+i(プラスアイ)   作:RKtomousumono

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ロキ「あのラビットいないですよね」
絵心「(オファーしてる今のところ)いないよ」


第二話 "よろしく。青い監獄(ブルーロック)"

大体五日目。

ボールの速度と回転は六回目から変化がない。

飽きた。

帰りたい・・・と思って最後の九回目を終える。

腕のマークの文字は「i(アイ)」から変化は無い。

普段とは違う扉が開き廊下を進むとその扉にはこうあった。

 

【この部屋で待て】

 

指定された部屋には複数枚のモニターがあった。そこで一次選考のと現在途中まで行われている二次選考の試合映像を観ろ・・・とのことだった。

 

「おい眼鏡河童。家に帰せ」

『お前がブルーロックに入寮して負けるかここが解体されるか世界一のストライカーが産まれたら帰してやる』

「解体か俺がノエル・ノア超えるか・・・うーん後者の方が現実的・・・」

 

でもなぁ・・・スピードとフィジカルが足りねぇんだよな・・・172cmだし、筋量よりテクニックで潰したい派だし。

一旦映像観るか・・・

 

――――――――――

 

途中から進行形の映像(ライブ配信)に変わったそれはを、俺は最後まで見ることができなかった。

現在地はコート。目の前には五人の外国人。

 

『ブハッ!こいつヒョロヒョロだな!てか一人じゃん!ぼっちかよ!』

『どうでもいい。こんな仕事さっさと終わらせて、昨日ヤリ損ねた日本人女性と着物で××××しに行くんだよ』

 

目の前には五人の、選抜された世界の選手。

一人一人が相応に"強そう"だが、俺は一人だけ"強い"と知っている。

 

『ヤァ・・・ベレッタァ・・・』

『なんでアンタが居るんだエナジージャンキー』

 

ジュリアン・ロキ。家族に世界に連れまわされていた時にサッカーをして印象に残っていた友達()

『ベレッタ』はあだ名。"足の速さ"以外取り柄のないこいつにはあってる。

 

『やけに流調に英語でしゃべれるじゃねぇか?もしかしてベンチ?』

『そんな話は聞いてないよ?』

『いや、コイツ相手なら・・・』

 

食いごたえのありそうな肉が四つとごちそうが一つ。

絵心が俺にやらそうとしていることが透けて見える。

足元にあるボールをベレッタに蹴って、煽る。

 

『どうした?KICKOFFだ世界選抜』

 

開始を告げるブザーが鳴り、ロキが消えた(・・・)

俺の知る限り世界最速の男・・・流石だ。

でも遅い。

俺はそのまま相手ゴールに向けて歩き始めた。ボールを蹴りながら(・・・・・・・・・)

 

『っ!これだからエナジャンの横抜けはしたくない!』

 

気づいたロキが全力疾走で寄ってきている。

目の前には爽やかボーイとそばかすボーイ・・・

 

『足元開きすぎ。誘ってるの?俺は嫌だよ?』

『なっ』

 

爽やかボーイを股抜きし、そばかすボーイは無視。

この二人はどうでもいい(・・・・・・)な。

少しの油断。

目の前に壁が立っているのが見えた。

ボールをマイナス方向に移動。合わせて足が伸びるのを見たら上に上げてヘッドで通す・・・

さらに後ろのドレッドに妨害されてロキにパス。

この距離は・・・間に合わない。

ゴールを告げるブザーが鳴った。

 

『はぁ・・・はぁ・・・おいロキ・・・なんだこいつ』

『化物です』

『見て分かること言わないで』

 

~~~~~

 

しばらくぶりに出会った友人は、相変わらず怪物だった。

どうしてもアイツにボールが奪われたことに気づくのは一手遅れる。

アイツは笑いながら言う。

 

「その時点で俺は三手先だ」

 

日本語の漢字で彼の名前は『照明』・・・街灯とか、フラッシュライトとか、そういうのに使われるそうだ。

"明るく照らす"・・・眩し過ぎるくらいだ。

 

「なぁベレッタ・・・そこのドレッドヘアはわかるが、他の三人はなんだ?数合わせならチョイス間違えてるぞ?」

 

彼の後ろに見える四人の内一人は明るくなった。

他?間違いなくキレてる。青筋がすごいです。

 

「本当に人の神経を逆撫でするのが上手ですね・・・」

 

――――――――――

 

世界選抜との戦いを終えた俺たちが付いた部屋には、一つの椅子とその上に座るフードをかぶった男の姿があった。

フードの男はスポーツグラスをかけていたが、こちらを一瞥するとそのまま目線を下げた。

その後続いて部屋に入ってくる。この部屋には合計して36名・・・35+i名が揃った。

誰もが"彼"に目を向けている。誰も、目を離そうとはしなかった。

全員が揃ったからか、彼が顔を上げた。フードを外し、白髪が現れる。ちらりと見えた赤い目は鮮血を連想させる綺麗な赤が、ただ一人を見つめる。

糸師凛。

 

「やぁやぁ凛ちゃん。久しぶり」

「・・・気安く話しかけるな」

「ふーん・・・ま、顔見知りだからあいさつしただけで興味ないけど」

「!」

『おい。お前の暇つぶしのためだけにここがあるわけじゃないんだぞ』

「暇つぶしのために連れてきておいて?てか最初からあの五人で・・・いや、ベレッタとドレッドだけでいいよもう・・・"面白"が数えるほどしかいないし。所詮お遊びってか?」

 

つらつらと並べられる言葉に、拳を握っていた。

 

『黙れ。現状を見抜く力にはたけているがお前は将来性を加味していない』

「あ?現状でこの程度ならよっぽどがないと成長性ゼロだろこいつら」

 

こちらを舐めた発言が続く。

目線が全員を巡り、九名ほど注視して・・・俺で止まった。

 

「・・・これくらいか。やっぱつまらないね」

「・・・おい」

「なぁに凛ちゃぁん」

「俺は眼中に無いってか」

「うん。無いね」

 

絵心から発表されたのは三次選考の内容と現BLランキングトップ6。上から凛、士道、烏、乙夜、雪宮、凪。あの化物は"虚数"だから呼ばれなかったらしい。

No.5に選ばれた雪宮が選抜基準を問う。基本は一次選考からの得点数と世界選抜からの個人評価に基づいたものとなっているらしい。さらに、上位二人はそれぞれゴールを決めている。

説明に納得したらしい雪宮が下がると、凛が絵心に問いかける。

 

照兄(てるにぃ)がランキングに入っていたら何位だ?」

 

それは、凛にとっても、俺たちにとっても浮かぶ当然の疑問であった。・・・照兄(てるにぃ)

 

『一位。なにせ一人で五人相手に3点取ってるんだ』

 

桁外れの記録を聞いて、俺は戦慄した。

 

『だが、例外が三名。そこのアホに指名された哀れな三人は別ルート・・・そこで化物に揉まれてもらう』

「よろしく。青い監獄(ブルーロック)

蜂楽に関して(詳しくは第六話あとがき)

  • ①パターン
  • ②パターン
  • ③パターン
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