愛城恋太郎のことが大大大大大好きな院田唐音   作:しろっこにー

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院田唐音が大好きで彼女メインの話が読みたくて探しましたが見当たらなかったので自分で書く事にしました。

クォリクォリ行くわよ。


第1話「プロローグとも言えるし悶えているだけとも言えるね」

「あれ24時間デートって事は、恋太郎のお家にお泊まり……」

 

 

 院田唐音22時刹那の閃き、私服達と円陣を組み作戦会議をしていたのを放棄。自身のスマホに手を伸ばし電話のアイコンをタップ。[恋太郎ファミリー]のリストを選び1番上の名前を押す。

 

 

<こんばんは唐音、どうしたの?>

 

「ワンコールも経ってないわよ!?」

 

 恐ろしく早い対応、唐音じゃなきゃ反応出来ないね。

 

<大好きな彼女からの電話、ワンコールも待たせる訳には行かないよ!>

 

「……ばかっ(ああ、もう……恋太郎好きっ!)」

 

 全世界の彼氏の模範とも言える対応に赤面する金髪彼女に、彼氏は言葉を紡ぐ。

 

<実は俺も唐音に電話しようと思っててさ>

 

「え……?」

 

 

<羽々里さんが作ったデート券って24時間って書いてあったでしょ? それでその……唐音が嫌じゃなければ泊まって欲しいなって、俺の両親も仕事で居ないし羽々里さんが作ってくれた券だからちゃんと使いたいし使って欲しいなって。勿論、唐音が喜んでくれるお家デートにするよ! 駄目かな?>

 

 恋太郎の言葉に唐音の世界から音が消え去る。心臓さえも鼓動を忘れ、微かな耳鳴りだけが彼女の世界を彩る。

 

 

<唐音……?>

 

 彼女の心臓が鼓動を思い出したのは彼氏の不安げな色を纏う声だった。

 

「い、良いわよ……分かった、泊まる」

 

 何とか絞り出した声、今の唐音が出来うる最大限の本心だった。

 

<本当!? ありがとう凄く嬉しい! それじゃあ着替えと洗面用具と歯ブラシと、あと唐音のスマホって俺のと機種違うもんね? 充電器と……>

 

「(着替え、歯ブラシ……充電器)」

 

 

 彼氏の不安げな声は吹き飛んでいた。それと同時に訪れる現状で考えうる最高の結果に唐音の心拍数は速度を上げ始める。

 

<飲み物とかお菓子は俺が用意しておくよ、あとお昼は……唐音が食べたいものを作ろっか。何が良い?>

 

 

「か、唐揚げ……ぁ」

 

 

 言ってしまって後悔した、以前闇鍋パーティーをした時に唐揚げを持っていって羽香里にイジられ愛々と静にフォローされ辱めを受けた経験が脳裏をよぎる。唐音だけに唐揚げ……オッサンじゃないわよと異議申し立てする勢いだった。それをまた彼氏と電話中にかますなんてと更に顔が熱くなる。

 

 

「唐揚げか俺も好きだし腕がなるよ。準備しておくね!>

 

 

「ぇ……う、うん!」

 

 

 そんな胸中を知ってか知らずか、返ってきた声は明るいものであった。あの一部始終を彼も見ていただろうに、敢えて触れないでくれたのだろう恋太郎はそういう男である。

 

 

<それじゃあちょっと準備もあるから切るね? 唐音も楽しみ過ぎて夜更かししないように>

 

 

「べ、べべべ別にそこまで楽しみにしてるわけ……!」

 

 反射的に唐音の視線が私服に移る。甲子園の球児達顔負けの円陣を組んでいる。うーんアオハルでホームラン。

 

 

<ふふ、大丈夫だよ。伝わってる>

 

「うぅ〜〜〜! 首を洗って待ってなさい!」

 

 

 唐音の事は何でもお見通しだよ。と言わんばかりの彼氏の態度に嬉しくも恥ずかしいがせめぎ合い奇しくも羞恥心が勝利。彼氏に覚悟の準備を促す唐音。

 

 

<うん! 徳川家康も裸足で逃げ出すくらい洗って待ってるね! おやすみ唐音>

 

「家で天下奪還しようとするんじゃないわよもう!! お、おやすみ恋太郎……」

 

 

 電話の終了アイコンを押す。ぶっきらぼうに電話を切ってしまった事に少々後悔しつつも、唐音の心はそれどころではない程に高揚感で振り切れていた。

 

 

「(わ、私……泊まるんだ。恋太郎のお家に……)」

 

 

 院田唐音15歳乙女座ベットに突貫。声にならない悲鳴をあげる。僅かな期待が現実に、彼氏からのお誘いとして叶ったこの瞬間に、恋太郎大好き金髪ツンデレ美少女の感情はコントロールを置き去りにした。

 

 

 前にも恋太郎の家に遊びに行った時があったが半日程でお開きとなった。だが今回は違う。24時間一緒にいられる。彼氏のお家! 彼氏の生活圏!! プライベートエリア!!! 唐音の桃源郷!!!! 楽しみにしてるに決まってるじゃない!!!!!! 恋太郎ー! ぬあぁぁぁ恋太郎ーー!! 

 

 

「ふぅ〜! ふぅ〜!! 私も準備しないと……!」

 

 

 本当にクジ引きで当たりを引けて良かった。この時ばかりは花園家のお母さんに感謝する唐音。枕元に置いていた24時間恋太郎券を手に取る。年甲斐もなく悔し涙ながらの羽々里から渡されたこの世にたった一つしかないチケットを握りしめ、感極まる情緒を抑え込み明日の準備に取り掛かる唐音であった。

 

 

「あれ、これってもしかしてプチ同棲……」

 

 

 院田唐音22時30分、夜更かし確定の閃き。




見切り発車気味ですが、100カノに倣ってエンジン全開で書いて行こうと思います!

要所々々、独自解釈と独自設定が出てくるかと思いますが、楽しんで頂けたら幸いです。

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