異世界から持ち帰った相棒をオタク沼に落とそうと思う(いせぬま)   作:ニキ/バハちゃん

35 / 35
お久しぶりです、生きてます
近況報告がてらS話です


1-S:ローマ字の存在意義を調べるべく、我々はアマゾンの奥地へと向かった

「ねぇアラン?」

「どしたエミ」

「たまにさ、スマホで文字打ってる時、なんか唐突に英語のきーぼーど? に変わるんだけど、これ意味あるの?」

「え? あー……まぁ第一言語が英語の人も居るし」

「日本語を使うのは日本人でしょ? 地域別に言語基盤分けるなら、日本のスマホに最初からあるの変じゃない? いやあるのは良いのよ? でもなんでたまに切り替わるの?」

「起動した時に英字キーボードになること自体はバグ」

「ほむ」

「それはそれとして、英字キーボードで文字打つ方が早い日本人は結構居る」

「なんでっ!?」

 

 ゴールデンウィークも終わりが近付き、エミと俺の転入が間近に迫る頃。

 残り少ない休日を家で満喫していると、スマホの扱いにも慣れたエミから、そんな疑問が飛んできた。

 

「ちょっとこっちおいで」

「何よ…………あっ、この形」

「スマホの英字キーボードって、この形だろ?」

「ちょっと待って……うわ本当だ! パソコンのボタンの配置にそっくりじゃん!」

 

 俺が見せたのはパソコンのキーボード。

 知識が無いからキーをボタン(既存知識)呼びするのが、なんだか少し面白い。

 

「パソコンって言語がコレだからさ、慣れ親しんだ人にとっては、日本語のフリック入力よりパソコンと同じローマ字(……)入力の方が早い人も割と居るんだよ」

「ろーまじって、何?」

「ああそうか、そこからか…………じゃあ試しにこのボタン(……)触ってみ」

「え? うん」

 

 俺が指し示したのは『真ん中にA』『そのキー内の左下に小さく()』と書いてあるキー。

 入力はローマ字だ。そのため……

 

「ねぇアランアラン」

「なんだいエミ」

「バグってるわよコレ。『ち』でも『A』でも無く『あ』が出たんだけど」

「そうだね。因みにバグってないよ」

「は???」

「じゃあ次はここ」

「……おい、『に』でも『I』でも無く今度は『い』が出たんだけど!? これ一体どこを参照してるのよ!? 書かれてるものと出るものが違うんだけど!?」

「いいかいエミ、これがローマ字だ」

「いやキモイキモイキモイキモイ、どういうルールでこうなってんの!?」

 

 俺達の生きた異世界にもアルファベット……どころか、英語(……)自体が存在した。

 時間の流れとかで古の言語扱いなそれ(……)は、日常生活で単語のスペル(…………)を作ること無い。

 が、例えば戦闘力を測るのにS級だのA級だのと言った感じで、ランクや難易度の指標としてアルファベットが用いられることは、珍しく無い。

 

 だからこそ……

 

「まず『K』を打ちます」

「今度はちゃんとアルファベット!?」

「次に『A』」

「なんでこれで『か』になるのよ!? っていうか、これもしかして左下の日本語関係無いの!?」

「無いよ。ローマ字はアルファベットの組み合わせで日本語作ってパソコンに打つための言語だから」

「KとAで 『か』!? KにA足したら『か』!?」

「TとAなら『た』」

「キモ!?」

「KとIなら『き』」

「キッ……いや待って、これ普通に法則あるくない? これ五十音と子音の計算式──」

「SとAなら『さ』、但しSとHとIで『し』」

「は?」

「因みにCとHとIで『ち』」

「──だからキモイっつってんのよ!!! 法則見付けかけてたのに例外処理を挟むな!!!」

「…………(無言でキーボードを高速で叩く)」

「いやキモイキモイキモイキモイ! 一文字打つのになんでそんな複数の英字組み合わせなきゃいけないのよ!? しかも引くほど早いし……!」

「日本ではパソコンに慣れ過ぎた結果、スマホでもローマ字打ちする方が早いやつが一定数居るから気を付けてね」

「何に!? 何のケアを要求されてるの!? っていうか……普通に日本語打たせなさいよ!!!」

 

 ──今日もエミは面白かった。




活動報告、あらすじにも書きましたが、9/1に既存話を全話削除した後、一話からリメイク版(舞台を2026年へ変更+校正+文章追加)を再投稿し、更新を再開する予定です。
現状ストックは44話あるため、少なくとも44日間は毎日更新可能です。

お待たせして申し訳ありません&これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

コメント、ここすき等もありがとうございましたm(_ _)m
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

魔法使い♯ちゃんの世界最適化計画(作者:ざし)(オリジナルSF/冒険・バトル)

科学と合理主義を信奉する転生少女シャロン・P・ウィッケンハイザー、通称「♯ちゃん」は、5歳にしてすでに複数の物理実験を成功させ、家族から“これ以上の実験禁止”を言い渡されていた。地球の技術で世界を変えるつもりだった彼女は、ある日ふと根源的な問いに突き当たった。▼「ここは、本当に地球と同じ宇宙なのか?」▼魔法の存在すら知らなかった天才少女が、科学と魔法の狭間で…


総合評価:7191/評価:8.9/連載:56話/更新日時:2026年08月23日(日) 03:53 小説情報

シンフォギアの消えた世界で(作者:現実の夢想者)(原作:戦姫絶唱シンフォギア)

夜勤終わりのどこかボケた頭でアプリゲームの“戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED”をスマホとPC両方でやっていた只野仁志(ただのひとし)は、手元を狂わせてスマホをPCへ落下させてしまう。▼その瞬間、PCの画面がブラックアウトし再び点いた時にはどこかで見慣れたものが映し出されていて……▼「っと……あれ?」▼そこから出てくるのは“立花響”その人。そして判…


総合評価:4842/評価:8.5/完結:60話/更新日時:2020年10月26日(月) 12:04 小説情報

【本編完結】英雄転生後世成り上がり(作者:恒例行事)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

 努力嫌いで才能のない少年が才能溢れる幼馴染に死に物狂いで食らいつくお話。▼ 小説家になろう様、カクヨム様にマルチ投稿しています。


総合評価:24368/評価:9.03/完結:122話/更新日時:2022年11月10日(木) 13:00 小説情報

【書籍化決定】かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない(作者:不破ふわる)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

かませ役♂に憑依転生した男が、TSするために頑張る話です▼カクヨム様でも掲載しています。▼※1/15 書籍化決定しました!!!


総合評価:26042/評価:9.47/連載:554話/更新日時:2026年08月25日(火) 21:00 小説情報

転生したので前世の知識で生徒達と遊ぶことにする(作者:popoponpon)(原作:ブルーアーカイブ)

いろんな娯楽はあるけど前世の娯楽もこの世界で楽しみたい!ということでTS転生したけど諦めずに自分の好きなものを作っては皆で遊んだり、本編に絡んだりしてくる女の子、夢見モルフォのお話。


総合評価:14496/評価:8.79/連載:255話/更新日時:2026年08月27日(木) 12:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>