本編後主人公のヒロインと始めるハイスピードメカアクション 作:文才の無い本の虫
ちょっち短いっす
簪を拡張領域にしまってあったドローンに乗せて避難させた俺は紅い人形に向き直る。
「さて、ソラ・ルビコーネ・・・・・いや、エア。決着を着けるとしよう」
青次の気持ち悪い声で起きたは良いものの、体調が良いとは言い難い。
ぶっちゃけ集中治療室行き確定なレベルだ。
今もコーラルの中毒症状による吐き気と頭痛をISの生命維持機能とAllegory Manipulate Systemで誤魔化している。
「1分だ。1分で決着を着ける」
――思考入力。
Allegory Manipulate System、リミッター解除。
エネルギーの出し惜しみは無しで行く。
両腕部パルス
武器はパルスブレードのみだが、問題無い。
今の俺と、コイツなら出来る。
《何を――》
オーバードブーストからの
きっと相手からは流れ星みたいに見えたんじゃないだろうか。
《なっ?!》
「先ず一撃」
すれ違いざまに右腕を振る。
パルスオシレーターから溢れ出ているパルスの奔流によってコーラルが焼き裂かれていく。
《この!!》
「遅い」
追加で2段クイックブーストを吹かし、横を抜けて、
そのクイックターンに合わせて左腕を振る。
それによってエアの動きが鈍る。
《くっ》
なら、避けられないだろう。
【――ASSAULT ARMOR READY】
センサー保護、機体各部からパルスオシレーターが露出する。
「GO」
瞬間、パルスの奔流が全方位に撒き散らされる。
《あ、あああああ?!》
バチバチとコーラルが焼けて、弾けて行く。
ダメ押しにパルスオシレーターをオーバードライブ。
《れい、ゔ・・・・・ん・・・・・》
そして、最後の一片が弾けて消えたのを確認して、パルスオシレーターを停止させる。
「・・・・・ゲホッ」
無茶しすぎたな。
フィオナが言うには心肺停止していたらしいし。
暫くして、『オープンフェイス』が飛んでくるのが見えた。
『ジン!!無事ですか?!』
オープンチャンネルによる通信。
頭に響く。
あ、限界だ。
「・・・・・スネイル、俺は寝る」
『は?』
「後頼んだ」
〜~
【ねぇねぇ束博士、良いのかな?】
「うん。良いデータは取れたし、あの子は永久機関を創り上げた。予想の斜め上の結果だよ」
【成程ね】
「予想を超えてあのコーラルの化け物にも勝っちゃった・・・・・うん。これだから人間は面白いんだ」
【だろう?】
「私が作った筈の君も大概謎だけどね」
【ハハハ!!】
〜~
「ふう・・・・・」
駅から出て、敷地を見回す。
「一年は経っていない筈なんだが、妙に懐かしく感じるな」
「奇遇だな。私もお前の顔が妙に懐かしく感じるよ」
横から声を掛けられ、そちら側を向く。
あの時と同じ様に駅の柱に背を預けた織斑先生が居た。
「久しぶり、ですね。織斑先生」
「ああ。久しぶりだ、速水。怪我は良いのか?」
「完治とは言えませんがね」
俺は織斑先生に近況を聴きながらIS学園に向かって歩く。
まあ、俺が入院してた数ヶ月の間に色々な事があったらしい。
退屈はしなかったと織斑先生が笑う。
簪の荒み具合が凄かったとも。
・・・・・ちょっと心配になってきたな。
そうして話している内に寮に着いた。
「ほれ、さっさと行ってやれ。今日ぐらいは廊下を走っても見逃してやる」
そんな言葉を背に受けながら部屋へと急ぐ。
扉の前で深呼吸。
鍵を取り出して扉を開ける。
「ただいま、簪」
「ん、お帰り!」
主人公
コーラルの中毒症状にISによる無理矢理の心肺蘇生諸々が重なって数ヶ月入院。リハビリを終えて復学。
入院していた数ヶ月の間にスネイルと香織による圧迫面接が済んでいた(外堀が埋まって城が立ち始めている)とは知らない。
かんちゃん
主人公の見舞いに行けなかった(無事なのがわかってるのに数ヶ月も会えなかった)為荒んでいた。帰ってきたのでニッコニコである。因みにコーラル中毒症状とかはカーラとウォルターが治療したので問題は無い。
『ホワイトグリント・ミーティア』
半壊したアーマード・コア・ネクスト『ホワイト・グリント』を材料に『アルバ』がセカンドシフトした機体。性能は小さく圧縮した『ホワイト・グリント』(両手パルブレ)と言った感じ。
ワンオフアビリティは『パルスドライバー』。自己進化したISコアが無限にパルス(特定の波長/振動を持ったエネルギー)を生成し続ける。一種の永久機関。簡単に言うとパルスブレード使い放題のパルスアーマー張り放題、ダメ押しにアサルトアーマー使い放題のワンオフアビリティである。