先輩の背中をしっかりと見て成長したコハルちゃんは頼れる先輩になれたみたいです。
友達もいて順風満帆なすがたを見ちゃいましょう。
「先輩ぃ~、助けて~!!」
前髪が目元までかかり、帽子からローファーまで黒色に改造された制服に身を包んだ自分の後輩たちがどこか切羽詰まった様子で駆けてきて、息を切らしながら助けを求めてきた。
「まったく...、どうしたのよ?」
愛しき後輩たちを軽い会釈と言葉で少し落ち着くように促す。
ここ、トリニティでは火器などの騒動は隔週のイベントのようなものだ。イベントというほど浮かれるようなものでもないのだけれど。
そう言った騒動に治安局として駆り出されるのが私たち"正義実現委員会"という部活というわけだ。
そうして私は後輩たちとともに現場に向かい、いつものように沈静化することになった。
市街地近くまで来ると、慣れた硝煙の匂いが鼻腔を擽る。
戦況は優勢。前線は後輩ちゃんたちのアサルトライフルで威嚇・牽制を行って少しずつ押せているようだ。
「それじゃあ...、みんな、行くよ!」
そういってみんなの指揮を上げながらセイなる手榴弾を投げ、前線支援へと入る。
私の得意武器はスナイパーライフルなので後衛に立ち、簡単な指揮を執って鎮圧していく。
そんなホット(物理)なイベントもちょっとすれば鎮圧される。
とりあえずみんなで進み、ヘルメット団を懲らしめたのだった。
そして正実本部まで戻ってくると、意外な客が来ていたらしく、モブちゃんが楽しそうに、けれどおどろいたように教えてくれた。
玄関口に出向くと、自分に似た髪色に豊満な体つきをした少女。
浦和ハナコである。
「どうしたのよハナコ?わざわざここに足を運ぶなんて珍しいわね。」
というと、ハナコはいつもの人好きのする笑顔を浮かべて話し始めた。
「どうしたも...友人の頼もしい姿を見に遊びに来たっていう理由じゃだめでしたか?」
もうとっくに慣れた空虚な含み言葉でハナコは口元に笑みを浮かべた。
「別にいいけど...アンタ、立場をわかっていて来てるの?」
「もちろん分かっていますよ?」
コイツのことだ。
自分の立場、身の上、評判のそのすべてを理解・考えたうえでこうして遊びに来ているのだろう。
「そういえば、ヒフミさんがまた青い顔してましたねぇ...。またどこかでアズサちゃんも誘って遊びに行きませんか?」
話をそらしたな。
「そういう話ならモモトークで話せばいいのに...。」
「あら。いいんですか?でも補習授業部のグループも残ってますしね。」
「あんまその名前ここで出さないでほしいけど。」
「ふふふ,,,やっぱりコハルちゃんは面白いですね。」
最近は人前でも、人好きのする笑顔じゃなく素の笑顔が増えてきている。
彼女自身のトラウマも緩和されてきているのだろう。
友人の心身の健康も気遣えてこと友達だ。
「それはそれとしてアンタ...サンクトゥス派の頭領が一人で正実に来て噂とか大変なんじゃないの?」
「あら...その話をします?」
「まぁ...噂はティーパーティー側で火消しに回りますので大丈夫ですよ♡」
「アンタティーパーティーでしょ...。」
因みに、今のホストはヒフミ。
今もきっと、少なくとも一人足りない事に頭を抱えていることだろう。
好評だったら短編の形で続くかも。
評価・感想お待ちしています。orz