東方時空録   作:中津之麻

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別の物語を書いたせいで投稿が遅れました。(言い訳)
あ、いつか幻想 紆余曲折 と言う物語を書いてます!秦 こころの生まれた過去などを書いています!
今回はやっとアニメの後編、紅魔異変の最後の話に入りました。
申し訳ないですがほとんどと言うか会話文はほとんどアニメ道りです。け、決して考えられなかったとかではないですよ?(必死)

そ、それでは!



一死去ってまた一難 

「早く行こう!」

 

 

「わかったぜ!霊夢に怒られるのは嫌だからな!」

 

 

そういい式と魔理沙は勢い良く立ち上がった。しかしそれに遅れをとったのかは分からないがフランは座ったまま動かなかった。その状態で俯いたまま動かないので、心配した式はフランに声をかけた。

 

 

「大丈夫?立てる?」

 

 

その言葉がこの図書館の大きな空間の中で反響することも無くその残響すらも耳から無くなって、やっとフランは小さく首を振り言った。

 

 

「私...行けない...お姉様が怖い...」

 

 

「いや、うーんそうかあ...どうしたものかなあ...?」

 

 

「...」

 

 

沈黙発生し一層困っていると、後ろから

お姉様?レミリアとか言う奴が何かしたか?

と言う魔理沙の声が聞こえた。

 

 

「うーん...」

 

 

理由を知っていた式はフランのことを仕方ないかと思い、知らない魔理沙にとりあえず知っているところまでを伝える。魔理沙は小さくそう言うことか、と言ったので納得した物かと仕方なくフランを置いて先に行こうとすると、それを引き止めるかのように魔理沙は大きな声で言った。

 

 

「ならそのレミリアとやらをやっつけてしまえばいいじゃないか!」

 

 

「え?」

 

 

唐突な魔理沙の発言に驚いた式は

何言ってるの!?

と魔理沙の耳近くで小さく言った。すると魔理沙はどうしたと言いたげな顔でこっちを見て言った。

 

「レミリアとやらのせいで閉じ込められているんなら、そいつを倒せば一件落着だぜ」

 

 

「いや、そうだけど...」

 

 

魔理沙の言っていることは正しい。それは分かる。しかし自分には兄弟がいたから分かるが、いきなり家族関係に無関係の人にお前の弟を倒せなんて言われてもそんなことは出来ない。魔理沙を止めようとしたが、魔理沙はすでにフランの近くに立っていた。

 

 

「お前はどうしたいんだ?」

 

 

魔理沙がそう言うと、フランは一瞬何かを言い出そうとしたが、直ぐに俯き何も言わなかった。それにすこし意地を張っているかのように続けて言った。

 

 

「何も無いなら私たちはそのレミリアとか言うやつを退治しに行くだけだ。お前のことはどうなっても知らないからな」

 

 

しかしフランは頷くこともせずただただ俯いているだけだった。式は考えがあるのかな、と思い話を聞いているが少し心配になってくる。それを見た魔理沙は痺れを切らしたのかだんだんと力んでいきやがて顔を挙げたかと思うとフランに怒りをぶつけた。

 

 

「お前さっきから何うじうじしてんだ!大体家が退屈だったら、外に遊びにいきゃあいいだろ!」

 

 

声を大きくして言った魔理沙だが、フランはそれにも反応せずただただ座り込んでいた。式は驚き、

そこまで言わなくても...

と耳元で言うと魔理沙は呆れたようにフランに背を向けた。

 

 

「いいんだな?まあお前の人生だ。好きにするさ」

 

 

魔理沙の言動に式が置いてけぼりをくらいただただ突っ立っている中、魔理沙がそう言ってフランを背に歩き始めた時フランは魔理沙を見ずに口を動かし始めた。

 

 

「魔理沙...パチュリーが怖くなかったの...?」

 

 

フランが言い終わると同時に魔理沙はフランの方に向き直りながら訴えかけるかのように言った。

 

 

「怖いとか怖くないとかじゃないだろ....もしお前が自分の意思で動こうと思ったら、他人に指図されないで自分の思うように生きようと思ったら...」

 

 

魔理沙はそう言ってからゆっくりとフランに向かって歩いていき、未だに座りこんでいるフランの肩をポンッとの方を叩いて笑いながら言葉を続けた。

 

 

「戦わなきゃ、駄目なんだぜ」

 

 

魔理沙の言葉に、棒立ちになっていた式さえも感動を覚える。そしてその言葉を聴いたフランは胸の内を打たれ、思わずハアっと息を漏らしてしまう。そして俯いていた頭をゆっくりと挙げて何かを決意したようにあの時の狂気に満ちた笑いではない笑顔で大きく言った。

 

 

「私!お姉様を倒すわ!」

 

 

そしてフランはいち早く飛んでいってしまった。それを聞いた魔理沙はどこか嬉しそうにしている。

 

 

「私たちも行くぜ。お姉様とやらの場所が分からないからな」

 

 

「う、うん」

 

 

唐突なことで措いて行かれてしまった二人はフランを追いかけようと飛び立つ。すると何かが自分たちが行こうとするのを止めようとするかのように何かがの目の前に飛び込んで来た。それは何処かで見た寝巻きのような服装をした紫色の髪をした女性だった。隣からは「げ、パチュリー」と聞こえる。そのパチュリーと呼ばれる女性の服は埃にまみれてい、 魔理沙との戦いで余程疲れたのかこちらにまで聞こえる程息をきらしている。

 

 

「私を起こしたのが間違いだったわね。ここから先はいかせないわ」

 

 

そんな状態で、ましてや二対一じゃとても勝てないだろうにそれでも頑張る目の前の女性を見ると何だか可哀想な気持ちになり、慈悲らしきものが芽生えてくる。そしてパチュリーと呼ばれる女性は本らしき物を取り出した。それで式は魔法使いかなと覚る。それと同時に魔理沙はいつもの缶みたいな弾幕をまわりにばら撒きながら言った。

 

 

「すまないが、パチュリーの仕事はもうなくなったんだぜ」

 

 

そういい終わると同時に弾幕は発射され、まだこれと言った行動もしていないパチュリーとやらに飛んで行く。パチュリーは避けられないのか式からでも分かる位の大粒の冷や汗を流して直撃した。すると

 

 

「ムキュ!」

 

 

という音を立てて落ちて行った。その姿に式は思わず

 

 

「む、無慈悲!」

 

 

と思わず口から漏れてしまう。しかし魔理沙はそんなことはどうでもいいと言わんばかりにスルーし、式に向かって言った。

 

 

「早く行こうぜ!フランに措いて行かれるぜ!」

 

 

魔理沙はそう言って浮上した。もう措いて行かれてるとも思ったがそれは言わず式は魔理沙を追いかけて飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛んでいると他の扉とは明らかに違う少し大きな扉があり、少し開いていた。二人はその扉の前に降りた。その隙間からは話し声が聞こえて来ている。

 

 

「ここかな...?」

 

 

「ここしかなさそうだしな。行くぞ」

 

 

魔理沙はそう言い早々と扉を押し開く。そこはとても広く奥には王座みたいな椅子がありその手前には上を見上げるフランの姿があった。二人がその近くまで急ぎ足で行き、フランの見る方向を見る。そこにはステンドグラスがあり、その前にはピンクっぽい色の服を着、背中にコウモリの様な羽をはやした女の子が浮いていて、こちらを覗くように背を向けたままこちらを見ていた。

あの子がレミリアかな?

そう思ったのものつかの間

レミリアは自分達二人はを軽蔑するように見て言った。

 

 

「それに、そのネズミ達は誰?」

 

 

すると魔理沙はその言葉に釣られた様に親指を顔に向けながら言った。

 

 

「お前がレミリアだな?私は霧雨魔理沙。ついでにこいつは七条式。今はこいつの立会人だ!」

 

 

そう言い終わった直後、どうしてか沈黙が出来た。そこで式は、何かを言いたそうにしているが、どこか自信なさそうしにしているフランの肩を叩いて言った。

 

 

「自分の言いたい事を言ったらいいよ。気に病むことはないからさ」

 

 

フランはまた何かを決意した表情になり、一歩前に出て大きな声で言った。

 

 

「お姉様!私本気よ!!」

 

 

そして手を前にだしたと同時にフランの手の中に火の玉が出来、それは巨大化してひとつの巨大な炎の剣が出来た。ああ言った式だがそれには驚く。フランはそれを見せつけるかの様には数回振り回した後フランはレミリアを見つめた。その炎の剣は乱々と燃え盛っている。

それを見たレミリアは顔をこちらに向けた。その顔はフランほどではないが充分な殺気を持った三日月型に口を曲げ爛々と目が光っている。しかしレミリア先程とはうってかわって平然とし始め、フランを睨み付ける様にしながら言った

 

 

「今なにか...おかしな言葉が聞こえたような気がするわね」

 

 

レミリアの言葉に隣にいる魔理沙は「いや、完璧に言ってただろ」なんてことを言っているがあえて突っ込まない。しかし魔理沙の声はレミリアにはまったく聞こえていないようでそのまま言葉を続けた。

 

 

「私を、やっつけるですって?フラン、あなた自分がいったい何を言ってるかわかってるの?」

 

 

フランはレミリアの威圧的な発言にも一切たじろぐことなく、レミリアを見つめ返している。そのことからもなんの躊躇いもなくここにいることが良く分かる。式はそれに感心しているとレミリアは魔理沙や自分を一瞥し、それでもしっかりと睨み付けながら言った。

 

 

「...そのネズミ達になにか吹きこまれでもしたのかしら?」

 

 

すると魔理沙は一瞬ムッとしたが、レミリアの言葉を訂正した。

 

 

「ネズミじゃない。霧雨魔理沙だ」

 

 

「嘆かわしい」

 

 

魔理沙は親指を立てて意気揚々と言ったが、それはすぐさま突き放された。すると魔理沙はまたもやムッとした。レミリアはそんなことは気にも留めず、フランに向かって説教らしきものをした。

 

 

「スカーレット家の吸血鬼が人間ごときにそそのかされるなんて、恥を知りなさい」

 

 

フランはそれに一瞬軽く歯を噛んだが、すぐに少し悲しそうな表情になった。その隣で魔理沙は呆れ気味に「だからお前らはなんでそんな偉そうなんだよ...」と呟いた。ごもっともである。すると、フランは先程の表情に深みを増し、下を俯いて言葉を落とした。

 

 

「わたし、お姉様の言うことを聞いてずっといい子で我慢して来たの...」

 

 

その言葉を境にフランは黙り込んでしまった。式がその顔を覗き込むと、その目はどこか遠くを見ていたのでその前に手を出し軽く振ったが反応がない。どうやら式が見えていないようだった。その表情からは思い出に浸っているように見える。それは一秒過ぎるごとに苦しくなって行き、見ている式は思わず「フラン?」と声をかけてしまう。するとフランはハッとして、意識が戻ってきた。そしてレミリアに顔を向けなおした。その表情は今までの全ての決意に満ちていた。

 

 

「だけど...それもおしまい!わたしいい子でいるのやめる!お姉様をこの手でやっつけて外にでるわ!!」

 

 

その言葉が終わると、あの炎の剣がフランの思いに釣られたように勢い良く燃え盛り、あたりにに火の粉を舞わせて一回り大きくなった。そしてその炎の剣を構え、レミリアに向かって飛んでいった。しかしレミリアは迫るフランを見て、向き直るどころか動くことすらしなかった。それを見て式は

これは行けるんじゃないか?

と思ったが案の定そんなには甘くなかった。

ほとんど一秒という短い時間の中でレミリアは一瞬でその手に大きな槍を作り出してフランの剣を受け止めてしまった。そこには一瞬目に見える程の衝撃波が走り、そのままつば競り合いになってしまった。両者が相当な力を入れてで競り合っているせいかフランは「むぐっ..!」と声を漏らし、歯をかみ締めていた。

 

 

「どうやら、おしおきが必要のようね...」

 

 

フランが歯軋りを立てるほど力んでいるのに対してレミリアはいたって冷静な顔つきでフランを叱るように言葉を放った。するとレミリアは先程までは全力ではないと言わんばかりに槍を大きくさせた。競り合っていたフランを強風を起こし、なぎ払った。フランはその衝撃で「キャーッ!」と吹き飛ばされてしまった。それで体勢を崩して空中でふらついているフランに追い討ちをかけるように追撃した。フランは何とか体勢を立て直した。

 

 

「たあーっ!!」

 

 

レミリアに張り合うようにフランもあの剣をさらに巨大化させた。レミリアには向き合って大きくそう声を上げると迫り来るレミリアに突撃した。今度はつば競り合いなどではない。力と力のぶつかり合いだ。霊力で出来た剣や槍は形を変え、揺らめいている。その強大な力は反発しあい、大きな衝撃を生み、まわりの空気・物・壁。その部屋にあるもの全てを揺らし、破壊した。

 

 

「凄ぃ.....」

 

 

式はその光景、力、二人の気迫に圧倒され、思わず言葉が漏れてしまった。それに見惚れるがあまり他のことが見えなくなってしまった。周りの壁にはいくつもの罅(ひび)が入り、欠けた破片がぱらぱらと音を立てて頭や地面に落ちた。魔理沙は「やばい...!」と口走り、ほうきに跨り、逃げて飛んだ。それとほぼ同時に天井の罅はどんどん広がっていき、崩れ落ちた。

 

 

「式!!逃げるぞ!!」

 

 

魔理沙はそう大声で式に呼びかけるが、式にそれは聞こえていなかった。

 

 

「おい!式!」

 

 

しかし式は動くことは出来なかった。魔理沙は急いで引き返し、未だにフランやレミリアの方を見ている式の腕を掴み引っ張る。すると、式は意識を取り戻したかのように動き出した。式はあたりを見るや否や、状況を理解したようで何も言わず飛んだ。

 

 

「早く逃げないと不味いぜ...」

 

 

「うん、そうだね。と言うかごめん...」

 

 

「気にしなくていいぜ。まあ、どうしても謝りたいっていうなら後で何か奢ってくれなんだぜ」

 

 

「え...、あぶな!」

 

 

聞き返す間もなく、天井が落ちてきてそれを避けるのが精一杯な状況になった。そして魔理沙と共に避け続けていると、突然天井が全て抜け落ちてきた。それはとても避けれるような隙間は無く、見ていると、死、と言う言葉が浮かぶほどだった。ほとんど何も考えることが出来なくなり、魔理沙の方を見ると魔理沙も同じようで顔が青ざめていた。

 

 

「しきー!」

 

 

天井の向こうから、大きなフランの声が聞こえた。その間にも天井はガリガリと音を立てながら目の前に迫った。

 

 

また死ぬのか?

 

 

 

 

 

 

その言葉が頭の隅々を埋め尽くした。

 

 

 

 




いかがでしたか?楽しんでいただければ幸いです。

次回が紅魔異変ラストでしょうかね。頑張ります。

次はもう一つの方の話を書くのでまた遅れるかもしれません。

それでは。

あ、小説家になろうと言うサイトでしゃめいまるぺぺさんとコラボをしています!そちらも是非ご覧ください!

今度こそそれでは!
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