転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする 作:popoponpon
「こういう感じの色合いに変更したらどう?結構明るくなっていいと思うんだけど」
「あー、確かにいい感じかも」
ゲーム開発部の部室。そこにはマキの姿があり、ミドリと一緒になってキャラクターの色合いで話し合いをしていた。
「戻りました―――って、マキ?何故マキが部室に?」
「あ、ケイちゃんお邪魔してるよー」
「次のゲームに使うキャラの印象とかを他の人にも見てもらおうってミドリが考えてね。それでマキを呼んできたみたい」
「なるほど、そういうことでしたか」
モルフォの説明に納得しつつ、お菓子を手に取るケイ。それを見つつ、それぞれ用事で他の皆が見えないのもあって四人しかいない部室は意外と狭いと考えつつ、キーボードを叩いていく。と、ある程度話し合いが終わったのか、
「んんー!あー疲れた!ねえねえ、遊ぼうよ!」
「ん、そっちはいいの?」
「うん、こっちは一通り。皆で落ち物やろうよ!」
「フルゼリー大戦ですか、構いませんよ」
腕を伸ばすマキの声が聞こえてくる。続けてミドリも立ち上がり、パズルゲームをやろうと言ったことで四人で対戦することになる。それも一通り終わった後、
「そういえばモルフォちゃん」
「何?」
「いやー、ちょっと思い出したんだけど、前エグゼ3やったじゃん?あれまだ続きあるんだよね?」
「続き……ああ、うんあるね……やる?」
「え?やれるならやりたいけど……何その反応」
マキから以前ヴェリタスがやったロックマンエグゼ3の続編について尋ねられる。それ自体はいい、いいのだが。モルフォも面白いゲームとして楽しんではいるが、エグゼ4はこれまでと異なる点も多く、色々な意味で異色な作品ともいえるのだ。
「まあでも、やってみれば楽しいしやってもらおうか!ロックマンエグゼ4をね!ちなみに赤と青どっちがいい?」
「えーと赤!」
「マキちゃん髪赤いもんね」
「判断基準そこですか?いやまぁどっちがいいか分からないのですからそれでもいいと思いますが」
ロックマンエグゼ4もバージョンが分かれており、レッドサンとブルームーンの二つが存在する。今作ではギガチップや敵キャラが一部異なるだけだったエグゼ3とは異なり、それぞれのゲーム限定のキャラが登場し専用のシナリオが組まれるようになっている。
(一応ブルームーンが正史っていう扱いにはなってたけど……あれファルザーでしゅーねーちゃんが既に熱斗のこと知っている設定で出てきたり、レッドサンに出てくるライカがブルースだと初対面になってたりしていたからだったっけ。ぶっちゃけレッドサンからグレイガにいく分にはそこまで矛盾起こさないんだよね……どうせ5はシナリオ的な意味だとカーネルになっちゃうし)
GCの準備が終わり、コントローラーをマキに手渡す。そしてマキがゲームを起動すると、ロックマンエグゼ4レッドサンという真っ赤な背景のタイトルロゴが出現する。これまでとは異なる雰囲気にマキもおお、と少し驚きの声を漏らしながらゲームを開始する。
「……ここは?」
エグゼの世界観に関する軽い説明が終わり、場面はアメロッパに存在するANSAと呼ばれる施設に移る。ここはアメロッパが世界に誇る宇宙観測室であり、そこでは職員達が日夜データの解析を行っている場所であり、一見単調な日々でありつつも大事な事をやっている場所なのだという雰囲気を感じさせた。とはいえ、雰囲気はそうであっても実際の作業内容をこなしている人からしてみればどうしてもそこに入る前と後でギャップはあるようだ。
実際、新人と思われる職員は先輩職員に思い描いていたANSAと違うと思われていたことを指摘され、自分達の仕事は大発見をすることなどではないと諭す。宇宙から送られてきたデータを解析し、地球に危害を加えるモノがやってこないか見張ることなのだと語る先輩に、新人職員はわかっているとしつつもやはり退屈そうな雰囲気は崩せない。
「なんかロマンを感じそうな場所なのに凄い退屈そう……」
「夢の場所なんて実際に辿り着いてみたらこんな感じなのかもしれませんね」
それでも納得できずに大発見がしたいとぶつぶつと愚痴を言う新人職員に、それなら無駄口叩かずに人工衛星からのデータを解析すればいつかはロマンも見つかるさとバッサリ言う先輩。が、主任が先輩職員も同じようにロマンを最初は口にしていたと言ったことで、新人職員も先輩も同じだったのだと理解し笑みを零す。が、問題はその後に起こった。
『こ、こ、このモ、モニター見てくださいよ』
『…こ、これはっ…!!しゅにん!めいおうせいのふきんに…』
『…これは、しょうわくせいね ちきゅうにむかってまっすぐいどうしている…この大きさならしょうとつすれば、ちきゅうはひとたまりもないわ』
『しょ、しょうとつなんてしないッスよね!?』
なんと、小惑星が地球に向かって飛来してこようとしていたのだ。それがぶつかれば地球は滅びる。その緊急事態を前に、ANSAは世界中から科学者たちを募りこの危機を打開することを迫られるのだった。そして場面が切り替わり、熱斗の部屋に。熱斗は今作で使用する赤外線通信が可能な新たなPET、アドバンスドPETを手に持つ。
「……なんか小惑星とか一気に話のスケールでかくなってない?」
「確かに……最終的に小惑星をどうこうしたりするのかな?」
「まあ、これ見よがしにやってるのでそうなりそうですよね……それはそれとして、このPETは?」
「PETのデザイン変わってるね?なんか丸くなってる」
父と買い物に行く約束をしていた熱斗が部屋から降りると、オーブンの異常が起こり、それを解決するためにウイルスバスティングと言う名のチュートリアルを行うことになる。チップに関する部分はこれまでと同様だが、
「あれ、ADDが消えてる?しかもカスタム画面が最大八枚になってる」
「ああ、今作だとブルームーンである方法を使わないと十枚オープンができないんだよ」
「なんか不便そう……」
まず今作では不要なチップを消費してカスタム画面で選べるチップをその分増やすADDというコマンドが廃止されている。それに加え、カスタム画面に表示されているチップは最大八枚となっており、ある例外を除いてこれが選べる最大枚数となる。では空いた二枚のスペースは何に使うのかというと、今作でスタイルチェンジの代わりに追加されたある仕様で使われることになる。
そんなこんなでチップに関するルールのチュートリアルを手慣れた様子でこなしていくのだが、最後のチュートリアルで4以降のロックマンエグゼで大事になる要素が出てくる。
「カウンターとフルシンクロ……それにココロウィンドウ?そういえば戦闘中にロックマンの顔がHPの下に表示されるようになってたっけ」
「カウンターは前作ではバグの欠片を取るために使われていた要素でしたね」
「そうそう」
ココロウィンドウとは、現在ナビがどのような気持ちなのかを視覚的に表現するシステムだ。バトル中、ナビの顔が表示されたウィンドウが左上に常時表示されており、その状態によって表情が変わる。それによって様々な効果を発揮し、スーパーアーマー効果と一度だけ攻撃力が倍になる怒り状態、悪影響をもたらす不安状態になるといった要素をもたらす。そして、相手が攻撃する直前、カウンタータイミングでチップ攻撃を当てることでその相手を麻痺させると共にこちらはフルシンクロ状態になり、チップの攻撃力が倍になるだけでなく相手のカウンタータイミングが赤く光ってわかりやすくなり、連続でフルシンクロになりやすくなるのだ。この効果はダメージを受けるかチップを使用することで解除されるが、フルシンクロにフルシンクロを繋ぐことでそれを維持することができるようになる。
「む、難しそうだねフルシンクロ……」
(まあエグゼ4の場合はフルシンクロにはある仕様もあるんだけど……それは今はいいか)
フルシンクロの仕様を把握しつつもチュートリアルバトルを終えると、オーブンを直すためにリカバーバッジを取りに行くことになり、秋原エリアにプラグインして散策する今作初めてのインターネット散策を行うことになる。そこも危なげなく進め、お使いを終えたことで熱斗は祐一朗と共に電気街に買い物に行くことになる。
「そういえばメットガードも1から3になったんだ」
「ああ、そこは増えたね」
その途中で仕事のメールを出すために祐一朗が一旦家に戻ってる間にぶらつきながら秋原町の人と会話して用語などを知るチュートリアルを終え、今度こそ父と共に電気街へ行く。そんな中、父と別れて休んでいるとメイルとやいとに出会ったり、急な仕事で父がどこかへ行くことになったり、デンサンバトルトーナメントなるネットバトルの大会が開催することを知ったりしていたが、そんな中ある異変が起こる。
「このナビは……吸血鬼?」
ネットナビたちが吸血鬼のようなナビ、シェードマンに襲われ倒れているのを知った熱斗がシェードマンのいる電脳にロックマンを送り込む。シェードマンはランチ代わりにネットナビのエネルギーを吸い取っており、デザートは女性ナビに決めているといって秋原エリアに去ってしまう。
「秋原エリアに急がないといけなくなりましたね」
「ていうか今の所小惑星影も形もないけど……」
「やってるのネットバトルの大会だもんね」
「まあ、3もN1グランプリ前半はやってたけどさ……でもサブタイトルがトーナメントレッドサンだから……」
シェードマンを追い、秋原エリアへ向かうと、そこではガッツマンとグライドがシェードマンに倒されてしまっている光景があった。
「あれー?ガッツマン強くなかったっけ……?」
「確かこれまでだとラスダンに普通に入ってくるぐらいに強かったような……ということはこのシェードマンはそれだけ強いという事ですか?」
「まあ……ガッツマンじゃ勝てないのは設定的に確かではある」
実質ウラランク4位の実力者すらねじ伏せるシェードマン。そこにロックマンが駆けつけるもシェードマンはロールを連れて電波塔の電脳に向かってしまう。秋原エリアから続くタウンエリアを経由し、電波塔の電脳に入り込むも道が途切れていたため、熱斗が電気街に移動。道中スピーカーからの超音波という妨害を受けてしまい、それをシャットアウトするためにヘッドホンを手に入れるためにノーマルナビとバトルをすることになる。
「……って、おお!?ノーマルナビが敵になってる!」
「本当ですね、今まではネームドナビ以外は皆ウイルスで戦ってたのに……」
「今作だけなんだよねちゃんとノーマルナビとかと戦えるの……」
ここは正直続投してくれてもよかったのにと内心愚痴りながら、ノーマルナビとワクワクした様子で戦うマキを見る。ノーマルナビはボムやキャノン、ソードなどを用いて攻撃してくるが、やはりノーマルナビだからか正直ちょっと強いウイルスといった程度だ。軽く倒してヘッドホンを入手し、超音波を防いだ熱斗は電波塔の電脳に今度こそロックマンを送り込む。
「さーて、最初のダンジョンのギミックは……」
「ソナーで電脳バットを探すみたいですね……ソナーは短時間しか起動せず、ソナーの起動中にしか電脳バットは出てこない……これは厄介ですね」
「ま、これぐらいなら何回か繰り返していけばいずれ取れる取れる!」
電脳バットをソナーを利用して回収する電波塔の電脳のギミックを無事に攻略し、最奥にいるシェードマンの下に辿り着く。そこにはまだ無事なロールもおり、無事に間に合ったようだ。そこでシェードマンからの妨害を受けるも現実の方で熱斗が対応することでそれを防ぎ、シェードマンとのボス戦が始まる。
「よし、始めてのボス戦だね」
「HPは500……まあ、それなりじゃない?」
「最初なら攻撃パターンとかは単純そうですが……」
「よーし、とりあえずエリアスチールで怯ませてソードで追撃……って、あれ?」
「……効いてない?」
だが、シェードマンに攻撃を当てようとした時に異変が起こる。攻撃を受けたシェードマンはダメージを受けず、その体が黒くなってワープしてしまうのだ。バスターやソード系、他の攻撃チップと何回か攻撃してみるもシェードマンはダメージを一切受けず。それを見て、
「……これ負けイベだ!?」
飛び出したマキの発言に他の皆も内心頷いていると、戦闘が強制的に終了する。攻撃が通用せず、疲弊していくロックマンを見てシェードマンが笑う。ロックマンはまるで影と戦っているみたいで手応えがないと困惑していると、ナビ連続破壊事件の犯人としてシェードマンを追っていたブルースが現れる。
「おお、ブルース!」
「ナビチップ強いんだよねブルース。いつぐらいから戦えるの?」
「あ、ブルースはブルームーンじゃないと戦えないので……」
「え、そうなの!?」
ブルースと炎山を前にしたシェードマンはオフィシャルが来ては食事どころではないとロールを解放し 逃げてしまう。その後をブルースが追いかけて消え、ロールの無事を確かめるロックマン。だが、ここで話はシェードマンが逃げる時に落とした禍々しいオーラを纏った謎のチップに移る。それを回収した熱斗は日暮の下へ向かい、それを調べてもらうことにする。
「明らかにやばそうなチップだけど?」
「でも日暮さんなら何なのかきっと……」
そのチップをチップ屋にいる日暮に見てもらうと、それが何なのか気付いた日暮は途端にやばそうな声を上げると、早くこのチップ、ダークチップを処分しろと言う。
「え、処分!?」
「いやいや、急すぎない?」
『ダークチップゥ?』
『ダークチップとはそれをもつものをヤミの世界にひきずりこむ、アクマのチップでマス!!』
「……これはやばい感じがしますね」
『そうでマス…そのチップにはおそろしいチカラがやどっているでマス。つかえばすさまじいチカラをはっきするでマスがつかったナビはココロをヤミの世界に引きずり込まれるでマス』
「めっちゃ曰くつきなんだけど!」
シェードマンが落としたチップの正体は何なのか、何か不穏なチップなのかぐらいにしか考えていなかったマキ達は日暮の発言を聞いている内に洒落にならない代物であることを知る。さらに日暮は闇の世界に引きずり込まれたナビは自我が崩壊し、いずれ破滅するとまで言う。もしかしたらダークチップのデータを拾ったせいでロックマンにも悪影響が出ているかもしれないと告げる日暮の言葉を聞き、慌てて熱斗はロックマンを確かめる。幸い、まだロックマンの身体に変化はないが、日暮から絶対に使うなと念押しされる。
『ダークチップのゆうわくにまけないココロのつよさだけがダークチップにたいこうするゆいいつのしゅだんでマス!』
あまりにもやばすぎるチップだと知り、自由に動けるようになったマキは慌ててチップを確認する。しかし、フォルダやリュックの中にダークチップのデータはない。
「……とりあえずダークチップは今は問題なさそうかな?」
「うん……でも全く繋がらないね」
「ええネットバトル大会はまぁ一旦置いておくとして……小惑星にダークチップとは……」
「とりあえず大会の方からだよ」
「うん!そうしようっか!」
じゃあ今は関係ないかと考え、ストーリーを進めるために家に帰って寝ることにする。その後、場面はANSAに移り、そこには祐一朗を含めた各国から集められた科学者たちの姿があった。小惑星が数ヶ月後に地球に衝突することを知らされ、科学の力でその衝突を未然に防ぐために呼ばれた科学者の中にはDr.リーガルという男の姿もあった。彼は悪名高い軍事国家の科学者であり評判こそよくないものの技術だけなら世界トップレベル。そんな彼が参加するほどに作戦の本気度が窺える。彼らが話し合いを続けて数時間後、祐一朗の提案したレーザー照射作戦が採用され、各々が動き始める。
そして裏でも話が進む中、熱斗達はデンサンバトルトーナメントに出場するため、予選を受けることになる。ウイルスバトルの連戦を行ったり、お使いイベントをこなしながらメットール村を探し出したり、秋原町のどこかにいるコガネナナフシを捕まえてきたり。そんな予選イベントを終え、遂に殿サンバトルトーナメントに出場するため会場のデンサンドームに向かう熱斗。そこでトーナメント表が表示される。
「これは……おっ、一回戦がデカオ!」
「ガッツマンは……設定上は強いけど実際に戦ったらそうでもないの筆頭ですが」
「穴開けるだけで無力化できるからね……一応、強化版は強いだけど強化版と戦う頃にはこっちもフォルダとか揃ってるから……そういう意味だと本当にギリギリ強いタイミングだったんだな3のガッツマンV2……」
今作ではトーナメントで戦う相手はランダムで選ばれ、そのキャラに応じたシナリオが展開される。今回で言えば、一回戦がデカオ、そして二回戦もとい決勝戦は黄色いナビかノーマルナビとなる。しかし、場合によってはファイアマンが選ばれたりヒールナビと戦ったりすることもあるのだ。
「そういえばN1で勝った後は戦ってないんだっけ?」
「そうそう」
デカオシナリオでは、弟のチサオのためにも負けられないと意気込むデカオが熱斗の下に現れる。だが、そこに現れてきたチサオはデカオに挨拶をしろと言われるも敵に挨拶なんてしないと敵意を剥き出しに声を上げる。
「3の頃より悪化してない?」
「案の定怒られてる……」
熱斗とロックマンに対する言葉の数々にデカオも度を過ぎているとチサオを叱るのだが、するとチサオは泣き出してデカオの声かけも虚しくその場から走り去ってしまう。デカオは熱斗に謝罪すると、お互いにネットバトルに闘志を燃やしてデカオはチサオを追って控室を出て行く。
「でもデカオは本当にいい人になったよね……」
「1の最初の頃はある意味迷走していた時期だからね……それでもデカオは最初からなんだかんだで良い人だったから……」
熱斗も控室を出ると、デカオがチサオを見なかったかと熱斗に聞きに来る。直後、熱斗のPETにチサオの誘拐犯からメールが来る。
「誘拐された!?」
誘拐犯の居所を見つけるヒントを伝えられ、犯人を探し出さなければチサオの命はないと脅される。しかも熱斗がその挑戦を受けることになる。
「……ん?」
「ヒントはまぁゲームだからって思ってたけど……挑戦するのが熱斗?」
「デカオに恨みがあってとかそういうのじゃなくて?」
「デカオが恨み買う相手なんてそんな……」
「ゴスペルとかWWW絡みとか……ガッツマンに蹴散らされたウラランカーとか……」
「……割と洒落にならないラインナップですね……」
デカオはチサオのためにと熱斗にチサオのことを託す。そして熱斗は犯人から送られてきた暗号を解読しながらチサオを誘拐した犯人を捜しに行くことになる。暗号文を解読したら次の暗号文を手に入れ、縦読みしたり、逆に読んだり、右上から時計回りに読んだりしたりして移動したり、様々な場所や電脳を行き来させられたりする。
「随分お使いイベント長いね……まだ最初だよね?」
「まあでもある意味ロックマンエグゼっぽいよね」
(最初の一回だけならまぁって感じなんだけどね……これの本番は次来た時みたいなところあるから……)
そしてチサオを攫った犯人から直接電話がかかり、今度はインターネットでチサオを助けるために必要な数字データを集めることになる。
「……でもここまでお使いされるのはなかったかも。あ、でもこれをクリアしたらチサオを……ってあ!」
「試合開始時間もう間近じゃん……」
遂にチサオを助けることができたものの、犯人の目的は熱斗がトーナメントの試合に間に合わないようにすることだと明らかになる。だが熱斗はそれがどうしたと言い切ると、友達の弟の命がかかってるんだと言う。そして試合も諦めないというと、犯人は今なら急げば間に合うかもしれないと言い、無事にチサオが帰ってくる。
「……やっぱデカオめっちゃいい奴すぎない?」
「本当にね」
デンサンドームでは既に試合開始時間になっており、デカオが必死に熱斗を待っていた。そのせいで会場にはブーイングが飛ぶ中、熱斗が来ないなら自分も棄権するとまで言ってのけるデカオの前に遂に熱とが現れ、ロックマンとガッツマンの試合が始まる。
「さて、ガッツマンの強さは……なんていうか……うん」
「まあ最初ですからね……こんなものでしょう」
ガッツマンの強さについては特筆することもなく撃破して熱斗が勝利し、熱斗とデカオはお互いに健闘を称え合う。ここまでなら良かったのだが、ここでチサオが誘拐事件は全て自作自演であったとカミングアウトしてデカオに謝る。
「……いやまぁそんなことだろうと思いましたよ!?」
そしてデカオに言われ、デカオと共に熱斗に頭を下げると、熱斗はチサオが無事だったから良いと返すのだった。そしてデカオ達が舞台から消えると、ロックマンがデカオとガッツマンに共鳴したといい、ガッツソウルを手に入れる。
「ん?ソウルユニゾン?」
このソウルユニゾンこそ4を代表するシステムであり、レギュラーチップではない。それぞれのソウルに該当する属性のチップ一枚を生贄にすることでそのソウルになることができる。ガッツソウルであれば地形破壊系のチップを生贄に捧げることになるのだ。
「へー、スタイルチェンジはないけど代わりにソウルユニゾンを使うんだ」
「チップを消費するというのがネックになりそうですが面白そうですね」
ガッツソウルはガッツマンをロックマンに掛け合わせたような姿となっており、チャージショットがガッツパンチに、さらにガッツマシンガンが使えるようになる。加えて地形破壊系と無属性チップの攻撃力が+30されるため、連続攻撃を行うバルカン系チップとの相性がかなりいいのだ。
「じゃあ次は……スパークマン?というかもう決勝戦なんだ」
「まあ参加者八人ですからね」
続く相手はスパークマン。熱斗達は電気屋からのメールを受け、ドーム前でPETを無料でメンテナンスしてもらえることになるのだが、そこにいたのが上文テルオ。彼の手によって熱斗のPETはヘッポコフォルダに固定されてしまう。
「うわフォルダが変更できなくなってる!」
「見た目から怪しいと思ってましたけどやっぱり悪質じゃないですか!!」
「……もしかしてWWWとかゴスペルみたいな悪の組織が出てこないからそういう役回りがゲストキャラに回ってるんじゃ」
「……黙秘権を行使します」
「モルフォちゃん!?」
その後、電気屋に行き、そこの会長から七つあるパスワードを解読すれば外せると言われる。
「パスワードを探さないと……とりあえずメモしておこうか」
マキはスマホを取り出して調べていき、一つずつ数字をメモしていく。ちなみにパスワードは三パターンあり、覚えていれば調べずともさっさと入力することで先に進むことができる。そして無事にロックを解除した熱斗達からスパークマンの名を聞き、テルオの事を知っているのかコテンパンにのしてやってほしいと言う。
「よーし、ギッタンギッタンにしてやるー!」
そして会場でスパークマンと戦うロックマン。スパークマンは瞬間移動をしたり電撃を飛ばしたりと厄介なナビではあるが、少なくとも過去作をプレイして経験値のあるマキであればこの程度でやられることはない。多少被弾しつつも早速ガッツソウルを使いこなしてスパークマンをデリートすると、テルオは負けたのはスパークマンのせいだとまで言い放ち、彼の祖父である電気屋の会長から卑怯な手を使うわ負けたらナビのせいにするわと挙句の果てに勘当宣言を告げられてしまうのだった。
「因果応報……ね」
「……で、優勝はしましたが?」
トーナメントに優勝後、場面がANSAに移る。そこではリーガルが小惑星を解析した結果、何かに気付いた様子が映し出される。
「……彼も怪しいですね……凄く真っ当に」
「うん、真っ当に」
「真っ当なんて言っちゃ駄目だって」
場面が再び熱斗達の所に戻る。熱斗はメイルに誘われ、フリーパスを手に入れて遊園地シェロ・カスティロに行くことになる。しかし、その後に熱斗は家の犬小屋の防犯機能が動いたのを知り、急いで家に戻る。すると、母が何者かに襲われて拘束されてしまったところを見て、なんとか彼女を解放すると、彼女を襲ってきたであろう男が残した指示に従い、紆余曲折あってパークエリアへ向かうことになる。
「このブリザードってチップ、けっこう強くない?」
「範囲も放射状に四マス、まあ悪くないと思います」
「アイスパネルにするなら電気属性とも組み合わせたいけど……」
パークエリアのウイルスを倒してチップを集めながら、パークエリアにいるヒールナビの下へ向かうと彼に襲われる。彼の狙いはダークチップであり、自らをダークチップシンジケートネビュラと名乗る。
「ネビュラ……ちゃんとそういう組織もあるんだね」
「シェードマンはボスではないようだけど……あ、逃げた」
ヒールナビはどこかへ消えてしまい、ロックマンもプラグアウトする。そして熱斗はメイルとシェロ・カスティロへ行くことになるのだが、ここでナビカスタマイザーを父から送られることになる。
「あ、ナビカスきた!」
「今回、改造ツールが手に入るのはいつになるんですか?」
「あー、これ改造ツールと圧縮コードないんだよね。エキストラコードも」
4におけるナビカスのルールは、前作ではスタイルによって使える色が固定されていたルールがなくなり、代わりに色は四色以内というルールが追加されている。その代わり、五色以上になればそれがバグの原因になってしまう。とはいえ、ナビカスが追加されたのはかなり大きくこれで戦術面にも幅が出てくることになる。
「じゃあシェロ・カスティロに……って、ええ?」
「アトラクションが動かないって……まあまともにデートできるとは思ってなかったけど……」
しかしまともに話が進むわけもなく。まずはアトラクションを遊ぶためにパークエリアの奥に向かうことになり。それから色々あってぬいぐるみのロボットが暴走し、それを鎮めるためにロックマンはそれぞれのぬいぐるみロボット内を進みながらそのぬいぐるみがキャラとして出てくる話の虫食いを埋めて物語を完成させていくことになる。
「……あんまりお話なんてまともに読んでなかった」
「で、でもまあわかりやすいし?大丈夫だって」
「一応失敗しても拾い直しに行くだけで絶対だめってわけじゃないから……」
そして最後のぬいぐるみロボの電脳の奥。そこでロックマンはシェードマンと再び対峙することになる。ダークチップを寄越せというシェードマンに対し、熱斗とロックマンはダークチップをシェードマンの目の前で破壊し、シェードマンと戦うことになる。
「よくやった!」
「……でも相変わらず攻撃が届きませんね……」
「今度もイベント戦なのかな……って、え?」
ダメージが通らないシェードマンを相手にどうするかと悩みながらカスタム画面を開くと。そこにはダークソードなる不気味なチップがあった。
「ダークソード?」
「これってまさか……ダークチップ?」
「いやでもダークチップを使うと……でもこの状況だと使うしかないのかな……いやでも闇に呑まれるって」
「悩んでるところ悪いけどここに限ってはノーリスクだから」
「あっそうなんだ」
本当に使っていいのかどうか悩んでいたがモルフォの指摘であっさりとダークソードを振るマキ。その範囲は脅威の2×3でさらに威力500とこれだけみたらドリームソードの上位互換である。その一振りでシェードマンはデリートされてしまうも、シェードマンはロックマンが闇の力を使ったことをどこか嬉しそうに指摘しながら消滅していくのだった。
「……で、こっからダークチップが出るようになるって事?」
「そうだね。ダメージを受けたりしてココロウィンドウが不安になるとソウルユニゾンとかができなくなってダークチップが出るんだけど……確かに強力なんだけど使うとそのバトル中バグが出る」
「バグかぁ……じゃあ一発で仕留めろって事?」
「使うと悪状態になる……いや、使い続けたらなるんだっけ?そもそもここのシェードマン戦以外で使ったことないからあやふやだけど、一度こうなると、ある方法を使わないと元に戻らない。ちなみにこうなると悪状態でしか使えないチップが使える代わりに普段使える一部のチップが使えなくなるしソウルユニゾンができなくなるよ」
「メリットとデメリットがはっきり出ましたね」
「そして最大HPが使用したダークチップの数一枚につき1減る。で、これを元に戻す方法がゲーム中ない」
「戻せないの!?」
「いやHP減ったままなのはなぁ……じゃあ使わないでいいや……」
(エグゼ4はデフレしてるから火力を担保しようとするとダークチップを選択肢に入れることになるんだろうけど……ただこの仕様のせいでね……こうなるとダークチップ使えないんだよなぁ……)
その後、炎山が来て事件の後始末をしたりダークチップについて警告したりするイベントを見ながら、モルフォからダークチップの仕様について聞かされるマキ達。そしてすぐに、これは使わないでいいやと結論を下しながら、この後行われるイーグルポイント出場に必要なポイント集めを開始するのだった。