ユニバース戦士補ジュウ計画   作:壱肆陸

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本日はウッチーさんの作品です。
(X:@CvlVVQK7bg44701)

「レッツゴージュウ!!キミだけの道を行こう!!」
https://syosetu.org/novel/374798/39.html
の前日譚になります。


宇宙の破壊者・キャプラスジャーカイ

よう、オレはキャプラスジャーカイだ。

宇宙の星々を喰らい、その名を轟かせる・・・・はずだったんだがなァ・・・・。

アイツの身体を使ったのは失敗だったなァ・・・・。

 

・・・・ん?

 

なんでお前が此処に居るんだよって?

まあ最後まで聞いてくれよ。

たしか〜地球で言うところの、酒の摘み・・・・だったよな?

 

まあお前の意見は聞いてねェけどな。

 

オレは宇宙最凶と言われる一族の血を受け継いで生まれた。

その星ではオレは満足のいく生活をしたァ。

美味いもんを喰い、殺したくなれば殺す・・・

今になって考えれば、そこがオレの人生の全盛期だったなァ・・・・。

 

突然現れた奴に・・・・オレの星は壊された。

いとも簡単になァ・・・・こういうの赤子の手をひねる、だったけな?

 

まあいい、話を戻すぞ。

オレは戦ったさ。そいつとな。

その時のオレは星が壊されたことよりも、強い奴が現れた喜びで戦った。

 

「厄災」とか言っていたな、アイツは。

意気揚々と勝負を挑んできたが・・・・結果はオレの圧勝だったな。

 

アイツを喰った時に中々便利な能力を貰ったからな〜・・・・。

 

星と星の間を移動する時の手間が省けたぜ。

 

ん?その時の戦いを見たい?

はあ・・・・覚えてっかなァ・・・・ちょっと待ってろ。

 

ああこれだ。

じゃ、終わったら言ってくれ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「此処が次の星か」

 

「あ''ぁ''〜お前か?オレを楽しませてくれんのは?」

 

周囲からは悲鳴が聞こえる中、とある2人は相対していた。

1人は背後に戦闘兵モリスの大群を引き連れており、この星を侵略しにきたという事が分かる。

 

もう1人は1本の両刃剣を逆手持ちに持っており、もう1本を肩に担いでる。

その余裕綽々な態度からは緊張なんてものは微塵も感じられない。

 

両者の間にあるのは・・・・目の前の獲物を狩る事だけ。

 

「我が名は深淵なるクラディスの一角、破壊のアポカリプス!

貴様もこの星も、全て破壊してやろうッ!」

 

「ほお・・・・?

イキってる割には大した事ない力だな?」

 

「・・・・何?」

 

「オレは・・・・宇宙最凶、そして宇宙の破壊者キャプラス・ジャーカイだ。

概念破壊、コンセプトクラッシュの力・・・・味わってみるかァ?

イキリお馬鹿さ〜ん?」

 

「ほざけぇぇ!!」

 

アポカリプスはキャプラスの言葉に怒り、大地を蹴った。

そのアスファルトには巨大なクレーターが出来上がり、その距離から目の前に瞬間的にアポカリプスは現れた。

 

「ほう・・・・」

 

キャプラスはアポカリプスの行動に感心と期待外れの言葉を吐く。

 

「(これだけか・・・・)」

 

拳、蹴り、斬撃、その全てを躱す。

その思考がアポカリプスに伝わったのか、怒りが更に上昇し攻撃手段が粗々しくなりキャプラスはその行動に対して潮笑を口から溢した。

 

「貴様ァァァァァ!!!!

バカにするなぁぁぁぁ!!!!」

 

「うるせぇなァ・・・・。

そろそろ時間だ 消えろ」

 

刹那、アポカリプスの胸、腕、足、頭部に駆けて血飛沫のような火花が散る。

更に回し蹴りを喰らい数m吹き飛ぶ。

 

「(な、なにが・・・・!?)」

 

「消えろ虫ケラ」

 

その瞬間、ブラックホールがアポカリプスの背後に出現、そのまま飲み込まれブラックホールは消失。

 

アポカリプスが地面を転がり、立ち上がった際に見えたのは・・・・暗闇であった。

 

暗闇、暗闇、暗闇、暗闇、暗闇。

 

どこもかしこも暗闇。

他の色が入る余地など許さない程に暗黒に包まれていた。

 

その光景に戦慄する。

思考は暗闇に対する恐怖で埋め尽くされていた。

 

泥沼から這い上がってくる手。

アポカリプスの足にナニカの感触が伝わる。

冷たく、絶対に逃さないという意思を感じる。

 

「ちぃ!小賢しい!!失せろぉ!!」

 

掌から放たれる黒い衝撃波に手は消滅した・・・・かに思えたが、その手は上からも生えてくる。

 

やがてその手に纏わりつかれ、アポカリプスの視界は黒い手と恐怖によって覆い尽くされた。

 

「い、いい嫌だァ!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

アポカリプスの絶叫が響き渡る。

その声すらも、黒い手は許さない。

口に数十もの黒い手が入り込み、食道を通り心臓部に至る。

その行動が何を意味するのか。

 

否、数々の罪を犯したアポカリプスに拒否権など存在しえなかった。

 

瞬間、黒い手によって心臓は潰されアポカリプスは物言わぬ死骸となり黒い手によって蹂躙され、死骸は残らず、孤独の空間だけが残った。

 

「結局、どんな生物だろうと恐怖には勝てねぇだろうなァ?

じゃあお前はもう終わり、ばーいばぁ〜い。」

 

キャプラスは胡座を掻き、手中に収めたブラックホールの外側から内部の様子を見ていた。

最期を看取るのではなく、エンタメのような物としてキャプラスは見ていた。

ブラックホールは崩壊を起こし、掌で溶けてキャプラスの身体へと吸収される。

 

「結局、アイツもオレの足元にも及ばなかったなァ・・・・つまらねぇ戦いだったな。」

 

キャプラスは双剣を肩に携え宇宙を彷徨う。

彼の手により、星は蹂躙され、餌食となるのだろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

どうだァ、終わったかァ?

あ?コイツは何者なのかってェ?・・・・知らないねェ。

 

・・・・嘘だ嘘だ。

奴は確か・・・・『厄災』とか言っていたなァ。

まあ、オレにとっちゃァザコだがなァ?

 

確か・・・・ソイツを倒して数百年ぐらい旅をしたが、『海賊戦隊ゴーカイジャー』って奴らがオレに挑んできたな。

 

・・・・ソレも見たいだァ?

はあ、終わったら声をかけろ。オレは寝る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」」

 

『ゴーカイジャー!』

 

「海賊戦隊!」

 

「「「「「ゴーカイジャー!」」」」」

 

「海賊戦隊ゴーカイジャー?

どこの星の奴らだァ?」

 

「地球からやってきたスーパー戦隊だ!」

 

キャプラスからの言葉にハカセが変身したゴーカイグリーンが言い返す。

その言葉を皮切りにそれぞれが武器を持ち、対峙する。

 

「少しは戦えるんだろうなァ?」

 

「舐めないでよね!派手に行くわよーー!!」

 

「威勢が良いねェ〜?」

 

5対1の戦い。

側から見れば多勢に無勢に見えるかもしれないが、キャプラスは宇宙最凶の血を受け継ぐ者。

 

更にはアポカリプスを喰らい、厄災と同等の存在となり戦闘兵モリスを召喚する能力まで得た。

 

「じゃあ、コイツらを使うかァ〜!

出てこォォォい!!」

 

その言葉を放った瞬間、胸部が横に開き黒い渦が現れる。

その渦から四つの黒煙が出現し、実体を成す。

 

実態を成し、現れたのは嘗てスーパー戦隊達が倒した怪人だった。

 

頭部が黒の十字架を表しており、首から下は銀のローブで隠されている黒十字総統。

 

仮面ライダーとスーパー戦隊の物語を融合させ、世界を崩壊に導こうとした、アスモデウス。

 

スーパー戦隊と数多の世界を閉じ込めたトジテンドの王、ボッコワウス。

 

美しいものを嫌いキラメンタルを汚さんとする、闇の帝国ヨドンヘイムの皇帝、ヨドン皇帝。

 

彼らはスーパー戦隊の歴史上、倒されて消滅した筈である。

ゴーカイジャーはその力に驚くが、怯えることなく武器を構え、向かっていく。

 

「お前の相手はオレだァァ!!」

 

「ッ! はぁ! ふっ!」

 

キャプラスの剣戟にゴーカイレッドはゴーカイサーベルで防ぐ。

キャプラスの持つ片方の剣を弾き、手を空にし、胸部から腰にかけてゴーカイサーベルで激しい火花を描く。

 

間髪入れずにゴーカイガンで数十発の弾丸を打ち込む。

 

だが、キャプラスは仰反る体のままゴーカイガンを掴み、握りつぶした。

 

「なにっ!?」

 

「あ''ァ''〜良いなァァ!!

良いなァァァァァ!!!!!!!!!!

これだよこれこれェェェ!!!!!」

 

握りつぶしたゴーカイガンを放り投げ、剣と徒手空拳でゴーカイレッドを追い詰めていく。

 

「ぐう・・・・!

テメェは、此処で俺たちがぶっ倒す!!」

 

『ブーンブンジャー!』

 

「ブーン!レッド!」

 

ゴーカイレッドはブンブンジャーレンジャーキーを展開し、モバイレーツに挿し込む。

モバイレーツから赤い光が放たれる。

全身が赤い光に包まれると、頭部に赤いタイヤのモールドを施したメットパーツが装着される。

そして最後にゴーカイレッドは変身した己の名を叫ぶ。

 

ブンレッドはロッドモードに展開したブンブンハンドルを持ち、駆ける。

 

それだけではなく、脚部に装備されたタイヤパーツを回転させ地面に摩擦の跡が刻まれ、一瞬にしてキャプラスの目の前に迫る。

 

そしてブンレッドは跳躍し、空中に留まる瞬間に姿を変えた。

 

「ゴーカイチェンジ!」

 

『ゼーンカイジャー!』

 

赤のスーツから純白のスーツに染まる。

胸から肩にかけてV字型の胸部装甲を纏っている。

それを縁取る様に虹の曲線が描かれている。

頭部にはV字型に刻まれた『45』の数字。

その姿はかのアカレンジャーと似た姿であった。

背には腰のベルトにかけて白いマントがある。

 

その名をゼンカイザー。

 

ゼンカイザーは着地し、キャプラスの頭部に回し蹴りを喰らわせる・・・・が。

 

「それだけ・・・・かァ?」

 

「これだけじゃねぇ!

ゼンリョクゼンカイキャノン!!」

 

『ゼンリョクゼンカイキャノン!』

 

『お覚悟!チャンバラパワー!』

『神秘の!ミラクルパワー!』

 

ゼンカイザーはゼンリョクゼンカイキャノンを生成し、ゼンリョクギアを回転させ、クエスチョンマークと手裏剣マークで止まる。

 

クエスチョンマークと手裏剣マークが光り輝きその力を宿したスーパー戦隊が召喚される。

 

4つの光が実体を得て、その姿を表す。

 

『シーンケンジャー!』

「同じくイエロー!花織ことは!」

 

侍戦隊シンケンジャーのシンケンイエロー。

白の陣羽織を羽織っており、シンケンマルにはインロウマルが装備されている。

その姿の名はスーパーシンケンイエロー。

 

『トーッキュウジャー!』

『ハイパートッキュウ1号!ハイパートッキュウ1号!』

「はぁぁ!!」

 

烈車戦隊トッキュウジャーのトッキュウ1号。

胸部と肩には横向きの黄金の列車が装着されていた。

掛け声と共に黄金の光を放つ。

その姿の名はハイパートッキュウ1号。

 

『ニーンニンジャー!』

『ザ・超絶!チョーゼツ!ニンジャー!』

 

手裏剣戦隊ニンニンジャーのアカニンジャー。

軽装の状態からジョウ忍カッチュウを纏い、超絶進化した形態。

その姿の名はアカニンジャー超絶。

 

強化フォームを纏った状態で召喚された歴代戦士達は武器を持ち、キャプラスに駆ける。

ハイパートッキュウ1号はダイカイテンキャノンにトッキュウレッシャーをセットし、エネルギーを充填する。

 

『ハイパーレッシャー!発車!』

 

エネルギーが充填されるその間、アカニンジャー超絶は忍者一番刀と忍者激熱刀を持ち、身軽な動きでキャプラスへ襲いかかる。

 

その速度は、キャプラスが一瞬、対応を遅れた程である。

 

「ぐぅ・・・・!速いねェ?

じゃあ、これはどうだァ!」

 

剣を地面に突き刺し、剣を伝い地面に電撃を流す。

姿の見えないアカニンジャー超絶は地面に流れる電撃によって動きを止められてしまう。

 

「そこかァ!」

 

地面に突き刺している剣を抜き、空へと飛翔する。

剣をアカニンジャー超絶へと放り投げ、胸部の装甲を貫き通す程の威力をもたらす。

 

「消えろォォォォ!!」

 

キャプラスは虚空で一回転し、足裏をアカニンジャー超絶ーーーーではなく胸部に突き刺さった剣の持ち手へと向ける。

 

「デストロッシュ!!」

 

剣の持ち手へ急降下していくが、時間稼ぎによってエネルギーが最大にまで充填されたダイカイテンキャノンによる砲撃を喰らってしまい、キャプラスの身体は微塵の細胞も残さず消えてしまったーーーーーーー。

 

「だからなんだァ?」

 

ハイパートッキュウ1号の身体は宙に放り投げられていた。

何故、と考える暇もなく剣によって腹を貫かれ身体は消失する。

 

地に着地した瞬間、超スピードと双剣の剣戟によってスーパーシンケンイエローとアカニンジャー超絶は消滅する。

 

おかしい、何故、夢、いや、違う!

 

「(アイツ・・・・もしかすると、何かを捻じ曲げる力を持ってんのかもしれねぇ・・・・!)」

 

「・・・・そろそろかァ」

 

「何だと?」

 

その言葉を皮切りに突如大爆発が起こる。

視線を向けると、ボロボロになり地に伏せるマーベラスの仲間達がいた。

怪人達は役目を終え、光の粒子となり消えた。

 

「テメェら!!」

 

「よそ見してる場合かァ!!」

 

一瞬にして間合いに入られ、腹をX字に切られその反動で吹き飛び、ゼンカイザーからゴーカイレッドに戻ってしまった。

 

「ぐっ・・・・!くそ・・・っ!」

 

「ひゃっはっはっはっはァァ!!

これで終わりだ・・・・宇宙海賊共ォォォ!!」

 

キャプラスの咆哮と共に身体中から赤黒い稲妻が迸る。

その稲妻は威力を増し、大爆発を引き起こしゴーカイジャーの命は潰えたーーーーかに思えたが

 

「・・・・ァあ?」

 

声が止まる。

その目先には、銀色のカーテンが敷かれていた。

その銀色のカーテンには人影が映っていた。

青年の姿から、先程倒したゴーカイレッドの姿になった。

更に場面は変わり、マーベラスが青年と肩を並べ共に変身する場面が映った。

 

「なんだァ?アレはァ?」

 

「お前が行く世界だ」

 

「・・・・ッ! お前は・・・・何者ダァ?」

 

目の前の男は首にぶら下げているマゼンタのカメラから、キャプラスを視ていた。

やがて一つのシャッター音が鳴ると、男はカメラから目を離し、手にマゼンタ色のドライバーを持った。

 

数多のライダーズクレストが刻まれているドライバーーーー''ネオディケイドライバー''を見せびらかす様に言い放った。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ」

 

「破壊者ァ?

ならオレは宇宙の破壊者だァァァ!!!!」

 

「どっちでも良い。

お前を倒さなきゃ世界がヤバいからな・・・・変身!」

 

ネオディケイドライバーを腰に装着し、自動的に腰に現れたライドブッカーを開き、一枚のライダーカードを取り出す。

 

表面のカードをキャプラスに見せ、カードを裏返し開いたドライバーに装填。

 

『KAMEN RIDE!』

『DECADE!』

 

ドライバーから数多の虚像が周囲に出現し、その虚像が重なると身体中にアーマーが生成される。

更に数枚のプレートが仮面に突き刺さり、双眼は深緑色に変わった。

グレーだった身体にはマゼンタの色が上書きされ、世界にその存在を示す。

 

キャプラスの前に突如姿を現した世界の破壊者ーーーー''仮面ライダーディケイド''。

 

ディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出しドライバーに装填、そのままドライバーを閉じる。

 

「宇宙には宇宙だ、変身。」

 

『KAMEN RIDE!』

『FOURZE!』

 

ディケイドの身体が白をベースにした宇宙服へと変わってゆく。

各4つのモジュールが腕、足へと装備されヘルメットはロケットを模した造形へと成る。

 

ディケイドフォーゼの複眼がオレンジに輝く。

気怠そうに頭をキュッと撫でる。

そして腕を前に突き出しキャプラスに宣言する。

 

「さあ、タイマン張らせてもらおうか?」

 

「しゃらくせェェェ!!!

オレがお前を潰してやる!!」

 

『ATTACK RIDE!』

 

ディケイドフォーゼは2枚のカードを装填、そしてドライバーを閉じる。

 

『RANCHER!』

 

左足にばつ印が刻印されたソケットに青色の装甲を持つランチャーモジュールが装備された。

 

先手を取ったのはディケイドフォーゼ。

 

ランチャーモジュールからミサイルを数発放つ。

キャプラスは双剣でそれらを薙ぎ払いディケイドフォーゼに向かう。

 

だが、突如としてあたりに煙幕が張られた。

 

『ATTACK RIDE!』

 

キャプラスだけが取り残された空間に、その声が木霊する。

何処を見ても無。

人影、街、山、海。

ここは地球。

なのに何も在らず、誰も居ない。

最早時の概念すらもあるのか怪しい。

 

『NOROSHI MUTHUU!』

 

その音声が挿す通り、キャプラスは煙幕の世界に閉じ込められた。

 

だが、数100年を独りで生き抜いたキャプラスにその術は通用しない。

 

「だからどうしたァァァァァ!!」

 

キャプラスの周囲に起こる竜巻と旋風。

それが煙幕を破り、世界を表す。

 

『F I N A L ATTACK RIDE!』

『FO!FO! FO!FOURZE!』

 

背後からの声にキャプラスは振り向く。

そこにはロケットモジュールとドリルモジュールを装備したディケイドフォーゼが、キャプラスに向かってライダーキックを繰り出している光景だった。

 

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ディケイドフォーゼの猛々しい声にキャプラスは一瞬圧倒されるも、すぐに気を取り直し技の構えに入る。

 

「消えろディケイドォォ!!!」

 

キャプラスの脚部にドラゴンと虎を模した怪人が生成される。

それらは液状化し、血みどろの海が展開される。

 

「デスレイン、タイラントォォ!」

 

血の様な液体を纏い、片足を競り上げディケイドフォーゼのライダーキックに対抗する。

螺旋回転を繰り返すドリルモジュールに劣勢の状況を作られるキャプラス。

 

更にロケットモジュールのエンジンのギアが上がり、高出力状態のロケットがディケイドフォーゼの速度を加速させ、ドリルモジュールが火花を散らす。

 

そしてーーーーーーディケイドフォーゼのドリルモジュールがキャプラスに打ち勝ち、キャプラスを貫きアスファルトを削りながら大地に着地する。

 

「ぐ・・・・ぁ・・・・ァァァ!!

まだだァァ・・・・!まだ・・・・死んでねェ・・・・!」

 

「・・・・じゃあ、後は頼むぞ。神様。」

 

フォーゼからディケイドへと戻ったディケイドは手を振るうと、キャプラスは横から出現したオーロラカーテンに飲まれ姿を消失させた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・・あ・・・・ァァ!?ど、とこだ此処は!?」

 

白の間。

 

此処をそう表すに相応しい場所である。

あるのは何かに狼狽えるキャプラスのみ。

 

その狼狽えようは尋常ではない。

 

まるで

 

「誰かに見られてるみたい・・・・でしょ?」

 

「ッ!?な、なんだお前ェ!?」

 

キャプラスの声に目の前の男は少し微笑むと、立ち上がり手を後ろに組みひょうひょうと歩く。

 

「なんて言ったら良いんだろうね・・・・?

うーん・・・・神様?・・・・それとも」

 

男ーー神はキャプラスの目に人差し指をとん、と指しこう言った。

 

「創造神・・・・かな?」

 

「は・・・・ァァあがあ?」

 

キャプラスの口から甲高い声と野太い声が同時に引き出る。

そして狂った様に頭を四方八方、更には身体が恐ろしい程に痙攣を引き起こした。

 

「びっくりした?

君の頭の中に宇宙を入れたんだけど・・・・・・・・どうかな?」

 

「きゅあああああああああああぅぅぉおぉぉぉおおぉぉおぉぉまぁぁぁぁあああああああええええええ!!!!」

 

辛うじて言葉を発したのは目の前の神に対する怒り。

その光景に神はほくそ笑むと、キャプラスの頭に手を翳し、払う様に手を振るう。

 

「あぁぁ・・・・が・・・・はぁ・・・・はぁ!!」

 

「どうだった?宇宙は。」

 

「ざけ・・・・ん・・・・な、ァァァ!!」

 

ぷるぷると覚束ない足で立ち、神に切り掛かるが神は避けず、それを受け止めた。

生身の神ではなく、マーベラスが変身したゼンカイザーそのものだった。

 

ゼーンカーイザー!

 

「秘密のパワー、ゼンカイザー。」

 

気怠げにゼンカイザーを象徴する言葉を言う。

 

「君は僕の作った世界を無断で壊していたそうだね?だから・・・・神様からの・・・・ちょっとしたおしおき。」

 

ダーイゼンカイ!

 

虚空に鳴る声。

その声を皮切りに、神からのキャプラスへの神罰が下される。

 

その光景は・・・・一方的な蹂躙と言えるだろう。

 

ここからの結末は誰も知らない。

 

結末は・・・・神のみぞ知るだろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んー・・・・やりすぎたかな。」

 

「まあいいか。

記憶を消して彼等の世界に送れば良いか。」

 

「問題は人間だけど・・・・にしようかな。」

 

「三海鍵五・・・・彼には界人と同じものを感じる。」

 

「・・・・ふふっ。

ちょっと試してみようかな?」

 

「・・・・あ、これを見てる君たち。

良ければ、彼の行く末を見てあげてね?」

 

「じゃ。またね?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

はあ、あの神様は恐ろしかったぜ・・・・。

できれば2度と会いたくねぇな。

 

そこからはお前らが見てきた通りだ。

 

オレは三海鍵五、そしてキャプテンマーベラスに負けた。

 

宇宙最凶と言われたこのオレがだぜ?

 

アイツには微塵も歯が立たなかった。

一方的な蹂躙、終いにゃ同情される始末だ。

 

ここまでくると笑えてくるなァ。

 

あの神様・・・・化け物だな。

 

はぁ・・・・ん?

そろそろ時間のようだなァ。

 

楽しかったぜ?お前らと遊べてな。

 

ま、いつかどっかで会えるさ。

 

ばーいば〜い。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

FIN。

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