有名になった、コーラスグループのショーを見て、満喫して部屋に帰って来たチエと白鳥。
やはり、事件は、彼らを放っておかないようだ。


1 / 1
ロビーに人が倒れていて、旅館の浴衣を背中からナイフで刺された観光客に驚いた番頭が、110番すると共に、チエ達の部屋にやってきた。


第1話

「あの夢を見たのは、これで9回目だった。」

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。

白鳥純一郎・・・チエの許嫁。京都府警勤務の巡査。実は、大前田警視正の息子。母の旧姓を名乗っている。

神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。

 

=====================================

 

午後10時。滋賀県。あるスーパー銭湯。

有名になった、コーラスグループのショーを見て、満喫して部屋に帰って来たチエと白鳥。

やはり、事件は、彼らを放っておかないようだ。

ロビーに人が倒れていて、旅館の浴衣を背中からナイフで刺された観光客に驚いた番頭が、110番すると共に、チエ達の部屋にやってきた。

この旅館の女将や番頭はチエの親、神代警視正の知り合いだった。

自然、所轄署の警察官の立合い人になってしまった。

「外人さんのようですね。番頭さん、お連れさんは?通訳とか。」と警察官が尋ねると、「お一人のようでした。夕飯前に出掛けられて、誰かと待ち合わせされたのかも。夕飯前には、帰って来られませんでした。」

懐を探っていた警察官が、チエに紙片を差し出した。

「警視。こんなものが・・・。」

英文で書かれたメモだった。

“I had the ninth dream about same story”

 

「同じ夢を9回見た、って書いてある。破った後があるから、後半に夢の中身を書いてあったのかな?」

「署長に連絡したよ。捜査に協力しろって。」

「んん。また、婚前旅行、邪魔された。」

チエが膨れるの見て、警察官と女将と番頭は肩をすくめた。

 

翌日。地元警察署。

チエが、署長と挨拶を交わしていると、「被疑者が自首してきました。」と、女性警察官が言いに来たので、取調室にチエが向かうと、コーラスグループのリーダーだった。

事件の概要はこうだった。

被害者は、コーラスグループの熱烈なファンだった。

熱が昂じてメンバー加入を申し出てきた。

「いや、外国人はメンバーには入れるのは無理です。『日本情緒』が『ウリ』なので。そう言って彼を帰したんですが、ストーカー的に『追っかけ』して。どこで聞き込んだのか、出演予定のスーパー銭湯に現れて、メンバー加入を迫り、挙げ句にナイフを振りかざして、揉み合っている内に・・・まだ生きていたんですね。自力で旅館に辿り着いたんだ。」

「これに、見覚えは?」と白鳥が、指紋を調べている最中の紙片のコピーを見せた。」

「これは、彼が我々の為に、と作った歌詞の一部です。それも断った理由の一つでした。単なる『追っかけ』なら、お互い幸せだったのに。兎に角、殺めてしまったことは事実です。」

チエは、父に報告した。

「愛し合うのは、どこでも出来るよな。事件が片付いたんなら、早く帰って来い。事件がお前を待っているんや。暴れん坊小町をな。」

電話を切ったスマホを放り投げようとしたチエに白鳥はキスをした。

「暴れる相手が違うよ、チエちゃん。」

―完―

 

 

 

 

 

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。