あるところに、フンフンおじさんと3びきのデブがすんでいました。
ある日、フンフンおじさんがいいました。
「もうみんな 大きくなったのだから、きょうから ひとりで くらしなさい!」
「えっ! そんなあ! おうちがないよ!」
「血晶は?」
「これからは、自分の血晶は自分で用意しなさい!」
フンフンおじさんは、きびしい顔で話しました。
一番上の兄さんデブは、散弾銃がいちばんすき、動くのは嫌いなのです。
「あーあ、どうしよう……」
二番目の兄さんデブは、食いしん坊で、いつも人間を食べています。
「おなか すいたよー」
三番目のデブは、体を動かすのが大好きで、元気なデブです。
「ローリングデブになりたいなあ」
一番上の兄さんデブは、トゥメル遺跡におうちを作りました。
「よいしょ! よいしょ! つかれたから 血晶でも温めよう!」
二番目の兄さんデブは、深きトゥメルにおうちを作りました。
「よいしょ! よいしょ! おなかが すいた。人間が食べたいなあー」
三番目のデブは、呪われたトゥメル=イルにおうちを作りました。
「よいしょ! よいしょ! よいしょ! よいしょ!」
ひとつずつ死体をつんでいきます。
そこへ、悪い狩人がやってきました。
「おや? デブのいい匂いがするぞ! 匂い立つなあ……ごちそうになるか! こんなトゥメル遺跡なんか、おれさまのひとふきでふっとぶさ!」
狩人は おおきくいきをすると……
きょええええー!
あっというまに、デブはふきとびました。
「まてー!」
「たすけてー! たすけてー!」
一番目の兄さんデブは、二番目の兄さんデブのおうちにかけこみました。
「こんな深きトゥメルなんか、おれさまの千景でふっとぶさ!」
ブンブン! ブンブン!
狩人が大きく息を吸いこむと、あっというまに、二番目の兄さんデブの首もふっとんでしまいました。
「たすけてー!」
「」
一番目の兄さんデブと 二番目の兄さんデブは、三番目のデブのおうちに逃げこみました。
「こんな呪われたトゥメル=イルのうちなんか、おれさまの灰エヴェリンで ふっとぶさ!」
ばーん! ばーん! ばーん!
でも、呪われたデブは ふっとびません。
「あれ? へんだな……」
狩人は ぶつぶつ言いながら、もういっかい おおきく いきを すいこむと……
ばーん! ばーん! ばーん! ばーん!
なんどやっても、呪われたデブはびくともしません。
「もうおこったぞ! こうなったら獣血の丸薬を飲んで殺る!」
狩人は頭に血がのぼりました。
「ああ、もうだめだあー!」
「」
「兄さんたち、大丈夫だよ! はやく 血晶に薪をくべて!」
3びきのデブは、みんなで血晶に火をつけました。
呪われた濡血晶が青白く温まりました。
そこへ、千景を持った狩人が おそってきました。
「ヴォー!」
「ひーっ!」
「」
「たすけてー!」
全身に傷を負った3デブは、それっきり、しつこく狩人に狙われるようになりましたとさ。