以前投稿した物を作り直して再投稿しました。
台本形式を撤廃し、再編集して序盤のオリジナルパートを3話までに簡潔させた後、すぐ原作開始時点に突入する予定です。
まだまだ執筆する事に慣れていませんが、私の好きなペースで、好きなタイミングで、好きな文字数で、好きな展開をやっていきます。
だから要素を詰め込み過ぎて途中で行き詰まったり、自分で書いてて恥ずかしくなったりしたら…多分そのうち失踪するか、作品まるごと削除する事もあると思いますので、ちょっとした暇潰し程度の感覚でご覧ください。
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンオーブ
ウルトラマンジード
ウルトラマンゼット
ウルトラマンキング
ウルトラマンネクサス
亡霊魔導士 レイバドス
究極生命体 レイブラッド星人
四次元怪獣 EXブルトン
登場
【第0話】全ての始まり 動き始める大いなる陰謀
遠い昔、嘗て地球で数多の怪獣の出現や宇宙人の侵略に、摩訶不思議な怪奇現象が多発した際、人類を守るべくしてウルトラの星から『光の巨人』がやって来た。
ウルトラマン
ウルトラセブン
そしてウルトラマンジャック
他にも、エース、タロウ、ウルトラの父、ウルトラの母、レオ、アストラ、キング、
そして最後に、ウルトラマンメビウスとウルトラマンヒカリが地球を去って、時代は遥か未来へと移る。
長い時が経ち、ウルトラ戦士は並行世界や別次元にまで活動を広げる。
別の世界では、ウルトラの星出身とは違うウルトラマンが存在していた。
ウルトラマンティガとウルトラマンダイナの世界
ウルトラマンガイアとウルトラマンアグルの世界
ウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスの世界
ウルトラマンネクサスの世界
更には、ウルトラマンマックスとウルトラマンゼノンの2人が、それぞれ別々の世界の地球で戦った事もあった。
そして現在、ウルトラマンゼロを始めとし、ギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ、ジード、ロッソ、ブル、グリージョ、タイガ、タイタス、フウマ、ゼット、トリガー、デッカー、ブレーザー、アーク、そしてオメガと――。
新世代のヒーローズ達が次々と誕生し、あらゆる世界で今も平和を守るべく戦っている。
今回は、そんな宇宙の英雄達が体験した『とある事件』をお伝えしましょう。
これから貴方の『目』は、貴方の『身体』を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです。
いくつもの星々に様々な生命体が存在する宇宙――M78ワールドの、遥か彼方に存在する「怪獣墓場」
其処は多世界解釈における複数の宇宙にまたがって存在する定常的な空間の歪みに位置し、各世界でウルトラ戦士達に倒された怪獣や宇宙人の魂が眠っている場所でもある。
今そこでは、激しく光線が飛び交っていた。
「観念しやがれ!!レイバトス!!!」
荒々しい声を上げて、額から細長い緑色の光線「エメリウムスラッシュ」を放つ光の国のウルトラ戦士――若き最強の戦士「ウルトラマンゼロ」
「無駄だウルトラマンゼロ。既に我の計画は本格的に始動しようとしている。どんなに悪足掻きしようが、貴様らウルトラ戦士の滅亡は止められまい!」
対するは、黄色い破壊光弾を発射して応戦する宇宙人――亡霊魔導士「レイバトス」
宇宙警備隊本部からの要請で宇宙をパトロールしていたところ、怪獣墓場で異常なマイナスエネルギーを感じたので急いで現場に急行してみたら、以前ウルトラマンオーブと共に戦ったレイバトスが復活しており、しかも何かコソコソとしていたので、とっちめようとしている所だった。
戦いは現在、戦闘と格闘に優れたウルトラマンゼロが優勢ではあるが、レイバトスは避けたり防御に徹したりと、計画を優先して戦う事にあまり乗り気でない。
燃え上がるゼロの回し蹴りを身体を捻って回避したレイバトスは、念動力で球体に包まれた小さい黒い破片をゼロに見せつけた。
「コレを見ろ!先ほどこの怪獣墓場でようやく発見した…『ギガバトルナイザー』の破片だ!我はこの破片を元に、再びギガバトルナイザーを復元させてみせる!」
「また100体の怪獣を復活させて、全宇宙を支配する気か!!その計画…今からでも俺達ウルトラ戦士が、絶対に阻止してみせる!!」
「…フン!無駄だと言った筈だ。貴様らウルトラマンは、此処で無様に我の計画が完遂する瞬間を見届ける事になるのだからな!」
そう言うとレイバトスはギガバトルナイザーの破片を宙に浮かせ手元から離し、必殺技の腕から放つ光線「レイバトスシュート」を発射。
並みのウルトラ戦士でも大ダメージを受ける強力な光線が、ゼロに襲い掛かる。
―ゼスティウムドライブ!!―
―オーブランサーシュート!!―
―ストライクブースト!!―
しかし、別方向から4つの閃光がゼロを守るように放たれ、レイバトスの光線が相殺された。
それと同時に天から地響きを立てて降り立つ、3人の新世代ウルトラマン。
赤と青の2本の光線を撃ったのは、赤・紫・黒色のラインが複雑に入り、肩と胸を覆うように銀に縁取りされた金色のプロテクターを付けた戦士で、太古・未来・地球の光を纏った「Z」のカラータイマーを持つウルトラマンゼロの弟子。
ウルトラマンゼット ガンマフューチャー
同じく青白い光線を撃ったのは、肩にプロテクターを付けて、体色が青と黒が中心ながら他にも細い赤のラインが入り、水色混じりの乳白色の目を持った頭部には2つの刃を装備。
右手には三又の槍を手にし、胸に「O」のカラータイマーを持った惑星O-50の戦士。
ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ
最後に赤い炎を纏った緑色の光線を撃ったのは、全身がロボットのような容姿をした銀のプロテクターに赤い体表、人相の悪そうな鋭く青い目つきを持った頭部には、2本の角と一つの刃が装備されている。
身体の各所から蒸気を吹き出し余熱を逃がしてる、ウルトラマンベリアルの息子で運命を変えた戦士。
ウルトラマンジード ソリッドバーニング
他の戦士の力を宿したアイテムで戦うウルトラマンの代表格もまた、同じく怪獣墓場まで来てゼロの加勢に入った。
「ゼロ師匠!!援軍を引き連れて来ましたよ!!」
「ゼロさん、俺達も加勢します!」
「ゼロ、大丈夫?」
「…へへっ、別に俺だけでも充分なんだが、おかげで助けられたし、これで奴を逃さず確実に倒せる。助かったぜお前等!」
「くっ……ウルトラ戦士共め……!」
「言っただろレイバトス!貴様の計画は、
「「「はい!/ああ!/うん!」」」
ゼロの言葉に新世代ウルトラマン達は応え、レイバトスを倒し悪事を防ぐ為に最高の力を引き出すべく、ゼット・オーブ・ジードの3人は光に包まれる。
ゼットと一体化している人間――ナツカワ・ハルキは、ゼットのインナースペースにて3枚の変身用アイテム「ウルトラメダル」を取り出す。
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンジード プリミティブ
そしてウルトラマンベリアル
すると3枚は互いに共鳴し合って、ゼロは「ウルトラマンゼロビヨンド」に、ベリアルは「ウルトラマンベリアル アトロシアス」へと変化した。
「闇を飲み込め!黄金の嵐!!」
変化したその3枚のメダルの力を引き出させる為に、ハルキは1枚ずつ「ウルトラゼットライザー」に装填。
「ゼロ師匠!ジード先輩!ベリアル!」
しっかりメダルをウルトラゼットライザーのブレード部分に嵌め込むと、ハルキはブレードをスライドさせ、メダルをスキャンして読み込ませる。
読み込みが完了し、強力な光の力と対となる闇の力に、光と闇を合わせ持つ力がライザーに宿ると、ハルキの背後に巨大な「ウルトラマンゼット オリジナル」の姿が出現。
「おぉぉぉぉぉぉぉ押忍!!」
「ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼーット!!」
「ウルトラマンッ!ゼェェェェット!!!」
ゼットとの呼吸を合わさると、ハルキはウルトラゼットライザーを天に掲げて、トリガーを押してウルトラフュージョンする。
ウルトラマンゼット デルタライズクロー
ゼットが強化変身を遂げている横で、ウルトラマンオーブの変身者――クレナイ・ガイも、インナースペースで変身アイテムの「オーブリング」にオーブオリジンの「ウルトラフュージョンカード」をリードする。
「オーブカリバー!!」
ガイは出現した聖剣「オーブカリバー」を手に取ると、剣のリング部分のホイールを回して、火・水・土・風のエレメントが宿る。
その状態でガイはオーブカリバーを天に掲げて、柄部分にあるトリガーを引いた。
オーブニカのメロディと共に4つのエレメントが順番に光り、全てが輝くとオーブの本来の姿が露わになる。
ウルトラマンオーブ オーブオリジン
そして最後に、ウルトラマンジードの変身者――朝倉リクは、変身アイテムであるウルトラマンベリアルの「ウルトラカプセル」を起動。
「
起動して現れたベリアルは、カプセルの絵柄と同じく右手を上げて闇のエネルギー光球を生成。
「アイゴー!」 ―ダァッ!―
リクはベリアルのカプセルを「装填ナックル」に装填すると、ここから更にもう一つのウルトラマンキングのカプセルを起動。
起動して現れたキングもまた、カプセルの絵柄と同様に右手を上げて虹色に輝くエネルギー光球を作り出す。
「ヒアウィーゴー!」
キングのカプセルもナックルに装填させると、リクはジードライザーを起動し、カプセルをスキャンする。
「ハッ!!」
2つのカプセルを読み込んだリクはライザーのトリガーを引くと音声が発せられ、ライザーから溢れた光が集約されて実体化し、杖状の聖なる剣「キングソード」が出現。
リクは杖モードでキングソードを手に持ち、ナックルからキングのカプセルを取り出して、今度はそれをキングソードに再度装填させた。
「変えるぜ運命!!」
杖モードの状態でカプセルをセットしパワーをチャージさせると、先程とはまた違うキングの音声が鳴り、掛け声を上げてキングソードに左手を翳す。
「ハッ!」
再びキングの声が上がって、そのままリクはキングソードのボタンを押して変身する。
「ジィィィィーーーーーード!!!」
すると、リクの身体が徐々に変化し、
またジードの容姿が変わり、王様のような風貌とマントを兼ね備えた光と闇の戦士。
ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター
最強形態となった3人のウルトラマン。
3人はゼロの横に並び、レイバトスにとどめを刺すべく全員が必殺技の構えを取る。
「シュアッ!」
ゼロは頭部に装備された2つの刃「ゼロスラッガー」をウルトラ念力で動かし、複雑な軌道で飛んだ後に手に取ると、自身のカラータイマーに取り付ける。
周囲からエネルギーを集めて最大までチャージし、取り付けた2つのスラッガーが青白く輝く。
「キェア!」
ゼロの弟子のゼットは胸の前で両手を水平に構えてエネルギーを開放すると、左手を左上に、右手を右下に伸ばして斜めに開く。
この時同時に、身体の前でエネルギーが大きな「Z」の文字を描き、その後で左手を前に、右手を後ろに伸ばして光線の発射準備を完了させる。
インナースペース内で、ガイがオーブカリバーをオーブリングに読み込ませ、音声と同時に力を解放。
そこからリング部分のホイールを高速回転させトリガーを引くと、オーブカリバーの4つのエレメントの他に、オーブ自身が宿す光と闇の力を合わせる。
同じくインナースペースのリクがジードライザーでキングソードを読み込ませた後、キングソードに左手を3回翳し、キングの声でフランス語の「1、2、3」の音声が鳴った後ににボタンを押すと、宇宙最強の名に恥じない膨大なエネルギーを解放。
4人全員が必殺技の準備を完了させると、一気に同時にレイバトスへと放った。
「ゼロツインシュート!!!」
「ゼスティウム光線!!!」
「オーブスプリュームカリバーーーー!!!」
「ロイヤルエェェェンド!!!」
胸のカラータイマーに装着したゼロスラッガーから、強力な光のエネルギーを発射する必殺光線「ゼロツインシュート」
全ての形態で共有している十字で放つ必殺光線「ゼスティウム光線」
オーブカリバーの4つの属性と、オーブ自身が宿す光と闇の力を合わせて放つ虹色の最強必殺光線「オーブスプリームカリバー」
掲げたキングソードを左腕とクロスさせて撃ち出す金色の超必殺光線「ロイヤルエンド」
それぞれとてつもないパワーを秘めた4つの閃光は、一直線に進んでいくと途中で合体して、更に威力が倍増した極太ビームと化してレイバトスに直撃した。
「ぐわあアアアアアアアアアア!!!!!」
全身に高純度の光のエネルギーを浴びてしまい、レイバトスは大ダメージを受ける。
あまり威力に特有の「高い再生能力」が間に合わず、一気に邪悪な力が失って、身体中に火花を散らして倒れると大爆発した。
「へっ!せっかく復活出来ても、あの厄介な再生能力までは完全じゃないようだな」
「でも完全じゃないおかげで、最悪な事が起きる前に倒せたよ」
「ゼロさん、お疲れさんです」
「お疲れ様です、師匠!」
「まだまだ終わってないぜ?最後にコイツが持っていたギガバトルナイザーの破片を、完全に処分しないとな」
以前の時と違ってそこまで苦戦せずに、レイバトスを倒したゼロ達。
後は事後処理でギガバトルナイザーの破片を回収し、破壊する事であの魔導師の野望は今度こそ潰えるだろう。
しかし
―……ふ…フフフッ……フハハハ……!―
「何!?まだ生きてたか!!」
爆煙が晴れるとそこには、今にも死に絶えそうであるものの、まだ完全に倒されていないレイバトスが存在していたため、戦士達に緊張が走り再び戦闘の構えを取る。
またこの時、レイバトスは不気味に笑い声を上げるが、何故か先程とは
「我も言った筈だ!既に我の計画は
「チッ!だったらもう一度――!!」
「ちょっと待ってゼロ!コイツなんだか、さっきと声が違くない?」
レイバトスの異変に気づいたジード。
彼の言葉に他の3人も気づき、改めて討伐した筈の敵をよく観察してみると、声どころか、レイバトスから放たれる邪悪な力の質までもが変わっていた。
「確かに…さっきとはまるで雰囲気が違う…?」
「まさかコイツ、レイバトスじゃない!?」
「フフフフ……フハハハハハ!!」
不気味な笑い方をしながらレイバトスはふらふらと立ち上がると、膨大な闇のエネルギーが溢れ出す。
溢れ出た闇は、まるで
地球人のような四肢の身体に青と銀の体色、頭部はクワガタムシに似た角を持った宇宙人――究極生命体「レイブラッド星人」――その思念体が、4人のウルトラマンの前に姿を現した。
「まさかお前は……レイブラッド星人!?」
「コイツがベリアルが……父さんが闇に堕ちた全ての元凶…!」
「究極生命体……レイブラッド星人…!」
「そうか!奴の精神体が何らかの方法で、レイバトスの肉体を復元して取り憑いていたって訳か!」
「フハハハ!この肉体では力を発揮するには不十分だったが、おかげでこの怪獣達の力が手に入った!今こそ計画を始動させる時!」
嘗て宇宙を支配した大ボスの登場に、少したじろぐウルトラマン達であったが、レイブラッド星人は計画の始動を宣言して自身の闇の中から複数の物を出現させた。
四次元怪獣ブルトンの怪獣カード
時空怪獣エアロヴァイパーの怪獣カプセル
未来怪獣アラドスと時間怪獣クロノームの怪獣クリスタル
超時空魔神エタルガーと超力怪獣ゴルドラスの怪獣メダル
時空や次元を操る怪獣の力を宿した、4種の合計6つのアイテムが不気味に光り輝いていた。
「アレは……怪獣カードと怪獣カプセル、怪獣クリスタルに怪獣メダルまで!?」
「怪獣の力を宿したアイテムがあんなに…!」
「ブルトン、エアロヴァイパー、アラドス、クロノーム、エタルガー、ゴルドラスって……どれもこれも、次元や時空を操るタイプの怪獣ばっかじゃねぇか!?」
「レイブラッド星人……何を企んでいるんだ!!」
「嘗ての野望を果たす為だ!集めたコイツらの力を使って私は時空を越え、より強力な力を持った肉体に乗り移り、ギガバトルナイザーと共に再び宇宙を支配する!!」
レイブラッド星人は思念体でありながら、ある程度の能力が戻ったのか魂の無いレイバトスの肉体を遠隔で操り、ひとりでに動き出す。
操り人形同然のレイバトスは、体内のレイブラッドの血が強く反応して能力が無理矢理引き上げられて、怪獣復活で使われる呪文を唱え始めた。
呪文を唱えたその瞬間、ブルトンの怪獣カードを中心に合計6つの怪獣アイテムが互いに共鳴し始めて、重なるように融合していく。
それと同時に、ギガバトルナイザーの破片にも変化が起き始め、レイブラッド星人とレイバトスの力によりどんどん元の状態へと復元されていく。
「出でよ、全ての時空を超越する究極の怪獣…EXブルトン!!!そして甦れ、最強の…ギガバトルナイザー!!!」
そしてとうとう、完全に復元された一度に100体の怪獣を召喚出来る究極兵器――ギガバトルナイザーが甦り、レイブラッド星人の力で新たな怪獣が生まれた。
その名も――EXブルトン
無機物でフジツボの塊のような見た目から、より大きくなって更に棘が生えた歪で刺々しい形へと変貌。
変わったのは見た目だけでなく、四次元空間を操る本家のブルトンの能力に加えて、取り込んだ時空関連の怪獣の力を身に宿しており、過去・未来・並行世界・別次元と――ありとあらゆる世界や宇宙の壁を越えて様々な現象を起こしたり、EXブルトンそのものが時空を超えたりする事が出来てしまう。
「この2つが手に入った以上、最早こんな不完全な肉体も、この時代にも用はない!やれ、レイバトス!!」
ギガバトルナイザーを手にした思念体のレイブラッド星人は、用済みとなったレイバトスの肉体をコントロールして、4人のウルトラマン達の方へと走らせる。
ゼロ達との戦いで既に限界だったレイバトスの肉体は、その形を維持出来ずに、4人に接近すると忽ち大爆発を起こした。
「「「「ぐああああっ!!!!!」」」」
爆発の範囲と威力は凄まじく、防御をする間もなくウルトラマン達は巻き込まれて大きく吹っ飛ばされ、少なくないダメージを受けて体勢を崩してしまう。
彼等に隙が出来たのを見計らって、レイブラッド星人はEXブルトンに能力を発動させてワームホールを作らせる。
「誰にも私の邪魔はさせん!全ての宇宙を我が手に!!」
この時代には用が無くなったレイブラッド星人は、その時空の歪みの中へと入ろうとする。
猛烈な吸引力を巻き起こすEXブルトンが作ったワームホールは、明確な時期こそ不明だが過去の時代に繋がっており、レイブラッド星人は其処で全盛期の時と同じく宇宙の支配者に返り咲く気である。
「まずい!レイブラッド星人は何処か別の次元か時代へと渡って、そこから宇宙を征服する気だ!」
「そ、そんな事になったら……レイブラッドがまた宇宙を支配したら、どうなるんですか師匠!」
「…仮に過去の時代に渡った場合、歴史が改変されて今の時代に影響が出るか、それとも時間軸が分岐して並行世界が出来るか、どっちにしろ奴の力で、全宇宙中に凶暴化した怪獣達が溢れかえるかもしれねぇ!」
「そうなったら…ナオミ達の居る世界が――!!」
「ライハやモア達の居る世界も危ない!!」
「ぐっ――だが、今飛び出したら俺達までワームホールに吸い込まれて、どっかに飛ばされちまうぞ!!」
「クソ!俺だけならともかく、ハルキまで一緒には巻き込めない――!!」
ワームホールの引き寄せる力に耐える4人のウルトラ戦士達は、これから起きるであろう恐ろしい未来を想像し、大切な人達の為にも絶対に阻止しなければと行動に移したかった。
しかし、今下手に飛び出せばあのワームホールに飲み込まれて、行き先の時代や場所によっては二度とこの世界に帰って来れなくなってしまう可能性がある。
それはハルキと一体化しているゼットにとっては、彼の身の安全の為になんとしてでも回避したい事であった。
しかしこのままでは、レイブラッド星人を取り逃がしてしまい、過去の時代で野望を果たしてしまうだろう。
そんな最悪な事態を回避すべく、今立っている所から光線を撃とうとした、その時だった。
突如として強烈な光の柱が、レイブラッド星人と4人のウルトラマンの間に発生した。
「何!?」
突然の事に、ワームホールに入ろうとしたレイブラッド星人の思念体は驚く。
天高く上る2つの光の柱は、片方は虹色で、もう片方は白に近い金色に輝いていて、どちらも並のウルトラ戦士を遥かに超越する膨大且つ強力なエネルギーを放っていた。
やがて眩い光の柱は消えて、中から2人のウルトラマンがその姿を現す。
伝説の超人――ウルトラマンキング
絆の英雄――ウルトラマンネクサス ジュネッスブルー
M78星雲ウルトラの星を初め、獅子座L77星やU40等で言い伝えられているウルトラ一族伝説の存在と、人から人へと受け継がれながら、その輝きを増していく神秘の光の巨人が、レイブラッド星人の前に立ちはだかった。
「あ、貴方達は――!!」
「キングの爺さん!ネクサス!」
「キングさん!?それにネクサスさんまで!?」
「ウ、ウルトラすげぇ!!!伝説の超人キングさんと、絆の英雄ネクサス先輩が並び立ってるなんて――!!」
ワームホールの引き寄せる力をもろともせず、堂々と立っている神秘と神々しさが溢れる2人のウルトラマンの登場に、レイブラッド星人だけでなく、新世代のウルトラマン達も同じく2人の登場に驚くが、それも無理もないだろう。
彼等4人のウルトラマン達は相当な実力者で、その気になれば宇宙を脅かすレベルの敵にも立ち向かえる程に強いのだが、キングはウルトラマンの中でも神の如き力を持つ故に次元が違うので、寧ろ当然の反応だった。
また、隣に立つネクサスは本来の姿を現すとキングと同格の存在となってとてつもないパワーを発揮するが、今の状態でも凄まじいオーラを放っていた。
「レイブラッド星人よ、宇宙をお前の好きにはさせん。今ここで、先手を打たせてもらう!」
「まさか、ウルトラマンキングまでもが現れるとはな……!だが貴様が来たとて、私の計画の邪魔はさせん!!」
最強のウルトラマンの登場に焦りを覚えたレイブラッド星人だが、だからといって今更になって計画を中止する訳にもいかず、ギガバトルナイザーを持ってEXブルトンと共に、急いでワームホールの中に飛び込む。
だがそれを、ウルトラマンキングは逃すまいと、両手を胸の前で✕にクロスさせて必殺技の構えを取り、エネルギーを充填させる。
「ウオオォォ……シュッ!!」
ネクサスは胸のエナジーコアに集めたエネルギーを、右腕のアーマー「アローアームドネクサス」に纏わせて、光の弓を形成しアローモードに移行。
更にソードモードのシュトロームソードを重ねて発動し、ファイナルモードを形成すると、その弓を引き絞り、溜めていく。
「ハアァッ!!!」
「ハアアァァ……シュワ!!!」
エネルギー充填を完了させた次の瞬間、キングは両手先を水平に伸ばして電撃光線を撃ち出し、青いネクサスからは不死鳥に似た光の矢を一気に解き放ち超高速で発射。
ウルトラマンキングの放つ必殺の電撃光線「キングフラッシャー」と、ジュネッスブルーのネクサスの必殺弓「オーバーアローレイ・シュトローム」が同時に炸裂、ワームホールの中に入って逃げるレイブラッド星人の思念体に直撃した。
「ぐああアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
実体でないにも関わらず、2人の最強ウルトラマンの必殺技を受けたレイブラッド星人は悲鳴を上げる。
残念ながらギガバトルナイザーとEXブルトンには当たらなかったが、レイブラッド星人と共にワームホールの彼方に飛ばされた。
その後キングは、右手を前にだして器を持つような形にすると、そこに
3つの光球はキングの超能力で浮遊するとネクサスの方へと飛んでいき、ネクサスはそれを受け取りエナジーコアの中へと仕舞う。
「後は任せた、ネクサス」
「――シュア!!」
キングの言葉に、3つの光球を受け取ったネクサスは頷くと、勢いよく走り出した。
3人目の
それを見届けたキングは後ろの方へと歩み寄り、新世代ウルトラマンのゼットに語った。
「ゼットよ、ベリアロクを使いなさい。お主達の力で、EXブルトンが作ったワームホールを空間ごと切り裂き、穴を閉じるのだ」
「お、俺達がですか!?ですけど…あの中に飛び込んだネクサス先輩は、一体どうするんですか!!」
「その心配はいらない。彼なら自力で脱出し、自ら元の時代にまで帰ってこれる筈。だから今はあの時空の歪みを真っ先に対処し、この時代への影響を最小限に抑える必要がある」
「わ、分かりましたキングさん!頼むぞ…ベリアロク、あの時空の歪みを塞ぐぞ!!」
重要な役目を任されたゼットは、ワームホールに飛び込んだネクサスの事が気になるものの、キングの言葉を信じて右手を前に出して翳す。
すると、禍々しい闇の力がゼットの右手に集まっていき、剣の形へと形成されていくと実体化して、ウルトラマンベリアルの頭部が付いた
「今度はあのワームホールをやる気か?面白い…斬ってみるか!」
本物のベリアルに似た自我を持つベリアロクは独りでに喋り、斬り甲斐のあると判断すると気分が乗ってゼットとハルキに力を貸す。
気分が乗らない時はどうしようかと思ったが、どうやらその心配はなさそうで、インナースペース内でベリアロクを手にしたハルキはトリガーを3回押す。
「デスシウムスラァァッシュ!!!」
トリガーを押す度に顎が開いてベリアルの音声が鳴り、闇のエネルギーが最大までチャージされると、技名を喋って必殺技の発動状態へ移行。
刀身に闇の力が宿るとゼットは飛び上がって、ワームホール目掛けて思いっ切りその刃を振るった。
「「「ウオオオォォォォーーーッ!!!!」」」
ハルキ・ゼット・そしてベリアロクの掛け声が重なって、3回ほど刃を振るって「Z」の文字を刻むと、ワームホールは周りの空間ごと切り裂かれる。
それによってワームホールは引き寄せる力が無くなり、ゼットは直ぐにその場を離れると、忽ちエネルギー爆発が発生した。
爆発は光のドームを形成し、周りのものを吹き飛ばしながら膨張し続けていくと、やがて次第に収束を始めていく。
そして光が収まると空間は正常に戻って安定し、何事も無かったかのようにワームホールも消えていた。
新怪獣のEXブルトン・復元されたギガバトルナイザー・レイブラッド星人の思念体・そしてウルトラマンネクサスを飲み込んだ事を除けば――。
「これで……ワームホールは無事消滅して、この時代への影響を最小限に抑える事が出来た。けど……」
「それを起こしたEXブルトンや、レイブラッド星人の思念体……それにギガバトルナイザーが、ワームホールで何処かに飛ばされただけでなく――」
「ネクサスさんまでが、あの中に……」
「……キングの爺さん。アンタは噂じゃ、未来の出来事を予知出来ると聞いた事がある。今回のレイブラッド星人の計画も、実は予め分かっていたのか?」
「そのとおりだ、ゼロ。私はレイブラッド星人がいずれ復活し、新たにギガバトルナイザーを復元させる事も予知していた」
「やっぱりか……いや、アンタが基本表立って事件を解決しない理由は全員知っているし、俺達も自分達の力で平和を守りたいから納得もしているが、今回のレイブラッド星人の計画は、アンタが自ら動くレベルでヤバイって訳なのか?」
「少なくとも、多少の介入はやむを得なかったのは事実と言えよう。だからこそ私は以前からネクサスと協力して対策し、先ほど先手を打った所だ」
「先手…?」
ゼロはキングの言う「先手」という言葉が気になった。
恐らく先ほどネクサスに渡した3つの光球の事だろうし、以前ギンガ達と一緒に強敵エタルガーと戦った際に、奴に対抗できる究極の力「ウルトラフュージョンブレス」を用意した事を考えれば、レイブラッド星人の野望を砕く為に必要な力だとゼロは推測したが、一体何をネクサスに託したのだろうか。
とはいえ今はそんな事を気にする場合ではなく、先ほどのキングとネクサスの一撃でレイブラッド星人の思念体はかなり弱体化しただろうが、奴が生み出したEXブルトンと復元されたギガバトルナイザーが行方不明になった事には変わりない。
何か自分達も対策をと考えるゼロ達だが、キングは「心配は要らない」と告げると天を見上げる。
「後の事は……ネクサスと、
全てを見透す事が出来るキングは、ネクサスと、
この時代と世界ゼロ達は知る由もないのだが、今回の事件は後に、大きな波乱を巻き起こす引き金になっていた。
それが分かるのは分岐した別の時間軸での世界になり、物語の舞台は時空を越えて並行の別世界に移される。
レイバトス
別名:亡霊魔導士or亡霊魔導師
身長:49m
体重:4万t
出身地:惑星ヨミ
必殺技:レイバトスシュート
彷徨える怪獣達の魂(亡霊)を自在に操るネクロマンサーで、手で印を結んで呪文を唱える事で怪獣を蘇生させる事が出来る。
しかも、怪獣使いレイブラッド星人の遺伝子を受け継いでいる事から、惑星ヨミのレイオニクスでもある。
今回登場したレイバトスは、ウルトラギャラクシーファイトの『大いなる陰謀』や『運命の衝突』に登場する並行同位体ではなく、『ウルトラファイトオーブ』で倒された本編時間軸の方のレイバトス。
本作では怪獣系のアイテムを集める為に、活動用の肉体としてレイブラッド星人が無理矢理蘇らせて取り憑いたので魂が無く、再生能力や怪獣を蘇らせる力も不完全。
最後にレイブラッド星人が無理矢理に能力を引き上げて、ギガバトルナイザーの修復とEXブルトンを作り上げるのに利用された挙句、最後は動く爆弾としてゼロ達に突っ込まされる不便な扱いをされた。
余談ですが、レイ達が惑星ハマーで戦っていた時、レイバトスは何処で何をしてたんでしょうかね?
『その時はまだレイバトスというキャラクターが生まれてない』というメタ的な事を除けば、彼もまたレイオニクスバトルに参加していた可能性があるのですが、特にその辺は彼自身からも語っていないので謎です。
まさか……本編に登場したザラブ星人に騙されて、バトルナイザーを盗まれたんじゃ……。
EXブルトン
別名:四次元怪獣
身長:66m
体重:6万6千t
出身地:不明
原作のウルトラシリーズには登場しない、オリジナルのEX怪獣。
ブルトンが直接進化した訳ではなく、ブルトンの怪獣カードをベースに、レイブラッド星人が様々な時空を操る怪獣の力を宿したアイテムを融合させて誕生した怪獣。
ただでさえクロスオーバー等に最適なブルトンの「四次元空間を操る能力」に、エタルガー等の「時空を操る能力」を会得した事で元の能力が更に極まり、過去・未来・並行世界・別次元のみならず、更には
そう……この怪獣の存在が、これから始まる戦いにおいて、ウルトラシリーズから見て“異世界の怪獣達”を呼び寄せる元凶です。
余談ですが、EXブルトン自体はこの小説のオリジナルではなく、既に存在する他の方が書いた小説で出てきた怪獣なんです。
あの方の作品は、私がこの小説を作るきっかけになった原点とも言えるので、リスペクト精神で同じ名の怪獣を出させていただきました。
因みに私が好きなウルトラマンも、ジュネッスブルーのネクサスです。
アローレイ・シュトロームの発射動作がたまらなくかっこいいんだ…。