転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
「……ふうん、雰囲気いいじゃん」
「あはは……楽しんでもらって嬉しいです」
「ムツキが結構見ているだけでも楽しかったって言ってたから気にはなってたんだよね」
シャーレの居住区。そこにはカヨコとモルフォの姿があった。先日、ムツキがアリスから渡され少しだけプレイしたゼルダの伝説ふしぎの木の実 大地の章。あのゲームのエンディング部分までムツキはカヨコに伝えていたらしいが、その説明だけでも興味を抱いたところでシャーレの当番の予定表に丁度自分とモルフォが重なっていることに気付いたのだ。そこからモルフォに連絡し、話を聞いたモルフォはそれならと大地の章の続編にあたるストーリーになっている時空の章の方を持ってきたのだ。
「……でも、面白いゲームだね。どっちも前作にも続編にもなるっていうのは」
「ですよね。あんまり類を見ないと思います」
大地の章をクリアした際に手に入るあいことばを入力することで、時空の章は大地の章の続編の話としてプレイできる。当然逆もまた然りだが、時空の章でプレイすることで大地の章で倒したゴルゴンが生み出した滅びの炎をツインローバは入手、大魔王を蘇らせるため残る二つの炎、嘆きの炎と絶望の炎、そして聖なる生贄を捧げて大魔王を蘇らせようとしたところで場面はラブレンヌと呼ばれる世界に辿り着いたリンクの方へと変わっていく。
「……なんか怪しくない?ああ、やっぱり」
リンクは顔色の悪い老婆、インパと出会う。ネールという時の巫女に会いに来たという彼女の下にインパを案内すると、そこでインパの中に潜んでいた邪悪な存在、邪悪の司祭ベランが本当の姿を見せてネールに乗り移ると過去へと消えてしまい、過去を改変して様々な異変を発生させてしまう。それを追いかけてネールの幼馴染のラルフは過去へと消えてしまう。その後、正気を取り戻したインパに言われ、一応の拠点であるレンヌの町に存在するマカの木の下に向かうことになる。
「最初の武器は剣と盾?他にもあるってこと?」
「そうですね……まあ、盾はある敵以外使わないんですがね……」
指輪のチュートリアルを受け、マカの木の下へ向かう。そこには女性のような人格の大木がおり、ネールを乗っ取ったベランが過去を改変しようとしていることを改めて伝える。そしてリンクに大事なことを伝えようとしたその時。マカの木が何と消滅してしまう。
「……え、これって……」
「過去でマカの木がやられちゃったんですね」
「成程……つまり過去に戻って変わった過去を元に戻せってことか……いや待って?これ現代と過去を行き来するって事?」
「はい、そうですよ。大地の章だとダンジョンの外でしか四季を入れ替えられませんでしたが時空の章はダンジョン攻略にも時代が関わってくるところがあったりするのでかなり謎解きの歯応えがありますよ」
ふしぎの木の実は大地の章よりも時空の章の方が謎解きの難易度は高いと言われている。それはダンジョン内に上を向いている面の色によって様々な効力を発揮するサイコロを指定した色を上にした状態で穴に入れることでトロッコの踏切を起動する、部屋の全タイルを一筆書きで一色に染め上げるなどの面から言ってもその難易度は大地の章よりもずっと複雑だ。
「……過去は現代よりもちょっと荒れてるね。いや……整備とかが追いついてないって感じ?」
そんなこんなでリンクは過去の時代にやってくる。そこはレンヌの村が広がっており、アンビ女王が治める地となっていた。アンビ女王はアンビの塔と呼ばれる灯台を作ろうとしていたのだが、なんとその傍にはベランが乗り移ったネールがいるのだという。それによって村には夜が訪れなくなり、アンビ女王も人が変わったように人々を働かせて塔を作らせているのだという。そのせいで村では建設途中のこの塔を暗黒の塔と呼んでいるのだという。
「……大分不穏な感じ」
「ええ、過去で随分好き勝手されていますからね。でも今はアンビ女王やネールは後回しになりそうです」
「まずは消滅したマカの木からか……」
スコップを入手してマカの木の下へ辿り着く。そこには現代の大木とは似ても似つかない苗木のような小さなマカの木がモリブリン達に襲われている光景があった。モリブリンをリンクが蹴散らし、マカの木に一目惚れされる一幕こそあったものの彼女を救い現代に戻ると、そこには復活したマカの木の姿があった。
「……成程。過去で何かをすれば現代にも反映される……確かにこれは複雑だね」
「ええ、どうです?」
「うん、これは楽しそうだ。確かにムツキが今度しっかりやってみたいって言ってたのもわかる」
時空の章特有の現象を目の当たりにし、カヨコも楽しみそうに口元に笑みを浮かべる中、現代のマカの木はベランは暗黒の塔を作り暗黒の時代を作り上げようとしているのだと告げる。それを止めるためにもベランを倒しネールを救う必要があるという。そのためにラブレンヌに散らばった八つの時空の理を見つけ出すことになる。そしてふしぎの木の実の重要アイテムである木の実袋を受け取り、最初のダンジョンがある墓地へと向かうことになる。
「……こういう墓地って中盤っぽいイメージがあるんだけど」
「そう言われると確かに珍しいですね」
木の実袋から燃える木の実、アチチの実を使って蝋燭に火を灯す。基本的な謎解きだったが、それによって手に入れたダンジョンへの鍵を使い、最初のダンジョンである魂の墓に辿り着く。
「このサイコロ……成程、ここはまだ簡単だけど」
サイコロには青、赤、黄の三色の面が二面ずつ存在しており、指定されたマス
の上に指定した色の面を上に置く。ここはまだそれだけで済んでいるが、後々複数のサイコロを組み合わせたものも登場する。
「これは……」
「パワーブレスレットですね。これを使ってものを持ち上げることができます」
パワーブレスレットによって壺などを持ち上げられるようになり、先へ進めるようになる。そしてボスであるカボチャ頭を持つジャックランタンのようなボス、ハーロンと戦うことになる。
「胴体は普通に剣でダメージが……でもカボチャだけ残った……ここから?」
「基本的にゼルダの伝説はダンジョン内で手に入れたアイテムを使うことが多いですね」
「成程……じゃあこれをパワーブレスレットで持ち上げれば……おっ」
カボチャを持ち上げると、小さなボスの本体が現れる。今度こそそれを攻撃することでダメージが入る。それを繰り返すことでハーロンを撃破、それによって最初の時空の理、魂の記憶を入手する。そして次なる目的地、西の森へと向かうことになる。
「ふう、このダンジョンが後七個あるのか」
「はい、そうなりますね……おっと」
「あいことば……?他にもあるの?」
二周目の章は一周目の章とあいことばを交換し合うことで強力なアイテムなどを入手できるようになる。だが、カヨコがそれを手に入れるには大地の章のソフトが必要なのだが、生憎この場にそのソフトはないためあいことばによる追加要素は手に入れられないまま次へ向かうことになる。
「……って、うわ」
「ダンジョンが崩れてしまいましたね……」
だが、ここで問題が発生する。次なるダンジョン、翼のダンジョンを目前にしてなんとダンジョンへの入り口が崩れてしまったのだ。だが、マカの木がネールの家に向かってほしいといったことで今度はリンクはネールの家へと向かう。そこで最重要アイテム、時の竪琴を入手する。
「これを使うことで自由に時代を行き来するってこと?」
「ええ、今使える山彦の調を使えば過去と今を時の穴を使って行き来できますね」
時の竪琴を使って過去に向かう。ベランが暗躍しアンビ女王に吹き込むシーンを含めた幾つかのイベントをこなして爆弾を入手。そして過去の第二のダンジョンに向かうと、そこには崩れていないダンジョンがあった。
「これは……」
翼のダンジョンではその名の通り、ロック鳥の羽と呼ばれるリンクがジャンプすることができるアイテムが手に入る。
「……ここから立体的な移動も追加されるってわけね……」
「通常の見下ろし型のフィールドもですが2Dフィールドでは特に大事なアイテムになりますからね」
このロック鳥の羽と爆弾を駆使してダンジョンのボス、グルンを撃破する。そして第二の理、森の記憶を入手する。そして第三のダンジョンに辿り着くために海へ繰り出す必要がでてきたのだが、
「……もしかしてこれ、現代と過去を何度も行き来する必要がある?」
「はい、そうですよ」
海に出るにはそこそこ複雑な手順を要していた。まずは過去で情報を入手、現代で水かきやロープを入手、そして過去で海に出るためのイカダを作ってもらい、現代で海図を入手、そして過去でイカダを入手、ようやく海に出るという時のオカリナも真っ青の時間移動を行うことになるのだ。だが、海に出たリンクを更なる受難が襲う。嵐に遭ったリンクは遭難して目的地のミカヅキ島に辿り着く。だがそこの住人であるトカゲ人達にアイテムを盗まれてしまい、そのアイテムを取り戻しつつ、適切な場所に種を過去で移動させることで現代では上まで移動できるツタに変化するという特殊なギミックも用いつつ、遂に月影の祠へと辿り着く。
「や、やっと着いた……」
「さすがにここまで目まぐるしくいくと大変ですね」
「全く……今日はここをクリアしたら一旦中断させてもらってもいいかな」
「いいですよ。時空の章は結構カロリーも高いですからね。大地の章もアクション要素が強くてこれはこれで結構頭使うんですけど」
三つ目のダンジョンはこれまでよりもさらに難易度があがっていく。このダンジョンでは四つのクリスタルを破壊することでダンジョンの内装を変化させるという大きなギミックがあり、それだけでなく豆鉄砲と呼ばれる遠距離攻撃アイテムを入手することで攻略はさらに複雑化していく。豆鉄砲で撃った木の実は壁で反射する。そのため、反射角などを考慮して木の実を撃つことでギミックを作動、攻略するといった行動も求められるようになるのだ。そんなこんなで苦戦しつつも辿り着いたボス戦。影オババと呼ばれたそのボスはリンクが剣で斬ることができず、そのままではダメージが与えられないという強力なボスだ。だが、
「見ることはできない、影ってことは……ああ、なるほど。反射させるのね。確かにここで手に入れたアイテムだ」
豆鉄砲の反射する特性を使って影オババにダメージを与え、遂に影オババを撃破する。それによって獣の記憶を入手。だが、ここで過去の製作途中の暗黒の塔のシーンが差し込まれ、猶予はそう残っていないことを告げていた。
(やっぱり大地の章より時空の章の方が結構ストーリー進んでる感あるなぁ……)
「……ふう、楽しかったな。こういう系のゲーム、結構好きかも」
「よかったです。私もこのゲーム好きですからね。では次の機会に……」
「まあ、最近暇だからそっちが都合付けばすぐにでも機会は作れるだろうけど」
「あ、はは……」
便利屋の世知辛い事情を聞きながら、モルフォは苦笑するのだった。
★
その日は二日後にやってきた。月影の祠を攻略したリンクは大地の章に登場した中ボスであるバイアと呼ばれる敵に攫われたゼルダ姫を救出することになる。
「ゼルダ……ハイラルのお姫様ってことだけど、ラブレンヌの外と関係あるの?」
「一応他のシリーズとかでは定番の設定なんですけどね……こと不思議の木の実だけに限るならあんまり関係のない設定ですね……他の作品もやってみれば結構ああ、あのゼルダ姫ってなるんですが」
「ふーん……そっちもやってみたいね」
「ええ、機会があればそちらもやってみましょう」
ふしぎの木の実が初見であるが故にゼルダの基本的な設定がピンとこないカヨコという一幕もありつつ攻略は進む。そして入れ替えフックと呼ばれる、遠くにある障害物と自分の位置を入れ替えるアイテムを入手する第四のダンジョン、髑髏ダンジョンをクリアし四つ目の理である炎の記憶を入手する。さらに、今と昔を行き来しつつ、ソマリアの杖と呼ばれるブロックを作り出す杖と第五の理、土の記憶を王冠のダンジョンで入手。さらに攻略が進み、第六のダンジョン、人魚の洞窟へと辿り着くのだが。
「……あれ、このダンジョンって」
「気付きましたか……」
「うん。ここは今と昔、両方を経由しないとクリアできないんだね……いや、遂にここまできたか……」
人魚の洞窟は現代と昔、二つの時代を経由して攻略していく。そのため、一度ダンジョンに入ったら攻略するまで出ないという固定概念を持ち合わせている者では攻略することができないという落とし穴になっている。幸いカヨコは早い段階でそれに気付けたため攻略に詰まることはなかったのだが。
「……こ、このアイテム、なんか使いづらい……」
「人魚スーツを使うと水中面の移動とかもできるんですけどね……十字キー押しっぱで移動するんじゃなくてキーを押して弾くようにして移動する形になるんで操作感変わるんですよね……まあ、幸いここのボスはそこまで強くないのが救いですが」
水中の移動や操作にさらなる確変を加える人魚スーツを手に入れるものの、一気に操作感が変わっていくのに戸惑ってしまう。それでもボスを攻略したところでアンビ女王とネールの所でも物語が動く。アンビ女王が宮殿からいなくなり、リンクは宮殿に侵入、兵士に見つからないようにスニーキングをしながら奥へと向かい、そこで遂にネールと対峙することになる。
「確か以前のイベントでハテナの実が効果的だとわかってるから……うん、やっぱり通用する。で……?ああ、そうか。ネールに戻れないようにするには入れ替えフックで……」
ネールからベランを引き剥がすにはハテナの実を豆鉄砲で当てる必要がある。そこから入れ替えフックでベランとリンクの位置を交換することでベランが実体化。それによってベランだけを斬ることが可能となる。その繰り返しでベランを倒し、遂にネールを取り戻す。しかしベランはその場に駆け付けたアンビ女王を乗っ取って消えてしまう。その後ネールは無事に現代に戻り、リンクに自由に時を移動できるようになる時の調と呼ばれる竪琴で演奏できる新たな音楽を授ける。
「……ここからは自分で移動する位置も考えるってわけね……」
最初の方は時の穴を使わなければ時間移動ができなかった。途中から過去から現代への一方通行、そして現代に戻った場所からのみ過去に戻れるという流れの調を得たが、それでもまだ制約があったのだ。だが、制約があったということはそれだけ迷う要素がなかったということ。その制約は完全に取っ払われたこととなり、時間移動一つとってもカヨコは色々考える必要が出てくるのだ。
そして、ゾーラ族と呼ばれる魚人達の住まう里でのイベントをこなし、七つ目のダンジョンであるジャブジャブ様のお腹をクリア。その後、あらしの海の海域から出られなくなった海賊船の助けを得て最後のダンジョン、古の墓へと向かう。
「理は八つ……ということはここが最後か」
古の墓では八つの石板をダンジョン内で入手し、それを嵌めることでボス部屋へ続く道をこじ開けるというギミックが存在する。だが、その石板を入手するまでが中々に長く、これまでの総決算と言わんばかりのギミックの群れが襲い掛かる。その果てに四つの形態に変化するダンジョンのボス、ゴーリガンを撃破し、遂に八つの理を入手。そしてマカの木からマカの実と呼ばれるアイテムを受け取る。
「……ふーん、これでいよいよ最終決戦ってこと?しかし暗黒の塔も随分禍々しくなったもんだね」
「そうですね……これが恋人を待つための灯台だとは誰も思いませんよね」
完成した暗黒の塔にいるベランを倒すため、リンクは先に突撃したラルフを追いかけて入っていく。ラルフはアンビ女王諸共ベランを殺そうとしていた。それはアンビ女王の子孫である自分の存在すら消滅させるという過去改変であり、それを止めてほしいとネールやゼルダから託されたリンクはベランの下に向かう。だがそこではズタボロになっていたラルフがおり、幸いラルフにベランは倒せなかったようで、リンクは前回同様ハテナの実と入れ替えフックを駆使してベランを追い詰めていく。
「……む?今度はこれだけじゃないか」
「まあラスボスですからね。ここからですよ本番は」
そして第一形態を倒すことでアンビを解放し、アンビをラルフと共に逃がすもベランは第二形態になる。翼を生やしたベランが飛び回る。部屋の中には四体の影のリンクも出現し、彼らはリンクとは正反対の動きをしているのだが彼らに触れてしまうとダメージを受けてしまう。影のリンクを回避しながらベランを攻撃していくと、遂に最終形態になる。最終形態となったベランは亀、蜘蛛、蜂の三つの姿に変身してリンクを追い詰めてくるのだが、的確にアイテムを駆使しながらベランを追い詰めたリンクは、遂にベランを打ち倒す。が、
「……ん?これで終わりじゃないの?」
「ええ、時空の章から始める場合はこれで終わりですね。ただ、今回は大地の章からの二周目で条件を満たしているので……」
そこで飛び込んできたのは、ツインローバによってゼルダが攫われたという報告。ベランが生み出した嘆きの炎、そしてゼルダを奪われたことによって生じた絶望の炎を手に入れたツインローバは、ゼルダを聖なる生贄とし大魔王の復活を目論む。だが、それを知ったリンクは大地の章で手に入れた理と時空の理を合わせ、大地と時空の巫女の力を合わせて儀式の間へと向かう。
「……ムツキが言ってたの聞いたから知ってるけど全然ディンなんて知らないんだけど」
「……今度一周目の時空の章をやってから二周目の大地の章やります?」
「うん、そうするかな……」
本当のラストダンジョン、そこは無数の石像がバラバラの方角を向いているのだが、一方向だけ向いていない方角がある。そこを進み続けることでボス部屋に辿り着くというギミックになっている。そして遂にツインローバと対峙したリンクは二人と戦う。二人にはそれぞれが放つ属性とは逆の魔法弾を剣で弾いて攻撃し、ダメージを与えることで第一形態を撃破。そして第二形態は合体した二人と戦うことになるのだが、剣と豆鉄砲を組み合わせることで遂にツインローバを撃破する。
「……でも、これで終わりにはならないんだろうね」
「……まあ、はい」
ツインローバを撃破し、ゼルダを救出するリンク。だが、ツインローバが蘇らせようとした大魔王ガノンは、三つの炎だけで不完全な復活を果たし、知性を持たない怪物となってリンクへと襲い掛かる。だが、
「……よ、弱い……」
「連戦込みなのはあるんでしょうけど、まぁ、はい……ある意味ここまでやってくれたご褒美的な意味合いもあるのかもしれません」
念のためにロック鳥の羽で回避行動を取れるようにしつつ、回転斬りでガノンの攻撃に合わせて反撃をしていく。ガノンの攻撃自体はいくつかのパターンがあるもののそう回避が難しいわけではなかったのもあり、思った以上に肩透かしな結果となってしまう。
「……でも、これで終わりか……」
ゼルダとリンクはネールたちが待つ場所に帰ってくる。そして、二つの世界は本当の意味で救われ、ツインローバの野望を破り、ガノンを仕留めたリンクは皆に見送られ、小舟に乗って新たな旅路へと繰り出すところで物語は終わりを迎えるのだった。
「……ふぅ、なんかあっという間だったね。難しいところも多かったけど、でも楽しかった。いろんなアイテムがあって、謎解きもあって歯応えがある……こういうのも悪くないね」
「ええ、謎解きとアクションならやっぱりゼルダはお勧めできますからね」
ゲームをプレイし終えて、カヨコは満足したように笑みを浮かべる。その様子を見て、モルフォも嬉しそうに頷く。謎解きや探索、戦闘が主だったが、カヨコも随分お気に召したようである。
「また……こういうのやってみたいものだね。うちの社長にやらせたらいい感じのリアクションとかしてくれそうだし」
「あはは……確かにアルさんは結構良い感じのリアクションをしそうですね」
ついでに他の便利屋にもゼルダを布教してみるのもいいかと考え始めるカヨコを見ながら、モルフォはニヤニヤと笑うのだった。