+i(プラスアイ)   作:RKtomousumono

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氷織くんの京ことばは残念ながら()と「」でしか出てこないです。
京ことばワカランナァ・・・


第三話 ”俺が直接”

「さぁてさてさて・・・あ、シアターでニコ動とかつべとか見れるんで」

 

そういいながら用意された四人部屋・・・ベッドは一人一つ。

後ろに続くのは潔世一、氷織羊、二子一揮。

それぞれが俺の欲しい面白さを持っていると判断した。

 

「欲しいものは入ってくれたらガンギマリアイズに言ってできる限りもらうから、遠慮なく言って」

「あ、あぁ・・・」

 

何故選ばれたのか、三人とも全くわかって無さそうだな・・・

よし。説明するか。

 

「突然だが、移動しながら自分語りをしようと思う」

「本当に突然ですね」

 

この青い監獄(ブルーロック)における上位のストライカーは基本"フィジカル"が上澄みだ。

トップワンツーなど顕著。頭脳面・・・?そんなもん求めてねぇ脳みそはストライカーだボール持ってるやつが一番偉いのがサッカーだ。

一試合しか与えられないのが第三次選考〈適性試験(トライアウト)〉のルール。その中で上澄みのフィジカルが揃い踏みだとしてもU-20+糸師冴には勝てない。

つまり、別の武器が必要となる。

もちろん、好きなチームを選んでもらって、試合にも出てもらうが・・・

 

「代わりとして、他の時間がアンタからのコーチング・・・」

「そうそう。・・・あ、俺は睡眠90分から三時間しかとらないけど君たちはちゃんと寝てね?」

 

廊下を歩きながら、選抜理由の続きを教える。

この三人の共通点は『目の使い方』にある。

・・・正確に言えば烏旅人も。さらに、言っちゃえば少しずつ違う。

まぁ四捨五入したら俺の"目"の劣化版くらい使えそうなメンバー(Top6除く)から趣味が合いそうなのと"面白"の三人をチョイスした。

 

「「「『目の使い方』?」」」

「そうそう。主に試合中ね?えっと・・・『中心視野』と『周辺視野』ってのがあるのは・・・知ってそうだね?続けるよ」

 

そもそも『中心視野』と『周辺視野』とは何ぞや?という問い・・・は、この三人は持っていないらしいので、簡単に説明。

中心視野が視界に捉えているもの。周辺視野が視界に入っているけど捉えていないもの。

まず必要なのは『周辺視野』の使用率をあげること。というか『中心視野』使うな。

 

「いやいやいや・・・それって『目で見な』って言うてるようなものとちがう?できるん?」

「俺はやってるけど・・・"今の君たち"にはできないと思うから、その一個下・・・『俯瞰視点』の習得をしてもらう」

 

部屋に満ちる空気が変わる。三人ともピリつく・・・否、強くなれることにワクワクしている。

 

「いいねェ・・・その目ェ・・・その飢餓(ハングリー)は忘れるなよォ?」

 

~~~~~

 

目の前には、化物が居た。

画面の中にいた化物が、僕の目の前に居た。

両親とおんなじように『期待』してるのかと思った。

でも、違った。

 

「さて・・・二時間で"この程度"か・・・チョイス間違えたな・・・」

 

彼が向けてきているのは『期待』じゃなかった。

そこには『興味』以外なかった。彼は人に『期待』するような質じゃなかった。

 

「っ!まだ!」

「いいや。"もう"だ」

 

潔くんが続行の意思を示す。それを一蹴。

 

(そもそも言うてることもやらしてることも無理しかあらへん・・・これが・・・)

 

これがブルーロックの最強なのだろうか。

これが今の自分の限界なのだろうか。

 

「僕もやれますよ・・・それに"コレ"・・・面白いッ!」

 

二子くんまで、続けようとする。

彼の目が『僕』を見る。

 

「お前は?」

「・・・っ」

「いいか?この場ではお前の持つ才能などクソだ。ただの石だ。お前の親は、今までの周りはその綺麗に見える小石を讃え崇めてきただろうが、そんなものは捨てろ」

 

まるで今までの僕を、僕の"才能"を否定するような――

彼は続けた。

 

「ここで『お前自身』が何を成したいのか。まず聞こうか・・・お前、サッカーをしたいのか?」

 

今までかけられてきた言葉とは違う、期待の乗った声。

不思議と、苦痛はしなかった。どこか、喜びまで感じた。

 

「当たり前や!僕は、ここで、あんたを越えて、世界一のストライカーになったる!」

「いい返事だ。続行」

 

そう言うと、今まで通り・・・複数のBLMを用いた練習を始めた。

 

――――――――――――

 

俺のやらせてた練習?

三人一組のBLMを四方においてランダムに12人でパス回しさせて手をたたいたタイミングでボールをとる。それだけ。

まぁ視線は一方向で固定させてそこ以外をむいてはいけない縛り付きで。

段々範囲広げていって今はハーフコート・・・より一回り狭いくらい。

一日でここまでなら素晴らしい成果だろ。

そうして三人の得た『超越視界(メタ・ビジョン)』(命名:潔世一)は今後成長する彼らの"基本"になる。

それにしても『超越視界(メタ・ビジョン)』ねぇ・・・そういうお年頃・・・?

考え事をしているうちにフィールドで試合が始まる。

お、ナイスボール・・・ちゃんと使えてるのえらい・・・あ、そこかぁ・・・

あの関西弁あれだな・・・何だっけ・・・スケベだな・・・人の『弱点の見極め方』が上手い・・・んで緑メッシュも動き方・・・『存在感の消し方』上手いねぇ・・・楽しそう

 

『そろそろ二対二になるが、決めたか?』

「うん・・・Bの熊と変わる。二人に"復習"と"お手本"を見せる・・・ついでに烏くんにもかなァ」

 

この三次選考で、U-20日本代表と渡り合えるチームを作り出す・・・

その為に、俺が直接"化学反応"を起こす。

フィールドにつながるドアが開いた。

蜂楽に関して(詳しくは第六話あとがき)

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