■シリーズ
【奈落家】幻と香

■キャプション
読んでいる人が楽しいか微妙かもですが、
スパ銭でのかなり良識的な若い男二人の様子を書きました。

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■まえがき

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

※ 奈落家のいつもの設定確認

・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回はふつうにスーパー銭湯[スパ銭]です)

・奈落家の服装は、原作通り。

・奈落さんと分身たち皆、生存していて
人見城に一緒に住んでいる設定です。

・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(今回、3月下旬くらいの設定です。)

ストーリーのジャンル:ほのぼの・ほんの少しエロっぽい?

では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。

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第1話

夕方、一通り年度末の仕事を片づけた夢幻の白夜と

その男友達の香介は人見城下のスーパー銭湯に来ていた。

 

仕事のスケジュールのせいもあるが、お互い色白の二人、

日焼けを気にしてあえて日中には来ないのだった。

時間は17時半を回っており、日がほぼ沈みかけていた。

 

入浴券を自販機で買って

テイ良く受付の年配女性にあいさつをして券を渡し、

男湯と白く書かれた紺色ののれんをくぐる白夜と香介。

 

香介の左頬にはくねくねした蛇の赤いタトゥが彫ってあるが、

若いせいなのか特に問われることなく、

ふつうに入場することができた。

 

そして脱衣所で荷物をしまうロッカーを決め、

衣服を脱ぐ二人。

 

白夜は細いが男らしい引き締まった体をしている。

友人の香介は背丈はあるが全体的に小柄で

長めの金髪であることもあり、

一見すると本当に女性のようだった。

 

前は隠し過ぎない程度にほどほどに隠して

浴室の洗い場へ。その方が男としてはカッコイイだろう。

 

だが、髪を下した白夜はぱっと見、

セーラームーンに出て来る火野レイのように美麗だ。

香介も負けてはいないが、でも別に競ってはいない。

 

浴室のガラスの引き戸をカラリと開け、

間接照明みたいな黄色い丸い照明の点いた

黒い綺麗な大理石みたいなコンクリのつるつるした洗い場に行き、

お風呂のイスと洗い場全体を一通りシャワーで流してから座り、

体を洗い始める。

 

洗い場は個別に分かれていたが

白夜と香介は隣り合った箇所が空いていたため、

そこを使う。

 

二人とも体を洗う目の粗いタオル持参で

備え付けのボディソープを控えめに使いつつよく体を洗う。

 

シャンプー・リンスは備え付けのリンスインシャンプーだと

髪がごわごわになるのでそこまで高い物を使っている訳ではないが、

それぞれ持参した物を使う。

 

体を洗う時は近くの人に自分のシャワーのお湯がかかったり、

周りの床が泡で汚れないように気をつけながら洗う。

 

それぞれ時間をある程度かけてしっかりと体を洗い終わったら、

乱れていた設置されている

ボディソープ・シャンプー・リンスの並びを整え、

もう一度、洗い場とイスをシャワーで流す。

 

入り口近くの棚に自分のお風呂セットを置く。

 

そして白夜と香介は

それぞれの髪の毛が湯に浸からないように

髪の毛を上げて

ヘアクリップでとめる。

 

他の湯舟のお客さんと対面しないようにしつつ、

内湯に二人して入る。

白いタオルを置く自身の裏の浴槽のふちは

浴槽のお湯でいったん流した。

 

内湯の浴室は体を洗うお湯と洗面器とシャワーの音、

ボイラーの轟音、内湯にお湯が優しく注がれる音、

ジャグジー風呂がボコボコしている音、

お湯に浸かりながら話す若い男の子やお年寄りたちの話し声が

複雑にくぐもって響いていた。

 

白夜たちも少し話す。

香介のハスキーボイスが響く。

 

「俺、本格的な香術を身につけた」

 

「なんだそれ?」

 

「忍術みたいなやつw

いつかお前とかお前の姉貴に役に立つかも」

 

「へえ、期待してるぜw」

白夜が冗談交じりに少しほほえんだ。

 

「マジだってば!」

香介が白夜にお湯をかけ飛ばす。

 

「やめろよ。わーったってw」

白夜が笑顔でなだめる。

 

6~7分ほど内湯に入ってから四角い木枠の露天風呂へ。

タオルを取った後は浴槽のお湯でまた流した。

 

外湯。空は青い闇が広がっていた。星は見えない。

小さいスポットライトのような弱い黄色い照明が

浴槽の周りにほのかに灯っている。

 

ボイラーの音が外にも少し響いて来る。

チャパチャパと露天風呂に湯がそそがれる音。

 

内湯に比べれば静かだった。

だが、塩素のにおいをより感じた。

 

雰囲気はまるでキャンプの夜のようで

しっぽりと深く語り合えそうな感じだが、

白夜も香介も先ほどと同じように

大した話はしていない。

 

周りで露天風呂の湯に浸かっている

若い男の子数人のグループも

学校の女友達が

理想の男子は優しくてイケメンで

背が高くてマッチョだと言っていた

という話をしている。

周りの男の子の一人が

「そんなのいねえよ!w」

とツッコんでいた。

 

温泉での会話とはこんなものだろう。

だが、これがすごく楽しくてリラックスできるのだ。

声が内湯よりもクリアに聞こえた。

 

温まってから持っているタオルで体をよく拭いて

周りに置いてあるイスに片手で持ちやすい小さな洗面器で

かけ湯してから外気浴をする。

 

季節はもう春だが、

その日は冷える夜だったため、外気浴にはちょうど良かった。

だが、コンクリの床が冷たくてだんだん足に来る。

 

ここでは特に前を隠さない二人。

男らしく堂々としている。

 

白夜と香介、お互い女性のような美しい若い男だが、

ここで友達に欲情するほど

恋愛やエロに飢えている二人ではなかった。

 

周りに注意は払うものの、

あまり周りの人の体を見ないようにもしている。

 

最後もイスをしっかりとかけ湯して流す。

 

もう一度内湯へ。

「サウナ行かねえの?」

白夜が問う。

 

「汗かいて体とか髪とか洗ったのなんか汚れるじゃん。

それに会話禁止でしゃべれねえし」

若干潔癖症な香介w チャラいくせにルールは守る。えらい。

「ああ、確かに」と白夜も同意する。

 

「サ活とか流行ってっけど、心臓にも良くないって言うしな」

と白夜が続けた。

 

「お前、心臓あんだっけ?

親父が生きてりゃ、大丈夫なんじゃねえの?」

白夜の内部事情も少しは聞いている香介が問う。

 

「でも自分の体は体だからな。負荷は避けたい」

 

「へー」

わかったようなわからないような空返事の

詮索し過ぎない香介。

 

ときどき内湯の浴槽の湯を肩にかける。

 

またしばらく浸かった後、

それから最後にもう一度洗い場のシャワーで、体を流す。

 

そこで白いタオルもしっかりとしぼっておく。

出入口近くでしぼらない。

終わった後は洗い場をまたしっかりと流して去る二人。

 

あまり見られないように、

でもめちゃくちゃ隠してる感も出ないように

見られ過ぎないように

出入口近くで手早く持っているタオルで体を拭いて

自分たちの体を洗うタオル、

シャンプー・リンス等のお風呂セットを回収して脱衣所へ。

 

持参の乾いたタオルでもう一度体をよく拭いて下着だけ着て、

人がはけたところでドライヤーコーナーへ。

髪を乾かす。二人とも長髪のため、乾かすのにかなり時間がかかる。

ついでの基礎化粧品での肌ケアも怠らない。

終わった後は落ちた髪の毛を

設置してあるティッシュペーパーで取って

ゴミ箱に捨ててからその場を立ち去る。

 

脱衣所を出て、また受付の女性に

男性的に適切にあいさつして出た二人は

ちょっとお高いが自販機の瓶のフルーツ牛乳を飲んだ。

甘くて心地よい。銭湯ではやっぱりこれだろう。

実際に人気もあるようだ。

 

飲みながら一角にある

小さいゲームコーナーの

アーケードゲームを

プレイはせずに眺める

ホカホカした体の二人。

 

特に何か深い話をした訳でもないし、

良かったことがあった訳ではないが、

白夜と香介、二人はそれぞれ

そのスーパー銭湯でリラックスして

共に過ごす時間を尊く想っていた。

 

おわり




■あとがき
おつかれさまでした。
長くてすみません><

会話にあった香介の忍術的な香術は
次回以降の話で使われる予定です。
白夜の幻術とちょっと似通っててでも違って
面白いことになるかも?

今回は説明的な描写が多かったですが、
夢幻の白夜(と男友達香介)が
いかにきちんとしているかを
書きたくて書きました。
でも細かくなり過ぎず
男らしいところは
ちゃんと男らしく動きつつ
というのを意識しました。
そして白夜が友達以上恋人未満の男友達との
何気ないプライベートの時間を
楽しんでいればいいなと思って書いていました。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
ほんとに終わりです。

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