術式『ネットミーム』   作:ピグレットのことも忘れないで


原作:呪術廻戦
タグ:R-15 オリ主 ネットミーム ネタ
寿命が短いネットミームたちを使って戦うお話。

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敵視点です。


術式『ネットミーム』

 

「なんだぁ?やんのか呪術師」

 

俺は、呪術を悪しき方向に使う呪詛師。

 

呪詛師として数多くの犯罪を犯してきた。盗み、殺し、術式こそ大したものではなかったが、呪力強化がほかの奴と比べて俺はとても得意だった。力のあるやつが自由に生きて何がわるい。

文句があるなら、力で従わせてみろ。俺が負けるわけがない。

 

しかし呪術界もあきらめが悪いようで、たまにこうして俺をとらえようと人を送ってくる。今日、後ろからつけてきていたのがこいつだった。

 

中肉中背、黒髪、武器は持っていない。

 

一般的な呪術師という感じだ。

 

服装は呪術高専の服。

 

「その服装、呪術高専の生徒だろ?ガキ回してくるとは、呪術界は俺をあきらめたのか?ギャッハッハッハ!!」

 

今まで俺を逮捕、あるいは殺そうとしてくる呪術師は多くいた。

しかしどいつもこいつも俺には敵わない!全員身元が分からなくなるほどぐちゃぐちゃにして殺してやった!

俺は特級呪詛師といってもいい存在だ!

 

今回のこいつも今までの奴らと同じように、ぐちゃぐちゃにしてやる!!

 

「僕の術式は『ネットミーム』」

 

突然、呪術師がしゃべりだした。

 

術式の開示か?たしかにそれぐらいして術式の効力をあげないと俺には敵わないだろうからなぁ!

見ればわかる、このガキは弱い。呪力は感じるが並みの術師程度だし、なにより筋肉があるタイプには見えない。

間違いなく雑魚。

 

どんな殺し方をしてやろうか。笑みを深くしていると、ガキは気にせずしゃべりだした。

 

「オジサンはさ、ネットとかよく使うタイプ?だったらわかるだろうけど、SNSにも流行とかってあるじゃん?流行りの音楽とか動画とか画像とか」

 

「僕の術式はある程度それを現実に持ってくることができる。僕に有利な状況に曲解して持ってくるから、原形がなくなっているときもあるけど、まぁネットミームってそんなもんだよね。あ、ちなみに流行っているものほど強い効果を発生するよ」

 

構築術式に近いものか?しかしネットの流行りから?

たかが音楽や動画を現実に持ってきたとしても・・・

 

「あ、いまそれでどうやって戦うのって思ったでしょ。待ってね今見せるから」

 

そう言ってガキが何かしようとした。

 

やっぱガキだな。俺がわざわざ待ってくれると思っている。

 

「うごっ」

 

何かをするよりも先に膝を顔面に叩き込んでやった。

並みの術師ならこれで死ぬか気絶するかのどっちか。終わりだな。

 

「エッホエッホ」

 

そこで気づく、俺たちの足元で、何かが歩いて・・・走っているのか?

あれは、なんだ・・・手足があって羽で小さくて・・・フクロウ?

 

「エッホエッホ、攻撃は全然効いてないって伝えなきゃ」

 

そう言ってフクロウはどこかに走っていった。なんだアレ。効いてない?

今の状況のことを言っているのか?だとしたらそんなわけがない。まともに食らってれば顔面はぐちゃぐちゃに・・・

 

そこでようやく気付く、いつの間にかガキは距離をとっていたことに。しかし無理な姿勢で移動したのだろうか。転んで横に倒れている。

まだ動けるのかと、すこしだけこいつに対する評価を修正する。といっても雑魚という評価がすこし固い雑魚に代わるだけだ。

どうせ致命傷だし、動くことすらできないだろう。

 

「術式披露しようとしたら顔面に膝蹴りくらわされて横転。いま顔無い」

 

なんか言ってる。

ガキは普通に起き上がり、こちらを向いていたが、なぜか顔がなかった。

なんだこいつ

 

肉体はノーガードだったように見えたが、術式で防御したのか?

確かめるしかないだろう。

 

身体強化をさらに高め、距離を詰める。今度は両手両足をすべて使った超速連打。固い相手には高火力の技を連続で叩き込むに限る。このガキ、反転術式は取得していないようだから、いずれ力尽きるだろう。

ガキはノーガードで俺の攻撃をモロに受けていた。術式にそこまで自身があるのか・・・?だとしたらまた・・・

 

すると先ほどと同じように、足元になにかが立っていた。

今度は二体いる。ひとりはため息をつくようなポーズの小さなロボット。

 

「冷静に術式を見極めればいいのに・・・」

 

もうひとつはずんぐりむっくりという言葉が似合いそうな生き物であった。尻尾と小さな羽から、かろうじてドラゴンだということがわかる。

 

「能力無視して物理で攻めるやつ」

 

なんか歌ってる。

 

視線を一瞬逸らしたすきに、またガキは距離をとっていた。

その体には大きなけががあるようには・・・いや、ある。

 

「前が見えねぇ」

 

なぜか顔面がボロボロだった。なぜ?俺は奴の全身を攻撃したはず!

まさか、顔面に全身のダメージを肩代わりしたのか?

 

術式で謎の生き物を召喚、加えてダメージの操作・・・おそらく術式だけの効果じゃない。縛りと術式をうまく組み合わせている・・・

頭を回している間に、いつの間にかガキの顔面の傷はきれいに完治していた。

 

「これはね、縛りでダメージを顔面に集中させて、術式でダメージを減らしたんだ。君がいくら攻撃しても、前が見えなくなる程度のダメージしか受けないし、次のページでは完治している。ネットミームを現実に起こすと、こういった防御ができるんだ。もちろん攻撃に利用することもできるよ」

 

そう言うとガキは手で銃をつくり、ばーんと気が抜けるような声を出した。

・・・?何もおきなっ!?

 

突如、俺の顔に何かが当たった感覚がした。

しまった!不可視の攻撃!?油断した!!

 

その瞬間、俺の脳内にあふれ出した、存在しない記憶(・・・・・・・)

 

 

『いいですか、落ち着いて聞いてくださいエビ揉みたい♪その呪詛師っていうのやめたら?なぁみさえマコモ湯って知ってますか?チェッチェッコリここがすごい!帝●平成大学っていつもそうですね!私たちのこといきていけないよおおおおおチピチピチャパチャパ俺はパーを出したぞ』 

 

 

まずい!こいつのペースに合わせているとツイ廃になる!

 

脳内にあふれたゴミのような情報を振り切って、奴に飛び掛かっていく。

思考に影響を与えるような攻撃は、謎が多い。故に速攻で潰す。それにこいつの弱点も見えてきた。

 

「さっき俺の攻撃を、食らったのは、術式で防げるから食らったんじゃねぇ、てめぇは単に俺の攻撃に反応できていなかっただけだ!!」

 

体を拳で貫いてしまえば、どんな術式でも重傷は免れない!

身体強化を存分に生かして、最速で腹に拳を打ち込む!!

 

間違いなくまともに入るはずの一撃、だが。

 

「ッ!?防ぎやがった!!」

 

ガキは腕一本で俺の攻撃を防いで見せた。

口元は上がっていて、ガキは笑っているように見え・・・

 

「攻撃って、防いでいいのか...」

 

なんか泣いていた。なんで?

なんか肌が日焼けして髪が青色になっている。なんで?????

 

いや、縛りだな!

今までは相手の攻撃を防げないという自身への縛りを結んでいた。それを今解除したのだろう。

縛りで何を強化していたのかはおおよそ予想がつく、どうせ術式の強化だ。

 

肉体で防御しないかわりに術式で防御・回復をしている!!

今までのでたらめな能力は縛りにより強化されていたからだ!

 

大した奴だが縛りがなくなった今、奴は弱体化している!たとえ守りに入ろうと俺の力なら防御の上から殺して見せる!!

 

そういってもう一度拳を叩きこもうとした時、違和感に気づいた。

腕が、軽い。まるでそこにないかのように・・・

 

「ガッ!?」

 

本当にない!両腕とも肘から先がなくなっている!

肉体も今までそれに気づいていなかったかのように血と痛みがあふれ出した。

 

「お前のうで、ちぎっといたぜ」

 

なんかハチマキしてる男が俺の両腕をもぎとっていた。

 

「なんだこいつ!!」

 

人間を召喚することもできるのか!?俺が気が付かないほどの速さで動けるやつと二対一!?

 

しかし、なぞのハチマキ野郎はいつの間にか消えていた。

おそらくこれも縛り。火力を底上げする代わりに極短時間しか持たない式神を召喚している。

 

「クソッ!!縛りばっかかよ!!!すこしはまともにやりやがれ!!!!」

 

怒りで呪力をあふれ出させ、蹴りによる攻撃を食らわせた。

 

ガキは防いだいたようだが無駄だ。防御に使った腕をも砕き、俺の蹴りは奴の胴体に直撃した。

くの時に体を折曲がらせ、数メートル吹き飛ばす。

 

明確に入った一撃、黒閃には劣るがかなり威力のこもった一撃。

 

勝った!!!

 

そう確信させる一撃だった。

 

しかし、ガキはまだ生きていた。

 

「ガハッ」

 

立ち上がることもままならず、血を吐いている。

呼吸音からして、おそらく肺にも傷がついているのだろう。

もう長くはない。

しかし生きていた。

 

これも術式の効果か?

しかし・・・

 

「く・・・そ・・・」

 

しかし、もう長くはないだろう。

内臓へのダメージは根性でどうにかなるものではない。動くたびに地獄のような痛みがしているはずだ。

 

「だいぶ頑張ったほうだぜガキ。今まで戦った中ではいいほうだった」

「ま、だ・・・」

「おいおい、もう無理だろ。死ぬぜ」

「任務を、こなすんだ、」

「俺を殺すのが任務だったか?むりだろ、もうしゃべんなって。マジでしぬぞ?」

「せっかく、先生がけいこをつけてくれたのに、僕は」

 

ガキは泣いていた。

よほど、その先生とやらに褒めてもらいたかったのだろうか。

 

「今なら反転術式で治るかもしれないぞ、ほら治してみろ。がんばれがんばれ!!」

「あぁ、みじめ・・・だ、しにたい・・・」

 

「敵に、応援されて、手加減されるなんて・・・こんなことなら、ころしてくれたほうが・・・」

 

「がはっ・・・せん、せい」

 

「先生、俺死にたいんですよ」

 

 

途端に、そいつの呪力があふれ出した。

 

「はぁ!!???」

 

あふれ出す呪力は、立っていると吹き飛びそうなほどの風を生み出す。

そして多すぎる呪力に体が壊されないためか、肉体が自動で反転術式を回しているようで、ガキの体はみるみるうちに治っていく。

 

しまった、俺は吹き飛んだ腕を治していない。あいつに蹴りをぶち込んで油断したからっ!!

 

「チッ!反転ーーー!!!!」

 

腕を再生させようと後ろに下がろうとしたその時、気が付いてしまった。

あのガキは、

 

腰を落とし、呼吸を整え、呪力を集中させ、手印を結んでいた。

 

まさか、使えるのか。

 

 

『領域展開』

 

 

ーーーーー

 

 

「んだここッ!?」 

 

最初に驚いたのは、明るさだった。

上から、足元から、強い光が俺とあのガキに当てられている。スポットライトという表現が一番近いだろうか。光が当てられているところ以外は暗く、俺たちは壇上に挙げられたアイドルのように目立っている。

 

領域に引きずり込まれた際の対処方として、簡易領域を展開しようとするが、俺の簡易領域は両手で印を結ばないと使えない。先ほどのふざけた攻撃で肘から先は吹き飛んでいた。

どうにか反転術式を回して腕を治すしかない。

 

「この領域に付与されている効果はひとつだけ。それにその効果も君に一方的にかけられるわけじゃない。僕にもその影響が課されるかもしれない」

 

領域の開示・・・まだ縛りで出力を上げるつもりなのか?何を考えているかはわからないが、今は反転術式に集中するしかない。少しでも早く手足を治して簡易領域を使わなければ何をされるか。

 

「課されるかもしれないって過去形で言ったことに気づいた?この領域は、まだ何もしていない。ただ領域の外と中を分けてるだけ。ただの帳と言ってもいい」

 

「この領域が真価を発揮するにはね、とある行動(・・・・・)をする必要がある。つまり、僕と君のどっちが速くその行動(・・)をするかで、領域内の状況を左右するんだ。早い者勝ちだよ」

 

つまり、初期段階で両者平等にすることを縛りにいれることで領域の展開速度と押し合いを強化しているってわけだ。しかし、奴の言う行動がどういった行動なのか知る由もない俺は、間違いなく不利。

 

「その行動っていうのはね」

 

馬鹿がっ!!

 

ちんたら話してくれたおかげで腕は完治!簡易領域を展開さえしてしまえばたとえ領域にどんな効果が付与されようと無駄!術式なしの戦闘力なら俺のほうが上!

 

シン・陰流使いの技を見て盗んだこいつで・・・!

 

「シン・陰流!」

 

俺の勝ちだ!

 

「簡易領『ルビィちゃーん!!』はーい!!」

 

は?

 

俺の体が勝手に動いていた。

簡易領域を展開しようとした印を解除し、まるでアイドルのように、手を挙げてあいつの謎の呼びかけに答えていた。

 

「これが僕の領域『愛絶叫(アイスクリーム)』。どちらか片方がルビィちゃんへの呼びかけをしたら、言われたほうがルビィちゃんになる」

 

何を言っているんだ?

 

「ルビィちゃんの名前をよんだら君が答えた。じゃあ君はルビィちゃんってことだろ?」

 

何を言っているんだ?

 

「あぁ安心してくれ。この領域に付与された効果はこれだけだから。この効果が発動した以上、この領域は正真正銘ただの帳。君の行動も制限しない」

 

「ただし!!」

 

そう言うと、ガキは瞬間移動したかのような速度で俺の目の間に現れた。

何だこの速度は!!領域によるバフ効果を加味してもこれほどの身体強化は・・・

 

ちがう、こいつが強くなっているんじゃない!俺が、信じられないほど弱くなっている!!

なぜ!?呪力による身体強化は・・・

 

呪力、が、感じられない?

 

「君はルビィちゃんなんだ。だから術式はもちろん、呪力による身体強化もできない。なんてったってルビィちゃんはかわいいアイドルであって、呪術師ではないからな!!」

 

ふざけっ!?

 

「さぁ呪力がない今の君に、僕の攻撃が防げるかなぁ!!!」

 

その瞬間、空間がゆがみ、呪力が黒く光った。

 

『黒閃』

 

呪力のない俺に、その攻撃を防ぐすべはなかった。

 

 




オリ主

ネットミームを用いてギャグ時空を展開してダメージを軽減、回復している。負けそうになるとアマゾンの奥地に向かったり流れ星に全員の死を願ったりドォンからの上弦の参を召喚したりする。攻撃面がやや弱い。

『領域展開 愛絶叫(アイスクリーム)

一方がルビィちゃんとよぶともう一方は必ず返事しなくてはならない。そして返事をしたということは君はルビィちゃんということになる。ルビィちゃんは(たぶん)呪術師ではないので君は呪力と術式を使えない。

相手から呪力と術式を取り上げることができる。

攻撃能力を持たない領域なので展開速度・押し合いに強い。

ちなみにこのルビィちゃんコールを何らかの方法で回避したとしてもまだ歩夢ちゃんと四季ちゃんが残っている。

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