たった今全部含ませた情緒不安定蜂楽の案が出てきました。
・・・どうしよ。
育成メンバーをモニタールームに集めて、振り返りの時間だ。
「集まったところで・・・最終盤の俺の立ち回りが理解できなかった人~!」
「「「「「はーい!」」」」」
「・・・はい」
「・・・なんで居るの?」
「俺も知っておいた方がいい気がしたから・・・」
「絵心から許可はとったで」
「黙れ話せ」
謎に増えていた千切、烏、凛を交えて話をする。
俺が見ていた景色の話。
サッカーコートにちなんで105×68マス。一マスにつき1㎡の盤面を
展開時の選手の位置にユニフォームの色をした長方形の駒を設置。ボールはその二色以外で正方形の箱。
後はいらない部分を省いて、想定される動きと連携を予めシミュレーションして・・・を繰り返す。
んで、出てきたそれに自分の動きを合わせて演算。
それを常に行いながら試合を進行する。
使われなかったパターンは消して、メモリに余裕を作ってすぐに演算。
「・・・まぁ平たく言えばあり得る未来全部予想して動くってことだね!」
「「「「「できるか!」」」」」
「照兄。それ照兄以外にできない」
「え~・・・冴なら・・・ダメだったタイプちげぇや」
全員から一寸のずれもない否定発言。
「まぁこればっかしは・・・序盤は"秀才"だけじゃなくて"天才"も半々で・・・総合出力15%くらいでやってたけど、問題のアレは"秀才"特化で40%くらい?」
「え、アンタあれで全力やなかったんか?ほな全力出したどうなるんや?」
「今度世界選抜の動画見な?・・・ハーフ&ハーフだけどあれ」
世界選抜戦を思い返す。
俺のやり方を知ってる
戦力的には充分なドレッド。
数合わせだと思ってたけどギア上がると強めだった他三人。
「サッカー辞めずに済むのかな」
「え」
「「は?」」
「ちょっと待ってください・・・『サッカー辞める』って言いました?」
「あれ?言ってなかったっけ?俺しばらくサッカーしてなかったんだけど」
「聞いてないですね」
あれぇ・・・?各方面からの視線が痛いぞぉ・・・?特に氷織くぅん?俺そんな子に育てた覚え・・・俺が育てたわけじゃなかったわ
かたや凛ちゃんも泣きそうになってるし、え?俺ここに暇つぶし以上の価値見出してないよ?今のところ潔筆頭で数名にしか興味ないよ?
ギュルン!
・・・という擬音をつけたくなる勢いで二人が目線→顔の順番で潔を見た。俺と烏はビクッてなった。
「てかもしかして声に出てた?」
「せやな。テンプレすぎてツッコミ入れんの忘れとったわ」
「イサギィ・・・コロスゥ・・・」
凛ちゃんが訳の分からない鳴き声(?)を上げ始めた。氷織に関しては目線を俺と潔で行ったり来たりさせながら「同輩・・・でも・・・しい・・・やめ・・・責任・・・」とかうわ言呟いてた。怖い。無意識に冴に助け求めそうになった。
凛が潔を本格的に殺しに行こうとしたころ、モニターが点き、そこには絵心が映っていた。
『おい因幡・・・あ?そうか振り返りか』
「テメェ殺すぞ"兎"は地雷だからな?」
『すまん反射で出た・・・そっちに糸師冴来てないか?』
「「は?冴?/兄ちゃん?」」
タイミングを見計らったかのように、モニタールームのドアが開く。
「見つけた・・・!照!」
「何しに来た愚兄・・・!」
「あ?お前じゃねぇよ愚弟。『照』ってちゃんと呼んだだろ」
「照兄は渡さねぇ」
「そもそも君の物でもないけどな?僕の先生や」
「ひ、氷織さん・・・?俺たちも一応」
「ダメです潔くん今の彼らに関わると面倒なことになります」
(非っ常に癪だが)絵心と同時に溜息をつく。
「・・・今、来た。ナウ」
『そうか。
「本当に俺のせいだから否定できない・・・!」
モニターが消え、ハイライトのない氷織と今にでも取っ組み合いに発展しそうな糸師兄弟を映していた。
この後絶対に起きるであろうもめ事のことを考え、頭を抱えた。