+i(プラスアイ)   作:RKtomousumono

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皆様どうも。RKtomousumonoです。
ブルーロック、いいですよね。
はい。以上です。

照明君の口の悪さは絵心譲りではなく生まれながらの性質です。


第一話 "ふざけるな"

プロジェクト:『青い監獄(ブルーロック)』。

日本をW杯優勝に導くストライカーを養成すべく、計画の全権をもつ絵心甚八―サッカー狂いでカップ焼きそばしか食べてないクソ叔父―が選んだユース年代のFW300人―かわいそうな被害者たち―を対象とした、失格者に対するペナルティが暗に・・・いや直に『お前はもう日本でサッカーをするな雑魚だから』って言ってる、正直関係者全員(参加者含む)頭にネジがないどころか同じ人間かどうかを疑いたくなるプロジェクト。

 

「・・・で、なぁんでそんな世間様からの賛否が一対三になっている場所に俺を連れてきたんだ脳味噌カップ焼きそば」

「わざわざ暇そうにしている非行少年を退屈凌ぎができる場所に連れてきてやったんだ感謝しろ」

「お、お二人とも仲良く・・・」

 

この明らかに寝てないガンギマリアイズの不健康野郎は絵心甚八。この"ブルーロック(狂ったプロジェクト)"の企画者で、俺の叔父だ。つーか誰が不登校だ一応高校三年生(通信)だぞ毎日二時間は外で運動してるぞ真っ昼間にアンタからもらった玩具使って近所でサッカーだ馬鹿野郎。

そして普段通りの悪口の応酬を喧嘩と勘違いしている両胸にサッカーボール引っ提げたお姉さんが帝襟アンリ。被害者たちの目の保養兼目に毒だ。何食ってどんな環境で育ったらそんなサイズになるのか聞きたい。いや聞いてはいけない。紳士として。だが興味はある。男なので。

そしてこの病気みたいな白さの髪の毛に目が見えないくらいの色濃いスポーツグラスかけたのが俺、黒刃(くろは)照明(てるあき)。いつサッカーをやめようか悩んでいた時にクソメガネから『新しい玩具やるからここに来い。迎えをやる(悪口などを抜いた意訳)』という手紙を受け取った。

 

(プレ○テ5とかス○ッチ2とか用意してくれたのかなついでにブルーロックに入れようとするんだろうなどうやって逃げよう)

 

とか考えていた俺を目隠ししてから車に乗せて連れてこられた青い監獄。

クソッたれ。

 

「はぁ・・・早く玩具よこせんで家に帰せそれとこれお土産の新作カップ焼きそば」

「俺がサッカー以外のものを用意するとでも?とっととそれを置いて後ろのドアから出て着替えて遊んで来い」

「チッ!!!!!(クソデカ舌打ち)」

「あ、案内します」

 

――――――――――――――――

 

大きな双丘・・・否、二つとも富士山か。

・・・失礼。アンリさんに連れてこられたのは運動場。

 

「・・・おい血液粉末ソース」

『なぜ液体が粉末ソースになると思うんだ糖尿病』

「金平糖は節度を守って食べてるんだよテメェと違って・・・じゃねぇ。前もらった玩具と何が違う」

『パワーアップさせた』

「・・・噓ついてたら許さねぇからな」

 

そこにあったのは全身青タイツ・・・否、ホログラムのKPとDF代わりのマネキン。名前は確か・・・BLMだったか?

家の庭に生やしたゴールに投影機能と専用のボール二十個を"玩具"としてもらった(価格は聞かないことにした)ものと見た目は変わっていない。

前のやつは最初は楽しかったが目隠し背面シュートが決まるようになってから飽きた。

どうせ前と同じで・・・

 

『今開けたが、ゴールを除く五方向計十五か所から五秒に一回ランダムな回転、速度でボールを飛ばす。自分に飛んでくるのがパスだけだと思うな』

「お前に飛んでくるのがただのアンチコメと誹謗中傷と俺からのキャンセルシュートだけだと思うな」

『そうかそうかシュートはゴールに決めるものだぞエナジードリンクの飲み過ぎか?』

「今日はまだ一本だ」

『・・・やはりブルーロックにエナジードリンクを導入しなくて正解だな』

「は?ここエナドリないの?ますますクソじゃん」

 

絵心からの返事はなく、代わりにボールが射出された音がした(・・・・)

ノールックでとりあえず回転を殺し、跳ね上げながら考える。

 

(これ右足(利き足)でやってもつまらないし十五か所しかないなら目ェ瞑ってでもできるな・・・)

 

実行。

同じような動作を繰り返すだけだから試合よりも絶対に楽だが退屈に変わりはない。

大体三十回蹴ったあたりでカメラが付いているような気がしたが気のせいだろう。

大体百回蹴ったあたりで飽きた。文句言ったら物理的な刺激(スーツから電流)が襲ってきた。シュートスタイルを変えた。

大体三百回蹴ったら終わった。特に面白くなかった。

 

「おい、終わったからもういいだろ」

『たった一日の一回で終わると思うなこの後二回やらせてあと二日だ』

「三日間やらさせるのか・・・?」

『途中の休みもはさんで・・・』

「もういい・・・」

 

マガジン読みたかったのに・・・

 

~~~~~

 

絵心さんから黒刃選手を特別枠・・・ブルーロックの"見学者"として招待すると聞いた時、始めはこの人にも優しさがあるんだなと思った。

黒刃選手の関係を聞いたときに『叔父と甥』とだけ答えて、恥ずかしいのかなとも思ったが、それだけじゃないらしい。

絵心さんの部屋まで案内する前の印象は"儚げな少年"であった。"期待の新人モデル"と言われても違和感がない程顔立ちも整っていて、本当に絵心さんと同じ遺伝子を持っているのかと疑ってしまった。

絵心さんと出会わせて確信した。絶対に肉親だ。そうじゃなきゃこんなに口は悪くない。

二次選考から実用されるBLMを"玩具"として彼に遊ばせると聞いて、少し、疑問に思った。

 

「もう試運転も済んでますよね?」

「まぁ見ていろ」

 

また悪口合戦をして、これ以上は無駄と思ったのかシステムを起動する。

BLMは本来、段階的に難易度が三段階で変化する・・・はずだ。今起動されている物はさらに上。プロトタイプで用意して『これはない』としたモード。

彼は死角から飛んできたボールを三手でゴールに入れた。

左足でのシュートフェイクで回転を殺す。左足をつき右足のかかとでボールを跳ね上げる。そのまま飛び上がり左足で狭い方の隙間(・・・・・・)にシュートを決める。神業を流れで素早く、さらに目を瞑って、繰り返し続けた。

十回目で絵心さんに参加者にライブで見せるべきと宣言し、各部屋に配信を開始した。

百回目で彼は退屈を訴えてきた。絵心さんが電流を流してそれにキレた彼が"スワローシュート"と言い、それでやればいいと提言した。

その時に言っていた"逆脚縛り"・・・気のせいだと思いたかったが、絵心さんを見るに気のせいではないらしい。

キャンセルシュート(彼がそう言っていた)、さらに地面をこするような低空飛行から急上昇するスワローシュート。どちらもブレなき神業。それを利き足ではない方の足で、目を瞑って。

コントロールも空間認識能力も、威力も。見て分かる範囲だけだが、どれもこれも他を隔絶する存在。

 

「・・・昔から、こいつを僕は、化物と思っている」

「・・・はい」

「コイツがブルーロックに入れば、超劇的な化学反応を期待できるんだ」

「・・・えぇ」

「一次選考を速攻で終わらせるぞ」

「はい!」

 

どうやら、今日は残業のようだが、とても楽しくなりそうだ。




「悩みがある?頭か体動かして忘れろ」のスタイルです。糸師冴と同い年。

蜂楽に関して(詳しくは第六話あとがき)

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