GQuuuuuuX式ちいかわ(臨戦)になった人がなんやかんやで諦める話 作:何でもいいでしょ?
なんやかんやでめっちゃ長くなりましたが、遂に最終話。
マチュが溢れる主人公パワーでνガンダムの首を刎ね飛ばし、世界の命運をかけたラストバトルは幕を下ろした。
末端から解けるようにして消滅していくνガンダムにジークアクスが近付き、コクピットハッチを掴んで無理矢理こじ開ける。
『シュウジ、大丈夫?』
意外。
てっきりシュウジ!って大声上げて突っ込んでくと思ったんだけど。予想外れたかな。
聞こえてくるマチュの声は静かで、けれども、だからこそ相手を思いやる気持ちが伝わってくる声だった。
『マチュ。うん、僕は大丈夫』
シュウジの声も穏やかだった。
元から重軽いというか、なんかふわふわしてる感じのウィスパーボイスだったけど、今回はそれが余計に顕著に感じる。なんでかな。
Sガンダムというガワが剥がれて、すっかり元通りになった4号機。
改めて愛機に起こった不可思議現象に、ヘルメット越しに顎に指を当てる私。
よく考えると……キリ無さそうだしやめとこうかな。
なんだかロマンティクス的な展開に置いてかれてる気がしてならないとこもある。
でも、流石にあの中に飛び込むのは無粋ってやつだし。
『よかったぁ。安心したよー、最後の方ちょっと怖かったし!』
『ガンダムも、僕も敗北を認めた。君達の勝ちだよ。マチュ。そしてニャアン』
『シュウジのお墨付き!やったね、ニャアン!』
置いてかれてはなかったみたい。
胸の奥が少し暖かくなった。
「そうだね。私達の勝ち、だね。マチュ」
『うんうん。それじゃ、賞金いただいちゃおっかなー』
「賞金って…」
クランバトルじゃあるまいし……そんなの出る訳ないでしょ。
『勿論、シュウジのことだよ!……お金じゃあ、ないけどね?』
『え、僕?』
「人=お金だったら逆に怖いわ」
それだとどっちかと言うとトロフィーだし。……なんかミオミオみたい。事情180度違うけど。
そんな思考が頭を過ぎる私を他所に、マチュは話し続ける。
『まだ色々やらなきゃなんないこともあるけどさ、とりあえず、私から2人に一言!』
『2人にはさ、あの時みたいに、また私と……マヴを組んで欲しいんだ。お願い!このとーり!』
それこそ、あのクランバトルみたいにね!
明るい声でそう告げたマチュ。
両目がパチパチと瞬き、自然と苦笑いを浮かべる。
本当、猪突猛進なのは変わらないんだね。そんな言葉を胸に秘め、頷く。
シュウジも同じ気持ちだろうし、わざわざ確認なんていらないよね。
「『勿論!……ふふ』」
私とシュウジの声が重なり、2人して笑う。
『……本当に、本当にありがとう。私、2人に会えて、本当によかったよ…!』
感極まったマチュ。ジークアクスが、もうほぼほぼ胴部しか残っていないνガンダムを抱きしめる。
あっ、うちの愛機は脆いんで勘弁してください……
少しずつνガンダムから解け、彼方へと消えて行く粒子が光となり、暗い宇宙を照らした。
そんな、幻想的な光景が織り成すいい感じの雰囲気――を一瞬で吹き飛ばす程の衝撃が目にクリティカルヒット。
生身のシュウジがジークアクスのコクピットに入って行った。
もう一度言おう。生身のシュウジが、ジークアクスのコクピットに入って行った。
「は?」
ちょ、ちょっと?あなたなんで生身なんです???いやシュウジさん?ここ宇宙空間だってことわかってる???
いや死ぬよ!?普通に死ぬよ!?酸素もないし重力もないんだよ宇宙って!?お前マジでなんで生身な訳!?馬鹿なの!?死ぬの!?
『ガンダムが守ってくれてるみたいだ。最後の餞別、と言っている』
ガンダムが……あっ、そう。
最後の餞別、か。そう言われたら、いよいよあのνガンダムも終わりなんだなと思って、ちょっとしんみりしちゃうかも。
「ねぇ、4号機」
私は、……いや、"俺”はお前のパイロットとして、どうだった?
感化されたのか、己の愛機へとそんな問いを投げ掛ける”俺"。答えは返って来ない。
あの奇跡はただの妄想で、機械には意思なんてないのか、それとも、無言こそが答えなのか。
「へっ、きっと、後者だな」
ぶんぶんと手招きしてくるジークアクスの下へと向かい、改めて接触回線を開く。
『もう、やっと出た』
「ごめんごめん。積もる話とかあるかなって」
『そりゃ確かに、あるけどさ。でもそういうのって、みんなで…話したいじゃん。仲間外れとか、したくないし』
へぇ。
『やっとシュウジも帰って来て、ニャアンだって戻って来たんだから』
そう……うん、そっか。そうだよね。
『これからは、共に。ガンダムもそう激励を送ってくれている』
『シュウジ。ふふふ、ふふっ!』
「激励って、ガンダムって案外律儀なんだね。ふふ」
重なった3つの笑い声を最後に、私達の会話はこうして締め括られた。
思えば色々あったなーと、思い出にふけっていられたのは正しく束の間。
私達(特にマチュと私)に襲いかかったのは後処理という名の悪夢だった。
ゼクノヴァ砲だったり、白い悪魔だったりでめちゃくちゃやらかしまくったのはそうだけど、一番面倒だったのはソロモンからカッ飛んできたギレン派の艦隊達。これがまーめんどくさかった。
こちとら全員死ぬほどボロボロなんだよ無駄に働かせんじゃねぇわ屑がって暴言をオープンチャットで吐き捨ててしまうくらいにはムカついたし、向けられたヘイトもエグいことになったんだよね。
『……目的は、達したか』
『大佐』
『ふっ、心配するな。今の私には、もうその気はない』
『そうですか。では、この後は?』
『お呼ばれしてくるつもりだ。ご招待に預かるさ』
『なるほど。……必要はないと思われますが、ご武運を』
『武運、か。果てさてどうなるやら……』
以上、荷電粒子飛び交う空間で交わされたイケメンとイケおじの会話である。
あの数相手に余裕かまし過ぎでしょ。流石最強のマヴだわ。
『ガンダムが、驚いている…?』
『えっ脚生えたぁ!?』
『えぇ…(困惑)――ファッ!?五体満足!?』
……ま、なんやかんやオカルトが最凶ってことで。即ちゲロり一件落着、ってやつである。
「仕事無くなったけどね」
思いっきり反逆の魂燃やしちゃったし、無理ないけど。
顔に泥パック付けたおかげで、ジオン軍人という立場は投げ捨てざるを得なかった私達。
普通は反逆罪とかなんかで豚箱送りなんだろうけど……なんか見逃してくれた。
『……』
『少尉殿が見逃してやるってさ。気が変わらん内にとっととどこか好きなとこにでも行ってこい』
エグザべ少尉を初めとした、これまで私が…私達が関わってきた人達が。
彼ら彼女らの協力の果て、赤灰マヴ無双による大混乱に乗じ、命からがら地球目掛けてカッ飛んだ*1私達は、大気圏突き破って母なる大海へと盛大にダイブ、無事生き延びた。
『さばいばる、しんどい…』
『あんなに楽しそうだったのに』
『暑い…』
『もうほら、とっとと終わらせるよ!それ運んだら休んでていいから!』
『え、ホント!?……でもニャアン1人でやるってのはナシだよ』
『ぅ…』
『(ㅎ ㅎ)』
……勘が鋭いっていうのも、考えものかな。
こんなライフスタイルの中だと、口にするよりも先に伝わるから楽になることの方が多いけど。
苦労して組み上げたログハウスを見上げる私に、背後から近付く2つの足音。もとい、マチュとシュウジ。
「そういえばさ、話す話すって言ってた癖に、まだ話してくれてないよね」
「何を?」
「ニャアンが何者なのか、って」
……あー、そういえばまだ話してなかったっけ。
「まだ話してなかったんだ。でも、確かに、僕も気になるかも」
「シュウジも?だよね!神の視点とかなんとか言われてたし、期待していいかもしれないよ!」
やめてくださいハードルガン上げされても困るのです……いやー、でもなー、話すって言っちゃったしなぁー
はぁ、しょうがないか。ここまで来たんだし、腹括ろう。
「……わかった。話すよ」
最悪がっかりされても勝手に期待したマチュのせいって言っとけばいいし。
「本当!?やったぁ!」
「けど、1度しか言わないから」
「えぇ!?なんで!」
やっぱり一々オーバーリアクションなマチュって面白い。……言わないけど。
「うるさい。これ決定事項。じゃ、話すよ」
私の…いや、”俺"の正体は―――――――――
これにて完結!!
途中からグダグダでしっち…ゃかめっちゃかになっていましたが、最後までお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました!
読了心から感謝申し上げます!!
笠鷺様、最後の最後まで誤字報告本当にありがとうございました!
うちの子はジフレドくんに乗る?(4号機もエクシアとかストライクみたいな感じで、何かしらの形では出すつもりです)
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YES
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NO