RESIDENT EVIL Tyrant reincarnation   作:ss好き

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レクイエムのDLCのレオンがあの紅い狩人みたいに見えますね。遅くなった理由としては、仕事とプライベート、そして五月病ウイルスに感染してしまいまして。こんな調子ですが、続けて生きたいと思います。


Chapter.5 エイダ・ウォン

 ジョンとレベッカ、タイレルの三人は地下鉄の緊急避難用の通路を通って無事に地上へと脱出することができた。出た場所は住宅街の道路のようで少し先に多数のパトカーとステップバンの輸送車が停まっており、その周りには多数のゾンビとゾンビ化しなかった警官の遺体が複数横たわっていた。*1

 

 「これは・・・!」

 

 「壮絶な最期だったんだろうな・・・」

 

 「畜生・・・っ!」

 

 ジョンとタイレルは命がけでゾンビたちと戦い散った警官たちの最期に息を呑み、レベッカは仲間たちの変わり果てた姿に悔しそうに唇を噛み締めていた。ゾンビたちはジョンたちに気付いたのかゆっくりと振り向きこちらに歩いてきた。ジョンはガトリングガンを構え、ゾンビの群れに発砲した。十秒程の銃撃の後、道路にいたゾンビは一体残らず倒されていた。その中にはゾンビ化した警官も多数混じっていた。倒れた彼らは起き上がることはなく、今度こそ本当の死が訪れ眠りについた。

 

 「これくらいのことしかしてやれなくて済まない。どうか安らかに眠ってくれ」

 

 「皆・・・ごめんなさい。アンブレラには必ず罪を償わせるから」

 

 「行こう・・・もう、俺達にできることは何も無い・・・」

 

 三人は改めてアンブレラに対して怒りが胸に宿り、警官たちとラクーン市民に心のなかで詫び、安らかであれと祈りながら警察署へと向かった。

 

 

 

 

 「クソっ!しっかり後ろ確認すべきだった!少し考えれば分かることだっただろう!」

 

 レオンはあちこちへこみボコボコになり、傷だらけの大破したパトカーのドアを悪態をつきながら蹴破り脱出した。地下鉄から脱出したレオンは無事に地上へと出ることができたが、出てすぐにゾンビの群れに囲まれてしまい窮地に陥ってしまった。しかも、

 

 (クソっ!機関銃がお釈迦になるなんて、ついてないぜ)

 

脱線した際にジョンから譲られた機関銃(M249)が銃身が曲がってしまい使用不能になってしまったのだ。ショットガンはマービンに渡してしまい、威力のあるマグナムと弾数の多いハンドガンはあるが、ゾンビの数はとてもではないがこの二丁だけでは捌けそうになかった。そんなときに一台のパトカーが目に止まった。ゾンビの数も少なく、レオンは進路とパトカー周辺のゾンビを素早く排除し乗り込んだ。幸いキーはダッシュボード内に入っていたため、素早く差し込み発進させ、なんとか窮地を乗り切ることに成功した。道路は放置車両と事故車が何台かあったが、道は塞がってはおらず警察署まで順調にくことができた。警察署が見えてきた辺でレオンに不幸が襲った。パトカーの後部座席に逃げ込んだ男がいたのだが、ゾンビによる傷とTウイルス感染により死亡し、警察署近くまできたタイミングでゾンビ化してしまい、レオンに襲いかかってきたのだ。

 

 「隠れてたのか!?クソっ!離せ!」

 

 片腕でゾンビに噛みつかれるのを防ぎながら、もう片方でハンドルを握り何とか運転しているレオン。しかし、襲われながらの運転は困難であり、壁や事故車、放置車両に何度もぶつかり、ついにはスピンしてしまい警察署の塀にぶつかってしまった。衝撃でゾンビは吹き飛ばされ壁に叩きつけられ動かなくなり、レオンは凄まじい事故を起こしたにも関わらず無傷だった。

 

 「焦ってたとはいえ、後ろを確認すべきだったな。ジャックは勿論、マービンにだけは知られたくないな」

 

 レオンは自分の迂闊さに悪態をつきつつ、このことは墓まで持っていこうと決意した。なんとかすると言った手前、格好がつかなさすぎた。レオンは気を取り直し、警察署に向けて歩き始めた。しばらくして警察署駐車場の出入り口に到着した。正門方向への道は多数の事故車とバリケードに塞がれ通れず、距離の関係でも駐車場から入るほうが早かったからだ。ジャックがいれば退かせられたかもなと考えながらレオンは駐車場に入り、緩い坂を下り留置場への扉を目指した。留置場へ通じる通路の途中にある犬舎からマンホールを降り、その先の下水道から下水処理場を抜けて郊外の工場へ向うルートをレオンは選択した。

 

 (他の皆も心配だが、俺以上に経験を積み困難を乗り越えてきたんだ。今は信じて進もう。何かあれば無線も全員もっているからコールもあるだろう)

 

 レオンはそう考えながら駐車場の下り坂を降りていく。そして扉の前まで到着しドアノブを握り回したが、鍵がかかっていて開かなかった。思わず「クソっ」と悪態をつき、オフィスに探しに行くかと考えたときだった。背後に気配と腐敗臭を感じ勢いよく振り返った。十匹以上のゾンビ犬が白濁した目でこちらを睨み体勢を低くして今にも飛びかからんと構えていた。

 

 「泣けるぜっ・・・!」

 

 その言葉が合図になったかのようにゾンビ犬たちは一斉に襲いかかってきた。

 

 「晩飯になるのは御免だ!」

 

 レオンはハンドガンでゾンビ犬を次々撃ち抜き倒していった。しかし、数が数なだけに再装填やマグナムに交換している暇はなく、弾が切れたら飛びかかられる。頼むから相手はこの場の群れだけにしてくれとレオンは祈った。そして最後の一匹が頭部を撃たれ力なく横たわるのと同じく、レオンもハンドガンの弾が切れた。

 

 「・・・ふぅ」

 

 息を吐き、空になったマガジンを交換しようとした瞬間、

 

 バウバウ!! ガウガウ!! ギャウギャウ!!

 

 停められていたパトカーの裏から三匹のゾンビ犬が飛び出してきた。今まで息を潜めてこちらが気を抜くまで待っていたのか、完全に意表を突かれる形になってしまった。レオンは咄嗟にハンドガンを捨てマグナムに手を伸ばしたが、間に合うかは微妙だった。

 

 (俺もここまでか・・・!?)

 

 そんな考えが頭をよぎったレオンだがまだ諦めてはおらず、目線は三匹のゾンビ犬の動きを捉え、腕は変わらず動いていた。まるで世界が減速(スローモーション)したように自分もゾンビ犬も緩慢な動きになった。*2極限まで集中したレオンの動きは新人警官とは思えないほど早かったが、ゾンビ犬の方が出だしが僅かに早く、レオンがマグナム撃つよりも早くその牙が届くことが確実だった。それでも彼は諦めることはなく、生きようとする意思を奮い立たせた。あと少しで牙が届こうとした瞬間、ゾンビ犬が右に吹っ飛ばされた。同時に三連射の銃声が響き、誰かが援護射撃で自身の窮地を救ったのだと遅れながら理解した。慌てて左を見ると真紅のタイトなワンピースにダークブラウンのレギンスを着け、靴はハイヒールのパンプスを履いた中華系の美女が、銃口から硝煙が立ちのぼるバーストハンドガン[ベレッタ 93R]を構えてこちらを見下ろしていた。後にさまざまな事件で関わりあい、敵とも味方ともつかない距離を保ちつつ、利用したり共闘したり手助けするなど、腐れ縁と特別な感情を抱くことになる女性、エイダ・ウォンとの出会いだった。

*1
BIOHAZARD 3 LAST ESCAPEのOPで写った警官隊とゾンビ軍団戦っていた道。

*2
タキサイキア現象(スローモーション効果)。極限の集中によって情報の処理速度が跳ね上がり、周りがゆっくり動いているように感じる現象。




 バイオハザード6にて、ウィングシューターを二丁持ちするレオン、タイラントやネメシス以上の体格の人型B.O.Wを殴り倒すジェイク、拳がマグナム以上の威力のゴリラ、タイラントボディを持ち、エレファントキラーを二丁持ちするジョン。
次回も楽しみにお待ち下さい。
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