくらい正攻法で突破してもらわないと話にならんからな…。

実際、今日も既に数人には自作プリントをやってもらう約束をこぎつけた。必要ならば勉強会組にも配る予定にしている。

 

 

「あぁ。自力じゃあ限界はあるだろうからね。この学校の問題集だとあまり力もつかないし、それなら俺がつくったほうがいいと判断した。」

 

 

「………もしやらないっていったら?」

 

 

長谷部はこちらを覗き込むように問いかける。

 

 

「まあ、個人の判断だから無理強いはしないよ。ただそれでテストの結果が良くなかったらその時は問答無用で糾弾させてもらうよ。「お前何してたんだ?」って。」

 

 

流石に俺としてもそこまで手を差し伸べても振りほどく奴に用はない。それで点数が取れるならそれに越したことはないし、取れないなら切り捨てるまで。こんなテストすら出来ないやつに情けなんか必要ないからね。

そうでなくても4月に失敗してるんだ。これ以上何も期待なんかしない。

 

 

「平田君達ならそれでも手を差し伸べてくれそうだけど九条君は違うんだね…。」

 

 

長谷部は俺も平田と同じ聖人なんかと思っていたのか、そう呟く。

 

 

「俺はそこまで優しくはないよ。頑張ったり、間違えてもしっかり反省する子にはとことん尽くすけど、向上心も無いやる気も無い子には何もしないし興味もない。ましてDクラスは既に4月に一度失敗してるんだ。それを反省せずにまだ惰性でやっていこうなんて奴俺はどうでもいいね。」

 

 

俺は思っているままにそう答える。

 

 

「へぇー。九条君ってそういう感じなんだ。じゃあ5月になっても何も変わろうともしてない私なんか別にどうでもいいんじゃないの?」

 

 

長谷部は続けてそう問いかける。

 

 

「ああ。正直どうでも良かったし、自力でどうにかなるならそれでいいと思ってたよ。ただクラス内にもポイントを獲得しようと頑張ってる子達がいるからね。俺もそれにはしっかり応えてあげたいからこうして行動を起こしてる。」

 

 

俺は本心をぶつける。

 

 

「フフフフ。変なの。そこは嘘でも取り繕うとこでしょ。」

 

 

俺のぶっちゃけに長谷部は思わず笑い出す。

 

 

「長谷部さんも別に取り繕ってほしいわけじゃないでしょ?」

 

 

 

 

「まあ…、そうだね。…………………わかったよ。プリントくらいならやるし、何なら勉強会組より良い点取ってやるわ。」

 

 

 

長谷部はそう宣言する。

 

なんとか彼女も成長意欲を持ってくれたようだ。明らかに目つきが変わった。

 

 

 

「まさか九条君がそういうタイプだなんて思わなかったな。」

 

 

「幻滅したか?」

 

 

「ううん。逆。」

 

 

本音をぶちまけたが印象は良かったみたいだ。

 

 

「それは良かったよ。」

 

 

長谷部さんはそうすると外へ歩き出した。

そして数歩歩いた所でこちらに向き直す。

 

 

「ねえ、またたまにで良いから、こうして話してもいい?」

 

 

その表情はどこか吹っ切れたようなそんな表情だ。

 

 

「もちろん。ただ、そうだな……。ちゃんと結果を残してくれたらかな?笑」

 

 

俺は長谷部が意欲は上げてくれたとはいえ、まだ特に行動の変化を見たわけでもない。ただ、変わろうとすることは評価している。

 

 

「そこは二つ返事で答えるところでしよ。でも…ありがと。なんか吹っ切れたよ。」

 

 

長谷部は笑みをこぼしながらそう答える。

 

 

「そりゃ良かった。でも…そうだね。もし、何か困りごとがあれば連絡すればいい。力になるから。」

 

 

多分、一人だと何かと不便はあるだろう…。少なくとも頑張ろうとする子は無視しない。

 

 

 

「えぇ。結果残したらじゃなかったの?笑」

 

 

雑談と相談は違う。(当社比)

 

 

 

「じゃあ、そうだな~。九条将……………、しょうしょう……

じょうくん………、しょうぽん、うーーんしっくりこない……、

よし!!!『しーくん』だ。」

 

 

「???」

 

 

「九条君のあだ名だよ。お友達の証ってやつ。」

 

 

俺は長谷部にお友達認定されたようだ。

いきなりあだ名とは長谷部も中々踏み込んでくる子みたいだ。

 

 

「それは良かったよ長谷部さん。」

 

 

「えぇ…、そこはしーくんもあだ名にするところじゃん!」

 

 

長谷部は不満げにそう言う。

 

 

「じゃあ……、波瑠加…でいいか?」

 

 

「うん!てか下の名前知ってたんだ。」

 

 

波瑠加は嬉しそうにそう言うと満足げに歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

『しーくんへ

 

これからよろしくね。

 

因みに私があだ名で呼んだのも呼ばせたのもこの学校でしーくんがはじめてだよ。良かったね。

 

                    波瑠加 』

 

 

 

 

 

 

 

程なく、チャットが届いた。

正直、この子は勘違いさせたいのだろうか…、と思った。

 

 

 

 

波瑠加をやる気にさせ、俺は最後の一人を探していた。

 

俺は下駄箱にいたので波瑠加より先に帰ってなければまだ校内にいるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つからない…。

 

 

 

 

俺は校内をくまなく探したがその人物は見つからなかった。

おそらくもう帰ったのだろう…。

それなら、部屋に凸ればいいだろうが、あいにく俺はその子の部屋を知らなかった。

 

今日は諦めるか…。

 

俺は教室の勉強会に顔を出そうとも考えたが、今日は帰ることとした。

まだ外も明るく時間もあるので少し気分転換にまだ行ったことのない裏道などを使ってみることにした。

 

 

 

いた。

 

 

 

俺は目的もなく歩き回っていたのだが、目的の人物と遭遇した。

向こうは写真を撮るのに夢中のようでこちらには全く気づいていない。

 

俺はそーっと近づいて後ろに回る。

 

 

 

「佐倉さん。何してるんだい?」

 

 

その声に佐倉はびくぅぅぅぅっとして、飛び跳ねたかと思うと頭からズッコケた。

 

 

あっ……、パンツ見えた。

 

 

「うぅぅぅぅぅぅぅぅ。」

 

 

あまりの不憫さに俺は一瞬呆気に取られる。

 

 

「大丈夫!?佐倉さん。」

 

 

俺は急いで佐倉さんを起き上がらせる。

幸い怪我はしていないようだ。

 

 

「怪我はないようだね。良かった。」

 

「実は佐倉さんに用があったんだよね。」

 

「佐倉さんって写真撮るの好きなんだ。」

 

 

佐倉さんはずっとオロオロしているが俺はすきを与えず会話をする。

 

 

この手のタイプはすきを作ればすぐに逃げてしまう。ただグイグイ押しすぎても印象が悪くなるのが注意しないといけない。

 

佐倉さんは俺の質問に頷く。

 

 

「それで………、勉強会のことなんだけど…………、」

 

 

そう俺が切り出すと佐倉はピクッと肩を動かす。

 

 

「ご……、ごめんなさいぃぃぃ。」

 

 

「はいはい。ストッープ。」

 

 

勉強会と聞いて、佐倉は立ち上がりその場から逃げようとする。

 

まあそう簡単に逃がすわけないよね。

 

俺は佐倉の腕を掴み逃走を阻止する。

 

 

「まあまあ、落ち着いて。なに、別に強制参加させようとしてるわけじゃないから。」

 

 

佐倉はブンブン腕を振って逃げようと必死の中、俺はそう声をかける。

 

 

「えっ?」

 

 

俺の言葉に佐倉は動作を止める。

いちいちオーバーなリアクションは見てて面白い。

 

 

やっと落ち着いたので、俺は他の人にしたようにいちから説明を始める。

 

 

「まず前提として嫌ならば勉強会は出なくていい。」

 

 

勉強会は出なくていい、その言葉に佐倉は大きく反応を示す。

よっぽど大人数が嫌だったようだ。

 

 

「ただやはり自分だけでやるのも勉強は躓くことが多い。それは分かるよね?」

 

 

佐倉は頷く。

 

 

「今、うちのクラスはダントツで最下位だ。少しでも巻き戻すには少なくとも学力くらいはあげないといけない。佐倉さんもそこまでバカじゃないから分かるだろ?」

 

 

再び佐倉は頷く。

 

 

「ただ自力で学力をあげるってかなり計画性と努力がいる。ただ頭ごなしに問題に当たればいいわけじゃない。佐倉さんはどうやって勉強するつもりだったの?」

 

 

俺の質問に佐倉は答えれない。

おそらくそこまで計画を持って取り組んでいたわけじゃない。

 

 

「この学校が異質なのは5月に入って分かったと思う。何も考えずに過ごせるところじゃない。じゃあまずせめて自分自身が成長意欲を持っていかないと。」

 

 

俺は一つずつ紐解きながら佐倉を諭す。

こういう子には波瑠加のように強めに言うのはご法度だ。出来るだけ驚かせないように言う。

 

 

「………じゃあ、私何をすればいいんですか……?」

 

 

佐倉はそう俺に問いかける。

 

多分佐倉も思うところはあったのだろう。ただ、具体的に何をすればいいか分からず、相談する相手もおらず不安な日々を過ごしていたようだ。

 

 

そして俺は他の勉強会不参加メンバーと同じく俺が自作のプリントを作成してそれをやってもらう旨を伝える。やはり学力の向上、これが一番目に見えて変化しやすい。まずはテストで高得点を目指す。そこを目標にしてみては?、と俺は佐倉に尋ねる。

 

 

その言葉に佐倉も頷く。

とても素直な子らしい。俺の言葉全てを受け入れる。

 

それから、相談する相手がほしいなら俺にまずチャットしてくればいい、とも伝えた。

 

控えめに「いいんですか。私なんかが…。」などと言っていたので、「送ること!」と強制にしておいた。

 

 

 

 

 

ミッションコンプリート。

おおよそクラスメイトの勧誘は完了した。

あとはこれから自作の課題を制作しなくては…、と俺は自室へと戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になったが俺はいそいそと課題作成に励んでいる。

 

 

 

 

そんな中、一通のチャットが届いた。

 

 

 

 

『櫛田に脅された。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

何したん、清隆。

 




どこで話切ろうか…となったのでここで切ります。

(何とはいいませんが)デカい二人も登場しましたね…。
そのサイズは反則だと思います。
あとやっぱドジっ子が好きみたいです。茜先輩に続いて2度目のズッコケ。

それからDクラス以外ヒロインについてのアンケートも実施しますのでご回答ご協力お願いします。筆頭が多すぎてすごいカオスなアンケートになってしまいました…。
こんな強豪揃いのアンケート、軽井沢イジメ組に票は入るのか…(ちなみに投稿主はアニメでの真鍋のゴメンナサイにグッときました。)

ABCクラスヒロインレース

  • 神室真澄
  • 坂柳有栖
  • 白石飛鳥
  • 西川亮子
  • 森下藍
  • 山村美紀
  • 網倉麻子
  • 一之瀬帆波
  • 小橋夢
  • 白波千尋
  • 姫野ユキ
  • 伊吹澪
  • 椎名ひより
  • 真鍋志保
  • 諸藤リカ
  • 藪菜々美
  • 山下沙希
  • 星之宮知恵
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