転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
「ケイ!今日もガオガイガーを見ましょう!」
「……もう何回も見てるのでは?」
「こういうのは何回見ても面白いんです!」
「……まあ、そうですが……」
「勇者シリーズって他にもあるんだけど、アリスはやっぱりガオガイガーが一番好きなんだね」
セーフハウスに集まったアリスとケイとモルフォ。アリスはまたガオガイガーを見直していた。ケイも何度かアリスに付き合って見てはいるのでもう内容は知っているのだが、何度見ても面白いという意見は同意見のようである。
「で、えーと……昨日はパスダーを倒したところまで見たんだっけ」
「はい!ここから本当の敵、機界31原種とZマスターとの戦いが始まります!」
「ここから新しい勇者ロボやジェイアークが加入するんですよね。ジェイアークは終盤まで一応敵ではない第三勢力でしたが……」
パスダーたちとの戦いが終わり、宇宙には謎の三本の巨大な柱が飛来する。場面が変わり、マイクはアメリカに帰国し、勇者ロボ達はボディこそ回復しつつあるもAIの方は修復を待つことになっていた。だが、大河はギャレオンから手に入れた原種という情報に不安を覚えていた。そんな矢先、三つの柱が地球へ降下、凱は基地内でファイナルフュージョンを開始するも、それが完了すると同時にGGGベイタワー基地は謎の攻撃によって一瞬にして壊滅してしまう。
「……初見の時は恐ろしかったですね……」
「ええ……力で一気に潰されるというのはこういうことを言うんでしょうね……」
敵の攻撃をプロテクトシェードで反射して墜落させ、ゴルディ―マーグがいないガオガイガーは今使える最大の必殺技、ヘル・アンド・ヘブンで攻撃を仕掛ける。だが、柱の中から現れた巨大な手に逆に拳を破壊されてしまい、吹き飛ばされてしまう。同じように他の二柱も本体を現したかと思うとガオガイガーを傷つけ、破壊していく。凱は諦めずに戦うももはやこれまでか、そう思われたその時。ソルダートJとトモロが搭乗する巨大戦艦ジェイアークが現れる。ソルダートJとトモロは護の同級生だった少年、戒道幾巳によってピッツァとペンチノンがそれぞれ浄解された姿であり、彼らの母艦がジェイアークであった。そして、ジェイアークは変形することで真の姿であるキングジェイダーという人型に変わる。
「出ました!キングジェイダーです!」
「……改めて考えるとこれを相手にゴルディオンハンマーで互角に渡り合えるのも大分恐ろしいですよね」
「あれはなんかもう公式チートみたいなものだから」
『ジェイクォース!!』
キングジェイダーは圧倒的な力で正体を現せた柱を追い詰めていき、右手首に装備された錨型の武器を火の鳥として放つジェイクォースによって機界31原種と呼ばれる敵の核を二つ抜き出す。そして、赤いクジャクのような光の羽を伸ばした海道が現れるとそれを浄解し、パズルのピースのような形へと変えてしまう。
キングジェイダーはジェイアークに変形して去ってしまうと、完全に破壊されたベイタワー基地跡地と、ズタボロのガオガイガーと凱の前に巨大な戦艦が現れる。戦艦は満身創痍のガオガイガーを収容する。そして護は両親の後押しを受けて衛星軌道上へと向かうことになる。そこにはGGGの新たな基地、オービットベースが存在しており、
「皆生きていて良かったですよね……」
「アニメといえばそれまでですが、あれでよく生きていたものですね……」
そこには凱以外にも機動部隊オペレーターの命、長官の大河、研究部部長であり凱の父である麗雄、作戦参謀の火麻、整備部オペレーターの牛山、諜報部オペレーターの猿頭寺、研究部オペレーターのスワンらの主要メンバーが旧GGGより引き継がれており、新たに研究開発部所属の凱の叔父であり雷牙、スワンの兄のスタリオン。そしてセキュリティ担当でかつてEI-15の素体となっていた犬吠崎などが所属している。
だが、喜んだのも束の間、ESウィンドウと呼ばれる長距離移動技術を使い、機界31原種が地球へ降下しようとする。だがガオガイガーも出撃できず、ボロボロの凱が見守る中、マイク・サウンダース13世とその兄弟機たち、実に13機が迎撃する。マイク達はディスクXを用いたソリタリーウェーブを放ち、原種達を破壊しようとする。だが、そこをキングジェイダーが核の浄化のために取り逃さざるを得なかった原種の一体が襲撃、マイク達を何機か破壊していく。このままではマイクが全滅するかと思われたその時、再びジェイアークが出現する。
「ここら辺は圧倒的ですね……」
「もうジェイアークが出るだけで勝ち確です!」
ジェイクォースで装甲を破壊され、逃げる原種を追いかけるためソルダートJはジェイアークから分離する。ガオガイガーで言うところのガイガーに当たる形態、ジェイダーになったソルダートJは核を確保し、マイク達も兄弟機の犠牲を払いながら原種達を破壊した……そう思われたが、核は健在であり、それらはなんと地球へと降り注いでしまう。
「……全部知っている今だから言えますけど、破壊できなくて大正解でしたねこれ……」
「後から見方が変わるところもあるよね」
原種との戦いは世界規模で行われようとしていたが、今だ勇者ロボ達は目覚めず。そんな中、戒道と出会った護は彼をジェイアークへと連れていく。そこでソルダートJはJジュエルと呼ばれる力を使って戦っており、その性質はGストーンにも似ている所がある。護を乗せたジェイアークは原種の気配を感じ、北極海に存在する電磁波を発生させる巨大な海上プラントと同化したZX-04と激しい戦闘を行う。GGGがジェイアークは敵か味方か掴めない中、原種の真の目的に気付いたGGGは辛うじて動ける凱を乗せた戦艦イザナギを出撃させる。
「改めて見ると結構ジェイアークもジェイアークで苦戦してるような……」
「味方側の火力だけやたらインフレしているんですよね改めて考えると」
ZX-04の攻撃に巻き込まれ氷海に沈んでしまうジェイアーク。その衝撃で意識を失った中で目を覚ました護は艦内を歩くと、原種が浄化されたことで手に入るゾンダークリスタルを目撃する。戒道達の目的はそのゾンダークリスタルを集めることだと判明する中、北極海に降り立ったガイガーはジェイダーと対峙。護もジェイダーの中から出ると凱と合流、疑惑ではあったがここで凱達もソルダートJは原種とは違う勢力なのかと確信を持つことになる。
(やっぱり今のガイガーとジェイダーだとガイガーの方が性能的には劣っているのか……まあ、ジェネシックの事を考えればそれはそうなんだけど)
ジェイダーは一旦退避し、凱は合体もできずマイクと共にZX-04に戦いを挑むも瞬く間に追い詰められてしまう。だが、窮地を前に目覚めたビッグビルフォッグ、炎竜、氷竜、ゴルディ―マーグが駆けつけ、遂にGGG機動部隊が勢ぞろいする。
『凄い……皆帰ってきた!強い……皆パワーアップしてる!よかった……皆、皆……頑張れ!最強勇者ロボ軍団!!』
「うぅ……やっぱり何回見てもいいシーンです!」
「やっぱり頼れますね……」
さらにガオーマシンも修理が完了し、ガイガーもガオガイガーへとファイナルフュージョンする。それに合わせて炎竜と氷竜も超竜神へと合体する。新たな新エンジン、ウルテクエンジンによってパワーアップした勇者ロボ軍団のパワーはこれまでを遥かに凌駕し、大攻勢によって一気にZX-04を撃破。ゴルディオンハンマーで核を抜き出す、だが。護の力ではゾンダーのように浄解することができず、核はジェイクォースによってキングジェイダーに奪われてしまい、そのまま彼らに浄化されてしまう。
その後、中国で新たなビークルロボ、風龍と雷龍と出会う。しかしGGGに同調せず、人命より戦闘を優先する彼らの戦い方は凱達の反感を買うことになるものの、先輩である氷竜と炎竜との交流、そして彼らの戦闘で見せた行動によって勇者の心に目覚めた二体はシンメトリカルドッキングによって撃龍神になり、ZX-05との戦いに大きく貢献してみせるのだった。
「風龍と雷龍……これも、環境によるところが大きかったりするんでしょうね」
「まあ、人なんて環境次第だからね。人格やらあれこれを語ったところで結局そうなるに至った環境や過去も大きく関係あるからそこを考慮せずに言うもんじゃないよね」
撃龍神もGGGに合流する中、大河は護にGストーンでできたペンダントを与える。それは、護が赤ん坊だった頃にギャレオンから共に授かったものだという。そのペンダントと護の力があればギャレオンのブラックボックスから原種の更なる情報が手に入るのではないかと考え、実験を試みる。その実験では何も起こらなかったものの、一人だけとなった護が改めてギャレオンのブラックボックスにアクセスすると、護は失われていた記憶と新たな力を取り戻すことになる。
『僕は……僕は……!?原種だ!?』
だが、タイミング悪くシャトルと融合したZX-06が出現。マイク部隊、そして勇者ロボ達も出現する中、ZX-06の攻撃によってマイクの兄弟機が一体、また一体と散っていく。そんな中、ガオガイガーも出現。新たなエンジンを搭載し、出力を向上、ブースターポッドを両翼に付けることで長時間の宙間戦闘を可能とし、ファントムリングとウォールリングと呼ばれる攻防を強化する宙間戦闘形態スターガオガイガーとなって出撃する。地球を守ろうとする戒道の意思もあり、ジェイアークもGGG側で参戦し、大量の小惑星とデブリを地上に落とそうとするZX-06に応戦する。
そんなステルスガオーの中には護も搭乗しており、ガオガイガーは新たな武装、ガトリングドライバーで小惑星を止めてゴルディオンハンマーで粉砕すると原種へ迫る。途中精神攻撃を受けるも、謎の少女に救われ、遂にゴルディオンハンマーでZX-06を撃破。撃破された原種は護の手によって遂に浄化されるのだった。
「……しかしスターガオガイガーが純粋な強化じゃないというのも珍しいですね。地上ではむしろ動きにくくなるというのも」
「重くなりすぎちゃうのも問題だね」
だが、まだ終わっていなかった。ZX-06は小惑星を地球へ降らすためESウィンドウを用いて長距離から持ってきていたのだが、まだ巨大な小惑星が残っていたのだ。それを、超竜神がESウィンドウの奥まで押し込み、閉じるESウィンドウと共に消えてしまう。それにより小惑星を持ってきていた火星と木星の間を永遠に彷徨うことになってしまうのだった。
「うぅ……」
(……初見ならともかくもう先の展開は知っているでしょうに……まあ、言うのも野暮ですか)
だが、ZX-06の脅威から逃れたのも束の間、人を媒体とし人型となった七人の原種達が軍艦を取り込むとオービットベースに強襲。オービットベースは軍艦となった原種達の攻撃からPSシステムというバリアを構築して基地を守ろうとするも、原種達はなんと自分達の体を粒子化して守りをすり抜け、基地の中へと入りこむ。それにより、基地内で白兵戦が展開される。
中枢の制圧、ギャレオンの破壊、そしてゾンダークリスタルを奪還を目論む原種達の圧倒的な力とそれぞれの能力を前に追い詰められていくGGG。ソルダートJも乱入し凱と共に戦うも追い込まれてしまい、勇者ロボ達は粒子に分解されそうになり、GGG隊員たちは洗脳されてしまう。それにより、オービットベースがゾンダープラントにされかけたその時、護とギャレオンがGストーンの力で原種達を迎撃しにかかる。さらに勇者ロボ達もオービットベースに穴を開けて原種達を外へ吹き飛ばす。仲間達が外へ消えたことで凱とソルダートJと原種達の戦いも中断されることになり、ソルダートJはいつか決着をつけると凱に告げ去ってしまう。
「この人決着をつけるとか毎回言ってますけど全くそういう素振りないですよね」
「ツンデレですね!」
「戒道が地球を守ろうとしているからJがGGGと戦う理由がないんだよね……迂闊に戦力潰し合うのもあれだし」
だが原種達はオービットベースの動力炉に入り込みゾンダーメタルプラントを作ろうとする。そんな中、外の戦艦の中に護は友達が閉じ込められていることを知り、ギャレオンと共に助けに行く。だが、そこで護は戒道と再会する。そして、そこで原種から護の真実を伝えられる。護は緑の星と呼ばれる前の宇宙でラティオと呼ばれる人物から生まれた子供であり、生まれながらに浄解の力を宿していた。そしてその力を解析して作られたのがGストーン。そしてラティオを元として赤の星が作り出したのがアルマ、即ち戒道だったのだ。戒道と原種の戦いが続く中、GGGはメイン動力炉を切り離し、マイクにゾンダーメタルプラントを破壊してもらうという作戦で形勢を逆転、さらに対原種核用のディスクXも発明され、原種達も遂に撤退、それぞれの艦隊と融合し反撃に出る。そしてGGGとジェイアークは艦隊戦に打って出る。
「……今更ですけど敵の殺意が凄いというか……」
「殺意なくても一人素通しするだけで地球滅亡っていうとんでもないバランスだからクソゲーもいい所なんだよね……」
「でもディスクXはやっぱり凄いです!相手の事が分かれば一撃必殺ですから!」
「こっちもこっちでクソゲーですね……」
GGGの戦艦、スサノオやアマテラス、イザナギなどを投入、さらに護が搭乗したステルスガオーⅡとファイナルフュージョンを行いスターガオガイガーとなり、ジェイアークと協力しながら原種を倒していく。原種艦隊の無限再生能力を封じ込めたのを皮切りに、ジェイアークはキングジェイダーとなり一気に攻勢に出ようとするもここで原種達が合体し月に陣取る。オービットベースがプロテクトシェードで反射することもできない超火力の一撃を放つ相手を前にGGGとキングジェイダーも攻めあぐねてしまう。
だが、ガトリングドライバーを用いた重力レンズでマイク達のソリタリーウェーブを圧縮した一撃とキングジェイダーの反撃によって遂に合体原種を撃破。この戦いで合計五体の原種を撃破することになる。
「何回見ても冷や汗ものですね」
「はい!全員で死力を尽くして勝利を掴む展開はいいですね!確かこの後は……」
「木星に眠るザ・パワーという力で過去に飛ばされてしまった超竜神が6500万年前の地層から発掘される話ですね」
艦隊戦で敗走した二体の原種がそれぞれ別種の原種と合体し、エジプトとメキシコに現れる。原種の技に嵌り、ガオガイガーとキングジェイダー、ゴルディ―マーグが海に沈み、ビッグボルフォッグも戦闘不能、マイクもガオガイガーたちの捜索で手が離せない中、風龍と雷龍は分かれて戦うことになってしまう。ただでさえ少ない戦力をさらに分割せざるを得ないという最悪の戦況。だが、ここでザ・パワーの力によって復活した超竜神は分離し、氷竜は雷龍、炎竜は風龍の下へと向かうと、ザ・パワーの力によって新たな合体形態、幻竜神と強龍神となる。
「兄弟機だからこそできる合体ですね!」
氷と雷を操る幻竜神、炎と風を操る強龍神によって形勢が逆転。さらにガオガイガー達が発見され、マイクの手によって復活すると、それぞれ原種核を浄化するためエジプトとメキシコへ向かうことになる。
『吹けよ氷雪!轟け雷光!サンダーブリザード!!』
『唸れ疾風!燃えろ灼熱!バーニングハリケーン!!』
氷と雷の竜を放つ幻竜神。風と炎の龍を放つ強龍神。彼らの必殺技によって原種核が引っこ抜かれる。さらにガオガイガーとキングジェイダーも現地に到着し、ゴルディオンハンマーとジェイクォースで原種核を引き抜く。だが、ガオガイガーが引き抜いた腕原種の核はなんと浄解する前に復活し、砂嵐で反応を誤魔化して逃走してしまう。
「この腕原種もしぶといですよね……」
さらに幻竜神たちは倒れ、ザ・パワーの力を制御できずに苦しんでしまう。それを見た原種達は木星のザ・パワーを手に入れることを目論む。それを追いかけ、ジェイアークが向かうも、オービットベースの前に現れたESウィンドウから帰ってきたのはソルダートJとジェイダーを欠いたジェイアークであった。
GGGは木星での原種との最終決戦を前にひと時の休息をとる。そしてジェイアークと共に木星へと向かう。だが、原種達は小惑星と融合しており、これまでを遥かに超える力を手に入れてしまっていた。さらに原種の罠によって凱達はクラインスペースと呼ばれる異空間に閉じ込められてしまう。麗雄が小型シャトルに乗って外に出ることで危機を脱するものの、原種の攻撃によってシャトルが損傷し木星に墜落、そのまま燃え尽きてしまう。それを追ったガオガイガーも木星に引き込まれていく。
だが、死んだ麗雄はそこでかつて木星探索に向かい、そこで死亡した妻と再会する。凱は宇宙にいる間、度々謎の少女と出会っていたが、それは彼の母が幼い姿となり怒りや悲しみといった三つの感情と共に送ったものであったのだ。
「……いややっぱキングジェイダー強すぎませんか?」
麗雄が死に、ガオガイガーが木星へ落ち、GGG隊員が呆然となる中、キングジェイダーは何とか原種を一体、また一体と倒していく。だが、GGGの武装ではまるで歯が立たず、スサノオが被弾。スサノオに乗っていた大河達はアマテラスを旗艦として移動しようとするも、宇宙に投げ出される、爆発に巻き込まれるなどの戦死者が続出する。
そしてキングジェイダーが四体の原種によって動きを封じられ、腕原種によってGGGがまとめて葬られようとしたその時。ギャレオンの中に息づいていた、護の本当の父、カインの人格のコピーが凱の意識を呼び止める。そしてカインは勇気を信じ、護を凱に託すとガオガイガーは再び宇宙へと浮上する。そしてザ・パワーを味方につけたガオガイガーは腕原種の攻撃を防ぎきると、反撃を開始する。
ブロウクンファントム一発で小惑星を破壊して核を手に入れる程の力を得たガオガイガー。さらに勇者ロボ達もザ・パワーを味方につけ、再び超竜神たちが幻竜神と強龍神に合体。その圧倒的な力で小惑星原種達を次々と粉砕していき、瞬く間に核を回収していく。だが、残る核が二つというところまで来て、腕原種の核は木星の中へと逃げ込んでしまう。それを追いかけたキングジェイダーだったが、残る二つの核が融合し、ザ・パワーの力を得て人型のシルエットになったかと思うとキングジェイダーの腹部に腕を差し込み、浄解されたはずのゾンダークリスタルを全て奪われてしまう。そして、機界31原種は全て揃ってしまい、ザ・パワーの力を得た真の姿、Zマスターとなって現れてしまう。さらにZマスターは地球を機界昇華し始める。GGGはZマスターを倒す以外の方法でしか地球を救うことができなくなってしまう。
「退路を断たれ、Zマスターという最大の敵を相手にする……正攻法では勝てない相手に活路を見出すのも王道です!」
「本当によく勝てましたね……」
(この後対Zマスター用にゴルディオンクラッシャーが作られてそれが地球に振り下ろされた時のためのカウンターまで作られるんだからとんでもないよな……)
Zマスターの力はあまりにも強く、マイクを除くすべての兄弟機が倒されてしまう。あらゆる攻撃を試すもZマスターには通用せず、勇者たちは木星からZマスターへ流れるザ・パワーに乗って体内に侵入、心臓原種を浄解するという唯一の勝ち筋を目指す。勇者達が一体、また一体と原種達と戦い、ガオガイガー達を先へ行かせる中、残ったのはガオガイガーとゴルディ―マーグだけとなる。ガオガイガーはゴルディオンハンマーで心臓に突入するも、光に変える前に衝撃波で吹き飛ばされてしまう。だが、そこにキングジェイダーと勇者たちも駆けつけると、最後の決戦が始まる。皆の力によって遂にチャンスを得たガオガイガーはゴルディオンハンマーで攻撃を仕掛ける。
『宇宙に必要なのはお前たちの機界昇華じゃない!俺達の熱い勇気だ!それをマイナス思念と呼ぶのなら滅ぶべきはZマスター!お前の方だああああ!!』
ガオガイガーは静脈に風穴を開けると、キングジェイダーが心臓内部に突入。そしてザ・パワーを暴走させたことでZマスターもまた崩壊、キングジェイダーという犠牲と共に、EI-01から続く機界31原種との戦いは終焉を迎える。
『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……ウィータ』
そして残った原種核を護はヘル・アンド・ヘブンのようなポーズを取り、詠唱を行う。それによって原種核を完全に浄解、それによって地球は元の姿を取り戻すのだった。
「……そういえばヘル・アンド・ヘブンって何でガオガイガーが使う時はウィータがないんですか?」
「あー……それは解析が不十分でウィータの部分だけ知らないんだよ。だからこのエネルギーをどう使えばいいかわからなくて、最後にエネルギーを一点に集めるっていう工程を無視して全身にエネルギー纏った状態で突っ込んでる……らしい」
「そんな無茶苦茶なことしてるんですか!?そりゃヘル・アンド・ヘブンの撃ちすぎで身体壊しますよ……」
「でもゾンダー核抉り出すこと考えたら下手に手にエネルギー集めずに済むこれが結果的に一番なのがね……」
ウィータが分からない状態で高めたこのエネルギーをどう使うか、凱が考えた結果があの突進からの抉り出しである。かなり無茶なことをしているものだが、だからこそ勇者なのかもしれない。
「……そして最後の戦い、ですね」
「はい……!」
その後、勝利の凱旋をした勇者たち。取り戻した平和を謳歌していた面々だったが、原種のオービットベース襲撃以降、身体の不調を度々訴えていた命が機界新種ゾヌーダへと覚醒。かつてEI-01が地球に落下した際に命に植え付けられた機界種子が原因で変貌したゾヌーダは基地のエネルギーを吸収し戦艦と共に地上へと降り立ってしまう。戦艦を取り込んで姿を変えたゾヌーダを止めるため、凱は勇者ロボ達のGSライドをガオーマシンに積み込み、地上で戦う護とギャレオンの下へ向かう。そして機能停止したオービットベースに代わり、勇者ロボ達のサポートで合体に成功したスターガオガイガーはゾヌーダとの最終決戦に臨む。
「ここの絶望感は本当に凄かったですね……」
「単純に出力が違う、という意味では原種との初戦闘やZマスターなどもありましたが……武装が一つ一つ破壊されていくというのがまた……」
スターガオガイガーの武装であるファントムリングとウォールリングがゾヌーダの力、物質昇華によって朽ちていく。ステルスガオーⅡのポッドも物質昇華されてしまい、分離したことでスターガオガイガーはガオガイガーへと戻ってしまう。ゴルディオンハンマーを使うもその力は通用せず、逆にゴルディオンハンマーが物質昇華されてしまい、ゴルディ―マーグが沈黙してしまう。
『物質文明に終止符を打つ気か……!』
『俺達の存在を否定する者……!』
『悪魔、それとも神……!』
『俺は信じたい……!人類を……この世界を……そして、俺自身を!だから戦う!生き抜くために!!ヘル・アンド・ヘブン!!皆の命、俺に預けてくれ!!』
『『『『おう!!』』』』
『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……!』
だが、凱達は諦めない。皆の命を、力を預かり、凱は最後のヘル・アンド・ヘブンを放つ。だがゾヌーダはヘル・アンド・ヘブンの拘束に動じず、むしろ反撃に転じてしまう。が、ゾヌーダの前に立ち攻撃を受け止めていたのは何と護。たった一人でゾヌーダの攻撃を受け止めていた護だったがゾヌーダの攻撃によって吹き飛び、力尽きてしまう。しかし、それを見て悲鳴をあげた命の声に反応するようにゾヌーダのバリアが弱まる。勝機はここしかないと悟ったガオガイガーがバリアをぶち抜いて攻撃を開始する。
『必ずぶちかませ!!』
『勇気と共に進め!!』
『我らの心は一つ!!』
『GGGバンザーイ!!』
『勝利はすぐそこです!!』
最早勇者とは思えないほどの荒々しい戦い方。ズタボロになり、体が朽ちながらもわが身を顧みず攻め続けるガオガイガー。クロスカウンターでぶん殴り、ドリルニーを叩き込み、頭部を踵落としで砕き、ゾヌーダの腕を引き千切る。そして倒れたゾヌーダの翼を引き千切って投げ捨て、ドリルニーを叩き込む。そして、遂にガオガイガーは核を抉り出す。
「「……」」
凱の鬼気迫るその声とガオガイガーの戦い方に、完全にアリスとケイは見入っていた。戦いが終わり、核がゾヌーダとなる。ゾヌーダの前に、護を抱いて立つ凱。生身の部分とGストーン以外の全てが機界昇華されていく中、凱は命の浄解を行う。そして、Gストーンの導きは二人にある奇跡を引き起こす。そこには、浄解され、元に戻った命と、生身の体を取り戻した凱の姿があったのだ。
ゾヌーダとその戦闘によって破壊された街が量産されたプライヤーズの集団、カーペンターズによって瞬時に復旧され、勇者ロボ達も復活。本当の意味で戦いは、やっと終わる。そして護は、両親や友達、GGGに見送られ、ギャレオンと共に、別の星で機界新種の脅威に晒されているかもしれない人々の助けになるべく旅立つところで勇者王ガオガイガーの物語は終わることになる。
『我々は、この熱き勇者たちの伝説を忘れてはならない。我々は、平和を愛する、勇気ある心を忘れてはならない。そして我々が一人一人、誇り高き勇者であることを忘れてはならない』
「うぅ……やっぱりガオガイガーは面白いです!」
「まあ……何回見ても面白いのは間違いありません」
ガオガイガーを見終えた二人とモルフォは満足したように脱力する。何回見てもガオガイガーはいいものだ。
「では次は続編を!」
「いや、今はやめておこう……今はこの余韻に浸るのも悪くないんじゃない?」
「そうですね……しかしまあ……」
ふと、ケイが目をキラキラと輝かせながらモルフォを見つめるアリスを見る。そして、ガオガイガーの内容を今一度思い出し、心の中で呟くのだった。
(成程……勇者、ですか)