U-20戦まで残すところ二日。
各々に現状で使えそうな武器を与え、練習をさせて質問が来るたびに回答。
他の代表選手にもアドバイスアドバイス・・・そして定期的に来る冴をかわす。
そろそろ
「何しに来た照兄ィ・・・」
「ん?U-20戦においてやってほしい事を伝えるがてら・・・」
凛の目に微かな
俺が・・・俺と冴が観たいものはその
コーンを片付け、無言で構えたから了承ってことでいいんだろう。
軽く準備運動を済ませ・・・
踊り始めた。
最初は軽く、段々と激しく、抑揚をつけて・・・
こうしてじゃれあっていると昔を思い出す。
冴と凛が喧嘩別れして・・・あれ喧嘩だったのかな・・・
焦らし続けて、目覚めを待つ。
不自由が、抑圧が
踏み出される右足を視て、逆サイドにボールを転がす。
そのままプレスが来るから、ボールを軸に反転しつつ上げる。
「こうやってると昔を思い出すねぇ・・・冴が居りゃあ完璧なんだけど」
「・・・っ!随分と、余裕だな・・・!」
そりゃあそうだ。冴の真似事をしてるだけの凛に脅威はない。
正直俺が本気を出すに値するのはノエル・ノアとか全速力のロキロキとか、その辺だ。
俺の笑みから何を感じ取ったのか、スピードが上がる。
より速く、一挙手一投足が鋭くなる。
段々と冴から離れて――いかない。
あくまで受動的に、受けてからそれを丁寧に壊そうとする。
いつまでも冴が残る。
三十分もすればゲームが終わった。
ヘトヘトになってる凛と、対照的に汗ひとつかかないでため息をつく俺。
「っ・・・クソっ、が・・・」
「忘れないでほしいのはさぁ・・・凛」
これで変われないのなら、そこまでと思って切り捨てよう。
"俺のサッカー"への理解者は誰もいないってことになる。
・・・可能性はあるか。
「お前は、『糸師冴の弟』なのか?『
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士道龍聖をブルーロックから引き連れてU-20に合流してからしばらく。
「そーいえばさ冴ちゃん・・・なんで
「・・・最短で半年だ」
「半年?」
10歳から18歳までの8年間で合計9チーム。
黒刃照明が荒らした世界の数。
ドイツ『バスタード・ミュンヘン』
イングランド『マンシャイン・C』『アーゼガル』
スコットランド『レイダーズ』『ゼノディーク』
フランス『P・X・G』
スペイン『FCバルチャ』『レ・アール』
イタリア『ユーヴァース』
それぞれの下部組織での試合を見せる。
海外に出たての頃ほど生き生きとサッカーをしていることがよく見える。
「海外チームへの加入が最短で半年。親の力と金で押し切って移籍を繰り返した」
もちろん、各所からの反発はすさまじかったが、それを上回る経済効果、並びに下部のプレイヤーレベルの底上げがされた。
「ついた呼び名は『蜃気楼』・・・幻のように現れてすぐ消える。そんな怪物だ」
「だから、あげたくても名前をあげれないのね」
「いや、アーゼガルだけは違う。・・・いまだに所属があそこだからな」
「へ?どういうこと?」
―――「あいつは怪我をして、休養中なんだ」
捏造
アーセナル→アーゼガル
レンジャーズ→レイダーズ
セルティック→ゼノディーク
イギリスの方で多いのは彼がクリス・プリンスのファンだからです。