Vol.EX? 『魔神が救いし落ちた異邦人』 作:アルソック
作者はFateはそれなりですがブルアカは殆ど未履修なので設定とか口調とか可笑しいところが出てきますが勉強中って事で生温かい目で見守って下さい。
まぁこんな小説見に来る人なんてほぼいないでしょ
それでもよろしければご覧ください。
え、登場する人達? ……まぁ、FGOやった&やってる人ならわかるでしょ(投げやり)
アリウスの生徒会長でありエデン条約調印式を手駒のアリウス生徒を使って襲撃したベアトリーチェ。自らの目指す崇高に至るためアリウススクワッドを切り捨て『秤アツコ』を攫い儀式を開始した。
連邦生徒会長が招いた大人『シャーレの先生』は、アリウススクワッドのメンバー『錠前サオリ』、『戒野ミサキ』、『槌永ヒヨリ』と協力し、アツコを救うためアリウス自治区に侵入する。
先生たちとベアトリーチェの戦いは苛烈を極めた。ベアトリーチェの戦闘能力は強大だったが先生の指揮とアリウススクワッドの連携によりベアトリーチェは押されていき、遂にベアトリーチェは倒される。その隙に先生たちはアツコを救出することに成功する。
"……もう終わりだ、ベアトリーチェ! "
「いいえ、まだ終わってなどいない‼︎たとえ儀式が失敗したとしても私にはこれがある‼︎」
そう言ってベアトリーチェは懐から何かを取り出して高く掲げる。それは黄金に輝く神秘的な杯だった。
"あれは……⁉︎"
先生は本能的に察する。あれをベアトリーチェに使わせてはならないと。
『先生‼︎ベアトリーチェが掲げている物から、凄いエネルギーが発生しています‼︎気を付けて下さい‼︎』
先生の持つタブレット端末『シッテムの箱』のメインOS『アロナ』も警鐘を発する。先生はアロナの警告を受けてサオリ達に指示を出そうとするが一歩間に合わない。
そしてベアトリーチェは黄金の杯を使おうとして———
「この『聖杯』さえあれば———」
突如としてベアトリーチェの胸が貫かれる。ベアトリーチェの胸を貫いた"ナニカ"は瞬時に消え失せた。ベアトリーチェの腕がダラリと落ち、その手から聖杯が零れ落ちる。聖杯は落ちた衝撃で転がっていき——暗闇の手前で止まった。そして暗闇から腕が現れて、聖杯を拾い上げた。
「無様だな、ベアトリーチェ」
そして暗闇から聖堂に言葉が響く。
「生徒を利用して崇高に至ろうとした貴様の計画は、見事失敗に終わった訳だ。どんな気分だ? 見下していた、取るに足らないと決めつけていた存在に計画を潰されたのは。ああ、気持ちは分かるとも。我らもかつては同じ気持ちを抱いたからな」
暗闇から人影が現れる。金色に輝く長い髪。何処かの王族を彷彿とさせる服装。人間のような、けれどどこか違う気がする人物。
ベアトリーチェはその人物を目にすると掠れた声で叫んだ。
「……ッ‼︎ソロ、モン……‼︎私を……助けなさい‼︎まだ、私は……‼︎」
ベアトリーチェの言葉は懇願のようであった。だが。
「しかしこの結果は必然と言えるだろう。自分こそが頂点に立つ存在であると驕り、気に入らないことがあれば罵詈雑言で喚き散らす上、劣勢に陥れば他者に助力を訴えるその姿勢。実に小物らしいな、ベアトリーチェ」
ソロモンと呼ばれたその人物はベアトリーチェを無視して語る。
「聞こえて……いるのですかッ……‼︎私を……助け……なさいと……言っているのです……‼︎」
「……ふむ。何を勘違いしているのかは知らんが、私は貴様を助けにきたのではない。むしろその逆だ」
ソロモンはベアトリーチェに侮蔑の視線を向けて宣告する。
「ベアトリーチェ。『ゲマトリア』の者達は、貴様を処分する決定を下した。これはただの事後通告だ」
ベアトリーチェの終わり、その事実だけを。ベアトリーチェはその宣告に目を見開いた。
「……ッ⁉︎な……ぜ⁉︎何故……私を……⁉︎」
「貴様はただの舞台装置でしかなく先生の敵対者たり得ず、その行動は将来的に多くの災いをもたらす。と言うのがゲマトリアの見解だ。そして私が貴様の始末を請け負った訳だ。ああ、とてもありがたいことにな」
ソロモンはそこで一度言葉を切った。そして再度口を開く。
「貴様は気に入らんが能力
「では……な……ぜ……?」
ベアトリーチェの疑問にソロモンは初めは呆れたようだったが、次第に声に怒りが籠っていく。
「……何故? 何故と言ったのか、貴様は。……ふむ、貴様は聡明だ。理由などすぐに分かると思っていたが……買いかぶり過ぎたようだな。……ああ、だが聞かれたからな、答えてやろう。……貴様は傷つけた。我らが救いたい者を。願いを持つ者を。平穏を奪われて尚、毎日を懸命に生きていた彼を、貴様は嘲笑い、見下し、傷つけた。その代償は払って貰おう」
ソロモンの言葉にベアトリーチェは当然納得がいくわけが無い。何故ならベアトリーチェの考えが変わらないからだ。他人とは自分たちにとって利用する物。見下すのは当然だ。支配するのは当然だ。
「ふざ……け……るな……! そんな……理由で……‼︎」
ソロモンは意にも介さず目を閉じた。そして誰の耳にも聞こえないようにため息をつく。
「……ではこれで問答は終わりだ。聖杯は回収した。私は帰るとしよう。これ以上貴様の醜悪な姿を見るのも億劫だ。貴様の終わりを記録するのも面倒だ。己の罪を自覚せぬまま消え失せるがいい」
ソロモンはそう言って踵を返し暗闇に消えていく。先生はソロモンを引き止めようとした時、アロナからの警告を耳にする。
『先生‼︎ここに高エネルギー反応が接近中です‼︎凄い速さで近づいて来ます‼︎』
"……⁉︎みんな、離れて‼︎"
先生たちが急いでその場から離れると、聖堂の遥か上空より光が飛来し、ベアトリーチェに突き刺さる。そして光が収束し、一瞬光ったと思うと、光が大爆発を起こした。ベアトリーチェは声にならない叫び声をあげて消滅していった。
爆発が収まり、先生がベアトリーチェのいた所を見るもそこには何も存在せず、地面が抉られた跡だけが残っていた。
先生が周りを見渡すも既に誰もおらず、この聖堂にいるのは先生と元アリウススクワッドたちだけだった。
<<あるビルの屋上>>
ビルの屋上に一人の人影がある。眼鏡をかけ、腰にこのキヴォトスでは珍しく帯剣する女性だ。女性はある方向を向いている。その方向は先程光が飛来したアリウス自治区の聖堂がある方向だった。
突然、彼女の後ろから声がする。
「頼みを聞いてくれて感謝する。これで奪われた物を取り返すことが出来た」
それは聖堂から撤退したソロモンのものであった。女性は振り返らず言った。
「貴方の為に動いたのではありません。これは"彼"のお願いだから協力したのです」
「それでもだ。……感謝する。今我らのリソースを削ってしまう訳にはいかなかった。計画を遅らせる訳にもいかないのでな」
その場にしばらく静寂があったが、先にその静寂を破ったのは女性の方だった。
「……私は貴方を許した訳ではありません。それは『彼ら』も同じです。それを飲み込んで貴方に協力しているのは"彼"の為ですから」
「……分かっている。これは我らの偽善だ。この計画が完了した所で、我らの罪が消える訳では無い。……だとしても、完遂しなければならない。それが、役目を放棄して人類を滅ぼした我らのせめてもの贖いだ」
「……私は戻ります。"彼"の様子を見なければならないので。……契約、守っていただきますよ」
そう言って女性は闇夜に消えていく。その場に残ったソロモンは独り言を呟いた。
「……この計画は完遂しなければならない。勝手に失望して、勝手に役目を放棄した我らを望んでくれたのは"彼"だ。……今度こそ、我らは役目を果たす。我らが王の望んだ我らの理念を」
ソロモンは瞳に写す。生徒たちを導く存在を。『シャーレの先生』をその目にとらえる。そして。
「その邪魔をするか? ……『
不意にソロモンは振り向かずに背後に向かって声をかける。するとそこから黒いスーツを着込んだ影のような男が現れる。彼は『黒服』。ゲマトリアのメンバーであり、ソロモンにベアトリーチェの
「クックック……やってくれましたね、ソロモン。私たちはベアトリーチェの捕縛をお願いした筈ですが?」
黒服は現れるとソロモンに抗議する。だがその口調は穏やかだった。
「どうせ後に処分するのだから、手間が省けて良かっただろう? ……それで?」
ソロモンは悪びれる事もなく言った。そして、黒服に質問の答えを催促する。黒服は降参するように両手を挙げて言う。
「まさか、邪魔はしませんよ。私は行く末を見守るだけですので。……それよりも、『先生』と敵対するのですか? 彼は『青春の物語の主人公』ですよ?」
黒服の質問にソロモンは答える。
「愚問だな。奴とは必ずある地点で敵対する。なぜなら、奴の考えと我らは真っ向から相反するからだ。そうなれば、奴らと我らはぶつかるだろう。己の意思を通す為に」
ソロモンの言葉には何処か確信めいたものがあった。まるで未来を見透かしているかのように。
「……意思、ですか」
黒服はソロモンの言葉を反芻する。
「ああ、そうだ。善と悪ではなく、己の定めた正義、意思で戦う。貴様らゲマトリアには理解できんだろうがな」
そう言ってソロモンは身体を揺らめかせて消えていく。そしてその場には黒服だけが残った。
「……ええ、理解できないでしょう。なので、見届ける事にしましょう。あなた方の行く末を———」
ソロモンの目的は⁉︎(たぶんみんな分かるでしょ)
その正体とは⁉︎(ぶっちゃけ隠してないからみんな知ってる)
そして彼らが話す"彼"とは一体何者なのか⁉︎(これは謎のままでいいよね?)
次回に続く‼︎(続かない)