かくしてサイコロは振るわれる   作:一般通過害悪

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ーーー
お待たせしました。ということで、投稿です。
ここで簡単な補足を一つ二つほど。
一つ。削除した幻の八話に生まれたオリキャラの西園寺蘭花についてですが、この作品のAクラスにいることにします。
理由としては、どのみち、Aクラスには女性が二人要ること、せっかくダイスの神が創り出したキャラを使わずに無かったことにするのは、作者としてどうかな?と思ったからです。
※本文が始まる前に西園寺蘭花のキャラロール、データベースを全て掲載します。現在のAクラスの状況については、最後の後書きにて書かせてもらいます。
※このキャラの影響でAクラスのクラスポイントを940→970に変更します。
二つ。
削除を行わないように今後とも反省に反省を重ね、反省を加速させていきます。

因みに、今回はオリ先輩が出ます。




テスト週間の時間(中)

ーー《西園寺蘭花のステータス》ーーーー

 

《家庭の裕福度と愛情度》

1d100を2回行います。

 

裕福度ダイス結果:98

愛情度ダイス結果:38

 

日本でも有数の裕福な家庭に生まれて普通に愛情をもらって育ったようです。

 

裕福過ぎる為、どういった系統かのダイスロールを行います。

 

【1d100】を行い

 

1〜20:プロスポーツ選手

21〜25パイロット

26〜30芸能人

31〜40外資系社員

41〜50弁護士

51〜60医者

61〜70政治家

71〜80大手不動産の社長

81〜90大手企業の社長

91〜100:日本有数の財閥

 

【1d100:89】

 

企業の社長

 

企業の社長の一人娘。

仕事が忙しいのか愛情を少ししかもらえてないらしい。

 

《愛情を割いてくれないことにオリキャラは》

 

1〜5:気にしてない

6〜10:寂しい。もっと構ってほしい

 

【1d10:6】

 

結果:寂しいしもっと構ってほしいと思ってるけど、仕方ないと思っている。

 

〝学習意欲〟〝品行方正〟〝感情操作〟というポテンシャルを獲得します。

 

〝学習意欲〟

 

父さんに恥じないように学力と知性は鍛えておこう的な。

学力、知性にプラス補正+20

身体能力にマイナス補正-10

 

〝品行方正〟

 

父さんに恥じない、評判を……的な?

学力、知性、判断力プラス補正+10

協調性にプラス補正+20

 

〝表情操作〟

父さんの付き合いのパーティーにて感情の使い方をマスターした。

協調性にプラス補正+10

演技力にプラス補正+20

 

《基礎ステータス》

〝品行方正〟〝学習意欲〟〝感情支配〟の補正をつけます。

 

Aクラスの為それぞれ最低保証をつけます。

【学力1d100:20(最低保証60)+20+10=90(A)】

【知性1d100:58(最低保証60)20+10=90(A)】

【判断力1d100:98(最低保証60)+10=108(S-)】

【身体能力1d100:44(最低保証50)-10=40(D+)】

【協調性1d100:51(最低保証60)+20+10=90(A)】

 

京都出身の裕福な父子家庭に生まれる(彼女を出産して母親は息を引き取った)。大手企業の社長である父親に重めの尊敬と親愛を抱いており、父親に恥じないために学力、知性、判断力、協調性を鍛えている。身体能力については母親の遺伝によって筋肉が付きにくい為、鍛えるのではなく技を極める事にした。

 

《追加ステータス》

項目:洞察力、演技力、戦闘力、カリスマ、美貌。

基礎ステータスから補正。

・判断力が大幅に高い為〝洞察力〟にプラス補正+35

・知性が大幅に高い為〝演技力〟にプラス+20補正、+20ポテンシャル補正。

・協調性がそこそこ高い為、〝カリスマ〟にプラス補正+25

 

【洞察力:1d100:33(最低保証60)+35=95(A+)】

 

【演技力:1d100:24(最低保証50)+20+20=90(A)】

 

【戦闘力:1d100:85-10=75(B)】

 

【カリスマ:1d100:54(最低保証60)+25=85(A-)】

 

【美貌:1d100:30(最低保証80)=80(B+)】

 

ーー

 

洞察力は見ればある程度、相手が何を考え思考しているのか分かる。

 

演技力は、小さい頃から父親の知り合いパーティーにて鍛えられている。

 

戦闘力は、技と道具に特化したもの。

 

カリスマは相応に高い。

 

美貌は人並み以上といったところ。

 

 

ーーー

 

 

《容姿ロール》

 

・髪の長さ 

【1d100:73】セミロング

 

・髪型

1サイドねじり、2お団子、3ヘアバンドアレンジ、4ポニテ、5ローポニー、6編み込み、7サイドバレッタ、8サイドピン、9ポンパールド、10ハーフアップ、

 

【1d10:3】ヘアバンドアレンジ

 

・髪色、眼の色

 

【髪色:

【挿絵表示】

 

【眼の色:

【挿絵表示】

 

・身長

1〜5:150〜159

6〜10:160〜170

【1d10:8】

 

1d10を行い1の桁を決める。

 

【1d10:10】

 

結果:170cm

 

《部活動に所属しているか》

1〜50でしてない51〜100でしている。

【1d100:80】

 

《どこ?》

1〜5:文化系

6〜9:学力系

10:特別処置

【1d10:3】文化系

 

1文学、2理科、3芸術、4家庭科、5ボードゲーム、6和芸、7音楽、8情報、9その他、10特別処置

【1d10:6】和芸

 

1能楽部、2茶道部、3華道部、

【1d3:2】茶道部

 

《名前》

名前:西園寺 蘭花 さいおんじ らんか

 

《クラス関係》

 

1d100を行う。

Aクラスの派閥争い。

派閥に属しているか。

奇数で属している。

偶数で属してない。

 

【1d100:2】属してない。

 

《なぜ?》

1〜5:決め兼ねている

6〜9:中立派

10:特別処置

 

【1d10:8】

 

結果:中立派

 

《まとめ》

名前:西園寺 蘭花

部活:茶道部

派閥:中立派

《基礎ステータス》

【学力90(A)】

【知性90(A)】

【判断力108(S-)】

【身体能力40(D+)】

【協調性90(A)】

 

《追加ステータス》

【洞察力95(A+)】

【演技力:90(A)】

【戦闘力:75(B)】

【カリスマ:85(A-)】

【美貌:80(B+)】

 

《ポテンシャル》

〝学習意欲〟

父さんに恥じないように学力と知性は鍛えておこう的な。

学力、知性にプラス補正+20

身体能力にマイナス補正-10

 

〝品行方正〟

父さんに恥じない、評判を……的な?

学力、知性、判断力にプラス補正+10

協調性にプラス補正+20

 

〝表情操作〟

父さんの付き合いのパーティーにて感情の使い方をマスターした。

協調性にプラス補正+10

演技力にプラス補正+20

 

〝戦闘勘(技)〟

身体能力が上がらないと思い技を極めることにした。古武術の使い手。

 

《容姿》

灰色に近い髪色のセミロングにヘアバンドをしている。容姿は、上の中。どちらといえばおっとり系の顔立ちをしている。

ボンキュッボンの美女。

身長は170cm。

 

《詳細情報》

京都に本部を置く西園寺グループの一人娘。

高円寺六助とは、家での面識があり名前呼びをOKされている。四月中に接触し食事を共にしたりしてる。

結構なファザコン。不器用ながら、自分を大切に思ってくれている父親が大大大大好き。

京言葉を扱う美少女。

 

 

ーーー《高度育成高等学校データベース》ーーー

 

氏名:西園寺蘭花 さいおんじ らんか 

クラス:1年Aクラス

部活動:茶道部

誕生日:1月14日

身長:170cm

体重:60kg

 

《※入学時点での評価》

 

【学力:A】

【知性:A】

【判断力:A+】

【身体能力:D+】

【協調性:A】

 

《面接官からのコメント》

 

小、中学校共に、上位の成績を維持し続け、クラス内に留まらず学校内で多くの人物と交流を重ね、支持を集め過半数の生徒からの投票を受け生徒会長として就任。そのまま、学校全体を纏め上げていた実績を評価する。別記の資料から現在で多くの資格を所持しており、未来の自分を明確に持っている。

 

よって、Aクラスへの配属が妥当であると判断する。

 

《担任メモ》

 

現在、中立派としてどっちつかずの対応をしている。2つの派閥に分かれている生徒たちの架け橋になることを期待したい。

 

ーーダイス表ーーー

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

ーーー

ステータス一覧

名前:一桝朱理

誕生日:5月16日

身長:170cm

体重:55kg

所属クラス:Dクラス

所属部活動:無所属

所有ポイント:1906460ppt,

《基本ステータス》

【学力:82(A-)】

【知性:103(S-)】

【判断力:91(A)】

【身体能力:20(E+)】

【協調性:28(D)】

《追加ステータス》

【洞察力:93(A)】

【演技力:84(A-)】

【戦闘力:65(B-)】

【カリスマ:51(C)】

【美貌:99(A+)】

《獲得した技能》

・聞き耳:65

・水泳:12

《ポテンシャル》

〝学習意欲〟

教師からの好感度を+5。学力の成長系ロールをした後+3する。

〝向上心〟

知性、判断力、身体能力、各々の成長系のダイスロールした後に

+1d3するをして基礎ステータスを上げることが可能。

〝クソ雑魚ナメクジ〟

身体能力が著しく低い為、戦闘力を-30する。

並の運動では一瞬で息切れする。

運動や戦闘に関する判定に大幅なマイナス(-30)を行う。

〝戦闘勘(技)〟

身体能力がクソ雑魚故に技が洗練された……のだろう、多分。

戦闘能力が高いキャラの好感度が上昇(小)する。

咄嗟の事象に関する判定に+20の補正を行う。

例:不意打ちや予期せぬ戦闘など。

〝美少女(真)〟

初期好感度が男女問わず大幅に上昇する。

交渉系のロールに大幅な補正+30を行う。

〝盤上の支配者〟

チェスをする場合、補正+15を確定させる。

〝よし、楽しく話せたな〟

会話ロールする際の好感度+1を確定させる。

 

好感度

茶柱佐枝:87→期待してる。お前もAクラスを目指さないか?

 

堀北学:64→期待してる後輩。様子見。遠津に勝った……だと?

 

綾小路清隆:100→めっちゃ好き。提案には二つ返事でOKする。

 

一之瀬帆波:80→友達。出来るなら敵対したくないなぁ。

 

櫛田桔梗:-7→めっちゃ嫌い。私よりも綺麗なのムカつく。でも、堀北よりまだマシ。……ちょっと、怪しいと思ってる。

 

小野寺かや乃:49→普通の友達。ちょっと……掴みかねてる。

 

高円寺六助:50→聡明なレディ。取り敢えずは様子見。

 

椎名ひより:95→親友。ずっと、一緒に居ましょうね?

 

古和亜湖:75→ポイントください。あっ、ご飯も奢ってもらえると、……

 

《その他》

櫛田桔梗の疑心・疑惑・疑問:15

ちょっと、だけ怪しいと思ってる。

・表

1〜10:気にしない

11〜25:ちょっと怪しくね?

26〜45:バレてね?

46〜65:うっわ。ぜってぇバレてんじゃん。でも……いや待てよ?

66〜85:……やっぱ、バレてる?

86〜99:……これは、確定じゃね?

100:うん。バレてるわ。消すしかないね。

 

 

 

 

ーーー本編どうぞーーー

 

 

一桝朱理が古和亜湖という有能な人材を仲間に引き入れ、チェス部にて得難い敗北を貰い、醜態を晒した日から時間にして……既に一日が過ぎた。

 

現在の日にちは五月六日の水曜日。

 

最後の授業を終了のチャイムがなり担任の茶柱先生からお話を終えて放課後になる時間帯。

 

学校指定のバックを持ち、席を立とうとする時だった。

 

「一桝さん。少し良いかな?」

 

《平田洋介【1d80:3】+30=33》

 

 そう、平田洋介が話し掛けてきたのだ。

 

ーーー

《知性ロール》

知性:103

1d100を行い99以下で成功

 

平田洋介が話しかけて来た理由が思い当たる。

【1d100:73】

 

結果:成功

 

ーーー

 

(?……話しかけられるような粗相はしてない筈………いえ、思い当たる節はありますね。察するに中間テストに向けての講師役としての誘いでしょうか?平田さんは良い方………クラスの纏まりを大事にする方ですから勉強会でも開く計画なのでしょう)

 

「どうかしましたか?平田さん」

 

「ちょっと話がしたくて……率直に言うと明日から勉強会をしようと思ってるんだ。そこで、講師として一桝さんも参加してくれないかなと思って」

 

「講師………ですか」

 

「うん。この前の小テストで一桝は点数が一番上だったよね。他の上位の人にも声を掛けるつもりなんだけど。……一桝さんさえよければ、参加して欲しいと思っているのだけど……どうかな?」

 

朱理の判断は………

 

ーーー

《受けるか》

1d100を行い

奇数で受けない。

偶数で受ける。

【1d100:15】

 

結果:受けない

 

《なぜ?》

1〜5:別に勉強会をしようと思っていたから。

6〜9:やる意味がない。

10:特別処置

【1d10:5】

 

結果:別に勉強会をしようと思っていたから

ーーー

 

(想定通りでしたね……私としては残念ですが、一応、こちらも勉強会をしようと考えていましたので……断るとしましょう)

 

そう考え朱理は平田に返答する

 

「すみません。今回の話は辞退させて貰います」

 

「………そっか。うん。無理強いはしないよ。………一応、聞いておきたいんだけど、なぜ、なのかな?」

 

「そのことについてですが、平田さんとは別に、私が教える側の勉強会を開こうと思っていたので……ですね」

 

「……なるほど。じゃあ、参考までに誰に声を掛けるつもりなのか、教えてもらってもいいかな?お互いに相手が被らないようにってことで」

 

「……そうですね」

 

ーーーー

《誰を誘うのか》

・講師役三人

確定枠

《古和亜湖》

《綾小路清隆》

【1d2を行う】

1堀北鈴音、2幸村輝彦、

 

【1d2:2】幸村輝彦 

 

・声を掛ける生徒側四人

確定枠

《小野寺かや乃》

《須藤健》

1d2、1で女性、2で男生

 

【1d2:2・1】男女一人ずつ

 

1d10と1d6を1回ずつ行う。

 

男子生徒【1d10:10】

1池寛治、2山内春樹、3伊集院航、4鬼頭、5南節也、6菊地永太、7本堂遼太郎、8牧田進、9沖谷京介、10外村秀雄、

 

女子生徒【1d6:3】

1東咲菜、2石倉賀代子、3市橋瑠璃、4佐倉愛里、5園田千代、6長谷部瑠加

 

《まとめ》

 

講師役

綾小路清隆、古和亜湖、幸村輝彦、自分

 

生徒

小野寺かや乃、須藤健、市橋瑠璃、外村秀雄

 

ーーーー

 

「……綾小路さん、古和さん、小野寺さん、後は須藤さん、幸村さん、市橋さん、外村さん、辺りでしょうか。取り敢えずは、今、上げた方々に声を掛けようと思っています」 

 

「…………須藤くんについてだけど……一桝さんに任せていいかな?」

 

「それは、当人次第……だと言っておきましょう……一応、連絡先を交換しておきますか?」

 

「……うん。そうだね」

 

朱理は端末を取り出し、連絡先を交換した。

 

「お互いに退学者を出さないように頑張ろう。それじゃあ」

 

平田はそう言うと軽井沢のもとに戻っていった。

 

どうやら、巷の噂で軽井沢と平田は付き合っているらしい。

 

ーーー

 

《洞察力ロール》

仮初めだと分かるか

【難易度:200】

【洞察力93+演技力84】以下で判定

【1d200:2】

 

クリティカル報酬

【洞察力93】+1d2:2

【演技力84】+1d2:2

 

成長

洞察力:95

演技力:86

※この判定は次の話から

 

結果:超成功。仮初めのものだと見抜いた。

 

《軽井沢恵の闇》

【難易度:200】

【洞察力:93+10(水泳授業での違和感)=103】

 

【1d200:22】

 

結果:動きと呼吸、歩き方などの姿勢から何かが、あると思う。

 

ーーー

 

(ふむ………あのお二人は仮初めのものですね。軽井沢さんは何かしらで……平田さんの立場で守ってもらおう的な感じでしょうか………まぁ、別に私には関係ありませんし詮索するのは無駄ですね)

 

そんな感じで二人が仮初めのカップルだと見破るが自分には関係ないことだと割り切る。

 

朱理が一人、ある場所に向かっていた。

 

その場所はというと……職員室である。

 

なぜ、職員室なのかというと、勉強会を行う空き教室の使用許可を貰うためだ。

 

一応、今日の朝に茶柱先生にはその旨を伝えている為、問題はないだろう。

 

普通に考えて、図書館やカフェといった手段が出るかもしれないが朱理としては空き教室の方が何かと都合がいい。

 

図書館は勉強するところではなく本を読むところ。

カフェは長時間滞在するものではなく軽い話をする場所。

と、それぞれ、そう思っているため。

 

ーーーー

《職員室に向かう道中》

 

1〜5:遭遇しない

6〜9:遭遇する

10:特別処置

【1d10:8】遭遇する

 

《誰に?》

1〜5:先輩

6〜9:同学年

10:特別処置

【1d10:10】

 

《誰に?》特別処置

1〜5:坂柳有栖

6〜9:森下藍

10:鬼龍院楓花

 

【1d10:1】

結果:坂柳有栖と遭遇

 

ーーー

 

職員室に向かう道中、朱理はある人物とただ、すれ違う。

 

その容姿は非常に整っており、精巧に作られたドールのような印象を受ける。身長は150程度だろうか。

 

その右手には、杖が握られておりカツンカツンと地面を突く音が聞こえる。それによって、何か身体的障害を持っているのだと分かる。

 

目が合う。

 

ーーーー

《洞察力93》

1d100を行い93以下で成功。

【1d100:53】

結果:成功。

ーーーー

 

 

特段何をするでもなくその横を通り過ぎる。

 

その少女もまた、杖を使い横を通り過ぎる。

 

彼女等、二人がすれ違ったのは偶然だった。

 

(櫛田さんから聞いていましたが彼女がAクラスの坂柳有栖さんでしょうね。何処か儚げな印象を受けますが………内なる攻撃性を感じるあの眼…………Dクラスの配属の理由をもう少し練ってみた方が良いのかもしれません)

 

(彼女が………ふふ、楽しくなりそうですね)

 

 

お互いがお互いを認識していながら、まだ、邂逅の時期ではないと判断したのだろう。

 

各々の思いを持ちながらすれ違うのだった。

 

 

数分後に職員室の前についた。

 

そのまま、朱理はノックをして、中に入る。

 

「失礼します。1年Dクラス、一桝朱理です。茶柱先生に例の件でお話があるのですが、いらっしゃいますか?」

 

「ああ。こっちだ」

 

茶柱先生は朱理の顔を確認した後、ちょいちょいと手招きをして自身のデスクに呼び出す。

 

「朝にお前から提案された通り、空き教室の使用許可を貰ってきた。この書類がその許可書だ。良く読み込みチェックを入れろ」

 

「ありがとうございます」

 

茶柱先生から書類を貰う。

この書類には使用する上での規準、注意事項、使用事項等が詳細に書かれている。

朱理はそのまま、読み込み、確認項目にチェックを入れ、ボールペンを使い自身でサインを書き茶柱先生へと渡した。

 

「……出来たか。後は私が提出しておこう」

 

「はい。よろしくお願いします。茶柱先生。では失礼します」

 

朱理はそのまま踵を返して職員室を出ていこうとする……が。

 

「まぁ、待て」

 

その茶柱先生の言葉に止められる。

 

「一つ聞かせてもらう。お前はAクラスを目指すか?」

 

「……いえ」

 

「っ……そうか。時間を取らせた。もう行っていい」

 

 

ーーーー

《洞察力ロール》

93で判定。

【難易度:200】

【1d200:27】

 

結果:成功

 

ーーー

 

(やはり、担任としてはAクラスを目指して欲しいのでしょうね。大方、給料が上がるとか……そういうのがあるのかもしれません………まぁ、何処か悲しそうな残念そうな声色でしたが)

 

そんなことを思いつつ、朱理は職員室から出ていくのだった。

 

その日の放課後、図書館にて清隆、ひより、朱理の三人は何時もの場所で各々、本の世界にのめり込んでいる。

 

こうやって、いつもではないが放課後に三人で集まり時間を共有するのが日常であった。

 

そこから、閉館の時間を知らせる放送が聞こえる。

 

「っと。お二人とも、そろそろ閉館です。区切りもいいので、今日はこの辺りで終わりにしましょう」

 

朱理はそうひよりと清隆に声をかける。

 

「そうですね」

 

「そうだな」

 

ひよりも清隆も読んでいた本を閉じ、鞄にしまい始める。

 

そのまま、三人一緒に図書館から出ていく。

 

同じ歩幅で。同じ速度で。

 

さり気なく、清隆が二人の速度に合わせているが。

 

「………そう言えば、そろそろテスト週間ですね」

 

図書館から出たあと、ひよりは思い出したかのように二人に告げる。

 

「お二人のクラスは勉強会などはするんでしょうか?」

 

「それについてなのですが、私が主催として、一応、開くつもりです。もちろん、清隆さんは強制参加ですが」

 

「………朱理。初耳なんだが?」

 

「はい。今、初めて言いましたから」

 

悪気なく、朱理はそう清隆に言う。

 

「…………まぁ。別に構わないが」

 

それに清隆は少し思考したあと、まぁ、いいかと薄く笑みを浮かべた。

 

「ふふ。そうなんですね。………そうなると、この三人での集まりは一旦、お休みになりますか……」

 

「そう……ですね。ひよりさんには申し訳ないですが」

 

そんな、二人を見て微笑みながらひよりは少し寂しさと悲しさを込めた声色でそう言葉を吐いた。ここで、「勉強会に私も交じっていいですか?」と言えないところがこの学校の厭らしいところだ。

 

「まぁ、私は別のクラスですからね……本音を言うと寂しいですが、仕方ないことです」

 

ひよりの声色は、とても悲しげだ……だが、言葉はここで終わらない。

 

「なので、中間テストが終わったら三人で何処かに遊びに行きましょう」

 

「良いアイデアですね」

 

「……そうだな」

 

朱理、清隆も同意を示す。

 

「ッ……でしたら今から、その予定について話しましょう! 個人的には六月に上映予定の映画が観に行きたいですっ。お二人はどうですか?」

 

「奇遇ですね?私も六月に上映予定の映画がありまして……」

 

「……だったら、その帰りに行きたい場所があるんだが」

 

そんなこんなで道中は六月に入ったら何をするか。そんな話で盛り上がった。

 

これもまた、青春というやつなのだろう。

 

ーーーー

 

《会話ロール》

1〜6:仲良く話した(+1)

7〜8:楽しく話した(+2)

9:盛り上がった(+3)

10:特別処置(+5)

 

【1d10:7】+2

 

ポテンシャル+1

 

+1

 

椎名ひよりの好感度

 

95→98

 

ーーー

寮の部屋にて。

時刻は午後八時。

朱理は端末を操作して小野寺にメールを送る。

 

内容は以下の通り、『金曜日から勉強会を始めるのですが、参加しませんか?』と言うもの。

と言っても、小野寺の小テストの点数は65と悪くはない、それに加えて彼女は部活をしていることで、時間が取れるかどうかが判断材料だ。

 

ーーー

《小野寺かや乃が受けるかどうか》

好感度:49+50(友人からの誘い)+30(人柄を知っている)=129

 

【難易度:200】

【1d200:110】

 

結果:受ける

 

ーーー

 

メールを送って数分後、既読が付き小野寺からの返信が帰ってくる。

 

『大丈夫だよ。私も一桝さんに、教えてもらえたらなぁ〜って思ってたところだから。一応、聞いておくけど他に誰が参加するの?』

 

『はい。綾小路さん、古和さんが参加します。………他には、まだ、聞けていませんが今から市橋さんに明日には、外村さん、幸村さん、須藤さんに声を掛ける気です』

 

『そっか。じゃあ、私も参加させて貰おうかな。金曜日の何時ごろにやる予定なの?』

 

『具体的な時間は、まだ、ですが、放課後の4時からで場所は2階の空き教室。場所はここです』

 

『うん。分かった』

 

『では、金曜日に』

 

朱理はそうメールを終えた。

 

「ふぅ」

 

そう息を溢しながら次の連絡先を所持している市橋にも小野寺と同じようなメールを送る。

なぜ、朱理が市橋の連絡先を持っているのかと言うと、四月中に、櫛田桔梗の主催のショッピングに市橋も参加しており、その時に連絡先を交換したというわけだ。

 

そこから数分後、市橋からの返信が帰ってくる。

 

ーーー

《市橋瑠璃の好感度【1d80:6】+30-10(五月一日の言動)=26》

 

《市橋瑠璃が受けるかどうか》

好感度:26+50(友人からの誘い)+30(人柄を知っている)=106

【難易度200】

【1d200:156】

 

結果:失敗

 

ーーー

 

『誘いは嬉しいけど、パスかな』

 

との返信が返ってきた。

 

「さて、どうしましょうか」

 

というのも、市橋の小テストの結果は68点と悪くはない。それに加えて、四月のショッピングで人との関わりをあまり得意ではない人物であり、有り体にいえば、人との関わりは最小限で抑えるタイプであることを朱理は知っている。

 

そのため、多分、勉強会の誘いは断られると思っていた。

 

とはいえ、朱理としても市橋を誘ったのは理由があった。

一つは、五月一日のホームルーム。周りが慌てて驚いている中一切動じず、動揺さえも見せずただ、平然と席に座っていたこと。

二つは、四月のショッピングにて会話術が上手く、ある種の心理誘導が得意だと分かり見て盗みたいということ。

 

ーーー

《諦めるか》

1〜5:仕方ないか

6〜9:想定通りです。メリットを出しましょう。

10:特別処置

【1d10:9】

結果:想定通りです。メリットを出しましょう。

 

ーーー

 

 

『もちろん、そちらにもメリットは用意していますが……』

 

『メリット?』

 

『はい。メリットは二つ。一つは勉強会に出て頂けるならその日に夜ご飯用のプライベートポイントを差し上げます。二つは学力の向上を確約します』

 

『ふ~ん。こっちにとっては良いことばっかだね。ただ、そんなことをして一桝さん側にメリットはあるのかな?』

 

『もちろん、あります。貴方の学力が向上することでクラス内で私の有用性を示せますので』

 

『それだけ?なんかこっちばっか得してる気がするけど』

 

『はい。ただ、これは私の自己満足でもあります。私は貴方に退学になって欲しくはないのです』

 

『……ふ~ん。まぁ。そうだね。いいよ。別に教師役って訳じゃなくてただ、同じ場所で勉強しとけばいいんでしょ?』

 

『はい。ですが、積極的に参加して欲しいのは事実です』

 

『はいはい。まぁ、適当にね』

 

取り敢えず、小野寺にも教えた時間と場所の共有を終えて市橋とのメールを終える。

 

(取り敢えず、小野寺さん、市橋さんは、OK。須藤さん、外村さんの二人は清隆さんに頼んでいますので問題はないでしょう。私の現状のやることは幸村さんを誘うことです)

 

やることが多い………そう思いながら朱理は明日に向けて寝ることにするのだった。

 

 

ーーー

 

日にちは、五月七日の木曜日。

 

現在進行系で行われているのは、四限目。授業は茶柱佐枝の社会科である。

 

内容は至って普通の世界の歴史。

 

一応、二年までの高校の範囲は網羅……と言うよりも暗記を済ませている朱理にとって反復作業となんら変わりない退屈な授業である。

 

そんな彼女の話は一旦置いておくとして、現在進行系の授業態度についてのお話をしよう。

 

三馬鹿と呼ばれている、池、山内、須藤……その他、女子グループ達は、至って真面目に受けている。

 

それが顕著に現れているのは驚いたことに、須藤健だ。

 

彼は、五月一日に入ってから驚いたことに一度も睡眠学習に移行せずに、全てノートに書き込んでいるのだ。

 

その表情から授業の内容は理解してないものの、ノートを取ると言う行為だけは真面目に取り組んでいる。

 

大方、何かしていれば人は、案外眠りに入れないことを彼は感覚で掴んだのだろう。

 

……それでもやはり寝る時は寝るのは人間の性というもの……所々、危ない所は見受けられる。

 

とはいえ、寝てしまいそうになると決まって右手をつねることで睡魔と戦っていた。

 

朱理は、そんな彼に普通に感心していた。

 

そんな時だった。

 

「たうっ!?」

 

後ろから、友人である綾小路清隆の間抜けな声が聞こえたのは。

 

突然、奇声を発した綾小路清隆に向けて一斉にクラスの全員が「何やってたんだお前」と、まるで人を殺せるほどの殺意と疑問、そして、少数が心配の視線を向けていた。

 

それは無論、教鞭を取っていた茶柱佐枝も例外ではない。

 

「どうした綾小路。体調でも悪いのか? それとも遅めの思春期にでも入ったか?」

 

茶柱先生は少し茶化すよう、冗談混じりで綾小路清隆に話しかける。

 

「い、いえ、すみません。目にゴミが入りまして……」

 

それに清隆は嘘だと一瞬で分かるような言い訳を述べる。

 

「そうか、それは災難だったな。……あぁ安心しろお前たち。流石に今ので減点はしない。だからそう、綾小路を責めてやるな」

 

茶柱先生は面白可笑しく笑みを浮かべた後、痛い視線を飛ばしてくる生徒たちへそうフォローをした。

 

先生の言葉に全員が、ほっと安堵の息を吐き、ホワイトボードに目を戻す。

 

その時、朱理もまた清隆の方を向いており、目が合った。

 

そうして、朱理は簡単に口を動かした。

 

〝どうかしたんですか?〟

 

一応、一ヶ月の付き合いということもあり二人は口の動きだけで何を言っているのか分かるようになった。

 

〝横の奴がコンパス刺してきたんだ〟

 

清隆はそう口パクをしながら赤く凹んだ掌を見せてくる。

 

〝……凶暴ですね。終わったら絆創膏をあげましょうか?〟

 

〝すまん。助かる〟

 

 

そんなこんながありつつ、授業終了のチャイムが鳴り、いつもと同じように茶柱先生は教室をあとにする……と思いきや。

 

「朝のSHRでプリントを配ったが、今日からテスト週間となる。範囲は朝配った通りだ。退学になりたくないのなら各々しっかりと、試験勉強をするように」

 

最後にそう、茶柱先生なりの激励なのだろう……を先生は言うだけ言って、今度こそ教室をあとにした。

 

各々が昼食のために席を立とうとしたその時だ。

 

登壇した平田がクラス全体を見渡しながら口を開いた。

 

「みんな、茶柱先生の言葉を覚えているよね。今日からテスト週間に入る。この中間テストでポイントが振り込まれる可能性が高いことは、納得してくれていると思う。けどその前に、まずは赤点を出さないことが先決だ。赤点者は即退学、そんなことは許してはならないと思う」

 

朱理は平田の声を聞きながら、清隆の席に向かう。この一連の流れは幸にも平田が目線を奪っているから誰も気にし……いや、まぁ、気にしては居るが物事の優先事項として平田の言葉の方がクラスにとって大事であり、咎められるなんてことはなかった。

 

まぁ、クラス内での朱理の立ち位置が女版高円寺みたいなものであるから。

 

二人の間には言葉はない。

 

〝付けてあげましょうか?〟

 

〝いや、大丈夫………だ。それぐらいは、自分で出来る〟

 

口パクで話す二人を確認しながら平田は続ける

 

「この前の小テストの点数が高かった上位数人で、勉強会を開くことにしたんだ。もちろん、部活や何か用事があるなら強制はしない。けれど不安のある人は是非参加して欲しい。今日の五時から二時間、テスト当日まで毎日開く予定だ。途中参加も大歓迎だよ。逆に大丈夫だと判断したら抜けても構わない。僕からは以上だ。ごめんね、昼休みの時間を削っちゃって」

 

平田はクラスを一望したあとに一礼を行った。

 

そんなこんなでクラス内でどうする?とか話し合いながら各々が昼食に向けて席を立つ中……朱理はというと、そのまま、一言二言、清隆と話をしてから、授業で使った教科書とノートを直している幸村輝彦の元へと歩みを進めた。

 

「幸村さん、少しよろしいですか?」

 

《幸村輝彦(啓誠)の好感度:【1d80:38】+30-20(五月一日の言動)-10(女嫌い)=38》

 

「後にしてくれ。今は忙しい」

 

そう言うと幸村は朱理に取りつく島なく、黙々と予習を続ける。

 

そう、今日のホームルームで配られた中間テストの範囲集をだ。

 

無論、ここで折れる朱理ではない。

 

「ふむ………残念です。………私が現在、気付いていることを共有しようと思っていましたが、仕方ないですね」

 

朱理のそんな言葉で幸村の進めていた手が止まる。

 

「どういうことだ」

 

「そのままの意味ですよ」

 

幸村もバカではない。五月一日に自分が気付かなかった学校のシステムについて誰よりも先に勘付いていたであろう目の前の才女が持つ情報の有用性は、現在進行形で行っている勉学よりも上だと。

 

「………どうすればいい」

 

「ふふ。やはり、他の考え無しとは頭の造りが違いますね」

 

朱理は心底愉快そうに笑みを浮かべる。

 

「では、食堂で食事でも取りながら話しませんか?………もちろん、こちらの奢りです」

 

「……わかった」

 

そんな会話を経て、二人は教室をあとにするのだった。

 

 

食堂の横並びになるような席に二人は座った。

 

因みに、幸村は結局定食代を自分で払った。

 

朱理は……

 

ーーー

 

《メニュー》

 

1〜6:山菜定食(消費0)

7〜8:日替わりランチ(消費550)

9〜10:焼肉定食(消費1500)

【1d10:4】

結果:山菜定食(消費0)

 

ーーー

 

取り敢えず、頂きますをして二人は話始める。

 

「それで……俺は何をすればいいんだ?」

 

その言葉に朱理は説明の手間が省けたことを理解する。

 

幸村も、朱理が無償で情報を渡すほどのお人好しではない……と言うよりも無償で情報が得られることはあり得ないと思っており、要するに情報を得る為に、何かさせたいことがあるのだと考えた訳だ。

 

「はい。実は勉強会を主催したいと思っていまして、その講師役として幸村さんに参加して頂きたいんです」

 

そう言われた幸村の考えは「は?」と言えるものだった。

 

なんせ、自慢出来ないがクラスの中での人間関係を考えて浮いている自覚のある自分が講師役?と疑問を抱く。

 

人との関わりを犠牲にしてきてこれまで一度も教えたりしたことはない。

 

自分自身勉強には自信があるが人に教える自信は皆無。

 

それに加え、誰かに教えるということは、自身の勉強の時間が削れてしまうと言うこと。

 

それは幸村輝彦にとっては何としてでも避けなければならないことだ。

 

「講師役………か。悪いが俺は人に教える自信は……」

 

「大丈夫です。こちらとしてもそれも加味しています。確認しますが、これまで、幸村さんは人との関わりを完全に遮断して学力の向上に心血を注いできたと。そういうことで間違いはないですね?」

 

「そう……だな」

 

「厳しく言いますと、この高校は学力だけでは生き残れません。……というより、このまま、高校を卒業したとして貴方は勉強が出来るだけの無能に成り下がるでしょう」

 

朱理の言葉に幸村は少しの苛立ちを内包した視線で返す。

 

「そんなに、睨まないでください。……自身でも薄々、気づいて居るのでは?」

 

朱理は苦い山菜の天ぷらを食しながら続けた。

 

「社会に出れば、多かれ少なかれ人との関わりが大事になります。ここで一つ簡単な例を。学力が高くて物腰が柔らかい人間と学力が高くて無愛想な人間がいます。貴方が会社員だとすれば、どちらと仕事したいですか?」

 

「それは……」

 

幸村は言葉に詰まった。

 

それを確認しながら朱理は続ける。

 

「そういうことです。今の貴方に足りないのは協調性。……そこで、講師役として人との関わり方を知って貰おうと思っています」

 

「なるほど………お前は講師役が手に入り俺は情報と人間関係が学べる………ってことか」

 

「ええ。お互いにメリットはあるのでは? もちろん、断っていただいても構いません。どうでしょうか」

 

 

 

幸村輝彦は……

 

ーーー

 

《幸村が受けるかどうか》

好感度38+100(メリット)=138

難易度150

【1d150:134】

結果:成功

 

ーーー

 

(諸々を考えてこちらにはメリットとしかない。受ける一択だな)

 

「講師役の任。十全にやれるかは分からないが、受けようと思う」

 

「そうですか。………では、お願いしますね」

 

そんな感じで幸村輝彦を朱理は勉強会の講師役としてスカウトを成功させたのだった。

 

そこから、明日から始める勉強会の詳細について話ながら食事を続けた。

 

連絡先は交換済みである。

 

丁度、食事の終わり、清隆からのメールが送信された。

 

それを確認する。

 

「ふふ。やはり、清隆さんは優秀ですね」

 

そのメールには、外村と須藤の誘いに成功した旨が書かれていた。

 

その日の放課後、朱理は勉強会で使う予定の空き教室の下見を行うためその鍵のある職員室へと向かっていた。

 

《遭遇ロール》

1〜7:遭遇する

8〜9:遭遇しない

10:特別処置

【1d10:4】遭遇

 

《先輩か同学年か?》

1〜5:先輩

6〜9:同学年

10:特別処置

【1d10:2】

 

《二年か三年か》

1二年

2三年

【1d2:1】

 

《どのクラス》

1〜25:現Aクラス(南雲クラス)

26〜45:現Bクラス(桐生クラス)

46〜75:Cクラス

76〜85:Dクラス

【1d85:18】現Aクラス(南雲クラス)

 

《男か女か》

1で女子、2で男子

【1d2:1】女子

 

《誰?》

1朝比奈なずな

2オリキャラ

【1d2:2】

結果:二年南雲クラスに女子生徒のオリキャラが生まれる。

 

《オリキャラ制作》

ここから、オリジナルキャラの詳細を決めていきます。

 

この判定は前話やった時と同じような感じを想定してもらえれば。

《家庭の裕福度と愛情度》

1d100を2回行います。

 

裕福度ダイス結果:18

愛情度ダイス結果:20

 

《片親判定》

1片親

2片親じゃない

【1d2:2】

片親じゃない。

 

収入がほぼ無い家庭に生まれ愛情は無くはなくない環境で育ったようだ。

まぁ、家庭環境を詳細に言えば飲んだくれの暴力を振るってくるクソ親父とそれに際限なく金を貢ぐ、助けてくれない依存気味の母親。一応、男の方は飲んだくれであるが最低限の境界線は守るクズだったので貞操は守られている。

 

〝学習意欲〟〝力って必要だね〟〝社会性は欲しいよね〟というポテンシャルを獲得します。

 

〝学習意欲〟

両親を見て反面教師にしながらこんなものにはならないと思っている。

学力、知性にプラス補正+20

身体能力にマイナス補正-10

 

 〝力って必要だね〟

身体能力と判断能力にプラス判定+20

 

〝社会性は欲しいよね〟

 協調性にプラス判定+30

 

《基礎ステータス》

Bクラスの為それぞれ最低保証をつけます。

 

【学力1d100:75(最低保証60)+20=95(A+)】

【知性1d100:72(最低保証60)+20=92(A)】

【判断力1d100:85(最低保証50)+20=105(S-)】

【身体能力1d100:60(最低保証50)-10+20=70(B)】

【協調性1d100:60(最低保証60)+30=90(A)】

 

《追加ステータス》

 

項目:洞察力、演技力、戦闘力、カリスマ、美貌。

基礎ステータスから補正。

 

〝判断力〟が大幅に高い為〝洞察力〟に補正+30

 

〝知性〟が高い為補正+20。〝協調性〟が高いため〝演技力〟に+25。

 

〝身体能力〟がそこそこ高い為、〝戦闘力〟にプラス補正+10

 

〝協調性〟が大幅に高い為、〝カリスマ〟に+25。

 

【洞察力1d100:31(最低保証60)+30=90(A)】

【演技力1d100:71(最低保証50)+20+25=116(S+)】

【戦闘力1d100:13(最低保証60)+10=70(B)】

【カリスマ1d100:98(最低保証60)+25=123(S+)】

【美貌1d100:53(最低保証70)=70(B)】

 

ーー

 

洞察力は見ればある程度、相手が何を考え思考しているのか分かる。

 

演技力は、小さい頃から、人の感情の起伏を読むのが得意でありどうすればその人物が喜ぶのかの最適解をできる。確固たる自分さえも隠すことができ、演技というより憑依に近い。

 

戦闘力は、まぁ、まぁ。

 

カリスマは結構高い。

 

美貌は人並み以上といったところ。

 

・美貌一覧(例え)

 

Aが坂柳

B+が堀北

Bが一之瀬←ここ。

B-が軽井沢

 

《容姿ロール》

 

・髪の長さ 

【1d100:68】セミディ

 

・髪型

 

1サイドねじり、2お団子、3編み込み、4ポニテ、5ヘアバンドアレンジ、6ローポニー、7サイドバレッタ、8サイドピン、9ポンパールド、10ハーフアップ、

 

【1d10:3】編み込み

 

・髪色、眼の色

【髪色:茶色】

 

【眼の色:茶色】

 

・身長

1〜5:150〜159

6〜10:160〜170

【1d10:1】

 

1d10を行い1の桁を決める。

 

【1d10:1】

 

結果:150cm

 

部活動に所属しているか。

 

1〜50でしてない51〜100でしている。

 

【1d100:92】

結果:所属

 

《何処に?》

1〜5:文化系

6〜9:運動系

10:特別処置

【1d10:1】文化系

 

1文学、2理科、3芸術、4情報科、5ボードゲーム、6和芸、7音楽、8家庭科、9その他、10特別処置

 

【1d10:8】家庭科

 

1料理、2裁縫、

 

【1d2:1】

 

結果:料理部

 

《名前》

紗月 来海 さつき くるみ

 

《クラス関係》

朝比奈なずなとの関係

南雲雅との関係

1d100を2回行う

 

1〜20:嫌い、はよ◯ね。

21〜30:他人

31〜40:知り合い

41〜60:友達

61〜70:協力関係

71〜89:同格(好きに行動して一定の成果を上げる)

90〜99:まぁ、人としては好き。

100:好き

 

朝比奈なずな【1d100:52】友人

南雲雅【1d100:88】同格

 

ーーー

《まとめ》

二年Aクラス

名前:紗月来海

部活:料理部

身長150cm

体重__kg

 

《ステータス》

【学力:95(A+)】

【知性:92(A)】

【判断力:105(S-)】

【身体能力:70(B)】

【協調性:90(A)】

 

《追加ステータス》

【洞察力:90(A)】

【演技力:116(S+)】

【戦闘力:75(B)】

【カリスマ:123(S+)】

【美貌:70(B)】

 

《容姿》

茶色セミディと茶色瞳の女性。こめかみの部分を白いリボンで三つ編みに編み込んでいる。

まぁ、控えめに言っても美少女。

 

《関係》

南雲雅←クラスのリーダー。まぁ、個人的には嫌いだけど、人を使うって点では私より上なのでリーダーを任せるね。あっ。それと、好きに動くから。最低限は働くので放って置いて!女癖が悪いことについては、いつか刺されろと思ってる。

 

朝比奈なずな←友達。親友には届かない程度の関係。想像しやすく言えば誕生日とか祝わないという絶妙なもの。

 

《生い立ち》

飲んだくれの暴力を振るってくるクソ親父とそれに際限なく金を貢ぐ、助けてくれない依存気味の母親。一応、男の方は飲んだくれであるが最低限の境界線は守るタイプのクズだった為、貞操は守られている。

反面教師として、自分に必要なものは、社交性、学力、知性、判断力だと悟っており、それを鍛えようと奮闘。その結果、南雲雅の不在の時にクラスを纏め上げたり、好き勝手に動く遊軍として活躍中。

基本的に緩い話し方をして人に好かれるような人間をいつも演じている。もはや、演じているというよりも憑依に足を突っ込んでいる。

ある程度の信頼している相手だと素のダウナーな話し方になりやすい。

 

ーー

 

職員室に向かう道中、の角を曲がろうとした時、死角から人が出てきた。

 

その相手はこちらを確認してから半歩後ろに下がって衝突を回避する。

 

「あ、ごめん。大丈夫?」

 

ぶつかりそうになった朱理を見ながらその女性はこちらに確認を取ってくる。身長は150cm程度、女子にしては少し長めの髪で、何処か落ち着いた印象を相手から受ける。

 

ーーー

《洞察力ロール》

93で判定

1d100で行い成功である程度の情報を知れる。

【1d100:51】

 

《演技力対抗ロール》

紗月よりも、小さくなければ朱理が見抜ける。

紗月来海:演技力116+【1d100:3】+30(一年間での成長)

一桝朱理:演技力84+【1d100:67】

紗月=149

一桝=151

 

結果:見抜けた。

 

ーーー

 

(先ほどの身のこなし……何か身体能力を使う競技をやってないと出来ない動きでしたね………それと、多分先輩ですね。これほど目立った容姿であれば新入式の場面で見かける筈ですし………それに何かを演じているような……櫛田さんと同じような……いえ、ストレスを溜め込むような人ではない。演じているというよりももっと上の……憑依に近いような)

 

「はい。こちらは何も」

 

「そっか。よかった。っと。ごめんね、急いでて……これあげる」

 

彼女は朱理の手に何かを握らせてきた。

 

「それじゃ」

 

そのまま、流れるように去っていく。

渡されたものに目を落とす。

 

それは、世間一般で名刺と呼ばれているものに近いもの。

 

名前、学年、クラス、連絡先といった基本的な項目が並んでいた。

 

そこから、朱理の推測通り先輩だったことを確認する。

 

渡した理由を察するに、埋め合わせをするために連絡先を渡そうとしてくれたのだろう。

 

(二年Aクラス………神之先輩が気を付けるようにと言っていた南雲雅さんという方がいるクラスですね。………もしかしたら、先程のことも偶然ではないのかもしれませんね)

 

そう思いながら貰った名刺を、胸ポケットにしまい朱理は職員室へと歩みを進める。

 

 

一方、紗月来海はある人物に電話を掛けていた。

 

『もしもし?電話にはワンコールで出ろっていつも言ってるよね?』

 

『それはすまん。まぁ、流せ。それで?電話してきたってことは例の一年と接触出来たってことか?』

 

『まぁね。連絡先の書いた紙渡したし後はこっちから連絡すれば来てくれると思うよ』

 

『そうか。……で?どんな感じの奴だった?』

 

『はっきり言うと異常………だね』

 

信頼のおける紗月からの異常という一言に電話越しで感心したようにへぇと言葉を漏らした。

 

『異常か、どうしてそう思ったんだ?……まさかとは思うが演技でもバレたか?』

 

『………』

 

『は?………マジ?』

 

『大マジよ……確認だけど、アレって本当に一般家庭出身なの?』

 

紗月はそう、確認を取った。

 

『あ、ああ。それは間違いない。……堀北先輩から見せてもらったからな』

 

ふ~んと相槌を打ちながら紗月はこう呟いた。

 

「あり得ないでしょ」

 

自身の演技力に高い自信を持っている紗月だからこそそれがどれだけあり得ないことかを理解していた。

 

あの、堀北学や鬼龍院にもバレたことがない程の洗練された演技力。

 

 

その頃、朱理は二年の先輩と望まず接触したあと、職員室から鍵をゲットして空き教室について、鍵を開けて中に入る。

 

空き教室は中々広く、丸テーブル、椅子はもちろん、洗面台、本棚(何も入ってない)、少し段のある和室、冷蔵庫(なんにも入ってないけど、なんかちゃんと付いてる)、クーラーなど一通りの物はそろっている。

 

(勉強する環境としては問題無さそうですね)

 

そう思いながら、一先ずは埃や何か不備がないかと確認する。

 

驚いたことに埃の一つも見当たらなかった。

 

空き教室とはいえ、しっかりと清掃をしているようだ。

 

諸々の確認を終え鍵を返して昇降口に向かっていた朱理だったが、ふと、端末が震えたことを確認する。

 

そこには先ほどの先輩、紗月来海からメールが着ていた。

 

内容は夕御飯を一緒にしないか?というものだった。

 

察するに、埋め合わせをしてくれるのだろう。

 

だが、相手は二年Aクラス。

 

危険人物である南雲雅とクラスメイトであり何かしらの罠の可能性も捨てきれない。

 

ーーー

《誘いを受けるか》

1〜5:触らぬ神に祟りなし

6〜9:受けるか。多分奢りだと思うし。それに先輩についても知りたいし。

10:特別処置

 

【1d10:9】

結果:受ける。

ーーー

 

(ここで上級生との繋がりを作るのも悪くはないでしょう。それに、あれほどまで、自身を偽り、誰かに好かれようとする紗月先輩のことも……少し、気になりますので)

 

そう考え、行くことにするただ、一つ確認して置きたいことがあった。

 

『一つ確認して置きたいのですが構いませんか?』

 

『うん。大丈夫だよ。何かな?』

 

『貴方以外に誰かいますか?』

 

『いや、私一人だけだよ…………もしかして二人だと嫌だったりする?』

 

『いえ。わかりました。それなら問題ありません。でしたら、どこで合流しましょうか』

 

『ふふーん。良い店知ってるんだ(URL)』

 

そうメールの次にURLが貼られ場所を確認する。

そこは、定食屋ではなくラーメン屋だった。

 

そんなこんなで、示し合わせを終了させて今から一時間後の六時にその店の前に集合となった。

 

 

 

一度、寮に帰り、匂いがついてもいい服に着替えた朱理はその店へと足を運ぶ。

 

指定の店の前には既にラフな姿で端末を操作している紗月先輩が見える。

 

先輩はこちらを確認してから軽く手を振る。

 

「やっほ。いやぁ〜、ごめんね。急に誘っちゃって」

 

「いえ、こちらとしても紗月先輩について興味がありましたので」

 

「お?嬉しいこと言ってくれるじゃん。まっ、取り敢えずは飯食ってから話そっか。美味しいとこだから期待してて」

 

そういって店の中に入っていき、朱理もその後を追うように入店した。

 

 

「やっほー。大将!今日も繁盛してんねぇ!」

 

「おぉ、紗月じゃねぇか。ははーん、察するに布教か?」

 

「まぁねぇ〜」

 

店内に入り、鼻腔のくすぐる豚骨と醤油の匂いにゴクリと喉を鳴らす朱理。

 

厨房から、そう言いながらこっちを振り返る気前が良さそうな良い老け方をしたおっちゃん。

 

先ほどの掛け合いから常連なのだと察せられ、布教という言葉から他の人物と頻繁に来ていることが伺えた。

 

紗月は慣れた様子でカウンターに座り、朱理にも座るようにと促した。

 

そこから、お冷と手拭いが目の前に置かれる。

 

メニューは、塩、豚骨、醤油、味噌があり、紗月先輩は迷うこと無く豚骨を頼み、朱理はというと取り敢えず同じものにした。

 

「オッケー。大将!いつもの二つ!」

 

「はいよ!」

 

そこから、慣れた手付きで進めていく職人技をカウンターから見ていると横の紗月先輩が話し掛けてきた。

 

「とりあえず、自己紹介から始めよっか。一応、名刺渡したし知ってるかもだけど、二年Aクラスの紗月来海。気軽に来海先輩で良いよ」

 

「一年Dクラスの一桝朱理です。今日は、誘って頂きありがとうございます。来海先輩」

 

「おっ、いいね。うん。よろしくね。朱理ちゃん」

 

朱理と来海はそれぞれが注文したラーメンが来るのを待つ。

 

ーーー

《ラーメン屋に来たことがあるか》

1d100を行い、

1〜50で行ったことがある。

51〜100で行ったことがない。

 

【1d100:24】

 

結果:家族全員で何回か行ったことがある。

 

ーーー

「それで、なんだけど。朱理ちゃんってこういうラーメン屋とかって行ったことある?」

 

「……そうですね、昔、家族全員で何回か行ったことがあるくらいですね」

 

「……へぇ、そうなんだ」

 

紗月先輩は何処か、羨ましそうにそう呟いて話を続ける。

 

「朱理ちゃんの両親ってどんな人なの?」

 

「どんな、人……ですか。そうですね……お父さんは、普通の中小企業の係長で、特にこれといったことは……世間一般の普通のお父さん像そのままの人という感じですね。休みの日には一緒に遊んでくれたりもしますし。お母さんは専業主婦で、よく一緒にお菓子作りをします………まぁ、時々、過保護過ぎることもありますが私にとっては最高の父母です」

 

心底嬉しそうに両親のことを思いながら朱理は言う。

 

そんな、朱理に紗月先輩は羨ましいな……と思った。

 

「へぇ。めっちゃ良い親じゃん」

 

「はい。………来海先輩はどうなんですか?親のこと、聞いてみたいです」

 

「え!?私の?」

 

「はい」

 

紗月先輩は……少し考え……まぁ、隠す必要もないしね。と

 

「うーん。私の両親は、はっきり言ってめっちゃクズだね。あのクソは飲んだくれで暴力的なDV野郎だったし。母親もそれに追従して……私を助けようとしない。世間一般ではネグレクトクソゴミハゲカス野郎共……っと。ごめんね。少し口が悪かったかな。……まぁ。そんな両親だね」

 

そう言って紗月先輩は申し訳なさそうにするが、朱理は別に気にした様子もない。

 

ああ、そんな環境で育てば、自分を捨てて好かれようとするのも納得だ……そう、心の中で思いながら。

 

「大丈夫ですよ。こちらこそ思い出したくないものを」

 

「はは、大丈夫大丈夫。私はぶっちゃけ。気にしてないし。それに感謝してるんだ。あんな奴らには成らないぞ!って反面教師として役立ってるし」

 

「そうですか……」

 

そこから、沈黙が流れ数分後ゴトっと目の前にラーメンが出される。

 

(店内に入った時に匂ったのはこの……)

 

角が取れ洗練された食欲をそそる匂い。

脳天に来る。

 

割り箸をパキと割り、レンゲでスープを汲みフーフーと息を吹きかけ少し冷ましてから口に運ぶ。

 

「__ッ」

 

言葉が出ない。

 

__人は本当に美味しすぎるものを目の前にすると無言になる。

 

何処かの誰かが言っていたであろう言葉が頭をよぎる。

 

そこから、次に行くのは麺。

 

スープとよく絡みコレがまたExcellent。

 

横の紗月先輩もまたキラキラと瞳を輝かせ食を貪っていた。

 

先程までの陰鬱とした空気は何処へやら二人は夢中でラーメンを堪能するのであった。

 

「良い食いっぷりじゃねぇか!カカッ。また来いよ!」

 

大将さんにそう見送られながら、朱理と紗月先輩は店を出た。

 

「どうだった………って聞かなくても良いかな?」

 

「はい!とても美味しかったです!初めて行きましたが……良いものですねっ!」

 

「そうでしょ!………一応、まだまだ、美味しいところに当てがあるんだけど……」

 

「ほっ本当ですかっ!」

 

紗月先輩の言葉に朱理は飛び付きそうな勢いで詰め寄った。

 

「う、うん」

 

紗月先輩は苦笑い気味にそう言うのであった。

 

因みに、今回は奢ってもらった。

 

《紗月来海の好感度【1d80:33】+30(容姿)-20(異常)+20(ラーメン布教成功)-10(羨ましい)=53》

 

(まぁ、良い子だったな。取り敢えずは……)

 

 

 

その日の寮に帰って数分した時間。

 

朱理は、古和に連絡を取っていた。

 

内容は、明日に向けて用意をした中間テストの範囲の自作の問題集のコピーである。

 

『このプリントを人数分用意して持ってきてください。用件はこれだけですのでよろしくお願いします』

 

メッセージを古和に送信して、数分後。既読が付いた。

 

『初めてのお仕事。気を張って勤めさせて頂きます』

 

メールでの、古和は基本的に緊張や気の弱そうな言葉遣いは見られず、こういう真面目系の返信が返ってくるのだ。

 

『コピーの際に必要なpptについては先ほど、振り込んだ通りです。あと、何か困ったことがありましたら、遠慮なくメールをして頂ければ』

 

1000ppt(多め)消費

 

 

ーーー

 

五月八日の放課後。

各々が帰り支度を行う中で、朱理も帰り支度を済ませて教室を出ようとする。

 

「あっ、一桝さん。一緒に行ってもいい?」

 

話しかけて来たのは、小野寺だった。

特に断る理由もない為了承する。

 

因みに、今日の部活は休みである。

 

「それにしても意外だったなぁ」

 

「………? どういう事ですか?」

 

「……五月一日の時に結構、人の事罵倒してたから、こうやって、勉強会を開こうって率先して動く印象がなくてさ」

 

小野寺は歩きながら少し苦笑い気味にそう言った。

 

四月時点である程度の交流を重ねてはいたものの、小野寺から見た一桝朱理という人間は、自分さえ良ければ良い……言ってはなんだが、話がある程度聞いてくれる、女版高円寺という印象を持っていた。

 

「まぁ、アレを聞いていたらそう思っても仕方ないでしょう……ただ、私としても、退学者は出ないに越したことないとは考えていますから」

 

「あ、やっぱり、そうなんだ……でも、なんで危なそう山内くんや池くんに声をかけないのに、須藤くんだけに声をかけたの?」

 

「それに関してですが、単純にこの頃の授業態度が一番の向上しているからというのと、流石に教えられるのが須藤さんだけと判断したからです。私としても山内さん、池さんを誘えれるなら誘いたかったのですが……流石に自身の能力の限界を分かっているので……」

 

「………そうなんだ。やっぱり、一桝さんにも出来ないことってあるんだね」

 

朱理は今の自分の能力の限界をしっかりと弁えている。

 

そんな朱理の言葉を聞いた小野寺は腑に落ちた。

 

そうして、特に何も話すこともなく二人はそれぞれの職員室にて鍵をゲットして空き教室へと向かったのだった。

 

空き教室のドアの前には既に古和、清隆、幸村、市橋、外村といった須藤を除く全員が揃っていた。

 

朱理は鍵を使いドアを開け中に入った。

 

そんな感じで全員が席についた。

 

因みに席は以下の通り。

 

ーーーーーー

 

     朱理

 

小野寺 古和 幸村 清隆

市橋 外村

 

ーーー

 

「さて………後は須藤さんだけですか……きy…綾小路さん。何か聞いてますか?遅れる的な連絡などは……」 

 

「……ああ、それについてだが……」

 

朱理の言葉を返そうとしたその時、端末が震えて清隆はすまんと一言、言い端末を確認する。

 

「どうかしましたか?」

 

「ちょうど、須藤からだ。何処なのか分からないらしい。ちょっと迎えに行ってくる」

 

「ええ。いってらっしゃいませ……さて、古和さん。例のものを配っていただけますか?」

 

清隆が教室から出ていくのを確認して朱理は古和に視線を送る。それを読み取り古和は鞄からファイルを取り出して、前から配っていく。

 

このプリントは計五枚で構成されたもの。

 

数学、国語、理科、社会、英語。五教科の中間テストの範囲から出来る限り出そうなものをピックアップした計10問の問題が載っている。

 

「さて、皆さん、プリントは手元に渡りましたね?その五枚のプリントは私が個人的に用意しまして、今回の勉強会はこのプリントを解いてもらう……といった感じで進めさせて頂きたいと思います。分からない時は、遠慮せずに手を挙げて下さい。私が教えて差し上げますので、これは、あくまで個人の今の理解力を見るためのものですので、自信がある方は、解答用紙をこの教卓に置いておくので時間を待たずに自己採点をして構いません。何か聞きたい事がある方は挙手を」

 

スッ、と手を挙げたのは幸村輝彦だった。

 

「幸村さん。どうぞ」

 

「答え合わせが終わり次第、お前に見せに行けばいいんだな?」

 

「はい。そうして貰えると助かります。百点でしたら他の方の講師として動いて貰いますので」

 

そうやって、よーいスタート。

 

そんな感じで二人を除く五人が解き始めた

 

そっから数分後。

 

ガラガラと教室のドアが開き、清隆が須藤を連れて入ってくる。

 

「遅くなった」

 

「……誘ってくれたってのに遅れちまって、すまねぇ」

 

「いえ、それは、構わないのですが、ずいぶんと遅かったですね?」

 

「ああ。実は、須藤と少し話をしててな。そのせいで少し遅れた。すまん」

 

ーーーー

 

《洞察力ロール》

 

洞察力93で判定

1d100を行う

【1d100:42】

 

結果:成功

 

ーーー

 

朱理は何処か、清隆と須藤の表情が柔らかいことを確認した。

 

そして、小さな変化ではあるものの清隆の制服に埃がついていた。

 

そこから、知らぬところで、青春らしきことをしたのだろうと察する。

 

「なるほど、……まぁ。詮索はしませんが。では、綾小路さんは須藤さんに着いてみっちり教えてあげて下さい。これを」

 

そう言いながら、朱理は清隆に須藤用に用意した他の人たちとは別のプリントを渡す。

 

そんなこんなで勉強会メンバーが全員揃った。

 

全員の間を回りながら、清隆が付きっきりで教えている須藤を除く、五人の解答を見ていく。

 

(幸村さんに古和さんは順調ですね。殆ど合ってます。あと数分程度で解き終わるでしょう。小野寺さんに市橋さんは……まぁ、結構合ってますね。……基礎は完璧、応用問題が苦手な感じです。外村さんは、ちょっと数学の5問と6問ぐらいで止まってますね……手を挙げてほしいものです。………っと、いいですよ)

 

手を挙げてくれたらな〜と思っていた朱理だったが、その願いが形となり外村が手を挙げた。

 

「外村さん。どうかしましたか?」

 

「ここの問題にござるが……」

 

ーーー

《指導ロール》

学力82+知性103=185

難易度:100

※自動成功

 

《どこまで教えれるか》

外村の学力に+する。

外村秀雄の学力:35(D)

1〜7:まぁ、程々かな(1)

8〜9:まぁ、中間(2)

10:めっちゃいい(5)

【1d10:8】+2

外村秀雄の学力35→37(D)

 

結果:まぁ、教えることが出来た。

 

ーーー

 

「ああ……成る程にござる。ということはここはこうでござるな?」

 

「そう。そうです。その調子で、そこに当てはめて。はい。良く出来ました」

 

(この調子であれば、外村さんは大丈夫ですね)

 

朱理はそう思いながら一度、外村から離れる。

 

「一桝さ〜ん。ここ分かんない」

 

次は、市橋瑠璃が手を挙げた。

躓いているのは国語の文章の読み解きである。

 

ーーー

《指導ロール》

学力82+知性103=185

難易度:100

※自動成功

《学力ロール》

C+のどの値かのダイスで判定。

1d5を行う。

1、60

2、59

3、58

4、57

5、56

【1d5:4】

結果:57(C+)

 

《どこまで教えれるか》

市橋の学力に+する。

市橋瑠璃の学力:57(C+)

1〜7:まぁ、程々かな(1)

8〜9:まぁ、中間(2)

10:めっちゃいい(5)

 

【1d10:2】

市橋瑠璃の学力:57→58(C+)

 

ーーー

 

「成る程、まぁ、大体分かった、ありがと」

 

市橋はコツを教えると、どんどん解いていく。

インプット、アウトプット能力が高いのだろう。

 

「一桝、確認してほしい」

 

そうこうしていると、全問解き丸付けを済ませた幸村がそう朱理に声をかける。

 

「はい、確認させてもらいます」

 

(まぁ、結果は分かりきっていましたが全問正解ですね。さすがに優秀)

 

ペラペラと確認し終わり、幸村に言う。

 

「はい。素晴らしい結果です。取り敢えず、幸村さんは外村さんと市橋さんが困っていたら、助けてあげて下さい。…………一つ。特に外村さんには気をつけてあげて下さい、出来るなら分かりやすい言葉を使いながら教えて下さい。下手に難しい言葉を使ったり、擬音を使うと彼を混乱させてしまいますから」

 

最後の言葉だけ幸村だけに聞こえるように言って一先ず、市橋と外村を頼む。

 

次に行くのは小野寺の席。

 

「手が止まってますね。どうかしましたか? 

 

「あ……えっと。この英文なんだけど、」

 

ーーー

《指導ロール》

学力82+知性103=185

難易度:100

※自動成功

 

《どこまで教えれるか》

小野寺の学力に+する。

小野寺かや乃の学力:50(C)

1〜7:まぁ、程々かな(1)

8〜9:まぁ、中間(2)

10:めっちゃいい(5)

【1d10:9】

小野寺かや乃の学力50→52(C)

 

ーーー

 

「なるほど……これってそう読むんだ……」

 

「ええ。英語は日本人にとって馴染み難いものですからね」

 

そんな感じで小野寺かや乃に英文の読み方を教えたちょうど。

 

「あの……一桝……さんっ。出来ましたので……確認、お願い、します」

 

古和が終えたらしい。

そのまま、古和のプリントを確認する。

 

(全問正解ですね。それでは、古和さんには小野寺さんのことを任せましょうか)

 

「確認しました。それでは、古和さんは小野寺さんの勉強を見てあげて下さい。………人と話すアドバイスは三つです。一つ相手の言葉を遮らない、二つ簡単に分かりやすく、三つ笑顔で話す。です………困った事がありましたら、遠慮なく呼んでください」

 

そういい終わり、その場を古和に任せ、次に向かうのは須藤と清隆の場所。

 

取り敢えず、清隆に話しかける。

 

「進捗どうですか?」

 

ーー

 

《綾小路清隆の指導ロール》

学力50(??)+知性50(??)=100(??)

難易度:100

※自動成功

 

《どこまで教えれるか》

須藤健の学力:6(E)

最高傑作の指導+3を確定

1〜7:まぁ、程々かな(2)

8〜9:まぁ、中間(5)

10:めっちゃいい(8)

【1d10:4】

 

須藤健の学力:6+3+2=11(E)

 

ーーーー

 

「……まぁ。概ね順調だ。このまま、行ければ須藤は中間テストを乗り越えれるだろう」

 

「そうですか……それなら、安心ですね。引き続きよろしくお願いします」

 

「ああ。そっちもな。何か手伝えることがあったら遠慮なく言ってくれ」

 

「ええ。その時はお願いしますね」

 

そこから数十分勉強会は続き………時刻は五時に回った。

 

始めた時間が四時五分であるから単純計算で五十五分もの間、集中して取り組んでいた事が分かるだろう。

 

取り敢えず、朱理は集中しているみんなの視線を集まるために一度、両手でパンっ!と音を鳴らす。

 

その音に反応し、全員の視線が朱理へと集まる。

 

「さて、完全下校時間が五時半ということを考えまして、今日は、ここまでにしましょうか」

 

にこりと微笑む朱理に全員の集中力が一旦、切れる。

 

「疲れたぁぁ。きつかったぜ……」

 

真っ先に声を発したのは清隆にギチギチに教えられていた須藤だった。

 

ただ、その声色は何処か嬉しそうだった。

 

 

軽く全員に挨拶をされて返すを繰り返す。

幸村は一人……かと思いきや外村と市橋と一緒に帰っていった。一応、市橋には、多めに4000pptを連絡先から送っておくことにした。

 

小野寺は古和と。

 

清隆は須藤と。

 

各々、帰っていった。

 

それを確認しながら、戸締まりをしっかり行い鍵を返すため一人で職員室へと向かう。

 

《外村秀雄の好感度【1d80:57】+30-20(五月一日の言動)+5(勉強会)-5(噂(初日の時間(終)のやつ))=67》

 

《須藤健の好感度:【1d80:61】+30-30(五月一日の言動)+5(綾小路清隆からの情報)=66》

 

 

鍵を職員室で返して昇降口へと向かう。

 

《遭遇ロール》

1〜5:遭遇しない

6〜9:遭遇する

10:特別処置

【1d10:8】 

 

1〜5:一之瀬帆波

6〜9:龍園翔

10:鬼龍院楓花

【1d10:7】

 

結果:龍園翔

 

ーーーー

 

昇降口に向かう道中、今日の晩御飯は何にしようかな?とか思いながら歩いていると、二人の男女が朱理の進行方向を塞いだ。

 

そのうちの一人は、朱理の知る人物である椎名ひよりだった。

 

こちらを視認したようで軽く会釈してくる。

 

問題は、その横にいる男。

 

ーー 

 

《洞察力ロール》

 

1d100を行い93以下で成功。

 

【1d100:33】 

 

ーーー

 

身長は175cm程度だろう。それ加え、男性にしてはやや長いヘアースタイル。

 

そして何よりもこちらを喰らおうとする__獰猛な肉食獣のような眼。

 

そして、はだけた胸元から見える鍛えられた肉体。

 

力では敵わないことを朱理が理解するのにそう時間は掛からなかった。

 

手が震える。

 

それは、明らかな恐怖によるものだ。

 

ーーー

 

《演技力ロール》

1d100を行い84以下で成功。

 

【1d100:12】

 

結果:高い演技力により気丈に振る舞うことが出来る。 

 

ーーー

 

「お前が一桝朱理か。一年の美女ランキング1位は伊達じゃないな。噂に違わない容姿をしてやがる」

 

「……お褒めに預かり光栄です。………それで、何か私に用でしょうか?」

 

「はっ、怯えの一つも見せねぇとはな。まぁ、第一試験は合格だ。ちょっと、面かせ」

 

男子生徒は一方的にそう言いながら、朱理とひよりから離れていく。要するに付いてこいということなのだろう。

 

「すみません。朱理ちゃん。連絡をしようと思ったのですが………彼が駄目だと言いまして………」

 

 

その理由はある程度の見当がついていた。

 

断れない状況を作るためなのだろうと朱理は考える。

 

そのまま、ひよりにフォローを軽く入れる。

 

「いえ、ひよりさんは悪くないですよ。……自分勝手な人ですね。このような場面を作らなくとも事前に行って頂ければ了承くらいしたのですが。……それで?何処に連れて行くつもりなんでしょうか?」

 

朱理は当然の疑問を男子生徒に言う。

 

「行くのはケヤキモール。何をするのか………飯を食うのさ」

 

「そうですか。でしたら、もう一人呼んでも構いませんか?………その方が貴方にとっても好都合だと思うのですが」

 

「………クク。いいだろう。呼ぶのは例の二股野郎だろ?」

 

「……まぁ、風の噂では、そう呼ばれているようですね」

 

朱理はそのまま端末を操作してメールをした。

 

『来てください』

 

一方的な。まるで、相手のことを考えていない質素で簡単なメール。

 

そのメールは確かに__既読された。

 

『直ぐに行く』

 

朱理はそっと、清隆に場所が分かるようにGPS機能を解除する。

 

「そう言えば、聞いていませんでしたね。……貴方のお名前は?」

 

名を聞かれた男は、クハッと悪い笑みを浮かべながら不敵に微笑んだ。

 

「__龍園翔。Cクラスの『王』だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー《高度育成高等学校データベース》ーーー

 

氏名:紗月来海 さつき くるみ

クラス:2年Aクラス

部活動:料理部

誕生日:4月27日

身長:150cm

体重:__kg

 

【学力:A+】

【知性:A】

【判断力:A+】

【身体能力:B】

【協調性:A】

 

《担任からのコメント》

同じクラスである南雲雅に続きSシステムについてをいち早く解き明かし理解した生徒。非常に優秀な生徒だと言える。

 




ーーーまとめーーー
《ダイス表》

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


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【挿絵表示】


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【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


《現在のAクラスの現状》
西園寺蘭花の存在があることで一定の緊迫感が生まれている。
中立派ってことになってる西園寺ちゃんだけど、このまま、二つの派閥に分かれることはAクラスにとって良くないと思ってるのでそろそろ、行動に移そうかな?と思ってる。
現在、別にAクラスにて動きはないけど、六月に入ったら多分、動き出すのかも。

《消費ポイント》
・50000を古和亜湖に前給として配給。
・コピー代1000
・市橋の夕ご飯代4000
1906460ppt→1851460ppt

《好感度》
同学年
Dクラス
平田洋介の好感度33
市橋瑠璃の好感度26
幸村輝彦の好感度38
外村秀雄の好感度67
須藤健の好感度66

Cクラス
椎名ひよりの好感度95→98

2年Aクラス
紗月来海の好感度53

不明
坂柳有栖(ただすれ違っただけなので)
龍園翔(次の話で判定予定)

《学力の成長》
外村秀雄の学力35→37(D)
市橋瑠璃の学力:57→58(C+)
小野寺かや乃の学力50→52(C)
須藤健の学力:6+3+2=11(E)

《今回の生長値》
洞察力93→95
演技力84→86

《最後に幾つか》
反省に反省を重ね反省を加速させていきます。
因みに、紗月来海先輩ですがラーメン……というより食べること自体が好きらしいです。外では親の目もあり満足に好き放題出来なかったその反動で美味しいものいっぱい食うぞ!と息巻いていたりします。
須藤上がりすぎじゃない……って?だって教えてるの一般常識を得た最高傑作だし……。
幸村くんには、特別試験の存在をほんのり匂わせておいて、学力だけでは無理なのか……とある程度は理解しました。
市橋さんとか南雲パイセンの口調分かんねぇ。これでいいのか?

あっ。それと、何処か、ここおかしいのでは?と思ったら気軽に誤字報告、感想、評価、お待ちしております。返信は出来る限りさせてもらいます。活動報告にも枠を設けているので好きに書きに来てくださいな。
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