無個性と呼ばれた提督   作:HYDRATION

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お久しぶりです。大体一ヶ月ぶりでしょうか。
待たせてしまった分、かなり長くなっています。お付き合いください。


第三十一話

 最初に戻ってきたのは、匂いだった。

 

 消毒液の、つんと鼻を突く冷たい匂い。それから、清潔なシーツの匂い。どこかで嗅いだことがある。入試の時も、こうやって寝かされていたような──。

 

 瞼が、鉛のように重い。

 

 ゆっくりと目を開けると、ぼやけた視界に白い天井が映った。蛍光灯の光が目に刺さり、反射的に顔をしかめる。身体を起こそうとして、全身に広がる鈍い痛みに、小さく呻いた。

 

 骨が軋んでいるわけじゃない。筋肉を傷めたわけでもない。ただ、身体の奥の奥──精神を根こそぎ搾り取られた後に残る、底なしの倦怠感だけが、僕の四肢にべっとりと纏わりついていた。

 

「……ここは……」

 

「雄英の保健室だよ。やっと目が覚めたかい、この馬鹿もん」

 

 聞き覚えのある声。ベッドの脇に置かれた丸椅子に座っていたのは、小柄な老婆──リカバリーガールだった。入試の時と同じように、呆れた顔をこちらに向けている。

 

「あんたは、いつもいつも倒れてばかりだね。入試の時といい、今回といい。個性のキャパオーバーも度が過ぎると命に関わるんだよ」

 

「すみません……。あの、USJは……みんなは……」

 

「ヴィランは撤退した。生徒は全員無事さ。相澤は両腕骨折に眼窩底骨折で入院。13号も背中の裂傷で入院。……あんたも、生徒の中じゃ一番ひどかったよ。まったく、無茶するんじゃないよ」

 

 その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた何かが、ふっと緩んだ。力の入らない指先が、シーツを弱々しく握る。

 

 全員、無事。

 

 その事実だけが、今の僕には何よりの薬だった。

 

「あんたの鼻血は、私の治癒じゃどうにもならない種類のものだ。脳の酷使が原因みたいだからね。点滴と安静で回復を待つしかなかったのさ。USJから運び込まれて、もう数時間は経ってるよ」

 

 窓の外を見ると、空は夕焼けに染まり始めていた。USJでの戦いが昼頃だったことを思えば、僕は半日近く眠っていたことになる。

 

「隣の保健室には、緑谷とオールマイトもいるよ。あっちも相当な無茶をしたもんだ。この学校の保健室が複数あって助かったよ、まったく」

 

 緑谷くんとオールマイトも。あの戦いで、二人がどれだけの負担を背負ったか、僕にはよく分かる。

 

 僕は、左腕に繋がれた点滴のチューブを見下ろした。そこで初めて、自分の右手が、誰かの両手に包まれるようにして握られていることに気がついた。

 

 視線を辿る。ベッドの縁に突っ伏して、制服のまま眠っている少女がいた。

 

 吹雪だった。

 

 その頬には、乾いた涙の跡が幾筋も残っていた。握りしめた僕の手は、まるで離したら二度と戻れないとでも言うように、痛いほどの力で握られている。

 

 そして、ベッドの足元側──壁に背を預け、腕を組んで目を閉じている栗毛色の少女がもう一人。

 

 球磨だった。

 

 USJの水難ゾーンで建造されたばかりの彼女は、まだ家の場所も知らない。吹雪と一緒に、ここに残るしかなかったのだろう。眠っているように見えるが、僕が身じろぎした気配だけで、片目がすっと開いた。

 

「……起きたクマか、提督」

 

 球磨の声は低く、静かだった。その表情には、率直な安堵が浮かんでいた。

 

「球磨……。ごめん、心配かけたね」

 

「心配したに決まってるクマ。提督が血だらけで倒れた時は、さすがの球磨も肝が冷えたクマ」

 

 そう言いながら、球磨の視線は僕の顔色を注意深く確かめている。その包帯が巻かれた左腕が目に入った。USJで脳無の拳を受け止めた時の傷だ。

 

「その腕……大丈夫なの?」

 

「小破程度クマ。この程度、すぐ治るクマ。……それより提督の方がよっぽどヤバかったクマ」

 

「その子たちも、あんたが運び込まれてからずっと離れなくてね」

 

 リカバリーガールが、やれやれと肩をすくめた。

 

「セーラー服の子は『私は秘書艦ですから、司令官のそばを離れるわけにはいきません』って。もう一人の子は、教室に戻れと言ったら『提督の護衛は球磨の任務クマ』って。秘書艦だの護衛だの、あんたたちは軍隊ごっこでもしてるのかい?」

 

「あはは……まあ、そんなところです」

 

 乾いた笑いで誤魔化す。リカバリーガールは怪訝そうな顔をしたが、それ以上は追及してこなかった。

 

「……吹雪」

 

 僕は、握られた手を、そっと握り返した。

 

 その小さな動きに反応したのか、吹雪の肩がぴくりと震え、ゆっくりと顔が上がった。

 

 寝ぼけた瞳が僕を捉えた瞬間、その目が大きく見開かれる。

 

「し、司令官……? 司令官!!」

 

 堰を切ったように、吹雪の目から新しい涙が溢れた。

 

「よかった……本当に、よかったです……! 私……私、司令官が目を覚まさなかったらって……ずっと、ずっと怖くて……!」

 

 声が震えて、途切れ途切れになる。彼女は僕の手を額に押し当てるようにして、嗚咽を堪えていた。

 

「……ごめんね、心配かけて。もう大丈夫だよ」

 

「あんなに血を流して倒れたのに……大丈夫なんて言わないでください……! 私、何もできなくて……司令官を守れなくて……!」

 

 その言葉に、胸が締め付けられた。吹雪は僕を守ろうとしてくれた。球磨もだ。あの瓦礫が降ってきた時、二人は咄嗟に僕を庇ってくれた。だからこそ、死柄木への包囲に一瞬の空白が生まれたのだ。

 

「吹雪は何もできなかったんじゃない。僕を守ってくれたじゃないか。球磨も。……あの場にいてくれたから、僕は最後まで戦えたんだよ」

 

 吹雪が涙を拭いながら、こくりと頷く。球磨が、黙ってベッドの足元に腰を下ろした。

 

 リカバリーガールが、静かに席を立ち、仕切りのカーテンを引いてくれた。その小さな気遣いが、今の僕にはひどく沁みた。

 

「加賀さんの艦載機は?」

 

「全機帰還しています。加賀さんには、球磨と私の通信網を通じて司令官の状態を逐一報告していました。……とても心配されていました」

 

「長門は?」

 

「長門さんも、家で待機しながら情報を整理してくれています。司令官が目覚めたら、すぐに報告するよう言われていました」

 

「そっか……ありがとう。二人にも、無事だって伝えておいて」

 

 僕は天井を仰ぎ、深く息を吐いた。

 

 精神力の限界を超えて指揮を続けた代償は、想像以上に重かった。頭の奥にはまだ鈍い痛みが残っていて、意識の端がぼんやりと霞んでいる。けれど、仲間が全員無事だという報告が、その痛みを少しだけ和らげてくれた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 点滴が外されたのは、それから一時間ほど後のことだった。

 

 リカバリーガールに「もう少し寝ていきなさい」と言われたが、僕は起き上がった。身体はまだ怠いが、頭痛は引きつつある。

 

 保健室を出ると、廊下の向こうから見慣れた顔が歩いてきた。

 

「あ、碧海くん! 目が覚めたんだ!」

 

 緑谷くんだった。隣の保健室から出てきたばかりらしく、右腕に包帯が巻かれている。その後ろから、切島くんと蛙吹さんが続いた。見舞いに来ていたのだろう。

 

「お前、ずっと寝てたって聞いたぜ! 大丈夫か!?」

 

 切島くんが心配そうに僕の顔を覗き込む。確かに、鏡も見ていないが、今の自分の顔色が良くないことくらいは想像がつく。

 

「うん、もう平気だよ。個性の使いすぎで、ちょっとオーバーヒートしただけ」

 

「ちょっと、じゃないでしょう。鼻血があんなに出て、意識まで失って。無理しすぎよ」

 

 蛙吹さんが、大きな瞳で真っ直ぐに僕を見つめながら言った。その声には、叱責というよりも、純粋な心配の色が滲んでいる。

 

「……ごめんね。でも、あの場で止まるわけにはいかなかったから」

 

「碧海くん、あの時の指示、本当にすごかったよ。吹雪ちゃんたちへの指揮があったから、オールマイトも脳無に集中できたんだと思う」

 

 緑谷くんが、いつものようにブツブツと分析するような口調で、けれど確かな敬意を込めてそう言った。

 

 そういえば、緑谷くんも死柄木に向かって飛び出していった。あの瞬間の彼の背中を、僕は今でも鮮明に覚えている。

 

「緑谷くんこそ。あの場面でオールマイトを助けに行けるのは、なかなかできることじゃないよ」

 

「え、いや……あれは、体が勝手に……」

 

 照れたように頭を掻く緑谷くん。その仕草に、僕は少しだけ笑った。

 

「あ、それと碧海。明日は臨時休校だってよ。USJの件で、学校全体の安全確認をするらしい」

 

「そっか、ありがとう切島くん」

 

 三人と別れた後、僕は吹雪と球磨を連れて、帰路についた。

 

 夕焼けが街を橙色に染めている。あの地獄のようなUSJでの戦いが、まるで遠い昔の出来事のように感じられる。

 

 けれど、身体に刻まれた疲労と、吹雪の涙の跡と、球磨の腕の包帯が、あれが紛れもない現実だったことを、静かに証明していた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 マンションの扉を開けると、出汁の効いた優しい香りが廊下に漂っていた。

 

 リビングに入った瞬間、加賀さんの目が僕を射抜くように捉えた。割烹着姿のまま、彼女は台所の手を止め、僕の顔を数秒間じっと見つめた。

 

「……おかえりなさい、提督」

 

 声はいつもと変わらない。けれど、僕を見つめるその瞳の奥に、隠しきれない安堵の色が滲んでいた。

 

「ただいま。加賀さん、心配かけてごめんね」

 

「心配などしていないわ。あなたが倒れることは、あの状況なら想定の範囲内。……ただ、報告が遅かったことだけは、不満だけれど」

 

 口ではそう言いながら、加賀さんが僕の前に置いた湯呑みのお茶は、いつもより少しだけ濃く淹れられていた。

 

 奥のリビングでは、長門が腕を組んだまま壁に背を預けている。

 

「無事で何よりだ、提督」

 

 短くそう言って、長門は僕の目を真っ直ぐに見た。それだけで十分だった。

 

「ここが提督の家クマ?」

 

 球磨が、物珍しそうにリビングを見回しながら足を踏み入れた。建造されてからずっと戦場と保健室しか知らない彼女にとって、ここは初めての場所だ。

 

「ええ。ここが私たちの鎮守府よ。あなたの部屋も用意するわ、球磨」

 

 加賀さんがそう言うと、球磨はぱっと顔を輝かせた。

 

「ほんとクマ? 球磨の部屋があるクマ!? やったクマ!」

 

「……そうだな。鎮守府に新しい仲間が増えるのは、喜ばしいことだ」

 

 長門が僅かに口元を緩めた。

 

 僕は卓袱台の前に座り、五人で向かい合う。加賀さんが温かい味噌汁を全員の前に並べてくれた。

 

「……報告を聞きたいわ。USJでの戦闘の全容を」

 

 加賀さんの声が、静かに会議の開始を告げた。

 

 僕は、記憶を辿りながら、USJでの出来事を時系列に沿って報告した。ヴィランの襲撃。水難ゾーンでの深海棲艦の出現と球磨の建造。吹雪と球磨による掃討。広場での死柄木、黒霧、脳無との交戦。加賀さんの航空支援。オールマイトの到着と脳無撃破。そして、追撃戦と精神力の枯渇。

 

 報告を終えると、加賀さんが目を伏せた。

 

「……提督。結論から言うわ。今回のあなたの指揮は、及第点よ」

 

「え……」

 

「限られた戦力で、クラスメイトとオールマイトを同時に支援し、ヴィランの行動を制限し続けた。あの混乱の中で、全員を生還させた。それは事実。……けれど」

 

 加賀さんの声に、僅かな厳しさが混じる。

 

「精神力の限界管理が甘かった。あなたが倒れた瞬間、艦隊の指揮系統は完全に途絶えた。もしあの直後に第二波が来ていたら、私たちは提督なしで判断を下さなければならなかったわ」

 

「……その通りだね」

 

 返す言葉がない。あの瞬間、僕は指揮官としての責務を、自分の限界によって放棄してしまったのだ。

 

「けど、提督が出し惜しみしてたら、オールマイトは脳無に専念できなかったクマ」

 

 球磨が、味噌汁を啜りながら口を挟んだ。

 

「球磨も広場で戦ってて分かったクマ。あの場は、提督が限界まで張り続けてくれたから持ったクマ。……結果的に全員生きてるんだから、それでいいクマ」

 

「球磨の言う通りよ。だからこそ、及第点と言ったの」

 

 加賀さんの声は、厳しさの中に確かな信頼が混じっていた。

 

「しかし、次がある以上、同じ失敗は許されん」

 

 長門が静かに付け加える。

 

「提督が指揮不能になった場合の臨時指揮系統を構築しておくべきだ。加賀を臨時旗艦とし、吹雪と球磨で前衛を維持する。そういった想定を、平時のうちに詰めておく必要がある」

 

「うん。……次は、同じ失敗はしない」

 

 僕がそう言うと、加賀さんは小さく頷いた。

 

 それから、僕たちはいくつかの課題を洗い出した。精神力の残量を把握するための自己診断法。限界が近い時の段階的な撤退手順。そして、警察の事情聴取への対応──吹雪が説明した『具現化の個性の反動による精神的過負荷』という筋書きに、矛盾がないことを五人で改めて確認した。

 

「ところで、球磨のことも聞かれるでしょうね。USJで新たに具現化された存在として」

 

 加賀さんがそう切り出した。

 

「吹雪と相談して、『極限状態での個性の暴走により、意図せず新たな存在が具現化された』という説明で統一しているわ」

 

「えへへ……。加賀さんに事前に相談して、一番自然な説明を考えたんです」

 

 吹雪が照れくさそうに頭を掻く。僕が意識を失っている間も、彼女たちは僕たちの秘密を守るために連携してくれていたのだ。

 

「よし。今日はもう十分だ。提督、休め」

 

 長門が立ち上がり、会議の終わりを宣言した。

 

 五人で囲む夕食は、いつもの四人より少しだけ賑やかだった。球磨が加賀さんの味噌汁を「美味いクマ!」と素直に褒め、加賀さんが「当然よ」と涼しい顔で返す。吹雪がそのやりとりにくすくすと笑い、長門が黙々と白米を頬張っている。

 

 その何気ない時間が、今の僕には、何よりも大切に思えた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 翌日は臨時休校だった。

 

 学校全体の安全確認と、USJ事件の事後対応のためらしい。けれど、全然気は休まらなかった。テレビをつければ、どのチャンネルもUSJの事件を報じている。雄英の安全体制を問う声。ヴィラン連合の正体に関する憶測。そして、生徒たちの安否を心配する世論。

 

「提督、難しい顔してるクマ」

 

 球磨が僕の隣にどっかりと座り、テレビを一瞥してから鼻を鳴らした。

 

「こんなもん見てても仕方ないクマ。身体が動くなら、訓練するクマ!」

 

「球磨、提督はまだ本調子ではないわ。今日は静養の日よ」

 

 加賀さんの一言で、球磨は渋々引き下がった。

 

 その日は、球磨に家のルールや近所の地理を教えたり、彼女の部屋を整えたりして過ごした。球磨は自分の布団が用意されると、その上にごろんと寝転がって「最高クマ~」と満足そうに伸びていた。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 そして、休校明け。

 

 身体の怠さもだいぶ抜け、僕は吹雪と共に教室の扉を開けた。

 

「おっ、碧海! 生きてたか!」

 

 上鳴くんが陽気に声をかけてくる。切島くんも「お前タフだな!」と笑って肩を叩いてきた。教室には、USJの前と変わらない活気が戻っていた。けれど、どこかが違う。あの事件を共に経験したことで、クラス全体の中に、目に見えない何かが芽生えているのを感じた。

 

「皆ーーーー!! 朝のHRが始まる!! 席につけーーーー!!」

 

 飯田くんが教室の前で腕をぶんぶんと振り回しながら叫んだ。相変わらずの全力っぷりに、教室のあちこちから苦笑が漏れる。

 

「ついてるよ、ついてねーのおめーだけだ」

 

 瀬呂くんが飯田くんにツッコミを入れた。

 

 チャイムが鳴る。教室の扉が開いた。

 

 現れたのは、包帯で顔中をぐるぐるに巻かれた──相澤先生だった。

 

「相澤先生復帰早えええ!!!! プロすぎる!!」

 

「先生、無事だったのですね!!」

 

 教室が一気に沸き立つ。けれど、相澤先生は生徒たちの歓声を意にも介さず、いつもの無感情な声で一言だけ返した。

 

「俺の安否はどうでもいい」

 

 教室が水を打ったように静まり返る。

 

 包帯の隙間から覗く目が、一人一人をゆっくりと見渡した。

 

「戦いはまだ終わってねぇ」

 

 空気が凍る。まさか敵がまだ──。そんな緊張が走った次の瞬間、相澤先生は包帯だらけの顔で、淡々と告げた。

 

「雄英体育祭が迫ってる」

 

 一拍の沈黙。そして、教室が爆発した。

 

「体育祭……!? クソ学校っぽいの来たぁぁぁ!!」

 

「待って待って! ついこの間敵に侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」

 

「敵ごとで中止していい催しじゃねぇ。逆に開催することで、雄英の危機管理体制が盤石だと示す……って考えらしい」

 

 相澤先生は淡々と続ける。

 

「警備は例年の五倍に強化するそうだ。……何より」

 

 その声が、ほんの僅かに、熱を帯びた。

 

「雄英の体育祭は、最大のチャンスだ。プロに自分を売り込む、年に一度きりの大舞台。ここで埋もれるようじゃ、先はない。……全力で備えろ」

 

 教室がざわめく。興奮と不安と期待が入り混じった空気の中で、僕は静かに拳を握りしめていた。

 

 体育祭。プロヒーローの目に、僕たちの力が晒される最大の舞台。

 

 それは同時に、僕の秘密が最も露見しやすい、危険な戦場でもある。

 

 吹雪が、僕の視線に気づいて、小さく頷いた。その瞳には、不安ではなく、確かな決意が宿っていた。

 

(……覚悟を決めよう。体育祭という名の、次の作戦に)

 

 USJの硝煙が晴れる間もなく、新たな戦いの幕が、静かに上がろうとしていた。

 




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