守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
試験でいつも通りダメそうな気配がしたので開き直って投稿します。
戦場復帰早々、龍護は円月の構えを使い即座に太刀を納刀していく。アマツは納刀の構えを見て怪しみ、様子見という事で水球ブレスを放つ。龍護はブレスに被弾する直前、抜刀居合斬りを放ち水球ブレスを無事にやり過ごし、更にはアマツの左前脚に刃を当て円月の構えで強化された反撃の気刃斬りを入れる。
「…お前の攻撃は、大半は見切っているぞ」
「…!!CYUAOOOOOO!!!」
龍護の挑発まがいの言葉に怒り心頭なのか、かつて龍護の命を奪った激流ブレスを放つ構えをとる。その構えを知っている龍護はすぐさま翼脚を地面につき妖竜結晶とも、竜乳結晶とも異なる色の結晶を生成し全員に叫ぶ。
「全員俺の後ろに!メルは小さくなれないなら紫か隠岐奈に回収してもらえ!!」
「了解!」
「キュア、分かりました…!!」
蒼焔は足元に滑液を撒いて龍護の元まで即座に滑り込み、メルは人間の姿になって龍護の背後に…蒼焔の滑液で足を滑らせて到達する。そして次の瞬間、アマツが口から滝よりも激しい激流のブレスを放ち龍護達に襲いかかる。龍護は翼脚を龍の大きさに戻して結晶を盾のようにして構え、後ろ2人が吹き飛ばされたりしないように構える。
激流が結晶に直撃しあの時のようにゴリゴリと削っていく。だが前のようにあっさりと削られる感じではなく、少しずつ削られる感じでありアマツが激流を吐き終えると同時に結晶が割れそこから突撃していく龍護、蒼焔、龍の姿に戻ったメル。
「…奴の注意を引く、お前達は奴を攻撃し続けてくれ」
「龍護さんもお気をつけて!」
「QUOO!!」
「CYUAAA…!!!」
龍護が正面、蒼焔が右方、メルが左方に駆け抜け龍護が桜花鉄蟲気刃斬りで先陣を切る。アマツの頭部に命中し気刃斬りが発生。アマツは左右にいる1人と1匹を鬱陶しく思いつつも、目の前の龍護を先程殺した筈のゾシアだと断定し、最優先対象に決めて龍護に落雷放ち、メルと蒼焔にも忘れず水球ブレスと竜巻を撃つ。
龍護は落雷を剛気刃斬りでいなすと同時に飛翔蹴りでアマツに接近、刃が当たると同時にアマツの髭を足場にして飛び上がり、其処から気刃兜割を放つ。そして締めとして練気解放無双斬りでアマツの角を破壊していく。残る蒼焔、メルも蒼焔は朧翔と櫓越えを駆使して水球を躱し空中乱舞で、メルは翼を畳んだ瞬間、黒い粒子を残して気付けば竜巻を超えており其処から尻尾の薙ぎ払いでアマツに反撃していく。
「CUAAAAAA!!!」
「…蒼焔!」
「僕の事は気にせず!!」
「QYUOOO!!!」
だがアマツはそれだけでは怯まず巨大な竜巻を作り出し、周囲を薙ぎ払う勢いで吹き飛ばしていく。竜巻によって抜かれたであろう大木に蒼焔が激突し、龍護とメルは其方に視線を向けるが…蒼焔は自分の事は放っておけと叫び焔ブレスで大木を焼き払い足取りが良くないが、泡ブレスで1人と1匹を援護。
メルと龍護は竜巻を起こすだけ起こして、彼等に対して水圧ブレスと落雷を放っており龍護は翔蟲を気にしながら居合と剛気刃斬りで、メルは尻尾を巧みに使って躱していく。だがアマツはそんな彼等の行動をある程度予測してたか、横向きの竜巻を生成して撃ち出していく。龍護は翼脚を地面につけて鷲掴んで踏ん張るが、飛行していたメルは突如現れた竜巻を回避できず直撃し大きく吹き飛ばされる。
「メル!!」
「QYUAA…!!私は、一旦離脱するのでお気になさらず…!」
「CYUIOOOOO!!!」
吹き飛ばされた上に落雷も受け、更には蒼焔を先程庇ってた事もあり此処で負傷が限界に到達したのか、人の形に戻り土砂に紛れるように戦闘不能になるメル。彼からの言葉を聞き、黄みを帯びているラフィルを構えなおし、気刃斬り連携から一文字斬りでアマツの水球ブレスを躱しつつ斬り込み、気刃無双斬りで腹部に大きな傷跡をつける。
アマツはそれに顔を歪めるも、手を緩める訳がなくサマーソルトとおまけの落雷を3方向に放つ。龍護も全てを捌き切るのは不可能だと察したか、居合斬りでサマーソルトを防ぎ、落雷は大きく後退してから斬り込む見切り斬りで躱してから気刃大回転斬りで反撃。
「っ!?」
「龍護さん…!!…すみ、ません…!」
「CYAOOOOO!!!」
するとその時アマツが錐揉み式の回転タックルと同時に高速突進、竜巻発生を連続して行い龍護に猛攻を仕掛ける。これには流石の龍護も全て捌き切れず、タックルと突進を受け山に激突。なんとか立ってた蒼焔も竜巻の余波で吹き飛ばされそのまま意識を失ってしまう。
龍護が吹き飛ばされた地点に余裕…ではないが、悠々と舞い降りてくるアマツ。幾ら無限に生き帰る彼も体力はすぐに回復出来ない。永遠亭からこの場までには紫達の力を借りて来たわけではなく、それの影響で体力をまあまあ消費している。龍護は肩で息をしているが、まだ戦う意志を見せておりアマツもそれならばと水圧ブレスを放った…その時。
「CUOOOOO!!?」
「これは…鬼火か!なら…」
「遅くなってすみません!!」
「…GWAOOO!!」
アマツの顔の側面に大量の紫の火の玉をぶつけられ、それが一斉に爆発した影響で狙いが逸れ山の木々を薙ぎ倒す結果に終わった。龍護は紫の火の玉に見覚えがあり、その方角を見れば…紫の火の玉、鬼火を扱う竜である怨嗟マガイマガドと彼の相棒茨木華扇がこの場に参上した。
「…華扇、其処に倒れてる蒼焔と何処かの土砂に紛れてるメルを回収してくれ…マガド、いくぞ」
「…GWAAA」
「わかりました、と言うのと…貴方を助けるのはマガドだけではありません」
「…何?」
麓からアマツの攻撃を避けつつ山を下り、龍護の元へ来るマガドと華扇。龍護は華扇に蒼焔とメルの回収を託し自分はマガド共にアマツに向かおうとする…だが華扇が彼を少しだけ引き留め、彼を助ける者はマガド以外にもいる事を伝える。その援軍というのが…
「WAOOOOOON!!!」
「!この咆哮、まさか…!!」
「…その、まさか…だ。…あいつ、が…きて…くれ、た」
咆哮を聞き援軍の正体を理解する龍護。彼は一瞬その者に対し殺意を抱いたが、今はそれを解放するべきではないと理解してるのか竜の姿で片言に喋るマガドの言葉を聞き彼等が来た山の麓を見る…と、其処にはかつて自分の最初の(人間の)友人を殺した憎き仇…百竜夜行により通常種より更に力を付けている雷狼竜、ヌシ・ジンオウガの雷牙が来た。そして彼の上には…
「行きますよ雷牙!攻撃を開始してください!」
「AOOO!!!」
「CYIAAAA!!?」
彼を匿っていた白狼天狗、椛が搭乗しており華扇みたく雷牙に指示を出して攻撃を開始する。雷牙は華扇の言葉に従いアマツへ特攻し掴みかかる。突如の突貫にアマツは少し動揺するが冷静に雷牙を前脚で叩いて振り払い、彼に逆に傷を負わせようと水圧ブレスを放つ…が、雷牙は山肌をも足場とし水圧ブレスを軽々躱していく。
そのままもう一度特攻して掴みかかり、雷光虫による雷撃を起こそうとするがアマツが先に動き急上昇して雷牙を持ち上げる。上昇の勢いで力を緩めてしまった雷牙の隙をアマツは見逃さず、そのまま逆に自分が掴みかかってさながらイヅナ落としの様に彼を地面へと叩き落とす。
「特攻するだけじゃ貴方が先に力尽きます、貴方の身軽さとあの虫達を駆使して戦って!!」
「…WAOOOO!!!」
「CUIAAAAA!!!」
雷牙の突貫行動に地面に叩きつけられた衝撃を受けてるにも関わらず、踏ん張って耐えた椛が待ったをかけて冷静にさせる。雷牙も椛の言葉を聞いてその通りだと考えたか右前脚に虫を集結させ、其処から空を掻っ裂く様にして雷撃を放ちアマツに反撃。アマツもそれならばと落雷を放ち、雷輪と風輪の攻撃を放つが椛の指示を聞いてる彼には障害にならないのか簡単に躱され逆に前脚による叩きつけや突進で自分が傷を負っていく。
とはいえアマツとてやられっぱなしではない。水球ブレスを連打し更にはムーンサルトからの3方向落雷のコンボを放ちブレスと落雷に被弾する雷牙。なんとか着地するも息が荒くなっており椛も彼の疲労具合に表情が苦いものになる。
「落ち着いて行きましょう、相手の攻撃は私が見切ります。雷牙は…「少し待て」…貴方は!?」
「!!GWUOOO…!!!」
「…おち、つけ…雷牙…」
そしてこのままでは雷牙が力尽きるのが先…そう思った矢先に、あの男の声が響き椛は驚き、雷牙は敵意を剥き出しにする。そんな彼の横に竜の姿で宥めるマガド、彼等を制止した声の持ち主は…
「…ヌシ・ジンオウガ、正直癪だが…お前の力を貸して欲しい。今のままでは奴には勝てない、故に協力を頼みたいが…」
「GWUAAA!!WAOOO!!!」
「…雷牙?」
「雷牙、貴方の気持ちも分かりますが今は…!」
かつて雷牙と殺し合い色々と因縁を付け合う関係の龍護、彼の言葉と仮面の一部が欠けてるが故に見える表情からは不快感があるが、それを押し殺して雷牙との協力を図ろうとする…が、雷牙はそれを拒否。マガドは一瞬彼に怒りを向け、椛も雷牙を説得しようとするが…そんな暇はない。
アマツが好機だと感じたのか力を溜めておりそれが今解き放たれる…2匹と2人は一斉に上空へ打ち出され、雷牙はその浮遊感により感覚が狂いマガドは鬼火の爆破でなんとか体勢を整え、龍護は翼脚で羽ばたいて椛は雷牙を宥めつつ彼に掴まっているが…其処から彼等を簡単に閉じ込める横向きの巨大竜巻を発生して彼等を嵐の牢獄に閉鎖する。
「WACYAAA…!!?」
「…!くる、ぞ…!!」
「俺が受け止める、お前らは竜巻を警戒しろ!!」
「は、はい!」
手脚をジタバタさせる雷牙を鬼火の爆破の衝撃で飛んでいるマガドが落ち着かせ、なんとか事なきを得るが…アマツが縦向きの竜巻を発生させつつ錐揉み回転で突撃してくる。流石にこれをマガドと雷牙に完全に躱させるのは至難の業…という事で、龍護が龍の姿に戻り突撃して来たアマツの前脚を掴んで頭部に頭突き、組み合ってなんとか止める。
龍護のおかげでアマツの突進を止めることに成功し、マガド、雷牙、椛は無事に着地出来たが龍護は竜巻に巻き込まれそのまま空中での取っ組み合いが続く。このままでは龍護が再びやられてしまう…そうなった時、彼はとあるものが目に入り一か八かで大きく叫んだ。
「永琳!!今だ、撃て!!」
「CYAOOOOO!!?」
龍護の突然の叫びにアマツが驚くが…その時にはもう遅い。突如迷いの竹林から赤黒い光が眩しく輝き其処から赤黒い稲妻を纏う光線が放たれる。アマツが急いで逃げようとするも龍護がすぐさま翼脚を地面につけ色の違う竜乳結晶を自分達を覆う様に生成。自分の逃げ道も失うが…死なば諸共、という事だろう。アマツは必死に彼を突き放し、結晶を破壊しようとするが…それが間に合うことはなく、光線は2匹の龍に命中。
光線はアマツの、人間の右肩に当たる部位を貫き更にはゾシアの左翼脚も吹き飛ばす。そして更には結晶にも光線が当たっているため結晶は赤黒く発光し始め大爆発、そうして光線が消えた頃には…アマツは右前脚を失い、鰭もズタボロになっており龍護も左翼脚を失い左半身に残っていた結晶が全て割れ、黒の肉体が顕現している。
「…来い、アマツマガツチ…これで貴様の最後にしてやる…!!」
「CYUUU…!!CYUOOOOOO!!!」
息が絶え絶えにはなってるものも、人間の形になり太刀を向ける龍護。そんな彼を叩き潰す一心で執念と憎悪の意志を込めた眼球で龍護を睨み、咆哮を上げるアマツ。人造龍と嵐龍の最後の戦いが幕を開けた。
「…椛と言ってたな、この蟲をやる。…ジンオウガ…いや、雷牙の手伝いをしてやってくれ」
「わ、私ですか!?一体どうやって…」
「…それの糸を雷牙の脚に結びつけて使え。お前以外に雷牙と息を合わせれる奴が居ないのでな、マガド、俺達は先に行くぞ!」
「GWAOOO!!!」
突撃する前に椛に自分が所持していた翔蟲を全て渡しておき、そのままマガドに乗り込みアマツに突撃。椛には翔蟲…というより操竜の事を簡単に説明してそのまま突っ込んだ。マガドの鬼火を爆破しての高速変則突進にアマツは見事に引っかかって命中、そのまま勢いで離脱して龍護はマガドに搭乗していた時に溜めてた力を解放して気刃大回転斬りを放ち、刃が白く灯る。
「CYUAAAAAAA!!!」
「GWUOOO!!!」
「…ふんっ!!」
アマツがサマーソルトからの3方向落雷、高速突進に連続噛み付きの怒涛の連撃を放ち1人と1匹を相手取るが…1匹は落雷に掠るもそのまま問題なく行動して前脚に鬼火を灯してアマツを殴り、龍護は特殊納刀から噛み付きを見切って居合抜刀気刃斬りで反撃。円月の構えは解除されている為強化されていないものも、反撃には成功している為特に問題なくそのまま納刀からの二連抜刀斬りを決め、気刃斬り連携へ移る。
だが此処でアマツが空高く舞い上がり竜巻を6つ生成。これは流石に反撃できないと考えたか龍護は冷静に回避行動に移り、マガドも無理をせず離脱。竜巻によって距離を取られた1人と1匹を狙い撃つ様にアマツは落雷を放ち、追い詰めて行こうとするが…此処で何かに勘付いたか残る左前脚へ感じた方向へ薙ぎ払う様に振り抜くと…
「WAOAAA…!!」
「気づかれてた…!?」
其処には山肌を伝って来たであろう雷牙が前脚を振り下ろしていたのだが、奇跡的に相殺に間に合ったようだ。雷牙はさながら舌打ちする様に吠えた後一旦地上に降り、そのまま雷光虫をかき集めて雷弾を生成し、それを撃ち出す。アマツはそれを最初、余裕で受けようとしたが…先程の光線の影響もあり、舐めて掛かるのは辞めており空を泳いで躱す。
しかしその先にはまた力を溜めていた龍護がおり、気刃大回転斬りに当たってしまい龍護の太刀が赤く染まる。太刀の練気が最大まで練り上げられた事を確認するや否や、龍護は居合の構えで納刀し、鞘の中で練気を静かに解き放っていく。龍護の構えを見て危険だと直感したアマツが横向きの竜巻を撃ち出す。竜巻は命中し爆風が発生、アマツは龍護をやったと思い残る2匹の竜と天狗に向き合うが…
「…危ない、なぁ…!!」
「CIOOOOO!!?」
爆風を突っ切って右翼脚と左手で太刀を構えた状態の龍護が姿を現し、最大まで溜めた居合抜刀気刃斬りが放たれる。一撃、二撃、三撃全てがアマツの尻尾に入りアマツの尻尾を切断。其処から気刃回転斬りへと繋げてから再び構え直す。
龍護の攻撃に乗っかる様にマガドも大きく跳躍してから後脚で鬼火を爆破してその衝撃で突撃、着撃時に鬼火を広範囲に広げて大爆発を起こし。雷牙もフライングプレスの様に飛び上がって背中の超帯電状態を押し付ける様に落下。これによりアマツは更に負傷して頭部の角が折れる。
「CYUOOOO…!!!」
「…何故、前に負けたお前が…か。確かに前の俺、そして今の俺ならお前には負けてた…だが俺は其処で学んだ、他者の力を借りても良いんだと。俺は、お前みたいな立派な龍ではないんでな…」
「…GWUOOO」
「…WAOOO?」
「…?」
龍護の事を龍の恥晒しとでも言いたげに睨むアマツ、だが龍護はそれに動じる事なく冷静に言葉を述べていき今回自分と戦ってくれているマガド、雷牙、椛の方を向く。マガドも龍護と似た結論に辿り着いたからか、彼に頷く様に瞑目して声を漏らし雷牙と椛は彼等の様子に疑問符を浮かべているが…アマツは龍護の持論が許せなかったか、或いは彼の人造龍という部分が許せなかったのか。
アマツ史上最大、そして最後の攻撃が放たれる。空高く登っては体勢を取り、元から暗かった空が更に暗くなる。其処から彼等の足元から暴風が発生し2人と2匹は一瞬脚を竦めるが…それに気を取られる余裕はなく、戦闘中ずっと降っていた豪雨が雷撃を伴う暴風雨へと昇華され龍護達の体力を緩やかだが、急速に削り始める。
「ど、どうしますか!?このままじゃ恐らく…!!」
「…マガド、人間の姿に戻れ。それで俺が投げ飛ばすから、翔蟲で滞空していろ」
「…わかった」
椛の言うとおり、このまま地上にいれば漏れなく全員が黄泉送りだろう。龍護は頭を高速回転させマガドに人間の姿に戻る様に言い、マガドも龍護の言葉を聞いて人間の姿になり翔蟲を渡された直後…龍護に無言で上空へ投げ飛ばされた。せめて一言言おうや。
それはさておき残るは椛と雷牙なのだが…椛はまだ良いが、雷牙が問題であり彼はマガドと違って飛行できない。龍護としては彼を持ち上げて飛行しても良いが、そうなれば地上に標的がいない事を察したアマツが何をしでかすか分からない。故に彼は地上に残って標的になるわけだが…雷牙は龍護の前に出る。
「…WAOO!!」
「雷牙…貴方まさか、あの竜に…!?」
「……良いだろう、だが足は引っ張るなよ」
「…!!AWAOOO!!!」
雷牙の眼差しを見て龍護は何を言っても恐らく聞かないだろうと察し、本来なら殴って黙らせる等していたのだが…彼と協力すると決めた以上、そんな強引な手を取った際またいつか起きるだろう戦いを考え、彼の意思を尊重することにした。今彼等の上空ではアマツが空を舞っており、其処から作戦を立てていく。
「…奴は恐らく降りてくるつもりはない、其処でだ…お前を今から空に投げ飛ばして、アイツの元に届ける。其処からお前に暴れてもらいたいが…どうだ、いけるか?」
「………AOOO!!」
「…わかった、もう後戻りは出来ないからな…!」
そう言って龍護は右翼脚で雷牙の身体を鷲掴みにし、アマツに向ける。雷牙は全身の甲殻を展開して毛も逆立たせ、準備は万端と言った様子だ。龍護は最後通告として彼に言葉を述べていく。
「…良いか、チャンスは一度きり。失敗すればお前は下手をすれば死ぬし、この辺りも酷いことになる…其処は俺がなんとかしてやるが、お前の命までは保証できない。それでも良いんだな?」
「…WAOOO!!!」
「…分かった、なら言うことはない」
彼の通告を最後まで聞き、雷牙の覚悟は最初から決まっているのか龍護の言葉に少しは向かうように返答する。龍護は彼の覚悟を確認後、改めて空にいるアマツに向き合い、左翼脚で竜乳結晶と異なる色の結晶を山を覆う様に生成する。…そして、竜・龍2匹の最後の賭けが始まる。
「…!行け!!」
「…WUOOOON…!!!」
「…CYUAAA!!」
龍護が右翼脚に全身全霊の力を込め雷牙をぶん投げる、雷牙はあまりの加速に一瞬意識が飛びかけるもなんとか保ちアマツを視界に捉える。アマツは最初力を溜めて龍護達を睨んでいたが…雷牙が飛んでくるのに気付いたのか、少し面食らった顔をしているが一直線にしか飛んでいないので躱すのは楽勝。アマツは少しずれて彼の軌道上からずれて雷牙が明後日の彼方に飛んでいくのを余裕の笑みで見届け、地上にいる龍護を捉え直したが…その瞬間アマツの背後に大きな衝撃が走る。
「CYUOAA!!?」
「…WAOOOO!!!」
「…いけ、雷牙…!!」
「行ってください、雷牙!!」
何事かと後ろを見ると其処には先程飛んで行ったは雷牙が組み付いており、アマツは彼を見て驚愕の表情に変わる。何故、此奴が自分の背後を取っているか…その答えは単純。雷牙の飛んで行った先には鬼火で更に上空にいたマガドが待ち構えており、雷牙を打ち返しアマツに組み付かせたのだ。アマツは先に雷牙を始末しようと、彼の首根っこを噛みちぎろうとするが…
「……CYU、CYUOAA…!!」
「…WAOOON…!!」
雷牙が先に動き前脚でアマツの胴を深く貫き、そして心臓に到達したのかそれを握りつぶす。残るはアマツの噛みつきだが、目を僅かに掠めかける所で躱し雷牙はなんとか無事であった。雷牙に胴体を貫かれ血が流出するアマツ、だが最後に彼の憎き仇である龍護…彼を殺すために嵐と雷の力を全解放し、戦場となっている妖怪の山に高出力放電と共に数多の雷撃の柱を落とす。これらの攻撃は龍護が護る世界を焼き焦がし、彼を絶望させる一手になる…アマツは今頃地上でできているであろうその光景を幻視して眼球から光を失う。
そしてその地上では…龍護が雷耐性に全振りした妖竜結晶を大量生成し、振り回すのと同時に自分の身体でも受けて放電と雷撃を防いでいくが、それでも幾つかはすり抜けてしまう。そうして山を覆う結晶に命中し大爆発を起こす…そう思われたが、結晶は爆発を起こすことなく雷撃を受けきり砕け散る。そうしてアマツの残した最後の放電と雷撃は、1匹の護龍によって全て防がれた。
「…WA、WACYOOO!!?」
「しまった!?雷牙は飛べないんでした…!!」
「…まず、い…!!」
そうしてアマツの最後の攻撃も終わり、安堵していた2人と1匹。だがアマツが死亡したことで死体は浮力を失い墜落するのだが…雷牙を龍の姿のままだった龍護が翼脚で死体事彼を受け止め、なんとか地上に降ろす。龍護が受け止めたのを見て椛とマガドは安堵しつつも自分達も彼等の元へ降りていく。
諏訪の時代から続いていた、破滅の龍神アマツマガツチの脅威。アマツの死亡後は雨雲と雷雲で立ち込めていた幻想郷の空に、太陽の光が差し込んでいたのだった。
おまけ 没ネタ3連発
1発目
「わかりました、と言うのと…貴方を助けるのはマガドだけではありません」
「…何?」
麓からアマツの攻撃を避けつつ山を下り、龍護の元へ来るマガドと華扇。龍護は華扇に蒼焔とメルの回収を託し自分はマガド共にアマツに向かおうとする…だが華扇が彼を少しだけ引き留め、彼を助ける者はマガド以外にもいる事を伝える。その援軍というのが…
「GYUOOOOOOOO…!!!」
一筋の咆哮により比喩表側抜きで場の空気が凍りつく、華扇とマガドは驚愕の目で自分達が来た方向に目を向けており龍護もそちらに目を向ける…と、そこにはアマツ…いや、龍護ですら恐怖が押し寄せてくる黒の鱗と本物の恐怖のし象徴とも言える伝説の禁忌がそこに佇んでいた。呼んできたであろうマガドと華扇も恐怖に支配されており、アマツも例外ではなかった…
「…あれが、本物の禁忌…!?」
2発目
アマツの顔の側面に突如人影が差し込み、その人影は蒼焔と同じ双剣を使いアマツに螺旋斬を叩き込み、アマツを怯ませブレスの発射を阻止する。人影はそれを確認後山の麓に降り、姿が露わになる。ジンオウガを模した面を被り、他にもジンオウガの素材で作られたであろう軽鎧に当たる装備の男…
「お前は一体…?」
「待たせたね、俺はウツシ!カムラの里の教官で入り、あの龍アマツマガツチを追っている
「…いや、待ってはないし感謝してるが…」
「そうか、無事で良かったよ!此処からは俺も助太刀するよ、あの子達にも協力してもらって、奴を狩猟するよ!!」
男…ウツシの持つ熱血さと状況を見て冷静かつ迅速な判断を下せる気性に龍護が戸惑う中、ウツシが山の麓の方に目を向けると…其処にはかつて、龍護と殺し合った雷狼竜ヌシ・ジンオウガが到着しており彼の上には白狼天狗の犬走椛もいる…が、両者の顔には困惑の色がはっきり見えている。大方この男の行動の早さに置いていかれてる…だけかもしれない。兎も角ウツシは背中に背負う双剣を再び取り出し、アマツに真っ向から挑んでいくのであった。
「…貴殿は一体何者なんだ…?幻想郷は外の世界と隔離されてるんだよな…?」
ウツシの事だし、多分すり抜けてきてもおかしくないと思われる。
3発目
アマツの顔の側面に突如人影が差し込み、その人影は蒼焔と同じ双剣を使いアマツに螺旋斬を叩き込み、アマツを怯ませブレスの発射を阻止する。人影はそれを確認後山の麓に降り、姿が露わになる。ジンオウガを模した面を被り、他にもジンオウガの素材で作られたであろう軽鎧に当たる装備の男…
「お前は一体…?」
「待たせたね、俺はウツシ!カムラの里の教官で入り、あの龍アマツマガツチを追っている
「…いや、待ってはないし感謝してるが…」
「そうか、無事で良かったよ!此処からは俺も助太刀するよ、あの子にも協力してもらって奥の手を使うよ!!」
男…ウツシの持つ熱血さと状況を見て冷静かつ迅速な判断を下せる気性に龍護が戸惑う中、ウツシが山の麓の方に目を向けると…其処には龍護ですら恐怖が押し寄せてくる黒の鱗と本物の恐怖の象徴とも言える伝説の禁忌がそこに佇んでいた。龍護とアマツは伝説を見て固まっており、ウツシだけが唯一平然と話し続ける。
「あの子は俺がシュレイド城から連れてきた、ミラボレアスという龍だ!あの子を連れてくる時周囲のハンターがものすごく俺を止めてたけど…俺の言うことを素直に聞いてくれる良い子だぞ?兎も角!行くぞ、青年!!」
そうしてウツシは黒龍…ミラボレアスと共にアマツへ向かっていく。この時点でアマツは理解していた、自分が奴等には勝てないと…だがそれでもアマツは龍の誇りからか絶望することはあっても、諦めずに最後まで奮闘したのだった。
「…あの男、本当に何者なんだ…!?」
ウツシ「アマツマガツチを討伐する為に、シュレイド城から黒龍を連れてきたよ!」
黒龍「面白い人間だったからついていってやった」
紫「お願いだから2人とも帰ってください私が過労死します」
没ネタの元ネタはyoutubeにあるウツシの奥の手ならぬ禁じ手です。動画の大筋を解説すると…ウツシ教官がやべーの呼んじゃった。って言うものです。見ればわかります(真顔)。それと雷牙は老化してるのではと言う方がいるかもしれないので簡単なアンサーを、彼は椛の血を摂取してマガドと同じ半妖半竜になってます。
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
-
白崎龍護
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八雲蒼焔
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クロ君
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メル・ゼナ
-
怨嗟マガイマガド
-
ヌシジンオウガ
-
藤原妹紅♂
-
鋼華刹那
-
マガイマガド(コテハンニキ)
-
ゴルベーザ
-
ハン
-
イストワール(図書院長)
-
シン
-
霍青娥(やべー方)
-
作者「え?」
-
ラインハルト卿