原作とちょっと設定が違います(特にホタル)。
それでも構わないという人はこの先にお進みください。

この小説はpixivの方で投稿していたものです。
pixivにも過去の小説がちょろっと投稿されてますので気になる方はpixivでオレンジジュースと調べてみてください。

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過保護で心配性な星核ハンターたちに愛され過ぎてる女の子の話

宇宙を渡り『星核』を集めている大犯罪集団『星核ハンター』に拾われてから早何年か過ぎた。

 

メンバーは私と軽いリーダーポジションで凄腕暗殺者のカフカ、天才ハッカーでゲーム好きの銀狼、不死身の最強剣士の刃、装甲を纏い忠実に任務を遂行するホタル。

 

それと未来が見え、その未来を脚本に纏めるエリオという黒い猫。

 

星核ハンターは目的も内容も把握しないまま脚本にしたがって宇宙を暗躍している。

 

そんな星核ハンターを個人的には仲間であると思っている。勿論ある種で、家族とも。

 

でも最近少し悩みがある。

 

 

 

 

皆過保護すぎ。

 

 

 

 

星核ハンター自体皆仲が悪いとかはない。むしろ仲間同士で話したりもするし任務がない日は出掛けたりもする。

 

でも何か私だけ異様にお姫様ムーヴされてるって訳じゃないけどすごい甘やかされている気がしてならない。

 

この前だってカフカがーーー

 

 

 

 

「○○ちゃん、はいこれ」

 

「?どうしたのこれ」

 

カフカが手に持ってた紙袋を差し出してきた。両手程の大きさの紙袋。良く見るとブランドメーカーっぽいロゴが印刷されている。

 

「お土産よ。任務が早く終わったから買ってきたの」

 

「…お土産ってこの間も貰わなかった?」

 

「そうだったかしら?前のことはあまり覚えてないから」

 

そう言いながら分からないとばかりに人差し指をくるくる回している。

 

「この前って3日前だよ…」

 

ため息混じりに指摘する。何回目だろこのやり取り。

 

「そういえば、ポイントは困ってない?大丈夫?」

 

「ほぼ毎日貰ってるからね…」

 

私は星核ハンターに拾われたから戸籍とか無いし口座もないからポイント関係はカフカに任せている。

 

だから給料もといお小遣いは直接渡されているけどその量と頻度に問題がある。

 

最近ほぼ毎日ポイントを貰うのだ。しかも額は6桁が当たり前。このポイントほんとどっからきてるの…。

 

「ほぼ毎日ポイントをくれるのはありがたいんだけど流石に…」

 

 

なるべくカフカが傷つかないように申し訳なさそうに断ろうとしたが。

 

「!!…少なかった?」

 

「え」

 

「確かにあれくらいのお金なら洋服を買ったら直ぐにパー。そうね、色々欲しい物はあると思うし…」

 

「ちょっ」

 

何を勘違いしているのだろうかこの人は。1ヶ月1回ならわかるけど毎日だよ?その上あの量。

 

とても使えないし使いたくない。

 

「ごめんなさいね○○ちゃん、気がつかなかったわ。これからもっと多くするから安心して?」

 

 

 

ーー

ーーーー

ーーーーーーーー

 

…思い出すだけでもお腹いっぱいすぎる。おかげで貯金残高8桁突破したよ…。怖すぎてあんま使ってないし。

 

それに銀狼だってーーーー

 

 

 

「○○~、一緒にゲームしよ」

 

自室の扉がノックされ、携帯ゲーム機を持って銀狼がやって来た。銀狼はかなりのゲーマーで天才ハッカー。電子関係の技術で彼女の右に出るものは基本的にいない。

 

そんな彼女でも一人でゲームは飽きるのか、希にこうしてゲームの誘いをしてくる。

 

「いいよ。時間もあるから」

 

「やったね。じゃあマルチでオンライン対戦の奴らボコボコにしよ」

 

「いいけどそれ銀狼が一人で圧勝しない?」

 

そんな疑問を抱きつつマルチで対戦を始めた。

 

今やってるのは2対2のアクションゲーム。平面の画面で先に相手の残機を0にした方が勝ちというゲームで宇宙のなかでもポピュラーなものだ。

 

「あ、このプレイヤーネームランキング上位の有名なやつじゃん」

 

オンライン対戦を初めてすぐにとんでもない人と当たったらしい。あんま詳しくないから分からないけど。

 

「上位の人なら銀狼でも負けちゃうんじゃない?」

 

銀狼なら負けるはずないのだが、少しからかってみた。が、逆に銀狼のやる気がでてきたらしい。

 

「私が負けるわけないじゃん。でも○○だとしてもちょっと聞き捨てならないね」

 

自信があるように答えると改めてコントローラーを構えた。

 

銀狼がやる気を出しているので気まぐれでちょっとした提案をしてみた。だが、この提案が後々面倒なことになる。

 

「じゃあ銀狼が勝ったら何か言うこと聞いてあげるよ」

 

「…二言は無いよね?」

 

そう言うと対戦が始まり銀狼はこっちの返事も聞かないまますぐに相手を完膚なきまでにボコボコにした。

 

「え」

 

「当然でしょ」

 

画面に映るwin!というフォントをみて唖然とする。勝つとは思ったがここまで大差をつけて圧勝するとは思ってもみなかった。

 

そんな私とは裏腹に銀狼は余裕そうで、私を逃がさないという目でこっちみていた。

 

「さてと、どうしよっかな~」

 

「うっ…」

 

「じゃあ今日から○○私の抱き枕ね」

 

「抱き枕って…ホントに言ってる?」

 

もっと他に違うことを言ってくると思ったからある意味斜め上のお願いをされた。

 

「ホントだから。じゃあ夜に部屋来てね~」

 

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーー

 

 

それから本当に銀狼はその日の夜、一晩中私のことを抱き枕にして熟睡していた。しかもなんか寝ぼけて所々甘噛みするし。

 

一番の誤算は銀狼が「今日から」といった部分に気づかなかったこと。私が言うことを聞くと言ったことに漬け込んで毎日抱き枕になる羽目になってしまった。

 

でもそんな二人よりも凄いのはホタル。この前

の任務で軽く暴走してたし。

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

 

「それじゃあ今日の任務は○○ちゃん、ホタル

 二人でお願いね」

 

カフカから今日の任務の詳細を確認する。ある星に星核が発見されたらしい。それの回収するけど違う組織がその星核を保護しているから、回収するまで近くの別の場所で騒ぎを起こしてほしいとのこと。

 

その騒ぎを起こす係が私とホタル。カフカ、刃ちゃん、銀狼は回収に向かう係。

 

「よろしくね、○○」

 

「うん、よろしくー」

 

ホタルは普段はとても指名手配犯と思えない程可愛らしい風貌をしているが、戦闘時は装甲を纒いゴリゴリに戦う。

 

そんなホタルと共に騒ぎを起こすにあたって私の実力はあるのかと言われたらホタル程は無い。刃ちゃんに軽く教わってる位である。

 

「相手の規模ってどのくらい?」

 

「確か星核を保護するくらいだからかなり大きめの組織が守ってるはずってカフカが言ってたよ」

 

「大きめなんだ…私多数相手にするの苦手なんだよね~」

 

軽くため息が出る。私だって人間だから痛いのは嫌だ。

 

「大丈夫。私がついてるから!」

 

「おぉー、ホタル凄い頼りになるね」

 

「うん任せて!」

 

「絶対…傷つ…ない…」ボソッ

 

「何か言った?」

 

「ううん、何も言ってないよ」

 

「そっか、じゃあ早く行こー」

 

それから他愛もない話をしながら目標のポイントに到着した。

 

ホタルの言う通り、かなりの警備が配置されており、一見二人では厳しく感じる。

 

だけど私たちも其処らの一般人じゃない。特にホテルが居れば今回の任務も楽に遂行できるだろう。

 

「じゃ、がんばろ」

 

「うん!」

 

時間が来たため行動を開始する。お互い装備を構えて準備をした。

 

「「焦土作戦、実行」」

 

ホタルの掛け声と重なる。カッコいいからつい一緒に言いたくなっちゃうんだよね。

 

ホタルは装甲を全身に纏うとそのまま警備網に突撃した。私もあとに続く。

 

警備が此方に気づいた。が、そのときには既に私たちは戦闘状態で相手をなぎ倒していた。

 

「こちら2班!!正体不明の2名に襲撃されています!!至急増援を!!繰り返します…!」

 

(あー増援呼ばれちゃった。まぁそれが目的だからいいんだけど疲れるな)

 

そんなことを思いつつ警備を倒していく。以外に近距離の相手が多く、基本的に刀と体術で戦う私にとっては嬉しい誤算だった。

 

そんなこともあってかわたしはかなり油断していた。倒れている警備が銃をこちらに向けていることに気づかずに。

 

パン!パン!

 

「うっ…」

 

お腹が熱い。何が起こったか理解できなかった。

 

フラフラする。目もボヤけてきた。

 

◇◇◇

 

「○○…?」

 

私の方の相手を片付けた頃2発の乾いた銃声が

響いた。

 

瞬時に音の方へ視線を向けると倒れながら銃を構えている警備とこの先に腹部が赤く滲んだ○○がいた。

 

「は、ははっ…やったぞ!!」

 

警備の叫びにまだ立っている他の者たちもいざ捕らえんと○○の元へ近寄る。

 

○○が、打たれた…?生きてるの…?まさか死…。

 

死んじゃだめ死んじゃダメしんじゃダメ殺す殺す

しんジャダメころすシンジャダメコロスコロス

コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

 

「ははっ、片方だけ捕まえりゃあとは一人…おっしかもなかなかカワイイじゃねぇか。こりゃただで捕まえんのももったいね…」

 

ズッ

 

「あ…?」

 

「コロス…」

 

「ああぁぁぁああ!!」

 

○○を傷つける奴らは生きる価値なんてない。可愛い可愛い○○を傷つけるなんて。

 

「イキテモドレルトオモウナ」

 

◇◇◇

 

辺りに悲鳴が響き渡る。意識が戻ると共に先ほどの状況と腹部の痛みを思い出した。

 

突如ポケットの中のスマホが振動する。おそらくカフカからの合図だ。星核を手に入れたのだろう。

 

熱く痛む傷に耐えながらホタルを探す。そこで響いていた悲鳴の正体を知った。

 

ホタルが相手を蹂躙していたのだ。しかも、先ほどとはうってかわって醜く、獣のように。

 

(もしかして私のせいで我を忘れてる?)

 

相手の残っている警備らは既に戦意がなかった。それにもかかわらずホタルは攻撃の手を止めなかった。

 

そう理解した時に体が動いた。止めなくちゃ。これ以上は意味のないことなのに。

 

「ホタルだめ!」

 

怯える警備に殴りかかろうとする寸前で割り込んだ。

 

「カフカから連絡あったよ。私たちの仕事は終わり。」

 

あくまでもいつもの、平気な顔で伝える。自分は平気だと。

 

ホタルはすぐに拳を緩めた。良かった止まってくれた。

 

「○○!!大丈夫なの!?直ぐに治療しなきゃ…」

 

「大丈夫だから。早くここから離脱しなきゃ…ホタルちょっと私のこと運んでくれる?」

 

ホタルは無言で頷くとすぐさまお姫様抱っこの形で私を担ぎその場を離れた。

 

「ごめんね…本当に…守れなくて…」

 

「大丈夫だって。結果生きてるんだし」

 

「ごめんねっ…ごねんね…」

 

油断していた私が悪いのだがそれを伝えても、よっぽど心にきたのかさっきから謝罪が尽きない。

 

あ、やば。またなんかボーッとしてきた。

 

血が少し出すぎたのだろうか。意識が徐々に離れていく。

 

「…○○?○○!!」

 

私の名を呼ぶホタルを最後に私の意識は途切れた。

 

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーー

 

 

…私にも原因があった気がする。

 

まぁ過去のことだし何言っても変わらないんだけどね。

 

でもやっぱりあれからめっちゃ過保護になった気がする。そりゃそうか。撃たれたわけだし。

 

 

それからホタルの

「○○は危険だから任務に行かせない!私達で全部やる!○○にはお留守番してご飯作ってて貰う!」

という意見に他の2人が賛成してしまったため本当に留守番担当になったのだ。

 

怪我が治ってからも3人(特にホタル)は過保護で刀すら持たせて貰えなかった。生活の中で基本的に誰かが一緒にいて常に異常がないかの確認をしてくる。

 

鍛練をしようにも刀を没収され、出掛けるときもGPSとかつけられたり。

 

一番ひどいのはお風呂まで一緒に入るようになった。カフカ曰く「滑ったりしたら危ないでしょ?」とのこと。

 

いやこれはもうただただ一緒に入りたいだけでしょ。

 

流石にこんなニートで甘やかしみたいな生活はこりごりだ。今日こそはみんなに言って止めて貰おう。

 

「ちょっとみんな聞いて」

 

メンバーを集め深刻な面持ちで言う。

 

「あらどうしたのかしら。もしかしてポイントが足りなくなったの?」

 

「違うから…」

 

「自分で言うのも何だけどみんな最近過保護すぎ。心配かけさせたのは事実だけど私も任務に行きたい。行かせて」

 

よし。ちゃんと言ってやった。これなら多少は考えてくれるだろう。

 

「「「嫌」」よ」

 

考えるもせず即答で却下された。

 

「な、何で!」

 

「何でって○○のことが心配だし。危ない目にあって欲しくないから」

 

銀狼が逆になぜ?という表情で答えた。

 

「○○は何もしなくてもいいから!ご飯作って待ってて!」

 

ホタルに関しては欲望駄々漏れだし。どんだけ私の料理食べたいの…。

 

そうだ。刃ちゃんなら何か言ってくれるかもしれない。3人に比べれば特に何も言ってこなかったからね。流石私の師匠。

 

「刃ちゃんは私の味方だよね、ね!」

 

刃ちゃんの方に顔を向けながら弁護を求めたが、刃ちゃんは一向に意見を言うどころか首すら振らなかった。

 

「刃ちゃんに助け舟を求めても無駄よ。一番過保護で心配性なんだから」

 

「刃が○○が怪我した時一番反応凄かったからねまさかあの刃が泡ふいて倒れるとは思モガ」

 

「…それ以上喋るな」

 

嘘だと信じたかったが刃ちゃんの反応的に二人の言っていることは本当なのだ。あんなにクールな刃ちゃんが裏ではそんな感じだったなんて…。

 

「そういうわけで任務には行かせてあげられないの。その代わりちゃんとお小遣いもたくさんあげるから♪」

 

色々あって軽く絶望している私を子供を諭すように、目線をあわせてカフカが囁いた。

 

「じゃ、そういうことで。ちゃんと今日も夜部屋に来てねー」

 

「あっ、ずるい私も…○○ごめんね…?」

 

「…体調に気を付けるんだぞ…」

 

各々解散し私だけが残される。

 

「はぁ」

 

一人だけの部屋に憂鬱なため息が溢れる。いつになったら元の生活に戻れるの…。

 

 

 

 

 

 

今日も過保護な星核ハンターに愛されています。

 

 

 

 

 

 

 

 




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