+i(プラスアイ)   作:RKtomousumono

12 / 13
遅ればせて・・・ノロノロ進みます。


U-20 兆

U-20戦まで残すところ二日。

各々に現状で使えそうな武器を与え、練習をさせて質問が来るたびに回答。

他の代表選手にもアドバイスアドバイス・・・そして定期的に来る冴をかわす。

そろそろ限界(イイ感じ)だろうから、アイツに声を掛けに行く。

 

「何しに来た照兄ィ・・・」

「ん?U-20戦においてやってほしい事を伝えるがてら・・・」

1on1(タイマン)で遊ぼうや

 

凛の目に微かな火花(スパーク)を感じる。

俺が・・・俺と冴が観たいものはその()にある。

コーンを片付け、無言で構えたから了承ってことでいいんだろう。

軽く準備運動を済ませ・・・

踊り始めた。

最初は軽く、段々と激しく、抑揚をつけて・・・

こうしてじゃれあっていると昔を思い出す。

冴と凛が喧嘩別れして・・・あれ喧嘩だったのかな・・・

焦らし続けて、目覚めを待つ。

不自由が、抑圧が糸師凛(怪獣)をより強くする。

踏み出される右足を視て、逆サイドにボールを転がす。

そのままプレスが来るから、ボールを軸に反転しつつ上げる。

 

「こうやってると昔を思い出すねぇ・・・冴が居りゃあ完璧なんだけど」

「・・・っ!随分と、余裕だな・・・!」

 

そりゃあそうだ。冴の真似事をしてるだけの凛に脅威はない。

正直俺が本気を出すに値するのはノエル・ノアとか全速力のロキロキとか、その辺だ。

俺の笑みから何を感じ取ったのか、スピードが上がる。

より速く、一挙手一投足が鋭くなる。

段々と冴から離れて――いかない。

あくまで受動的に、受けてからそれを丁寧に壊そうとする。

いつまでも冴が残る。

三十分もすればゲームが終わった。

ヘトヘトになってる凛と、対照的に汗ひとつかかないでため息をつく俺。

 

「っ・・・クソっ、が・・・」

「忘れないでほしいのはさぁ・・・凛」

 

これで変われないのなら、そこまでと思って切り捨てよう。

"俺のサッカー"への理解者は誰もいないってことになる。

・・・可能性はあるか。

 

「お前は、『糸師冴の弟』なのか?『ストライカー(エゴイスト)糸師凛』なのか?自分の本質的なあり方(エゴ)を忘れて、過去に憑りつかれてるようじゃ俺は・・・いや、俺"も"見捨てちゃうよ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

士道龍聖をブルーロックから引き連れてU-20に合流してからしばらく。

 

「そーいえばさ冴ちゃん・・・なんで神さま(照明)は有名じゃないの?」

「・・・最短で半年だ」

「半年?」

 

10歳から18歳までの8年間で合計9チーム。

黒刃照明が荒らした世界の数。

ドイツ『バスタード・ミュンヘン』

イングランド『マンシャイン・C』『アーゼガル』

スコットランド『レイダーズ』『ゼノディーク』

フランス『P・X・G』

スペイン『FCバルチャ』『レ・アール』

イタリア『ユーヴァース』

それぞれの下部組織での試合を見せる。

海外に出たての頃ほど生き生きとサッカーをしていることがよく見える。

 

「海外チームへの加入が最短で半年。親の力と金で押し切って移籍を繰り返した」

 

もちろん、各所からの反発はすさまじかったが、それを上回る経済効果、並びに下部のプレイヤーレベルの底上げがされた。

 

「ついた呼び名は『蜃気楼』・・・幻のように現れてすぐ消える。そんな怪物だ」

「だから、あげたくても名前をあげれないのね」

「いや、アーゼガルだけは違う。・・・いまだに所属があそこだからな」

「へ?どういうこと?」

 

―――「あいつは怪我をして、休養中なんだ」




捏造
アーセナル→アーゼガル
レンジャーズ→レイダーズ
セルティック→ゼノディーク
イギリスの方で多いのは彼がクリス・プリンスのファンだからです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。