やる気を失いかけました
もう一度
「異世界か!」
今度は口に出てしまった。
「まぁそうだねぇ(汗」
静子さんは苦笑いだ、それも無理はない。なぜなら自分でも分かるほどに大きくニヤついてるからだ。
(これは相当気持ち悪いかもしれないな)
そう思った自分は、うつむき、手を口にあててにやけを戻そうと心見ていると、正樹さんは言った。
「嬉しそうだな!」
っと、その前ににやけが収まったようだ。いやはや、本当によかった
「そうですか?」
「あぁ、かなりな!」
自分は、そう答えたが内心はとても喜んでいた
何故なら、自分ほいじめられていたことを知る人はいないし、引きこもっていたことを知っている人もいない。それにこの顔じゃ、いじめて来る人もいないだろう。
(ツンツンとしてるが、じつは柔らい黒髪と鋭い目つき、人によっては目つきが悪く感じるだろうが、整った顔つきだ)
自分で自分の解説をしていると
「なんで嬉しいんだい...?」
と静子さんが言った
何故か暗い。どうした?もっと熱くな...(どーん
脳内に現れた修造氏に退場願いながら考えに移る
自由に慣れたんだし、嬉しくないわけなかろうに!嫌われるとしたら、あの異常がおこった時...位...だな
自分の異常のことを思い出してしまい、あんなにも清々しかった胸の内は、すっかり沈んでしまった。
(あぁ、そう言う事か...)
さっきの暗さは親のことなんだろうと察した
「どうしたんだい、やっぱり...」
顔まで沈んでいたのだろうか心配されてしまった。
「ど、どうしたの...?さっきまであんなに明るかったのに...」
祐希さんが上目づかいで、心配そうに聞いてきた。
(うむ、可愛い)
それをみると元気が湧いてきた
どうやら祐希さんはまだ気付いていないらしいが、心配ほさせたくなかったから、静子さんへの返答混じりで答えた
「いえ!全然大丈夫です!親のことは全く気にしてないんで!むしろせいせいしました」
正直な気持ちだった。
「そうかい?ならよかった!」
どうやら深くまでは追求して来ないようだ、ありがたい。すると、祐希さんはさっきのことに気が付いたようで、申し訳なさそうにうつむいている。なんだか申し訳なくなった
「祐希さんは悪くないよ!気にしなくていい」
「う、うん。ありがとぅ」
恥ずかしそうにうつむいている
するとゆっくりと顔をあげると言った
「祐希でいい...」
「え?」
(気のせいかな?名前でいい的なことを言ったような気が...いやないか、自分の耳も衰えたか...)
「祐希でいい」
「ほんとに?!」
嬉しそうにいってしまった。
(つい本音が)
祐希の方を見ると
>呼んで欲しそうにこちらを見ている
>呼びますか?
・YES←
or
・NO
脳内だが、YESを連打してしまう
「祐..希?」
すると祐希は嬉しそうに笑った
ところがその場にいた大人ふたりはニヤついて
「いやぁ!若いっていいねぇ!」
と大声でいった
(畜生!頭に気を使うという言葉はないのか!)
思わずこころの中で愚痴ってしまう
祐希は意味を理解していないのか、一緒に笑っている
その笑顔を見ると
(まぁ、いいか)
そう思えた
そして、深夜にさしかかるころ祐希は寝て、居間には自分と正樹さん、静子さんがいる。
「なぁ、式?」
「はい?何ですか?」
祐希が寝ているため、声のボリュームは抑えてある
「今日はうちに泊まって行くとしてよ、明日からはどうするんだ?」
(そう言えば考えて無かったな、どうしようか...考えても仕方ない)
「分かりません...」
もし明日現実に戻れても、家も家族もいない。この幻想郷みたいに、見ず知らずの人を泊めてくれる訳もない。
「そうか」
「はい...」
(幻想郷だとこの家みたいに泊めてくれるかな?なるようになればいいけど)
しかし、そんなことを考えるだけ無駄だと言うようなことを静子さんがいった。
「ならここに住まないかい?」
神の囁きだ
「え?」
「式は料理もできるし、 礼儀もいいし、容姿もいいし、逆に住んでもらいたいよ」
「あぁ、そうだな」
正樹さんも言っている
「い、いいんですか?!」
「おっと、静かにな」
「すみません」
「いいのかってことに対してたけが、逆にお願いする」
一瞬迷ったが、住まわせてもらう他選択肢は無かった。
となると答えは1つ
「迷惑でなければ、よろしくお願いします」
「謙虚だねぇ」
そういい「あははは」と笑った
それだけで済めばよかった
自分は感極まって、正樹さんに握手をしようとしたその時だった。
体中から水が出てきて、挙句の果て握ろうとした手と手の間に、手のひら大の大きさの電気が走った。
運よく正樹さんの腕は、感電することはなかったが凄い勢いで弾かれた。
人間に電気が走ると、硬直するか、弾かれるかのどちらかである。もし硬直していたなら、あの 10万V以上の電圧が体中を伝って大地に流れ、死んでいただろ。
それは奇跡と呼ぶべきだ。
しかし、自分の体からは耐えなく水が流れ続けている。
目の前には、目を丸くして驚いている正樹さんと、静子さんがいる。
自分はもう立ち尽くすことしかできなかった。
(まただ、もう終わりだ...)
隣の囲炉裏の火が消えて、あたりは真っ暗だが、月明かりに照らされた2人の顔には、かすかに恐怖の色が見えた。
すると、体から力が抜けていく気がした。
意識が朦朧としている中で思った。
(気を失ったら山に捨てられるのかな...そうなるともう生きていける気がしないな。そうか...死ぬのか。みっともない死にか...た..だな...)
そこで意識を失った
瞼の閉じられたい視界の中で少しずつし自我を取り戻していく
頭の後ろには柔らかいものの感触がある
(冷たくはない、土ではないようだ)
逆に暖かさを感じる
恐る恐る瞼をあげて行くと、前回気を失い、起きた時とほぼ似た光景があった。
唯一違うのは、寝ている祐希の顔が、すぐ近くにあることだ。
(あ、あれ?じゃあこのあったかいのは?!)
祐希を上から下へ寝たまま見ていくと、正座をして自分の頭を乗せていた。
つまり膝枕である。
それには驚いた、そして
「捨てられてはないか...よかったぁ...」
大丈夫な事も分かり、安堵していた。そして、
祐希の顔を眺めている。
5分位した頃
「飽きないな」
時々顔を揺らしたりしているが、それが飽きない。
すると祐希の瞼がゆっくりと持ち上げらて、目が合った。
「おはよう」
と言ってみたが、返事はない。それどころか顔を赤くしている。
すると突然祐希が立ち上がった。そのせいで乗っていた自分は
ゴンッ「痛ぁ!」
無様な後頭部を強打した。
涙混じりの目線で祐を見る。
「ご、ごめんなさい!!」
祐希も涙目だ。
(こうなっては何も言えないな...)
自分は何故か泣きかけている祐希をなだめることに。
「大丈夫大丈夫!?全然平気だよ!」
本当はじんじんしている。
「起こさなかった自分が悪いし泣かないで!?」
本当はたんこぶ出来てる!
(ていうか子供なだめてるみたいだな)
祐希は小さく「本当に?」といっている
「本当本当!」
こうやってなだめていると、あの2人は帰ってきた。
そう、
(運命の時だ!やってやるぜ!)
こんなことを思っているが、完璧の自分を守りにいっている。許して?(きもい?知らんな)
「お、起きたか!」
後ろを向き、自分にかつをいれていると、いきなり声をかけられた。
あの二人だ。
「あ、あの...」
何も言葉がでなかった。固まってしまって何もできない。それを察したように正樹さんが言った。
「昨日のことなら気にしてないぞ!」
本当かどうか、自分に知る術はなかった。だから自分は信じることしか出来ない。
「昨日は迷惑をお掛けしました。本当に申し訳ありません。出て行けと言うなら出て行きます」
気にしていないと言われても自分のトラウマだったことをそう簡単に受け入れてくれるとは思っていなかった。
「出て行けなんて思ってないぞ!?と言うかむしろ、あの時言ったとおりこの家住んで欲しいと思ってるぞ!」
「え、式出て行くの?」
静子さんが祐希に話している
い、言わないで...嫌われる。止めようとしても体が動かず、「あ...、あ」と嗚咽をもらすことしか出来ない
(怖い..嫌われたくない...もっと一緒にいたい...なんで...なんで!こんな体嫌だ!)
立ち尽くしていると、突然体に圧力がかかった
「行かないで!私たち誰も出て行けなんて思ってないから!」
祐希が抱きついてきた。
それと、何故か祐希の言葉だと素直に受け止めることが出来た。
祐希に抱きつかれたままだが、再度確認をするために2人に聞く
「本当にいいんですか?」
今更だが、断られる可能性を疑っている。しかし返答は自分が望んでいた物だった。
「あぁ!勿論だ!」
正樹さんが言った。
すると、目の奥から今まで感じたことのないものが流れてきた。
突然視界が歪む、何かが自分の頬を伝い流れ落ちる。
涙か...
「うっ..うっ..うぁああぁあああぁ!!!」
生まれて初めて泣いた。初めての涙はとてもいい物じゃなかったが、心が軽くなったような、清々しい気分だった。それに自分の好きな人の胸のなかで泣けたのだ。
その日の依る。
「本当に見苦しい所を見せてしまい..申し訳ないです...」
みんなの前で泣いたのだ、今思うと恥ずかし。
「なぁに!気にすることはないさ!」
そう言ったのは静子さんだった。手には今出来たのだろう、昨日の残りの猪の肉で作った炒め物がある。
「ありがとうございます。手伝います!」
そう言って持っている皿を1つもらう。
「あぁ!ありがとう!」
そしてご飯の準備が整った。
(食べる前に言っておこう)
食べているときは明るくいたい、と思ったため、あえて食べる前にする。
「みなさん」
真面目な顔で言った
「どうした?急にかしこまって?」
「いえ言った、言いたいことがありまして」
すると全員こちらを向いた興味津々な顔だった。
「改めて、皆さん。こんな自分を拾っていただき、ありがとうございました。」
すると正樹さんが小さく「当たり前のことをしただけだがな」と言った
言葉を続ける
「これからも役に立てるかは分かりません。でも精一杯のことはします。不束者ですがどうか宜しくお願いします!」
大きく頭を下げた。すると静子さんが
「顔をお上げな!私たちはもう家族だ!これからも宜しくだ!」
祐希が小さく「宜しくね」と言ったのも聞こえた
短い言葉だったが、嬉しくて泣きそうになるのをこらえる。
「さぁ!早く食べるぞ!冷めちまう!」
正樹さんが言った。
それじゃぁ!
「いただきます!」
この日の晩ご飯は自分の短い人生の中で一番幸せな時だった。この時間が永遠に続けばいいのにと思った
次回には東方キャラ出せると思います!
まってるかは分かりませんががんばります!