思いつきネタ。
見切り発車の花火ちゃんinヒロアカです。
解像度低いかも?
需要があれば続きを書きますが、プロットすらない見切り発車です

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花火の愉悦アカデミア(自主学習)

「オラ、道を開けろ!早くしろ!」

 

公道でそう叫び散らかす男が一人。

そんなことが出来るのは国家権力かすぐにでも人を殺せる犯罪者かの二択で、残念ながら今回は後者だった。

2メートルはあろうかという体格に手からちりちりと舞っている火の粉を見るにかなり強い個性のように見える。

市民が慌てて逃げたり、しゃがみ込んだらしている中、ヴィランは一人のしゃがみ込んだ市民に目をつけて人質にしてしまおうと近づく。

そんな時、空から颯爽と現れたのは現代のNo.1ヒーローことオールマイト

 

「もう大丈夫!私が来た!」

「……!なっ、マジかよ……」

「あぁ、マジだぜ。大人しく投降しろ、ヴィラン!」

「く、クソ……!」

「手錠をはめるから、早くするんだ。そうすればこれ以上この場所を壊さずに済む」

 

ヴィランは諦めて両手を差し出し、オールマイトはその両手に手錠を嵌めた。

そして……

瞬きをする頃には、オールマイトなど何処にもいなかった。

 

「私が来─────ん?もう捕まってる……?」

「な、何言ってんだオールマイト、あんたが俺に手錠を嵌めたんだろうが!」

「……あぁ、そうだな。それじゃあまた会おう!」

 

オールマイトは慌ただしく飛び上がって消えていった。

 

そして数十秒後、とあるビルの上に一人の少女がいた。

 

「そろそろかなぁ?」

「あぁ、今来たところだよ。花火少女」

「おそーい、前のあなたならあと五秒は早く来れたんじゃない?」

「……こんなことはもうやめるんだ。雄英に来て、君も正しい手段でヒーローに──」

「イヤだ。そんなことしたら楽しいことができなくなっちゃう」

「私の姿で人に手錠をはめるのが楽しかったのかい?」

「そんなのは楽しくないよ。……でも、そのおかげで()()()が自分から来てくれた!」

「……っ!」

 

オールマイトは姿勢を低くして拳を握り込んだ。

それは、彼女がどれほど危険であるかを知っていて、自らがその標的だと気が付いたからだ。

 

「──じゃーん!」

 

そんな少女が取り出したのは大きな箱。

オールマイトが身構える前で、少女はそこから取り出したスイッチを丁寧に並べていく。

そして最後、箱の奥底から取り出されたのはタイマーを持った花火の姿を模した人形、タイマーには『10:00』と時間が表示されている。

 

「実はね、近くに爆弾を仕掛けてみたの。そのタイマーはそれが爆発するまでの時間」

 

オールマイトの笑みが微かに陰る。

それを見た花火はさらに笑みを深めて並べたスイッチを指差す。

 

「この百個のスイッチのどれかが、爆弾の解除スイッチ!この中から十分で当たりを見つけられないと……、足元のこのビルが爆発するよ!」

 

花火はそう言うと、背後の柵に体を預けてオールマイトを見つめる。

 

「……どうしたの?早く押さないと!」

「もう始まっているのか!?」

「当たり前でしょ!善は急げって言うしね〜!」

 

オールマイトはしゃがんで足元のスイッチを端から押し始め、それを花火はニヤニヤとしながら見つめている。

 

「あ、そうそう、そのスイッチは繊細だから、力加減を間違えると壊れちゃうかも?」

「な──っ!?」

 

オールマイトは慎重になりつつボタンを押し続ける。

そうして八十個目のボタンを押したとき、ボタンからピッという電子音が響いた。

 

「おめでとう!大当たりだよ!」

「つまり──」

「うん、爆弾が止まって〜……」

「止まって……?」

「花火が打ち上がるの!」

 

瞬間、爆音と閃光が辺りを包み、昼なのにも関わらずはっきりと見えるほど明るい花火が打ち上がる。

地上の市民が驚いたり、怖がったり喜んだりとそれぞれの反応をしている声が屋上まで響いている。

 

「それじゃあ……、また遊ぼうね〜!」

 

我に返ったオールマイトが辺りを見回すが、花火はすでにここそこにはおらず、同じように打ち上がっていた花火も消え去った。


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