+i(プラスアイ)   作:RKtomousumono

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三次選考の試合はここにしか出ませんよ。多分。


第六話 "秀才"であり"天才"

どーも絵心です。

どこからともなくこの試合中に甥っ子の解説をしろって言われた気がするので胸中で解説します。

はっきり言ってアイツは"天才"。秀才型の連中(潔世一、氷織羊、二子一揮)とは真逆の、自分の行動を言語化できないタイプだ。

あ?気味の悪いシュートを何度もやってるだろうって?

・・・"再現の天才"。おーけー?

一度自分でたどり着いたものであれば、何だろうと再現できる才能。

瞬間記憶(カメラアイ)〉+〈空間認知能力〉+〈運動センス〉+α=黒刃照明。

それは"ゾーン"も"FLOW"も関係ない。

 

『Big、Bang、Boom!』

 

やろうと思えば世界選抜相手に完封ができたというのに・・・

己に才能があると知りながら、それを己から潰す。

一番キライな人間です。

だからこそスワローシュートとキャンセルシュート(クソキモシュート二種)を使いこなす。

化物・・・とは言い得て妙。

まぁ、キライな人間だが、クソみたいな"満足"が一度もない。

戦友(ノア)との1on1で勝った時ですら、満足はしなかった。

・・・五百回くらいやって一回しか勝ててないからかもしれませんが。

満足がないのは好感。

それはそうと、アイツは"秀才"でもある。自分の、他人の武器を言語化し、精錬できる。

さっきと言ってることが真逆ですけど、だからこそ"化物"なんです。

"秀才"であり"天才"。

常識外れ。異端異常。尊敬と畏怖から"神"と崇める人間もいるほどだ。

 

『処理速度上げろ・・・()だ』

 

あいつの言う()。相手のお気に入りから考えれば"秀才"の方に特化した・・・

 

――――――――

 

目の前に、105×68マスの盤面がある。

赤い長方形の駒と白い長方形の駒。それぞれ五個、盤面に並んでいる。

青い箱(ボール)()触れた(持った)赤い駒()ある(いる)のは相手側16.5×40.32の範囲。

正面にと背面から合計二つの白い駒。

その他の駒は動く気配がない。

盤面を拡大する。

目の前の白い駒(潔世一)は〈超越視界(メタ・ビジョン)〉を駆使して、慣れないことをしているからそろそろガタが来ている。

背後の白い駒(糸師凛)は・・・あ、"天才"型のFLOWじゃん。・・・スライディングでもなく、後ろからはじく形でボールを狙っている。

俺の盤面で十手先(・・・)を試行する。潔世一にボールを取られる。

別の形で思考する。凛が奪って一人で全部ぶっ壊す。

さらに別で考える。潔が取って、凛が決めた。

さらにさらに。凛が壊して潔が決めた。

――何回繰り返し思考して試行したか。今の俺の出力だとどうやらこの二人を切り抜けるのは骨が折れそうだ・・・。

上等。

凛が足を出す。上に飛ぶ。来ない。

潔がボールを狙う。マイナスに動いて回避する。まだ来ない。

凛とのフィジカル勝負――ほら、来た。

 

「ッ!球よこせや超非凡(照明)!」

「おせぇよ勝ち筋!」

 

ようやく再起動した烏が、潔も凛もいない左サイドに走り出る。

足元にパスを出す。烏もたどり着いている―いてほしい・・・いてよ―本命(・・)が右サイドに。

 

「行かせねぇ!」

「テメェはお呼びやないねん凡!」

 

空に弧を描く強烈なシュートは、思い切り右に逸れ・・・千切の足元。

 

「ありがとよ化物と殺し屋・・・!」

「「とっとと決めろ/しいや!」」

 

ビーッ!

 

A(TEAM) vs B(TEAM)

4 vs 5

 

試合、終了。

 

~~~~~

 

出し切った。

今あるすべてを出し切ったうえで、今後の課題も見つかった。

 

「・・・潔世一」

 

座り込んだ俺に、士道が声をかけてきた。

 

「お前のサポート。良かったぜ・・・それと、お前にある爆発。見れなかったが、予兆だけでも気にいった」

「・・・どうせ、テメェら全員、照明しか見てねぇだろうが」

 

フィールドが静まり返る。

俺の心にあった照明への感情は、"信仰"と呼ばれるものなのか、と疑った。

違う。

目の前に居る(ある)のは"ごちそう"だった。

俺の飢餓(ハングリー)を、"エゴ"を育てるのに最も適した肥料だった。

 

「おい、化物」

「なぁに?」

「さっさと次やるぞ。お前は俺というストライカー(エゴイスト)に骨の髄まで喰い尽くされて死ね」

「ほざけラッキーボーイ。テメェのやってきたことに再現性がねぇなら先に死ぬのはテメェだ」

「おい、潔・・・」

 

凛がすごい顔でこっちを睨んでくる。

 

「おいおいなぁに神様の作品にケチつけようとしてんだよ№1野郎?潰すぞ?」

「・・・照兄は神じゃねぇし、クソ潔は作品じゃねぇ。・・・試合は終わったんだ。何してもカードは出ねぇよなぁ・・・!」

 

互いに振りかぶり、凛と士道が殴り合いを始めた。

 

「第一、ショッキング触角に照兄の何がわかるってんだ!」

「あぁ!?少なくとも俺の方が神のこと分かるに決まってんだろうが下まつげ!」

 

七星と一緒に止めに入るが、一向に止まる気配がない。

氷織も俺の方観て・・・え!?顔怖いよ!?ハイライト無いけど!?大丈夫かアイツ!?

 

「なぁ照明・・・俺らこんなんに負けかけたんか?」

「照でいいよたびちゃん」

「あ、おう」

「んで、負けかけたのは事実ね・・・『傾聴』」

 

照明が表情をそぎ落とし、静かに呟いた一言が、耳からやけにすんなり脳に入ってきた。

さっきまでの喧騒が噓のように鎮まり・・・士道は膝をつき、凛は泣きそうになっていた。

 

「『そんなくだらないことをするために"青い監獄(ここ)"に来たのか?』」

「俺がここに来たのは、楽しそうだったからです!いまはあなたのためにゴールを生み出すストライカー目指してます!」

「『他者依存のエゴはクソ。新しいの見つけろよ』」

「はい!・・・はっ!これが天啓!」

「・・・っ」

 

――――――――――――

 

やべぇ・・・勢いで使っちゃったけど、いつぶりだろう"天才"モード・・・

脳味噌スッキリして気持ちいんだけど、冴曰く、『マジで人間じゃないみたいだから俺たちの前以外で使うな。俺たち以外に脳を焼かれた人間を増やすな』って・・・

 

「・・・って・・・」

「『どうした』・・・凛!?」

 

凛の顔から汗以外の液体が・・・涙が流れていた。泣いている。

エッッッッッッ!?

糸師兄弟に人の心あったんか!?

アッ違う違うこういう時はどうすべきだっけ・・・?

あ、そうだ。

 

「っぁ・・・てるにぃ・・・」

「ごめんな・・・あのモード怒る時しか使わなかったしな・・・」

「いや、ちがっ・・・なんで・・・止まらねぇ・・・」

 

おもむろに凛を抱き寄せ、胸を貸す。

後方から感じる邪教徒の視線は努めて無視。なんか二つある気がするけど努めて無視。

 

ちなみに、その後泣き止むまで三十分かかった。




・照明
「久しぶりに兄らしいことしたなー」と呑気に思ってる。周り観ろ。
潔の事を「将来自分を超える怪物」と思ってもいる。
サッカーをやめる可能性がある(やめた場合潔含む複数名が荒れる。潔が荒れるので他も荒れる)

・潔
「俺、化物食べきったら多分ノア様にも勝てる気がする」
そんなことはない。カイザーは舐めプできる。

・凛
幼女

・士道
はぁ~?羨ましい俺も神の抱擁欲しい

・氷織
・・・僕をめちゃくちゃにした責任取ってもらうからな。

・千切
潔に脳焼された後に照明にも焼かれかけてる。
「神は実在した・・・?」

・乙夜
「大変そうだなー」って思ってる。

・烏
「こいつそのうちしゃれにならんこと巻き込まれるんちゃうか?」って思ってる。

・絵心
カップ焼きそば食べてる。

・冴
実はもう監獄に居る。

・カイザー
東京駅で迷子。

・蜂楽
①:潔なんか楽しそうだったなぁ・・・俺の相棒なのになぁ・・・モヤモヤ
②:は?え?俺以外とバディ組んでワンツーしてる?え?潔?帰ってくるよね?潔?潔?・・・潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔潔・・・潔は帰ってくる、潔は帰って来ない、潔は帰ってくる――(玲王パターン)
③:潔は!俺のなの!いくら虚数さんでもあげない!
④:ねぇ潔なんで俺以外と楽しそうにサッカーしてるの?ねぇなんで?怒ってないよ別に。俺は"相棒(パートナー)"だからね・・・でも、他の連中に浮気されるのは嫌だなぁ・・・どうしようか?
⑤:へぇ・・・"俺"の相棒を?"俺"が一番最初に見つけたのに?ふぅん・・・潔楽しそうに試合するじゃん・・・俺よりそいつの方がいいんだ・・・潔~?ちょっとこっち来れるかな~?うん。二人っきりで話したいことあるんだよね~
※尚、最終的に⑤パターンは追加されます。
※アンケートは6/1の00:00までです。

蜂楽に関して(詳しくは第六話あとがき)

  • ①パターン
  • ②パターン
  • ③パターン
  • ④パターン
  • ⑤パターン
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