この物語は、普通の日常を送っていた
門馬 将希(もんま まさき)と言う主人公が聖杯戦争に巻き込まれていくお話です。
プロフィールは時間がある時に追加していきます!
~ プロローグ ~
あの日の事を、今でも鮮明に覚えている―――
暗い部屋の中でも、僅かな光で輝く金砂の髪
白銀に光る鎧を纏った、白と青の衣
それが彼女との出会いであり―――
聖杯戦争の始まりだった
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第1節 ~ 始まりの夜 ~
とある男の魔術工房で、俺こと門馬 将希は一方的に殴る蹴るの暴力を受けていた。
「何故俺じゃない、お前みたいな魔術師でもないような奴に令呪があんだよ!」
長身で金髪の男、アトラム・ガリアスタは魔術士ではない一般人の男に己の怒りをぶつけていた。
暴力を受けている将希からしたら、理不尽な暴力この上ない。
下校帰り、しつこくナンパしている男から女性を助けようと手を出して庇う動作をしたところ、男は一瞬驚いた顔をしてあっさり引いて何処かに行ってしまった。
すんなり引いてくれたと安堵したのも束の間、今度は自分が標的になったのである。
と言っても、ナンパの標的ではなく攻撃の標的になったのだが...
もう何回やられてるか分からない、反撃はしようとしたが身体が思った通りに動いてくれない。
ナンパを邪魔された事に対して、後になって文句を言いに来たのかと思ったら、人気が少ない場所に入った瞬間に何かを撃たれた。
撃たれた物を受けたのが良くなかったようで、痙攣して動けなくなったところをやりたい放題されている。
何故か身体が動けなくなったのは、当たりどころが悪かった...で片付けれるとして、そこから不可思議な事ばかり起きている。
身体が動けなくなった後、ナンパ男の傍に控えていた虚ろな表情をした女性二人組に担がれ、このよく分からない場所に連れて来られたこと。
それに大きな声を出している筈なのに、道中まるでそこに誰もいないかのように道行く人がこの状況に気付かず、ナンパ男を基点に一定の距離を避けて通っていく。
なんかの撮影か?と疑ってしまう程に。
話し合いで解決しようとしたが、相手を怒らせるばかりだった。
自分の右手にある赤いタトゥーのような模様が気に食わないらしく、先程から令呪とか聖杯に選ばれただの訳分からない単語ばかり言っている。
それより今は、誰かこの声を聞き付けて通報か助けが来ることを期待して無駄かも知れないが、時間稼ぎをする。
「さっきから、令呪とか、、、よく分かんないこと、言ってるけど、俺には何言ってんのか、分かんない、何かの間違い、、じゃないか?」
「そうだろうな!お前みたいな奴に分かる筈ないだろ!
魔術すら知らない奴にはな!」
そう言って続けざまに蹴り上げられた。
くそ、もう何言っても駄目だ。
「あー、腹が立つ。とっとと令呪奪って殺そうか?
いや、よく見たら材料としては使える身体じゃないか」
材料?また訳分からないことを...と思っていると蹴られた拍子に身体の向きが変わり、将希の目にある物が目に止まる。
自分とこの男だけだと思った一室には自分より年下の子達が捕らえられていた。
全員息をしているか確認できないが、力なくだらんと
している光景を目の当たりにして、将希は驚きを隠せずにいた。
「お前、俺だけじゃないのか?」
「あ~あれね、お前みたいに魔術は使えないが魔力を持ってる奴はこれの材料になるんだよ」
将希の問いに、アトラム・ガリアスタは机に置いていた虹色に光る石を見せてきた。
何か、嫌なオーラを感じた。
「石?」
「ただの石じゃないさ、そうだ、お前もマナの結晶にする前に見せてやるよ」
そう言って、アトラムは子供達の近くに行き機械に手を触れた。
途端に何かオーラみたいなのが溢れている、将希は直感でこれを良くないものだと感じた。
「おい、やめろ!」
「ハハッ、魔力があるだけはあるじゃないか。
魔力の流れは知覚できているみたいだ!
いいね!そのまま見てな?」
アトラムが子供達に向き直った瞬間、一層不吉なオーラが増した。
子供達が呻き声を上げて小さくなっていく、あっという間に先程見せられた石になってしまった。
「……」
目の前で起きた事を受け入れたくない、ないけれど、これがこの男が言っていた魔術...最悪な形の奇跡を目の当たりにして、何も言えなかった。
「そうそう、これこれ!
けど、思ったより質の良い結晶にならなかったな。
じゃあ、次はお前。
...と、その前に令呪取っておかないとね?」
話しかけられて、ようやく現実に引き戻される。
こいつ、作業するみたいに人を変えやがった。
しかも、子供を。
いや、形を変えられただけで...元に、戻せる?
そんな事を考えていると、俺の考えが読めたのかアトラムは笑いながら話す。
「まさか、元に戻せると思った?
残念、この結晶って元に戻せないんだよねー
まあ、元に戻す方法が有ったとしても、今回の聖杯戦争で使いきるからさ...
と言う訳で...ね?
諦めてよ」
こう言う類いの人間には初めて会った。
世界にこんな奴がいるなんて、気付いた当事者達は、既にそこに乱雑に置かれた石になってしまったのだろう。
数えただけでも3個、さっき石に変えられた子供は4人...ざっと10人近くがこいつの犠牲になってる。
許せない...こいつは存在しちゃいけない人間だと思った瞬間。
今までに感じたことの無い、怒りが沸き上がった。
同時に身体中を何かが巡る感覚を感じた時、アトラムの後方にある部屋の床が円を描きながら光だし風が吹き荒れ始めた。
「は?なにが...」
アトラムが言い終わる前に強烈な光と風が強くなり、ゴオッと一際大きな音を立てて視界が光で白く染まった。
光が落ち着いて目が暗闇に慣れ始めた時、そこに人が立っているのが分かった。
誰だろう、ようやく助けが来たのだろうか。
だとしたら、ありがたい。
これで今の状況が変わる...
そこには暗闇に、月明かりが少し差し込む中で一際輝く女性がいた。
手には杖を持ち、白を基調に首から腰にかけては鎧を身に着け、胸元には青のリボンが付いている。
「こんばんは。
貴方が私の召喚者...では、ないようですね?
後ろの彼が...」
彼女がこちらを見て目が合う...透き通った青い目と目が合ったその一瞬、それは突然の出来事だった。
「食らえ!アコーロン・クラスター!!」
その瞬間、目の前で爆風が起きた。
急過ぎて分かんない...?俺もそう。
だって、後ろにいた俺もぶっ飛ばされていたから。
え、なんで俺も?
考える頃には、壁と衝突した後だった。
「やば、思ったより出しすぎちゃった...」
こうして、俺こと将希は彼女(キャスター)と出会いを果たしたのである。
と言うわけで始まりました!記念すべき初投稿!
追記:将希が召喚したキャスターについて
技名と外観で分かる方もいらっしゃると思いますが、再臨2段階目の姿を想像して頂ければなと思います。
名前...???(ネタバレ回避、次話で分かります)
なんか魔猪魔猪してるって?
魔猪の氏族、ここに健在なり!
頑張って投稿していきます!